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記事 3件
  • 第28回:【政策】現代学力政策概論(第0回)

    2013-08-25 23:45  
    「仙台コミケ211」(アズテックミュージアム、2013年8月25日)のサークルペーパーとして書いた文章です。―――――弊サークルの同人誌に『現代学力調査概論:平成日本若者論史3』(コミックマーケット82)があります。これは、国際的な学力調査であるPISA(OECD Programme for International Student AssessmentやTIMSS(Trends in International Mathematics and Science Study、国際数学・理科教育動向調査)がどのような目的で行われ、またどのような手法が使われているかを解説したものです。そしてそれらについて調べていく過程で、我が国の学力研究や学力政策の最先端にも触れることができました。国際的な動向や我が国の研究の動向を見て感じたことは、我が国における専門的な研究ではない学力論議が、いかに国内外の

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  • 第5回:【政策】TIMSS2011調査結果を読む

    2012-12-15 19:00  
    後藤和智の若者論と統計学っぽいブロマガ第5回:【政策】TIMSS2011調査結果を読む 今回は急遽予定を変更して、今月11日に発表された、IEA(国際教育到達度評価学会)が2011年に行ったTIMSS(Trends in International Mathematics and Science Study、国際数学・理科教育動向調査)の報告書を読み解きたいと思います。 まずTIMSSとはなんなのかについて説明すると、TIMSSとはIEAが国際的に行っている数学及び理科の知識を問う調査です。OECD(経済協力開発機構)による国際的な学力調査であるPISA(OECD Programme for International Student Assessment、生徒の学習到達度調査)は読解、科学、数学の「リテラシー」について調査を行っているのに対し、TIMSSは理科や数学の「知識」そのものを問

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  • 第4回:【政策】Evidence Based Policy――実りある政策のために必要なもの

    2012-12-05 19:00  
    後藤和智の若者論と統計学っぽいブロマガ第4回:【政策】Evidence Based Policy――実りある政策のために必要なもの このたびの総選挙をめぐる言説について、いろいろと争点はあると思いますが、教育に関する議論はあまり聞かれません。もちろん、各党の公約(マニフェスト)においては、教育に関するものもあるとは思いますが、教育政策の根本的なあり方について考えていそうな政党は、候補者単位でもあまり見受けられません。さらに言うと、このブロマガ総選挙特集においても(少なくとも2012年12月4日現在)教育に関する議論をしようとする向きはあまり見られません。 我が国で教育というと、やれゆとり教育で最近の若者が駄目になった、とかいったような「八つ当たり」的な議論が目立ちがちです。しかし、昨今の教育政策の潮流として、「エビデンスに基づいた教育政策」というのが、国際的に認識されており、我が国の文部科

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