夢幻機動ゼレイブ 第1話「始動!ゼレイブ!!」
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夢幻機動ゼレイブ 第1話「始動!ゼレイブ!!」

2015-03-03 22:53
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■はじめに
この文章は構想中の東方二次創作ゲーム「幻想ロボット大戦」の架空参戦作品の一つ、
「夢幻機動ゼレイブ」の本編のお話です。
第2話を書くかもわからないし、いつになるかもわからない超不定期でやっていくので
予めご了承をば。
ちなみに小説を書くような人間ではないので「こんなの小説じゃねーよ」とか
「文章おかしいぞ!」とか思われても暖かく見てね(´・ω:;.:...


 月…それは人類が地球を離れ、最初にたどり着いた第二の故郷。
災厄によって地球という居場所を失った人類は、月へと生活の場を移し
月の原住民「玉兎」とともに、長き時を過ごした。
 やがて、人類は宇宙にスペース・コロニーを浮かべ、新たな生活の場を創りだした。
そのころには、地球は災厄によって穢れた地とされ、
地球に新たな人類が誕生しても地球にこがれ、その大地を求めるものは誰もいなくなっていた…。

 しかし、月の民となっても人類は争いをやめなかった。
度重なる内乱に伴う政府軍の横暴…。
腐敗していく政府はやがて、自律機械の反乱に端を発した
人と機械の戦争、魔導戦争を引き起こしてしまう。
 戦争は従軍玉兎の約9割を失うという犠牲を払いながらも、
後に英雄と讃えられる玉兎の戦士の手によって人類側の勝利で幕を下ろした。
しかし、腐敗した政府は民衆の支持を失い、解体。
やがて新政府が樹立し、新月面歴を定め人々は平和が続くのを願った。
しかし、人類は過ちを繰り返すこととなった。

新月面歴0011年
 突如、「幻想郷」を名乗る勢力が月面軍に対して先制攻撃を行った。
この攻撃によって月政府は要人を多く喪い、
その穴を埋めるため月面軍最高司令官・綿月豊姫が政府のトップに立った。
豊姫は先制攻撃に対する報復として、幻想郷に対し宣戦を布告。
月の民の技術の結晶、人型機動兵器・WA(ワンダーアーマー)を中心とした
電撃戦により幻想郷の4分の1を瞬く間に制圧した。
 圧倒的な技術格差により、戦争は早期決着が予想されたものの
幻想郷の協力組織を名乗る武装勢力、「幻想同盟」が月施設内部からの破壊工作を開始、
工業コロニーを制圧しWA工場を掌握、事態はWA同士の戦闘が主になっていった。

このことをきっかけとし、多くの人々の予測を裏切り、戦争は終わりの見えぬまま続くことになった…。
やがて戦況は膠着状態に陥り、表立った戦闘は長らく起こらず、表面上は平和を取り戻しつつあった。
しかし、水面下では幻想郷も月面軍も、膠着状態を打破すべく、策を巡らせていた。

 開戦から約1年が経過した新月面歴0012年。
主に学生の玉兎の多く住む学園都市コロニー「イオタ3」に
かつての英雄と同じ名を与えられた少女「レイセン」と、
彼女の主であり、綿月豊姫の妹、「綿月依姫」が、会議のために来訪したのだった…。

第1話「始動!ゼレイブ!!」

「イオタ3、イオタ3。
 3番ドックに到着いたします。
 お忘れ物のないように、お気をつけ下さいませ」
アナウンスを聞きながら、依姫とレイセンは宙間運送船を降りた。
宙間運送船、というと大層な感じではあるが宇宙を走る電車やバスのようなもので、
月とコロニー間を繋ぐ主要な交通機関である。
とは言っても戦争の影響で現在の利用者は非常に少なく、
ドックには係員がいるのみで他に客は見当たらない。

