• 夢幻機動ゼレイブ 第2話「昇る月光」

    2015-03-30 02:031
    ■はじめに■
    この文章は構想中の東方二次創作ゲーム「幻想ロボット大戦」の架空参戦作品の一つ、
    「夢幻機動ゼレイブ」の本編のお話です。
    まあなんとなく筆が乗ったので第二話です。
    東方キャラまだ全然出てこないけど仕方ないね。
    名有りの月の兵士、いないんだもの。
    というわけで、どうぞ。

    「ハァ…ハァ…」
    滴る汗、震える手、炎で揺らぐ外の風景…。
    レイセンは、目の前の光景が信じられないでいた。
    初めて乗った兵器で、初めて体験する戦闘。
    普通に考えれば動くのもやっとで、戦闘なんてできるはずがない。
    だがレイセンは、それを無意識でやってのけたのだ。
    どうやったかは、レイセンにもわからなかった。
    言うなれば、前に歩こうと思ったら考えずとも足が動くように、
    戦おう、生き残ろうと思っただけで体が勝手に動いたのだ。
    レイセンの座席の脇にいるエーディンも、その光景に唖然としていた。
    「…おい!」
    静寂を切り裂いて鳴り響く警告音に、エーディンは我に返りレイセンに叫んだ。
    「レーダーを見ろ。敵が来ているぞ!」
    「て、敵ですか!?」
    レイセンもようやくはっと気が付き、レーダーに目を向ける。
    「さっきのの応援か、味方がやられたのに気づいたか…。
     近いのは3機…。遠くに、もっといそうだな」
    「ど、どうしよう?」
    「しっかりしてくれ。
     こんな狭いところじゃ集団戦は不利だ。外へ出よう」
    「外へ?」
    「さっき倒した敵のワンダーアーマー…バラムが来た方向だ。
     この先に大型リフトがあって、そっから出れるはずだ」
    「…わかった」
    レイセンは言われたとおりに、リフトの方へゼレイブを動かした。
    「こいつならこのまま動かせるはずだ」
    エーディンはそう言うと、腕を伸ばしてコンソールの画面を数回指でつついた。
    コックピットから無線回線でリフトのコントロールユニットにアクセスし、
    リフトへ上昇の命令を与えるのだ。
    「すごいですね」
    「ほんっと不思議だなー、お前…。
     こんなの、一般人でも知ってるぞ。
     フツー、戦闘の方が無理だよ」
    レイセンのアンバランスな知識量に、エーディンは思わず呆れた。
    「外に出て、どうするんです?」
    上昇するリフトに揺られながら、レイセンが質問した。
    「さっきはマグレ…多分、マグレで勝っただけ、だと思おう。
     冷静に考えれば、いくら新型のこいつでも、そう何機も相手にできるもんじゃない。
     西の宇宙港に行って、適当に船を調達してここから逃げよう。
     友軍がいる近くのコロニーに逃げ込んで、助けてもらうんだ」
    「宇宙…なんかに出て、大丈夫なんですか?」
    「煙がコックピットに入ってこないのを見るに、気密もバッチリだろう。
     こういう時のために、非常用の脱出艇くらいあるはずだ。
     …と、いいな」
    自信のなさそうなエーディンの言葉に、レイセンは不安を抱いた。
    とはいっても、非番だったとはいえ
    軍人であるエーディンのいうことを聞くのがベストであろう。
    地上が近づき、外の光が見えてくるとレイセンはぎゅっと操縦桿を握りしめた。

    「来たぞ! 撃てーっ!」
    レイセン達が上がってくるのを待ち構えたように、3機のバラムがスパーク・ライフルを唸らせた。
    「とにかくかわすことに集中だ! 西を目指すんだ!」
    エーディンの言葉に従い、レイセンはゼレイブのバーニアを吹かせ、
    リフトからジャンプで飛び出し敵の攻撃の合間を駆け抜けた。
    「逃すな! 追えーっ!」
    後方から幻想同盟のバラムが何機も追ってくる。
    逃げながらもレーダーを見ると、レーダーに写る敵の反応が増えていく。
    徐々にであるが、追いつかれているのだ。
    「もっと早く走れないのか!?」
    「攻撃をかわしながらじゃこれがやっとです!」
    そう、ゼレイブはただ走っているのではなく、
    バラムが発射するスパーク・ビームを回避しながら走っているのだ。
    たとえ機体性能がゼレイブのほうが上であっても、回避するために真っ直ぐに走れない状況では
    撃ちながら直進するだけの敵のほうが総合的には早さは上だった。
    「ああっ!」
    流れ弾のスパーク・ビームが進行方向の地面に当たり、激しい閃光が起こる。
    光に気を取られ、一瞬レイセンの手が止まってしまった。
    脱兎を追うバラムたちが追いつくのには、その一瞬で充分だった。
    ゼレイブは、20機近いバラムに囲まれ、身動きがとれなくなってしまった。
    「その機体は我々が頂くものだ。
     コックピットだけに狙いを定めろっ!」
    バラムのパイロットの誰かが、広域通信で命令を出す。
    レイセンとエーディンは息を呑んだ。
    この窮地を、どう立ち回れば生き残れるか。
    いくら考えてもいい案は浮かばなかった。

