日曜数学会の今後の活動方針
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日曜数学会の今後の活動方針

2016-12-02 09:41
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この記事は、日曜数学 Advent Calendar 2016 の2日目の記事です。
1日目の記事はこちら→ガロアに会いに行ってきました:聖地巡礼弾丸ツアー

こんにちは。日曜数学会のキグロです。

「お酒を飲みながら数学の話をするイベントをやろうぜ!」という非常に軽いノリで始まった日曜数学会ですが、2015年6月20日に第1回を開催してから、早くも1年と半年が経ってしまいました。
その間、通常回は7回、出張版や特別回は合わせて5回も行いました。

第1回は11人だった参加者も、第7回では30人にまで増えました。またスタッフの直接の知り合いのほか、Twitterで見て来たという完全新規のお客さんまで来るようになりました。
軽い気持ちで始めたイベントがここまで続くとは、そして参加人数も初期の3倍になろうとは、当初は全く思っていませんでした。

そして規模が大きくなってくるにつれ、私の中で少しずつ、「どうせなら日曜数学会を使ってもっと大きなことをしたい」という思いが湧いてきました。
そこで先日、スタッフ会議を開き、今後の日曜数学会の活動方針を決定いたしました。

以下に、そこで決定した活動方針を宣言いたします。
今後は基本的に、この方針に沿って会を運営していく予定です。



§1.日曜数学会は、年3回の風物詩イベントになります

これまで日曜数学会は、2~3カ月に一度の不定期イベントとして開催してきましたが、不定期開催は意外とスタッフ負担が大きく、また宣伝もしにくいことから、定期イベントにすることにしました。

開催月は、1月、6月、10月です。
(日付までは決めてません)

1月の新春イベント、6月の梅雨イベント、そして10月の秋イベントとして、日曜数学者達にとっての風物詩イベントになることを目指します。

1月と10月はともかく、真ん中が6月なのは、第1回日曜数学会が6月開催だったためです。いわゆる設立記念日というやつで、毎年6月の会で「n周年おめでとう」と祝いたいと思います。

ちなみに、「1月、6月、10月なんて覚えられない」という方の為に、とっておきの覚え方を教えましょう。
これを逆順にした「10月、6月、1月」を並べた「1061」は、素数です。
それもただの素数ではなく、最小のBemirp素数です。
(Bemirpの発音がわからないのですが、おそらくベマープと読むのでしょう)

Bemirp素数とは、逆順に並べたり、半回転させたり、逆順に並べたものを半回転させたりしたとき、全部異なる素数になる素数のことです。
そのような素数のうち、最小のものが、1061。
つまり、1061を逆順に並べた1601も素数、1061を半回転させた1901も素数、逆順に並べて半回転させた1091も素数になるのです!


これでもう、日曜数学会の開催月は忘れませんね。

§2.日曜数学会は、30人/6時間のイベントになります

第1回日曜数学会は、参加者11人、2時間のイベントでした。ところが第7回は、参加者30人で、5時間半にも及ぶイベントになりました。

このくらいの人数の方が交流しやすいであろうこと、そしてその方が「お酒を飲みながら数学の話をする」という趣旨に沿うことから、今後もこの規模を維持していこうと考えました。

我々がイメージする日曜数学会の形は、
LT発表大会が1次会(3時間)、その後の交流会が2次会(3時間)
です。

人数が増えると、その分交流に多くの時間が必要になります。
参加者同士が全員交流し合う必要はないと考えますが、我々スタッフはなるべく全員と交流したいと考えています。そしてそのためには、30人では6時間くらい必要であろうと考えました。
これ以上人数を増やすならイベント時間も延ばさなくてはなりませんが、それは会場を押さえるのが大変になるだろうというと判断し、この規模にすることにしました。

また、発表者は12人程度とします。1人5分発表+5分質疑なので、1人10分×12人で2時間、休憩やオープニング、クロージングを合わせて3時間程度かかるだろうという計算です。

ただしこれは、今後の様子を見て対応していこうと考えています。場合によっては規模を大きくするかもしれませんし、逆に縮小していくかもしれません。

§3.日曜数学会は、定期イベント以外にも不定期イベントを開催します

日曜数学者たちの間で、しばしば「こんな数学イベントがあったら良いよね」という会話が交わされることがあります。
日曜数学会では、この「あったら良いよね」を満たすイベントを不定期に開催したいと思います。

どんなイベントをいつやるかは未定です。例えば、8月に合宿をしたり、ニコニコ超会議でステージイベントを行ったりできたらいいなと思っています。

この特別イベントは、年1回程度の開催にする予定です。
ただし、これを「日曜数学会」の名前でやるかどうかは、未定です。もしかしたら、違う名前で全く関係のないイベントとしてやるかもしれません。
また、日曜数学会は現在3人で回していますが、さすがに大規模なイベントを3人で回すのは不可能なので、特別イベントをやる際にはスタッフを募集する予定です。

特別イベントのほか、現在もたまにやっている他のイベントとのコラボも、引き続きやっていく予定です。日曜数学会とコラボしたいイベント企画者の方は、お気楽にご連絡ください。