降りてすぐ、レイセンはすぅーっと深呼吸をした。
「依姫様、何か空気の感じが違いますね」
月の空気しか吸ったことのないレイセンには、スペース・コロニーの人工的な空気の感触は
とても新鮮なものに思えた。
「スペース・コロニーは初めてだった?
 ここでは、みんなが呼吸を気にせず行えるように
 工場で空気を作っているのよ」
「これって、工場製なんですね」
普段自分たちが何気なく吸っているものを、工場で生産する。
その意味がよくわからないまま、レイセンは返事をした。
改札を通り、階段を降りると外が見えてきた。
コロニーは円筒状なので、空に浮かぶ雲の向こうには反対側の街が見える。
「コロニーってすっごーい!」
見たことのない不思議な光景に、思わずレイセンは叫んだ。
「この道を真っすぐ行ったところで待ち合わせをしているから、
 少し歩きましょう」
「はい!」
依姫が優しくレイセンに言うと、レイセンは元気よく返事をした。

「依姫様、とレイセン様ですね?」
しばらく道を進むと、レイセンと同年代の若草色の髪をした玉兎の少女が二人に声をかけた。
「あなたがここの学生さんね?」
「はい、私はユリと申します」
依姫の問いかけを受け、若草色の髪の少女──ユリが自己紹介をする。
ユリが自己紹介を終えると、彼女のすぐ後ろに隠れるように立っていた少女が続いて名乗った。
「私は、ジェーン…」
そう名乗ると、ジェーンはまたユリの後ろに隠れてしまった。
「この娘、人見知りなんです。
 年上の人を見ると萎縮しちゃって…」
「よろしくね、ジェーンさん」
ユリが慌ててフォローをすると、レイセンはにっこりとジェーンに微笑んだ。
レイセンの微笑んだ顔を見たジェーンは、怖がっていた顔をゆるめ、ぎこちない笑顔を見せた。
「案内をしてくれる学生さんは、3人と聞いたけれど?」
「あっ…ワカバ!」
依姫に指摘されたユリは慌てて、少し離れた場所に立っている赤髪の少女に近づき、
彼女の手を引いて依姫たちの前に連れてきた。
「初めまして」
「…フン!」
レイセンが挨拶をすると、ワカバと呼ばれた赤髪の少女はそっぽを向いて無視をした。
「ごきげんナナメ…みたいね」
「す、すみません!」
依姫にユリが頭を下げて必死で詫びた。
「いいのよ。一人ひとりいろんな考えを持っているあなた達は、
 レイセンの良いお友達になってくれるでしょう」
依姫がにっこり笑いながらユリ達に言った。
「私はこれから、市長さんたちと長い会議をしなければならないの。
 でも、せっかくレイセンと同じ玉兎の学生さんがたくさんいるコロニーなんだし
 年齢が近いあなたたちに、レイセンにこの街、このコロニーについて
 色々と教えてあげてほしいの」
「はい!」
ユリが、ジェーンとワカバと手をつなぎながら、笑顔で頷いた。

会議へ向かう依姫と別れた後、レイセンは主にユリの案内で街を見て回った。
商店街に、スイーツショップ。デパートやホームセンター等、見覚えのある店や建物が
たくさん並んでいる。
「あまり、月の街と変わらないんだね」
「はい。コロニーといっても、人が住んでる街に変わりはありませんから」
笑顔で質問に答えるユリ。
ふと、ユリの言葉遣いが気になったレイセンは、ユリに提案してみた。
「ねえ、ユリ…友だちになるんだったらさ、気軽に話そうよ。
 私、確かにいまは依姫様と一緒にいるけれど、昔は普通の玉兎だったんだし…」
そう言われると、ユリは快く頷いた。
「そうね、レイセン…これでいい?」
ユリがレイセンへの話し方を確認しようとすると、突然ワカバが割り込んできた。
「あんたさあ、勝手なんじゃないの!」
そう強く言われたレイセンは、少しショックを受けた。
「依姫様のペットだかなんだか知らないけれど…!」
「やめなさいよ、ワカバ!」
レイセンに向かってきつい言葉をぶつけるワカバを、ユリが必死に止めた。
「いいの、ユリ。
 ワカバ…ごめんね。私が何か怒らせちゃったみたいで」
レイセンは、そう言ってワカバに頭を下げた。
怒るでもなく、悲しむでもなく、意外な反応にワカバは少し苛立ちを削がれてしまった。
これでは自分が悪者ではないか、とワカバは思った。
「そういえば、ジェーンは?」
ワカバが面食らっている間に、レイセンはジェーンがいなくなっていることに気づいた。
「あのバカ! また勝手に道に迷ったわね!」
ワカバがそう言いながら携帯電話でジェーンに電話をかけた。
「あいつ、また消音モードにしてるんだ。
 ちょっと探してくる!」
何回かコール音がなった後、ワカバはそう言って電話を切り、走りだした。
レイセンは、ちょっと乱暴だけれどもジェーンのために
迷わず体を動かしたワカバを優しい人だと感じた。