    その時、不意にレイセンたちを大きな影が覆った。
    影に気づいて上を向くバラムにつられて、レイセンも影の発生源を見上げた。
    レーダーには少し前から映っていたが、逃避行に集中して気づかなかったのだ。
    「大きな、物体!?」
    「せ、戦艦だ!」
    ズバァン!
    覆っている影の正体が巨大な宇宙戦艦だと気づいた瞬間、
    バラムのうち一機が頭部を切断され倒れた。

    「な、何だ!? 敵か!?」
    幻想同盟の兵士たちが、突然の襲撃に慌ただしくなる。
    と同時に、バラムを狙い戦艦の底部にある機銃が火を吹き、
    バラムたちは回避しようとバラバラの動きを始めた。

    そして次々と何者かの攻撃を受け、バラムが火花を散らし、爆発していく。
    バラムの間から、影が飛び上がりゼレイブの側に着地した。
    ピンク色のカラーリングの機体は、月面軍の量産型WA、ワンブだった。
    「こちら、ゼロ・ゲイン少佐だ。
     ゼレイブのパイロット、応答しろ」
    レーダーを移すコンソールの付近の画面に、サングラスを掛けた紫髪の女性の顔が映った。
    「あ…はい!」
    「子供…?」
    レイセンの声を聞いたゼロと名乗った女性は、驚きの声をあげた。
    「戦艦の出現で敵の士気が乱れた、今のうちに叩け!」
    「はい!」
    ゼロの冷静な声を聞き、レイセンは操縦桿を動かした。
    急に現れた宇宙戦艦、そして謎の敵からの攻撃。
    たった2つの事象は幻想同盟の兵士たちを混乱させるのには充分だった。
    ゼレイブのプラズマ・ライフルを抜き、戦艦の機銃掃射に気を取られている機体から
    一機ずつ撃ちぬいていく。
    「く、くそっ! 撤退だぁ!」
    一方的にやられ、数を減らしていくバラムに幻想同盟の兵士たちは
    戦意を失い、後退していった。
    「あっ!」
    「待て、深追いは危険だ。放っておけ」
    逃げる敵を追おうとするレイセンを、ゼロが止めた。
    敵が逃げる先には、もっと多くの敵がいるかもしれないし、
    待ち伏せした秘密兵器がある可能性もある。
    ゼロの言うことはもっともだと、エーディンは言った。
    「艦長、例の新型を確保した。
     ゼレイブの君、すまないが私達の艦に来てもらえないだろうか」
    「少佐殿、俺も…いいですかい?」
    「君は…?」
    「月面軍第8航空小隊所属、エーディン准尉です。
     非番だったんだが、巻き込まれちまいまして…」
    「構わない。事情が聞きたいから一緒に来てくれ」
    「あいあい~。
     じゃ、頼んだぜ嬢ちゃん」
    エーディンは軽く返事をすると、レイセンに着艦を頼み込んだ。
    ゼロのワンブの案内にそって、カタパルトから戦艦の格納庫へ入った。
    「にしても、少佐殿。
     ワンブであんな戦い方なんて、すごいですねぇ」
    怪我をした頭を抑えながら、ゼレイブから降りたエーディンが言った。
    「量産機といえど、使い方次第ってことだ」
    得意気にゼロが言う。
    一見クールな彼女だが、褒められてまんざらでもないのだ。
    「こっちだ。艦長に会ってもらう」
    「ところで、こんなタイプの艦なんてありましたっけ?」
    「このムーンライズは、新造艦でな…。
     まあいい、そういうマニアックな話は、後だ」
    「ちぇっ」
    ゼロに説明を切られ、エーディンは軽く舌打ちをした。
    レイセンは、そんなエーディンとは逆に、
    軍艦という慣れない環境に緊張して無口になってしまっていた。

    「ようこそ、戦艦ムーンライズへ。
     私は艦長のネイザン中佐よ。よろしくね」
    案内に従いブリッジに上がったレイセンとエーディンに、ネイザンが優しく挨拶をした。
    ネイザンの醸し出す雰囲気は、レイセンの緊張を少しだけほぐした。
    ふと、彼女の軍服の右袖が、力なくダランと下がっているのにレイセンが気づいた。
    「ああ、気にしないで。
     魔導戦争の時に、ちょっとね」
     でも、悪いことばかりじゃないのよ」
    腕のことを聞こうとしたレイセンに、微笑みながらネイザンが言った。
    「エーディン准尉の方は、聞いたから…
     あなた、お名前は?」
    ネイザンがレイセンに問いかける。
    そういえば、まだ名前を知らなかったな、とエーディンはぼんやりと思っていた。
    「ええっと、レイセン・ワタツキ…綿月レイセンです…」
    「レイ…センですって?」
    「綿月って…どっしぇぇえ!」
    レイセンの名前を聞いて、ネイザンは軽く、エーディンはややオーバーに驚いた。
    「おいおいおい、綿月のレイセンっていやあ、綿月様の、その…あの、ええっと」
    エーディンは驚きのあまり口が回らないまま、言葉にならない事を言っていた。
    「数年前に綿月家に認められたペットか…」
    遅れてブリッジに入ってきたゼロが呟いた。
    「ああ、それそれ。
     なんだってそんなお偉い娘が、あんなところで?」
    「依姫様の計らいで、イオタ3の見学をしていたんです。
     学生の娘と友だちになって…そうだ、ワカバとユリとジェーンは!?」
    「ここにいるわよ」
    ゼロの後ろから、ワカバとユリが姿を表した。
    「ふたりとも、無事だったのね!
     でも、どうしてここに?」
    喜びと疑問が半分半分で、レイセンが声を上げた。
    「彼女たち、コロニー付近で修理用ポッドに乗って漂流していたのよ」
    「修理用ポッドに?」
    ネイザンの説明に首を傾げるレイセン。
    彼女たちに、ユリとワカバが説明を始めた。
    「私達の乗った脱出シェルターが、攻撃を受けて故障しちゃって…。
     それで、私達作業用WAの操縦を学校で習ってたから」
    「そんで、ポッドは修理したけどさ、ユリのポッドのワイヤーが切れてね。
     ったく、とんだポンコツよ」
    「でも、ワカバがいてくれたから、私怖くなかったよ」
    ユリにそう言われ、ワカバが照れくさそうな顔をする。
    友達思いのワカバが、自身のポッドのワイヤーを切って、
    ユリに付き添ったんだとレイセンは把握した。
    「ジェーンの方は、無事に脱出できたってメールが来たよ。
     すぐに電波繋がらなくなったけど…」

