プリキュア歌手・仲谷明香が「元AKB」と言われる理由~メディアは「釣り言葉」がお好き
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プリキュア歌手・仲谷明香が「元AKB」と言われる理由~メディアは「釣り言葉」がお好き

2014-08-22 16:46
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ニコニコニュースでこんな記事を見つけた。

>仲谷明香「元AKBの肩書が叩かれる。5歳の時からずっと声優になりたかったよ!」
http://news.nicovideo.jp/watch/nw1200472

端的に言えばメディアに彼女の記事が書かれるとほぼ「元AKB」とつくのだが、それをAKBアンチ的な人がわざわざ叩きに行くようだ。アンチ本人は正義の味方なつもりなんだろうか。

ここは確実にアンチとファンで「情報格差」が生まれている点である。一応流れを説明しておこう。

元々彼女はアイドル志望ではなく、声優志望で中学の時に親に頼み込んで養成所に入ったのだが、母子家庭で稼ぎも少ない母が「普段おとなしい娘がこんなに望んでいるなら」と無理を承知で行かせた為、結局お金が工面できなくなって辞めている。

中には「学費ぐらい自分で稼げよ」と言ってのける輩がいるみたいだが、中学生で養成所の学費が払えるバイトなんてあるのか?という話だ。むしろそう言ってのけたアンチの方が働いてない気がする。

そうやって道を諦めかけた時、AKBのオーディションを彼女は知った。よくある悪徳事務所みたいにレッスン費用を取らない上に、同じ中学だった前田敦子が活躍していた事もあり、これを最後のチャンスとしてオーディションを受けた。

というのがAKBに入った動機である。元々AKBは入ること自体がゴールではなく、夢のための踏み台として機能するのが本来の意図だった為、彼女のようなメンバーは別に異例な訳ではない。

で、話を戻すが、彼女が困っているのは「自分で元AKBを売りにしてるわけじゃないのに」という事だ。本人は勿論、事務所のアミュレートもそういった売り方をしていない上に、彼女が自ら「干され」と言っている様に、彼女はAKBのアニメで声優選抜に選ばれた以外はシングルのメディア選抜に選ばれたことの無い、まさに彼女の著作通りの「非選抜アイドル」であった。AKBのご威光もへったくれもないのだ。

そもそもAKBを辞めても影響力が残る可能性があるのは、前田敦子みたいに大手の事務所に所属し、卒業後も事務所が変わらないという人だけである。仲谷明香はAKB時代にいた事務所を辞め無職になり、フリーター期間を経てアミュレート所属になっている、仕事があったとしてもそれはAKBの影響力というよりアミュレートの影響力だ。あくまで影響力は現在の所属先しか関係がない。

「元AKB」というのが声優業進出の売りにならないと考えられているのは、複数の実例で示されている。元SKEの秦佐和子は卒業後、養成所に入り直し(SKE以前にも養成所で学んでいた)、現在事務所は不明だが「月刊少女野崎くん」のモブ役ではあるがレギュラー出演したりして着実にキャリアを積んでいる。だが特に「元SKE」という売り込みはしていない。

元AKBの佐藤亜美菜は卒業後、花澤香菜らが所属する大沢事務所の所属になっているが、「元AKB」という売り込み以前の話で、まだ預かりの立場なのか事務所の所属タレントに名前すら載せていない。その上、アイドル時代にやっていたブログは閉鎖、変わらずやっているのはラジオのレギュラー番組だけで、その他ソーシャルメディアの露出も一切させていない。ハナからこれまでのファンに頼ろうという意識でマネジメントをしていないのだ。

とまあ、本人とマネジメントの現場に、昔の肩書きに頼ろうなんて意識は皆無である。では頼っているのは誰か?メディアである。

大半のメディアにとって重要なのは「本質を伝える」事よりも「数を稼ぐ」事である。となれば本質的に意味が無くても、間違った情報でない限りは言葉を足して「引っ掛かり」をつけるのが彼らの基本戦法である。例えば

1.「仲谷明香が、プリキュアのOP曲を歌うことに決定!」
2.「元AKBの仲谷明香が、プリキュアのOP曲を歌うことに決定!」

どっちが多くの人にクリックされるかは言うまでもないだろう。
1ならば「仲谷明香を知ってる人」+「プリキュアを知ってる人」が引っかかる対象だが、
2ならば更に「AKBを知ってる人」が加わる。
「元AKB」という情報はプリキュア歌手に選ばれた事の本質には関係ないが、彼女が元AKBなのは情報としては別に間違いではないので、つけても詐欺ではない。勝手にアンチがまるでAKBの過去を利用したみたいに勘違いしているだけだ。
だったらそりゃあ、どのメディアだって付けたがるだろうという話だ。