「どうしたらワカバと仲良くなれるかな?」
ワカバを待ちながら、レイセンはユリに訊いてみた。
「うーん…ワカバは多分、レイセンが羨ましいんじゃないかな?」
それはどういうことか、とレイセンは訊いた。
「ワカバは努力家なの。いつも頑張って、自分の力で
 なんでもやり遂げようとするのよ。
 でも、レイセンはほら、ある時急に綿月様のお付きになったじゃない?
 多分ワカバはレイセンが努力をしないで今の地位についたと誤解しているんだと思う」
かつてレイセンは、ひょんな事で地上に降り立って、結果的に依姫達の役に立ったという
功績から、今の地位につかされた経緯がある。
「でも私は、ワカバと友達になりたい。
 頑張って、ワカバと仲良くなるよ!」
具体的な方法は思いつかなかったが、レイセンはワカバと仲良くなりたい一心で決意をした。

しばらくユリと話しながら待っていると、ワカバが息を切らせながら戻ってきた。
「やだやだ。ジェーンのやつ方向音痴にも程があるよ!
 全くどこに行ったんだか…」
「ワカバって、優しいね」
ジェーンを心配するワカバに、レイセンが言った。
「な、なによ! あんたなんかに褒められたって…!」
ワカバが顔を赤くしてそう言いかけた時、突然街中に警報が鳴り響いた。
「なに、なに!?」
ユリが周囲をキョロキョロしながら慌てふためく。
「緊急事態発生! 緊急事態発生!
 住民の皆さんは最寄りのシェルターに避難を!
 緊急事態発生!」
けたたましくアナウンスが流れる中、遠くのほうで爆発が起こり、地面が揺れた。
「きゃああ!」
「ユリ!」
悲鳴を上げるユリの手をワカバが掴む。
周辺にいた人々は悲鳴や叫び声を上げながら、パニックを起こしていた。
「避難しないと!」
「私、ジェーンを探すわ!」
レイセンが叫んだ。
レイセンはジェーンを見失ったことに少し責任を感じていた。
自分がワカバを怒らせてしまったから、ジェーンから目を離してしまったのだと。
実際はそうではないが、レイセンはそう思っていた。
「待って! レイセン!」
「ユリはワカバとシェルターに!
 ワカバ、すごく疲れてるから!
 大丈夫! ジェーンは絶対見つけるから!」
止めようとするユリにそう伝えて、レイセンは走り去っていった。
ジェーンを探して走り回ったワカバは疲れきっている。
みんなでジェーンを探すことはできない。
しかし、レイセンはこの街にきて少ししか経っていない。
道も知らないレイセンがジェーンを探すことなんて出来るのだろうか?
ワカバはそう思ったが、あえて言わなかった。