    「あのー、そろそろいいかしら?」
    携帯電話を取り出そうとするユリに、ネイザンがストップを掛けた。
    ゼロに言われ、ユリたち二人はブリッジを退出した。

    「だが、彼女たちを助けられたのは、偶然にすぎない。
     このコロニー付近で待ち構えていた幻想同盟に、部下がみんなやられた。
     空域に流れてくるのが、もう少し早かったら危なかった」
    ゼロがサングラスの位置を調節しながら話した。
    「部下が全員って、じゃあこの艦の戦闘要員って…」
    「無論、残っているのは私だけだ…」
    「おいおい、マジかよ…」
    ゼロが静かに言い放つと、エーディンは肩を落とした。
    周辺は敵だらけなのに、艦の防衛部隊は一人。
    状況の悪さは考えるまでもなかった。
    「コホン。
     というわけなので、いざというときには
     ゼレイブにも戦ってもらいたいのだけれど…
     そんな身分の娘を戦わせるわけにも…」
    ネイザンな頭を抱えた。
    「いざとなれば、私がゼレイブで出る。
     頭数は増えないが、少しはマシだろう」
    ゼロがフォローをする。
    「ところでさ、疑問だったんだがなんでイオタ3なんかで
     新型WAの建造なんてやってんです?
     おかげで俺や彼女は巻き込まれたんですよ?」
    エーディンが横から口を出した。
    「それは…ごめんなさい。
     豊姫様の指示なのよ。」
    ネイザンは、頭を下げて謝ると説明を始めた。
    「最近、幻想同盟の動きが活発化して、
     地球に近い方からコロニーが次々と占領されちゃってね」
    「幻想郷とかいうのが、手を引いているんです?」
    「幻想同盟と幻想郷の関係性は不透明なままだ。
     だが、そういう占領が進むにつれ工業コロニーを利用しづらくなった」
    エーディンの問いかけに、ゼロがサングラスの奥の目を鋭くして言った。
    「そこで豊姫様が、資材用の地下格納庫を利用して

     新型の研究開発を行うようにっていう方法を進めたのよ」
    「結局敵にバレてんだから世話ないなぁ…」
    エーディンが毒づく。
    「…ともかく、私達は新型の回収に来たわけだけど
     幻想同盟に寸断されて、孤立しちゃったのよ。
     悪いけれど、届け先のアルファ11まで、
     危険な航海に付き合ってもらうことになるわ」
    「…わかりましたよ。
     戦闘機…スカイイーターはありますか?
     俺だって戦闘機乗りだ。艦くらい守ってやるさ」
    「ありがとう、准尉。
     では、ゼレイブのチェックが済み次第
     イオタ3を離れて、宇宙に出るわよ。
     だいたい…一時間後ね。
     先ほどの幻想同盟軍が大勢を建て直して攻めてこられる前に…」

    「私たち…どうなるのかな」
    レストルームに集まったレイセンとワカバに、ユリが暗い顔をして問いかけた。
    「さあね。まあ、あのゼロっていう人がいれば安泰なんじゃないの?
     さっきの戦いぶり、見たでしょう?
     あんなにたくさんのWAを、ドカーンドカーンって」
    「でも艦を守りながら戦うのって、難しいんじゃないかな…」
    「あんた、テキトー言ってんじゃないの!?」
    あくまでも楽観視したいワカバと、現実を見るレイセンだった。
    レイセンは、ネイザンたちに止められたものの、
    「ねえ、ねえ。
     レイセンってさ、あの英雄のレイセンから名前とってるのよね。
     あんたにゃ勿体無いわ。レイって縮めていいかしら?」
    「えっ、嬉しいな」
    ワカバはあくまでもレイセンを認めないつもりで言ったのだが、
    予想外に喜ばれて拍子抜けした。
    レイセンは、友人がいなかったのであだ名で呼ばれるということに憧れを感じていたフシがあった。
    レイという縮めただけの単純なあだ名でも、嬉しかったのだ。
    「レイ…えへへ、なんだかいいね」
    ユリはにっこり笑ってそう言った。
    レイセンは、次に戦闘が起こった時は自分もゼレイブで戦おうと考えていた。
    レイセンのたった三人の友だち、その二人を守るために。
    ゼロはそんな三人の様子を廊下から見ると、艦長室へと足を運んだ。