そういったメディアの商売の都合で付け足された、本質と無関係な言葉というのが、メディアには溢れている。そしてそれを丸パクリするまとめサイトも同じく都合がいいのでそのまま引用したりする。そうやって多くのアンチが、勝手に文脈を自分の都合よく曲げてアンチ活動の勝手な理由にしたりするのだ。

重要なのはちゃんと本質的な部分も見ようとする姿勢だ。タレント転向組を嫌う声優ヲタもいるようだが、では悠木碧、花澤香菜、小倉唯、石原夏織、久保ユリカ、飯田里穂、柚木涼香、戸田恵子…数えればキリがなくタレント転向組の声優は存在する。じゃあこれらの声優はみんな「タレント崩れ」な三流声優なのか?そんな事を言えばみんな鼻で笑うだろう。みんな彼女らの本質的な部分、つまり「声優としての仕事」を見ているからだ。

もしアンチであろうとなかろうと、彼女の仕事を見た上で「好きになれん」と判断する分にはそれは自由である。私が一時期萌え声な声優を宮﨑駿と同じように「媚びた声の気持ち悪い芝居」としか思えなかったように(今ではすっかり染まってしまったが)、創作物や表現行為の価値は、最終的に個人の趣味でしか判定できないのだから、それはそれでいい。ただ、「芝居も観ずに役者の評価をする」「曲も聴かずにアーティストの評価をする」みたいな頭の悪い事は恥ずかしいからやめましょう、という事だ。
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ぐう正論
21ヶ月前
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ぐうの音も出ない正論なんだよなぁ
21ヶ月前
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素晴らしい正論
21ヶ月前
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まったくの同感
21ヶ月前
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仲谷明香と言われても正直ピンと来ないが、「声優業に全く利用してない」と言われると、それも違うんじゃないかと思うし、むしろ彼女のAKBとしてのキャリアを全否定するもので、却って失礼にあたると思う。彼女のファンの大多数はおそらくAKB時代に付いた人たちで、卒業後も引き続き応援しているのだろう。現在の所属事務所も、そういうファンの存在を全くアテにしてないか、と言えばおそらくそうではないだろう。それの何が悪いのか私には分からないし、彼女は元AKBという肩書きを利用してないと言い切ること自体、まるで利用することが悪いことだというアンチの屁理屈を追認しているように思える。もちろん、元AKBであることを全面に出すのは声優としてどうなのかと思うが、決してそういうわけではないのだろうから、全く利用していません、なんて言わなくてもいいんじゃないかと思う。AKBは彼女の全てではないがキャリアの一部なのは疑いのない事実なんだから。
21ヶ月前
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そのとおり
21ヶ月前
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>>5
それはファン相手のイベントみたいな仕事だったらそうかもしれないけど、事務所も本人も声優としての仕事を得るときには元AKBは利用していない、いやむしろ利用できるような肩書ではないてことでしょ。それに彼女はAKBとしてのキャリアを否定しているわけではないし、その時に培ったものも生かせればとも思ってるみたいだからね。
ただ元AKBであったことで仕事を得たものがないわけではありません。しかしそれはその時に得た人とのつながりで獲得したもので、元AKBの肩書で獲得したものではないのです。(AKB時代に一緒に仕事したプロデューサーがナレーションの仕事の依頼をした)
21ヶ月前
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元AKBっていうのは、転職した人が「前は車の営業してました」と言うのと同じようなものだよね。
「じゃ、営業トークは大丈夫だよね」と言って使ってもらえる。 AKB時代に作った人脈だって、覚えたスキルだって、その人が今まで努力してきて得た財産みたいなもの。 「AKBの名前を利用して…」なんて批判は的外れ。

仮に「仕事ください」と秋元さんに頼んで仕事がもらえたとしても、別にその人の培った人間関係での事だから、とやかく言われる筋合いはないと思う。 お金にものを言わせてとかなら別だけど
21ヶ月前
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元AKBのとか元モー娘のとかって書くのは、元スクールメイツのとか元TPDのとか元スパイダースのって書くくらい不自然。知ってる人は知ってるし、そうでないない人にはどうでもいい話。興味がわいた人は経歴から見つけるだろうし。元ANAのとか元五輪代表のとかスケベ方面の釣り方と同じ手法
21ヶ月前
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確かに正論。強く同意します。
21ヶ月前
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