「ワ…ワンダーアーマー!?」
ジェーンを探して街中を走り回る途中、レイセンは巨大なロボットが道を歩いているのを見た。
ワンダーアーマー、WAとは、人型のロボット兵器の総称である。
何者かが、WAを使ってこの街を、このコロニーを襲っている。
それがこの緊急事態の正体なのだと、レイセンは理解した。
地上は敵のWAが徘徊して危険なので、レイセンは一旦地下街へと降りた。
もしもジェーンが一人でも、危険を避けて地下のシェルターに避難すると思ったからだ。
レイセンが闇雲に探し回ってる間に、殆どの人はシェルターに避難し終えてしまっていた。
なので、どのシェルターは満員で、入ることも、中に誰がいるのかを確認することもできなかった。
もしかしたらもう、シェルターに逃げ込んでいるのかも。
レイセンはそう思ったが、万が一を考えてジェーンを探しつづけた。
しばらく走り回っていると、人が避難しきってひっそりとした地下街を走る影が見えた。
「誰か…いるんですか?」
レイセンはその人影を追った。
長い階段を降り、暗い通路が続く道だった。
不気味さを感じたが、レイセンは勇気を振り絞って道の先を目指した。
徐々に明かりが近づいてくるとともに、銃声のような音が聞こえ始めてきた。
「何が起こっているの…?」
レイセンはそう思いながらも、人影を追い続けた。

「きゃあっ!」
暗い道を通った先では格納庫のような場所で警備隊の人たちが、何者かと銃撃戦を行っていた。
「誰だ!? …子供?」
レイセンに気づいた人影が叫んだ。
「一体、何が起こってるんです!?」
「幻想同盟の連中だ!
 やつら、このWAを奪うつもりだ!」
このWA、とその人が指さした先には、幻想同盟が使っていたWAとは大きく外見の異なるWAが
ハンガーに直立していた。
「ったく、何が学園都市コロニーだ!
 新型WAの開発なんて、まるで軍事基地じゃないか!」
「あなたは、軍人なんですか?」
レイセンがそう尋ねると、厄介そうな顔で答えた。
「ああ、そうだよ。俺はエーディン准尉。
 休暇にここを訪れたら、この騒ぎに巻き込まれちまった」
エーディンが自己紹介をした。
口調は男っぽいが、スカートの軍服を着ているれっきとした女性兵士だ。

「くそっ、抵抗が激しい!
 バラムを呼んでこい!
 WAをぶつける!」
幻想同盟の兵士がそう叫び、格納庫から退いていった。
「今のうちに乗っちまうぞ!」
エーディンがレイセンの腕を掴み、WAの搭乗用リフトに走った。
「乗るって!?」
「奴らがWAを連れてきたら終わりだ!
 そうなる前に、こいつを動かすのさ!」
リフトが上昇し、WAのコックピットが見えてきた。
二人はそのままコックピットに入り込む。
「二人は狭いな…」
コックピットシートに座ったエーディンがそうぼやきながら
色々なスイッチをオンにしていく。
表示された画面には、このWAの名前──ゼレイブの文字が浮かび上がった。
シートの脇に立ちながら、レイセンはコックピットの構造に、どこか既視感を覚えていた。
「操縦…できるんです?」
レイセンが不安そうに尋ねると、エーディンは自信なさそうに答えた。
「わからん…戦闘機にしか乗ったことないんでなぁ」
「ええっ!?」
レイセンが予想外の返答に驚いていると、モニターの電源が入り外部の映像が表示されるようになった。
ちょうど、目の前のシャッターを幻想同盟のWA・バラムが壊して中に入るところだった。

「おいっ! 動いているぞ!」
バラムのパイロットは動くゼレイブを見て驚いていた。
パイロットは最初の攻撃で始末したはずなので、動くはずはないと思っていた。
しかし、ゼレイブがぎこちない動きで歩き始めたのを見ると、すぐに余裕の表情になった。
「最後のあがきに素人が乗り込んだだけか…!
 脅かしやがって、すぐに終わらせてやる!」
バラムが懐から金属斧、メタル・アックスを取り出しゼレイブに向かう。