    「入るぞ」
    艦長室の扉をノックし、ゼロが中へと入り鍵をかけた。
    「フフ、用心深いのね」
    ネイザンがそう言うと、ゼロはサングラスを外し机の上においた。
    「あなた二人だけの時くらい、昔のままでいたいからね」
    「そうね、あの時のように…。鈴仙…」
    ゼロはかつての魔導戦争の英雄そのひとであった。
    鈴仙・優曇華院・イナバという名は、地球で貰った名前である。
    口調も、ゼロの時とは違う感じで話す鈴仙に、
    ネイザンが昔を懐かしむような表情で話しかける。
    「レイセンのレイを零に見立ててゼロ。
     今のあなたの名前、ウドンゲインからとってゲイン。
     見ない間に、洒落のセンスでも磨いた?」
    「いえ、そういう考えが好きな人が近くにいたからね」
    「八意様のこと?」
    「フッ…どうだか。
     あの娘の存在は、こっちとしても不安要素ね。
     准尉ではなく、あの娘がゼレイブを操縦していたとはね」
    「経歴を見ても、そういう類の事をしていたとはなかったわ。
     ゼレイブが、あの娘にそうさせた可能性があるのかも?」
    「まさか。
     こんな言葉で片付ける気はないけれど、センスってやつかも」
    鈴仙はそう言いつつ壁にもたれかかりながら、天井を見つめた。
    「センスだけであれだけの動きができるとでも?」
    「さあね。
     昔の私だって、あれくらいの無茶はしていた」
    「あの娘は、名前こそあなただけど、あなたじゃない」
    「わかってる。
     私もそこまでロマンチストじゃない」
    「じゃあ、どうして?」
    「もしもあの戦争がなかったら…と思うと。
     思わず重ねちゃうのよ」
    「フフフ、確かに。
     あの純粋さ、昔のあなたにそっくりね」
    「アハハ…レイセンの名を持つ娘か…。
     あの性格なら、友達を守るためって
     出撃を申し出る可能性もあるわね」
    「そうね…でも、沈められればどうせ終わり。
     もしもそう申し出たら、彼女の意志も酌む必要があるわね」
    「孤立無援で、敵の包囲を突破…か」
    鈴仙は、遠くを見ながらふぅ、とため息を吐いた。



    ■登場WA紹介 その2

    ワンブ


    全長:8.6m
    重量:10.8t








    原案:コーキー デザイン:なめこ猫

    元々作業用だった搭乗型ロボットを兵器として転用するという発想で
    開発された月面軍の量産型機動兵器。
    開発のきっかけは地球人類の月面到達であり、地球人類に技術力の高さを魅せつけるための人型兵器であっが、後に有用性の高さが認められ、正式採用された。
    汎用性向上のため固定兵装は殆ど無く、背部のパックを換装することで様々な局面に対応できる。
    パックにはそれぞれ補助武装がついており、武装の補強となる。
    戦闘能力は戦闘機や戦車と同程度。

    【武装】
    ・ハンドレールガン
    取り回しの効く小型の実体弾兵器。
    プラズマサーベル
    腰部に格納されているプラズマの刃を発するサーベル。

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  • 夢幻機動ゼレイブ 第1話「始動!ゼレイブ!!」

    2015-03-03 22:5311
    ■はじめに
    この文章は構想中の東方二次創作ゲーム「幻想ロボット大戦」の架空参戦作品の一つ、
    「夢幻機動ゼレイブ」の本編のお話です。
    第2話を書くかもわからないし、いつになるかもわからない超不定期でやっていくので
    予めご了承をば。
    ちなみに小説を書くような人間ではないので「こんなの小説じゃねーよ」とか
    「文章おかしいぞ!」とか思われても暖かく見てね(´・ω:;.:...


     月…それは人類が地球を離れ、最初にたどり着いた第二の故郷。
    災厄によって地球という居場所を失った人類は、月へと生活の場を移し
    月の原住民「玉兎」とともに、長き時を過ごした。
     やがて、人類は宇宙にスペース・コロニーを浮かべ、新たな生活の場を創りだした。
    そのころには、地球は災厄によって穢れた地とされ、
    地球に新たな人類が誕生しても地球にこがれ、その大地を求めるものは誰もいなくなっていた…。

     しかし、月の民となっても人類は争いをやめなかった。
    度重なる内乱に伴う政府軍の横暴…。
    腐敗していく政府はやがて、自律機械の反乱に端を発した
    人と機械の戦争、魔導戦争を引き起こしてしまう。
     戦争は従軍玉兎の約9割を失うという犠牲を払いながらも、
    後に英雄と讃えられる玉兎の戦士の手によって人類側の勝利で幕を下ろした。
    しかし、腐敗した政府は民衆の支持を失い、解体。
    やがて新政府が樹立し、新月面歴を定め人々は平和が続くのを願った。
    しかし、人類は過ちを繰り返すこととなった。

