翻訳調の文章を書くことは、遊びの一種として成立する。
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翻訳調の文章を書くことは、遊びの一種として成立する。

2016-12-20 15:05
    これは伝道師になろう! Advent Calendar 2016の15日目の記事です。

    言葉や文章を使った遊びは、総じて言葉遊びと呼ばれる。この記事は、その中でも文体模倣の一種である翻訳調ごっこを提言するものである。

    翻訳調の文章には、次のような特徴がしばしば見られる。すなわち、上手すぎず下手すぎない文章、不自然ではないが自然でもない日本語、そして読者が元の英文を想像してしまうような表現だ。

    翻訳調の文体を模倣することは、SNSなどで友人たちと遊ぶのにうってつけである。なぜならば、文章のみで成立する遊びだからである。そこでこの記事では、読者が翻訳調ごっこで遊ぶ時に役立つであろう、翻訳調の文章を書くいくつかのコツを示す。



    初めて翻訳調の文章を書く人がその雰囲気を醸すために習得すべき第一のコツは、修飾語を長くすることだ。
    英語の文章では、分詞やthat、時にはカンマで挟まれた文章など、が単語を修飾する。原文の意味を忠実に訳そうとする訳者は、これらを直訳するため、修飾が長くなる。あまりに長い修飾は日本語として不自然ではないが、自然でもないため読者に違和感を与える。この違和感を与える文章こそが、我々の遊びで目指すレヴェルである。


    2つ目のコツは、これが習得できれば抜群に翻訳調になるのだが、主語と目的語を意識することだ。
    あなたはあなたの文章に、主語と目的語を常に書く必要はない。しかし、あなたもご存知の通り、英語の文章は必ず主語を持つ。そこで、あなたの文章の主語と目的語を常に意識することは、文章を翻訳調にするのに役立つ。
    ただし、「~すること」を主語にすることは、文章をあまりに不自然にさせるので多用しない方が良い。翻訳調の文章を書くことは、下手な日本文を書くことではない。あなたがすべき重要なことは、下手すぎず上手すぎない文章を書くことである。


    第三は、次のようなことだ。すなわち、先に考えを述べ、その後に具体例を「すなわち~だ」の形で続けることだ。
    これはおそらく、次のような英文が元になっているのだろう:
     The following characteristics are often seen in translation-like sentences:
      A sentence that is not too good and too bad.
      Japanese that is not unnatural but also not natural.
      An expression that the reader imagines the original English sentence.
    このような構造は、英語版のWikipediaなどでよく見られるものである。


    第四のコツは、with、some、oftenのような、英文には頻出するが日本文にはほとんど出てこない単語を用いることだ。
    しかしこのコツを具体的に説明するには、非常な困難を伴う。このコツを掴むもっとも良い方法のひとつは、いくつかの翻訳文を読むことだ。特に、1950~60年代に翻訳された文章では、しばしばこれらの単語が直訳されている。



    これらの点に注意すれば、あなたも翻訳調の文章を書けるようになるだろう。初心者のうちは、ですます体で書いた方がよりそれらしくなります。

    言葉遊びは、我々が日常的に言葉を使っているため、始めるハードルがとても低いのが特徴的だ。それでいて、これは我々に、言葉への造詣を与えてくれることもある。翻訳調ごっこは、日本語と英語の違いを我々に教えてくれるだろう。
    この遊びが、あなたの人生をより面白くすることを望んでいる。

    なお、あまりこれをやりすぎると、あなたの文章力に悪い影響を与える可能性がある。
    こんな遊びはせずに、日頃から綺麗な日本語と美しい英語を使うことをおすすめする。
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