§4.その他

§4.1.日曜数学会は、サイエンスアゴラに毎年出展します
サイエンスアゴラとは、毎年11月にお台場の日本科学未来館とその周辺で開催されている、科学の祭典です。
実は日曜数学会は、設立直後から毎回(と言ってもまだ2回ですが)サイエンスアゴラに参加しています。

サイエンスアゴラは「つくろう、科学とともにある社会」をキャッチコピーに、多くの企業・団体・個人が趣向を凝らした出展をし、積極的に科学コミュニケーションを図っています。
私個人としても、科学コミュニケーションに興味がないわけではなく、色々な場所で数学コミュニケーションをしていきたいと思っています。

そこで、日曜数学会の宣伝も兼ねて、毎年サイエンスアゴラに出展することにしました。
ただし、どのような企画で出展するかは、毎回その都度考えていく予定です。

§4.2.日曜数学会は、ニコニコ生放送を続けます
現在、通常回はニコニコ生放送をしていますが、これは今後も継続します。会場に参加できない方は、ぜひニコ生でお楽しみください。また参加者の方々は、ニコ生に顔や声が放送されてしまう場合があることを、ご了承ください。
そして会終了後は、発表部分の動画をニコニコ動画に投稿します。こちらは日曜数学会のアーカイブとして使用していく予定です。

ただし、ニコニコ生放送するのは、LT発表大会の部分のみとします。これまでは発表後も放送を続けていたのですが、放送中は私が参加者の方々と交流できないため、放送をやめることにしました。

§4.3.日曜数学会は、同人誌を作ります
これまで日曜数学会は、第7回までの通常回だけでも、計80個のLT発表が行われました。しかし現状、これらの目録は存在せず、内容を確認できるのはニコニコ動画に投稿した分だけ(それも第3回以降)です。発表者が個人的にSlideShareなどに上げていれば見ることができますが、それを探し出すのも大変です。
そこで、これまでの発表内容を簡単にまとめた同人誌を作りたいなと考えています。

そのため今後、これまでの発表者の方々に声をかけていく予定です。また、これから発表する方々には、毎回簡単な「発表内容のまとめ」を提出していただく予定です。ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
(まとめのフォーマットなどは、今後公開する予定です)


■まとめ

以上のことをまとめると、日曜数学会は今後このようになります。

1.年3回(1月、6月、10月)の風物詩イベントになる
2.参加人数は30人で、3時間のLT発表大会と3時間の交流会を基本とする
3.通常回のほかに特別イベントや他のイベントとのコラボも行う
4.サイエンスアゴラには毎年参加し、ニコ生、同人誌発行などもしていく

今後とも、日曜数学会をよろしくお願いいたします。

§0.日曜数学会の目的

最後に目的を書くのもおかしな話ですが、話の流れ的にここに書くことになりました。

日曜数学会の目的はずばり、
「数学好きが集まって、お酒を飲みながら楽しく数学の話をすること」
です。


なのですが、規模が大きくなるにつれ、私の中にふつふつとある野望が浮かぶようになりました。

私の野望とは、「同じ興味を持つ数学好き同士が交流し、お互いの数学力を高め合い、数学史に残る活躍をしてもらうこと」です。

ただ、これには1つの問題があります。
それは現状、交流ができているのかどうかの評価方法が存在しない、ということです。
そこで参加者の方々にお願いしたいのですが、日曜数学会を通じて知り合った相手と何かやる際は、ぜひ日曜数学会の名前を出したり、Twitterでハッシュタグ「#日曜数学会」を付けて何からしらツイートして頂けると幸いです。
また、今後時々、アンケートを取ったりもしていく予定です。その際はどうぞ、ご協力をお願いいたします。

とはいえ、日曜数学会はやはり、「数学好き同士の交流会」です。
数学が好きな人は、今後も気楽にご参加ください。


ちなみに、「数学史に残る活躍」とは随分大きく出たものですが、実は過去に日曜数学会と同じようなことをして、実際に数学史に残るコンビを生み出したイベントが存在するのです。
それが、17世紀にフランスに存在した「メルセンヌ・アカデミー」です。メルセンヌ素数で有名な、あのマラン・メルセンヌが主催していたイベントで、これがのちにパリ科学アカデミー(世界で2番目くらいにできた学会)へと発展していきました。

メルセンヌ・アカデミーには、父親に連れられた幼いブレイズ・パスカルも参加していました。そこで科学や数学の面白さに目覚めたパスカルは、メルセンヌを通じてフェルマーと知り合います。そしてフェルマーと文通する中で、確率論を創始することになったのです。
もしメルセンヌが、メルセンヌ・アカデミーで多くの科学者たちと交流していなければ、確率論の創始は遅れていたかもしれません。

というわけで、明日の「日曜数学 Advent Calendar 2016」では、再び私が、メルセンヌについての記事を書きます。
どうぞお楽しみに。


■次回の情報

最後に、次回第8回日曜数学会の情報です。

開催日時:2017年1月7日(土)14:00~20:00 (開場13:30、ニコ生14:00~17:00)
場所:未定(東京都内)
会費:一律2000円
参加人数:30人
発表人数:12人
募集開始時期:2016年12月20日頃から

新春あけましておめでとうイベントとして、大いに盛り上がっていきましょう。
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