    新月面歴0011年
     突如、「幻想郷」を名乗る勢力が月面軍に対して先制攻撃を行った。
    この攻撃によって月政府は要人を多く喪い、
    その穴を埋めるため月面軍最高司令官・綿月豊姫が政府のトップに立った。
    豊姫は先制攻撃に対する報復として、幻想郷に対し宣戦を布告。
    月の民の技術の結晶、人型機動兵器・WA(ワンダーアーマー)を中心とした
    電撃戦により幻想郷の4分の1を瞬く間に制圧した。
     圧倒的な技術格差により、戦争は早期決着が予想されたものの
    幻想郷の協力組織を名乗る武装勢力、「幻想同盟」が月施設内部からの破壊工作を開始、
    工業コロニーを制圧しWA工場を掌握、事態はWA同士の戦闘が主になっていった。

    このことをきっかけとし、多くの人々の予測を裏切り、戦争は終わりの見えぬまま続くことになった…。
    やがて戦況は膠着状態に陥り、表立った戦闘は長らく起こらず、表面上は平和を取り戻しつつあった。
    しかし、水面下では幻想郷も月面軍も、膠着状態を打破すべく、策を巡らせていた。

     開戦から約1年が経過した新月面歴0012年。
    主に学生の玉兎の多く住む学園都市コロニー「イオタ3」に
    かつての英雄と同じ名を与えられた少女「レイセン」と、
    彼女の主であり、綿月豊姫の妹、「綿月依姫」が、会議のために来訪したのだった…。

    第1話「始動!ゼレイブ!!」

    「イオタ3、イオタ3。
     3番ドックに到着いたします。
     お忘れ物のないように、お気をつけ下さいませ」
    アナウンスを聞きながら、依姫とレイセンは宙間運送船を降りた。
    宙間運送船、というと大層な感じではあるが宇宙を走る電車やバスのようなもので、
    月とコロニー間を繋ぐ主要な交通機関である。
    とは言っても戦争の影響で現在の利用者は非常に少なく、
    ドックには係員がいるのみで他に客は見当たらない。

    降りてすぐ、レイセンはすぅーっと深呼吸をした。
    「依姫様、何か空気の感じが違いますね」
    月の空気しか吸ったことのないレイセンには、スペース・コロニーの人工的な空気の感触は
    とても新鮮なものに思えた。
    「スペース・コロニーは初めてだった?
     ここでは、みんなが呼吸を気にせず行えるように
     工場で空気を作っているのよ」
    「これって、工場製なんですね」
    普段自分たちが何気なく吸っているものを、工場で生産する。
    その意味がよくわからないまま、レイセンは返事をした。
    改札を通り、階段を降りると外が見えてきた。
    コロニーは円筒状なので、空に浮かぶ雲の向こうには反対側の街が見える。
    「コロニーってすっごーい!」
    見たことのない不思議な光景に、思わずレイセンは叫んだ。
    「この道を真っすぐ行ったところで待ち合わせをしているから、
     少し歩きましょう」
    「はい!」
    依姫が優しくレイセンに言うと、レイセンは元気よく返事をした。

    「依姫様、とレイセン様ですね?」
    しばらく道を進むと、レイセンと同年代の若草色の髪をした玉兎の少女が二人に声をかけた。
    「あなたがここの学生さんね?」
    「はい、私はユリと申します」
    依姫の問いかけを受け、若草色の髪の少女──ユリが自己紹介をする。
    ユリが自己紹介を終えると、彼女のすぐ後ろに隠れるように立っていた少女が続いて名乗った。
    「私は、ジェーン…」
    そう名乗ると、ジェーンはまたユリの後ろに隠れてしまった。
    「この娘、人見知りなんです。
     年上の人を見ると萎縮しちゃって…」
    「よろしくね、ジェーンさん」
    ユリが慌ててフォローをすると、レイセンはにっこりとジェーンに微笑んだ。
    レイセンの微笑んだ顔を見たジェーンは、怖がっていた顔をゆるめ、ぎこちない笑顔を見せた。
    「案内をしてくれる学生さんは、3人と聞いたけれど?」
    「あっ…ワカバ!」
    依姫に指摘されたユリは慌てて、少し離れた場所に立っている赤髪の少女に近づき、
    彼女の手を引いて依姫たちの前に連れてきた。
    「初めまして」
    「…フン!」
    レイセンが挨拶をすると、ワカバと呼ばれた赤髪の少女はそっぽを向いて無視をした。
    「ごきげんナナメ…みたいね」
    「す、すみません!」
    依姫にユリが頭を下げて必死で詫びた。
    「いいのよ。一人ひとりいろんな考えを持っているあなた達は、
     レイセンの良いお友達になってくれるでしょう」
    依姫がにっこり笑いながらユリ達に言った。
    「私はこれから、市長さんたちと長い会議をしなければならないの。
     でも、せっかくレイセンと同じ玉兎の学生さんがたくさんいるコロニーなんだし
     年齢が近いあなたたちに、レイセンにこの街、このコロニーについて
     色々と教えてあげてほしいの」
    「はい!」
    ユリが、ジェーンとワカバと手をつなぎながら、笑顔で頷いた。

    会議へ向かう依姫と別れた後、レイセンは主にユリの案内で街を見て回った。
    商店街に、スイーツショップ。デパートやホームセンター等、見覚えのある店や建物が
    たくさん並んでいる。
    「あまり、月の街と変わらないんだね」
    「はい。コロニーといっても、人が住んでる街に変わりはありませんから」
    笑顔で質問に答えるユリ。
    ふと、ユリの言葉遣いが気になったレイセンは、ユリに提案してみた。
    「ねえ、ユリ…友だちになるんだったらさ、気軽に話そうよ。
     私、確かにいまは依姫様と一緒にいるけれど、昔は普通の玉兎だったんだし…」
    そう言われると、ユリは快く頷いた。
    「そうね、レイセン…これでいい?」
    ユリがレイセンへの話し方を確認しようとすると、突然ワカバが割り込んできた。
    「あんたさあ、勝手なんじゃないの!」
    そう強く言われたレイセンは、少しショックを受けた。
    「依姫様のペットだかなんだか知らないけれど…!」
    「やめなさいよ、ワカバ!」
    レイセンに向かってきつい言葉をぶつけるワカバを、ユリが必死に止めた。
    「いいの、ユリ。
     ワカバ…ごめんね。私が何か怒らせちゃったみたいで」
    レイセンは、そう言ってワカバに頭を下げた。
    怒るでもなく、悲しむでもなく、意外な反応にワカバは少し苛立ちを削がれてしまった。
    これでは自分が悪者ではないか、とワカバは思った。
    「そういえば、ジェーンは?」
    ワカバが面食らっている間に、レイセンはジェーンがいなくなっていることに気づいた。
    「あのバカ! また勝手に道に迷ったわね!」
    ワカバがそう言いながら携帯電話でジェーンに電話をかけた。
    「あいつ、また消音モードにしてるんだ。
     ちょっと探してくる!」
    何回かコール音がなった後、ワカバはそう言って電話を切り、走りだした。
    レイセンは、ちょっと乱暴だけれどもジェーンのために
    迷わず体を動かしたワカバを優しい人だと感じた。

    「どうしたらワカバと仲良くなれるかな?」
    ワカバを待ちながら、レイセンはユリに訊いてみた。
    「うーん…ワカバは多分、レイセンが羨ましいんじゃないかな?」
    それはどういうことか、とレイセンは訊いた。
    「ワカバは努力家なの。いつも頑張って、自分の力で
     なんでもやり遂げようとするのよ。
     でも、レイセンはほら、ある時急に綿月様のお付きになったじゃない?
     多分ワカバはレイセンが努力をしないで今の地位についたと誤解しているんだと思う」
    かつてレイセンは、ひょんな事で地上に降り立って、結果的に依姫達の役に立ったという
    功績から、今の地位につかされた経緯がある。
    「でも私は、ワカバと友達になりたい。
     頑張って、ワカバと仲良くなるよ!」
    具体的な方法は思いつかなかったが、レイセンはワカバと仲良くなりたい一心で決意をした。

    しばらくユリと話しながら待っていると、ワカバが息を切らせながら戻ってきた。
    「やだやだ。ジェーンのやつ方向音痴にも程があるよ!
     全くどこに行ったんだか…」
    「ワカバって、優しいね」
    ジェーンを心配するワカバに、レイセンが言った。
    「な、なによ! あんたなんかに褒められたって…!」
    ワカバが顔を赤くしてそう言いかけた時、突然街中に警報が鳴り響いた。
    「なに、なに!?」
    ユリが周囲をキョロキョロしながら慌てふためく。
    「緊急事態発生! 緊急事態発生!
     住民の皆さんは最寄りのシェルターに避難を!
     緊急事態発生!」
    けたたましくアナウンスが流れる中、遠くのほうで爆発が起こり、地面が揺れた。
    「きゃああ!」
    「ユリ!」
    悲鳴を上げるユリの手をワカバが掴む。
    周辺にいた人々は悲鳴や叫び声を上げながら、パニックを起こしていた。
    「避難しないと!」
    「私、ジェーンを探すわ!」
    レイセンが叫んだ。
    レイセンはジェーンを見失ったことに少し責任を感じていた。
    自分がワカバを怒らせてしまったから、ジェーンから目を離してしまったのだと。
    実際はそうではないが、レイセンはそう思っていた。
    「待って! レイセン!」
    「ユリはワカバとシェルターに!
     ワカバ、すごく疲れてるから!
     大丈夫! ジェーンは絶対見つけるから!」
    止めようとするユリにそう伝えて、レイセンは走り去っていった。
    ジェーンを探して走り回ったワカバは疲れきっている。
    みんなでジェーンを探すことはできない。
    しかし、レイセンはこの街にきて少ししか経っていない。
    道も知らないレイセンがジェーンを探すことなんて出来るのだろうか?
    ワカバはそう思ったが、あえて言わなかった。

    「ワ…ワンダーアーマー!?」
    ジェーンを探して街中を走り回る途中、レイセンは巨大なロボットが道を歩いているのを見た。
    ワンダーアーマー、WAとは、人型のロボット兵器の総称である。
    何者かが、WAを使ってこの街を、このコロニーを襲っている。
    それがこの緊急事態の正体なのだと、レイセンは理解した。
    地上は敵のWAが徘徊して危険なので、レイセンは一旦地下街へと降りた。
    もしもジェーンが一人でも、危険を避けて地下のシェルターに避難すると思ったからだ。
    レイセンが闇雲に探し回ってる間に、殆どの人はシェルターに避難し終えてしまっていた。
    なので、どのシェルターは満員で、入ることも、中に誰がいるのかを確認することもできなかった。
    もしかしたらもう、シェルターに逃げ込んでいるのかも。
    レイセンはそう思ったが、万が一を考えてジェーンを探しつづけた。
    しばらく走り回っていると、人が避難しきってひっそりとした地下街を走る影が見えた。
    「誰か…いるんですか?」
    レイセンはその人影を追った。
    長い階段を降り、暗い通路が続く道だった。
    不気味さを感じたが、レイセンは勇気を振り絞って道の先を目指した。
    徐々に明かりが近づいてくるとともに、銃声のような音が聞こえ始めてきた。
    「何が起こっているの…?」
    レイセンはそう思いながらも、人影を追い続けた。

    「きゃあっ!」
    暗い道を通った先では格納庫のような場所で警備隊の人たちが、何者かと銃撃戦を行っていた。
    「誰だ!? …子供?」
    レイセンに気づいた人影が叫んだ。
    「一体、何が起こってるんです!?」
    「幻想同盟の連中だ!
     やつら、このWAを奪うつもりだ!」
    このWA、とその人が指さした先には、幻想同盟が使っていたWAとは大きく外見の異なるWAが
    ハンガーに直立していた。
    「ったく、何が学園都市コロニーだ!
     新型WAの開発なんて、まるで軍事基地じゃないか!」
    「あなたは、軍人なんですか?」
    レイセンがそう尋ねると、厄介そうな顔で答えた。
    「ああ、そうだよ。俺はエーディン准尉。
     休暇にここを訪れたら、この騒ぎに巻き込まれちまった」
    エーディンが自己紹介をした。
    口調は男っぽいが、スカートの軍服を着ているれっきとした女性兵士だ。

    「くそっ、抵抗が激しい!
     バラムを呼んでこい!
     WAをぶつける!」
    幻想同盟の兵士がそう叫び、格納庫から退いていった。
    「今のうちに乗っちまうぞ!」
    エーディンがレイセンの腕を掴み、WAの搭乗用リフトに走った。
    「乗るって!?」
    「奴らがWAを連れてきたら終わりだ!
     そうなる前に、こいつを動かすのさ!」
    リフトが上昇し、WAのコックピットが見えてきた。
    二人はそのままコックピットに入り込む。
    「二人は狭いな…」
    コックピットシートに座ったエーディンがそうぼやきながら
    色々なスイッチをオンにしていく。
    表示された画面には、このWAの名前──ゼレイブの文字が浮かび上がった。
    シートの脇に立ちながら、レイセンはコックピットの構造に、どこか既視感を覚えていた。
    「操縦…できるんです?」
    レイセンが不安そうに尋ねると、エーディンは自信なさそうに答えた。
    「わからん…戦闘機にしか乗ったことないんでなぁ」
    「ええっ!?」
    レイセンが予想外の返答に驚いていると、モニターの電源が入り外部の映像が表示されるようになった。
    ちょうど、目の前のシャッターを幻想同盟のWA・バラムが壊して中に入るところだった。

    「おいっ! 動いているぞ!」
    バラムのパイロットは動くゼレイブを見て驚いていた。
    パイロットは最初の攻撃で始末したはずなので、動くはずはないと思っていた。
    しかし、ゼレイブがぎこちない動きで歩き始めたのを見ると、すぐに余裕の表情になった。
    「最後のあがきに素人が乗り込んだだけか…!
     脅かしやがって、すぐに終わらせてやる!」
    バラムが懐から金属斧、メタル・アックスを取り出しゼレイブに向かう。

    「これじゃあ避けられませんよ!」
    「んなこと言われたってさあ!」
    ゼレイブのコックピットではレイセンとエーディンが言い合っていた。
    戦闘機乗りのエーディンではWAの操作はまるで別で、歩かせるのが精一杯だった。
    よたよたと歩いていると、バラムのメタル・アックスが目の前に迫った。
    「うわあああ!」
    なんとか体勢を変えて回避したものの、その勢いでゼレイブは尻餅をつくように倒れてしまった。
    大きく揺れるコックピット。
    「いててて…頭がくらくらする」
    頭を押さえるエーディンを見て、レイセンは声を上げた。
    「エーディンさん、頭から血が…!」
    倒れた衝撃でどこかにぶつけたのか、エーディンは頭から出血をしていた。
    前方からは、バラムが徐々に近づいてきている。
    コックピットだけを正確に潰すつもりなのだろう。
    レイセンは、コックピットの計器やレバーをじっと見つめた。
    乗った時から感じていた既視感…、それがパズルのピースのように目の前の景色と合わさっていく。
    「やらせて…ください!」
    レイセンが叫んだ。
    「待て、こいつは軍事兵器だぞ! そんな簡単に…」
    「やります!」
    エーディンは反論しようとしたが、出血で意識がぼやけていたのとレイセンの気迫に押されて
    反射的にシートの脇に避けてしまった。
    レイセンはシートに座ると、操縦系の設定画面を開き、すごいスピードで設定を始めた。
    「よし、これが腕ね…感度を8.7に設定。
     これが足ペダル、関節スピードを…
     慣性制御は…」
    てきぱきと設定するレイセンを見て、エーディンは驚愕した。
    レバーの倒し具合をどの程度動きに反映させるかの数値を、
    レイセンはほぼすべて最高値近くまであげていた。
    (設定はめちゃくちゃだが、適当にやっているとも思えない…この娘、何者なんだ?)
    エーディンがそう思っていると、外ではバラムがメタル・アックスを振り上げていた。
    「や、やられる!?」
    「できた! 行きます!」
    レイセンはそう言うと、レバーを引きながらペダルを踏み込んだ。
    すると、ゼレイブがものすごいスピードの蹴りを放ち、バラムをふっ飛ばした。
    「うおおっ!? な、何だぁ!」
    バラムのパイロットは突然動き出したゼレイブに驚いていた。
    「わあああ!」
    レイセンが叫びながら操作すると、ゼレイブが立ち上がり、そのままパンチで更にバラムに攻撃を仕掛ける。
    「う、動きが違う!?
     さっきまでとはあ!?」
    キックを受けバランスを崩していたバラムは避けきれず、パンチの直撃を受けそのまま大きく後ろに倒れた。
    「ハァ、ハァ、ハァ…」
    息を切らせるレイセンに、エーディンが歓喜の声を上げる。
    「やったな! 嬢ちゃん!
     すごいじゃないか!」
    「いえ…まだです!」
    レイセンがそう言うと、バラムが銃のような武器を取り出し、構えていた。
    「げっ! スパーク・ライフルだ!
     ビームが来るぞ!」
    エーディンが注意すると、レイセンはゼレイブの情報画面を開き、武器の検索をかけた。
    「武器は…あった!!」

    バラムのパイロットがスパーク・ライフルの発射ボタンに手をかける。
    「手間を掛けさせやがって、死ね!」
    バラムのパイロットがそう叫び、スパーク・ライフルが発射された。
    その瞬間、ゼレイブが上半身を屈めビームをかわし、バラムに向かって突撃する!
    「やああぁぁ!!」
    ゼレイブの腰部に格納されているプラズマ・サーベルが飛び出しゼレイブの右手に握られ、
    プラズマの刃を出すと同時にバラムを切り抜き、そのまま後ろをとった。
    そしてもう一本のプラズマ・サーベルを左手で居合のように抜きながら切りつける。
    「これでぇ!!」
    トドメに両腕のプラズマ・サーベルを同時に振り下ろし、バラムの胴体をX字に切り裂いた。
    全身を切られたバラムはそのまま崩れ落ち、爆発した。

    「嬢ちゃん…あんたは一体?」
    レイセンの素人とは思えない操縦技能を見て、エーディンがつぶやく。
    「体が、動いたんです…。
     初めて見た…機械なのに…」
    燃え盛るバラムの残骸を見ながら、レイセンは呟いた。



    ■登場WA紹介 その1
    ゼレイブ
    全長:8.7m
    重量:11.2t





    (画像はSD化デザインのものとなります。通常絵どこいった)
    デザイン:栢山
    学園都市コロニー「イオタ3」にて秘密裏に建造されていた月面軍の新型ワンダーアーマー。近接戦闘に重きを置いた設計がされており、機敏な動きを実現するための高出力プラズマ動力エンジンを搭載している。過多エネルギーを武器に転用することで、強力なプラズマを使った武器を使用する。
    バランスの良いスラスター配置がなされており、宇宙でもその機動性を失わない。
    また、背部には量産機用の局地戦パックを装着する事が可能で、換装することで空中、水中での戦闘も可能になり、また宇宙での戦闘能力をさらに向上させることも可能となる。
    ・プラズマヘッドカノン
    頭部にある牽制、弾幕展開用の小型プラズマガン。威力は低い。
    ・プラズマライフル
    プラズマ光弾を発射する携行武器。
    ・プラズマサーベル
    腰部に格納されているプラズマの刃を発する2本のサーベル。
    ・対艦両刃刀
    背部に収納されている大型の実体剣。劇中ではまだ未搭載。


  • シャンハイエグゼ ネット対戦開発スタッフの募集

    2014-10-05 00:3552
    どうも コーキーです。
    いつもシャンハイエグゼをお楽しみいただきありがとうございます。
    さて、シャンハイエグゼでは「ネット対戦の実装」を予定しておりますが、なにせ私自身プログラマーとしてはへっぽこなもので、ネットワークの扱い方なんてわかりませんし、勉強するにも1からなので相当な時間がかかりそうです。

    そこで、ネット対戦を実装するために対戦ゲームで使うネットワークプログラミングができるスタッフを募集しようかと思います。

    一応シャンハイエグゼは

    言語:C#
    制作ツール:Visual Studio2008
    使用ランタイム:SlimDX

    という環境で作っております。
    他にも必要な情報があったらコメントで書き込んでいただければ追記します。

    何分今までネット対戦なんぞ想定してないプログラミングでゴリ押してるものですから
    今のうちに何とかしないと多分どうしようもなくなるでしょう。

    以下の条件を満たし、我こそは! という方は

    アドレス
    mahodenn◎yahoo.co.jp
    (◎を@に変えてください)

    までメールを送ってください。
    基本スカイプで連絡を取り合っているので、スカイプIDを付けてくれると助かります。

    【作業内容】
    ・シャンハイエグゼのネット対戦の実装への協力
    ・ネット対戦以外のプログラムの協力はしなくても良い

    【条件】
    ・C#言語でネット対戦のアルゴリズムを作ることができる
    ・製作過程でネタバレ情報を見ても平気
    ・すごくひどい(私が書いた)ソースコードを見ても平気

    【その他】
    ・ネット対戦実装のために膨大なソースを書き直すことになっても構わない(単純作業なら私がやります)
    ・作業の相談、報告などはスカイプチャットを使う
    ・報酬あり(頒布の成果による)
    ・総作業期間未定