「これじゃあ避けられませんよ!」
「んなこと言われたってさあ!」
ゼレイブのコックピットではレイセンとエーディンが言い合っていた。
戦闘機乗りのエーディンではWAの操作はまるで別で、歩かせるのが精一杯だった。
よたよたと歩いていると、バラムのメタル・アックスが目の前に迫った。
「うわあああ!」
なんとか体勢を変えて回避したものの、その勢いでゼレイブは尻餅をつくように倒れてしまった。
大きく揺れるコックピット。
「いててて…頭がくらくらする」
頭を押さえるエーディンを見て、レイセンは声を上げた。
「エーディンさん、頭から血が…!」
倒れた衝撃でどこかにぶつけたのか、エーディンは頭から出血をしていた。
前方からは、バラムが徐々に近づいてきている。
コックピットだけを正確に潰すつもりなのだろう。
レイセンは、コックピットの計器やレバーをじっと見つめた。
乗った時から感じていた既視感…、それがパズルのピースのように目の前の景色と合わさっていく。
「やらせて…ください!」
レイセンが叫んだ。
「待て、こいつは軍事兵器だぞ! そんな簡単に…」
「やります!」
エーディンは反論しようとしたが、出血で意識がぼやけていたのとレイセンの気迫に押されて
反射的にシートの脇に避けてしまった。
レイセンはシートに座ると、操縦系の設定画面を開き、すごいスピードで設定を始めた。
「よし、これが腕ね…感度を8.7に設定。
 これが足ペダル、関節スピードを…
 慣性制御は…」
てきぱきと設定するレイセンを見て、エーディンは驚愕した。
レバーの倒し具合をどの程度動きに反映させるかの数値を、
レイセンはほぼすべて最高値近くまであげていた。
(設定はめちゃくちゃだが、適当にやっているとも思えない…この娘、何者なんだ?)
エーディンがそう思っていると、外ではバラムがメタル・アックスを振り上げていた。
「や、やられる!?」
「できた! 行きます!」
レイセンはそう言うと、レバーを引きながらペダルを踏み込んだ。
すると、ゼレイブがものすごいスピードの蹴りを放ち、バラムをふっ飛ばした。
「うおおっ!? な、何だぁ!」
バラムのパイロットは突然動き出したゼレイブに驚いていた。
「わあああ!」
レイセンが叫びながら操作すると、ゼレイブが立ち上がり、そのままパンチで更にバラムに攻撃を仕掛ける。
「う、動きが違う!?
 さっきまでとはあ!?」
キックを受けバランスを崩していたバラムは避けきれず、パンチの直撃を受けそのまま大きく後ろに倒れた。
「ハァ、ハァ、ハァ…」
息を切らせるレイセンに、エーディンが歓喜の声を上げる。
「やったな! 嬢ちゃん!
 すごいじゃないか!」
「いえ…まだです!」
レイセンがそう言うと、バラムが銃のような武器を取り出し、構えていた。
「げっ! スパーク・ライフルだ!
 ビームが来るぞ!」
エーディンが注意すると、レイセンはゼレイブの情報画面を開き、武器の検索をかけた。
「武器は…あった!!」

バラムのパイロットがスパーク・ライフルの発射ボタンに手をかける。
「手間を掛けさせやがって、死ね!」
バラムのパイロットがそう叫び、スパーク・ライフルが発射された。
その瞬間、ゼレイブが上半身を屈めビームをかわし、バラムに向かって突撃する!
「やああぁぁ!!」
ゼレイブの腰部に格納されているプラズマ・サーベルが飛び出しゼレイブの右手に握られ、
プラズマの刃を出すと同時にバラムを切り抜き、そのまま後ろをとった。
そしてもう一本のプラズマ・サーベルを左手で居合のように抜きながら切りつける。
「これでぇ!!」
トドメに両腕のプラズマ・サーベルを同時に振り下ろし、バラムの胴体をX字に切り裂いた。
全身を切られたバラムはそのまま崩れ落ち、爆発した。

「嬢ちゃん…あんたは一体?」
レイセンの素人とは思えない操縦技能を見て、エーディンがつぶやく。
「体が、動いたんです…。
 初めて見た…機械なのに…」
燃え盛るバラムの残骸を見ながら、レイセンは呟いた。


幻想同盟の魔の手から逃れるべく逃げ惑うレイセン達。
彼女らの元へ、サングラスを掛けた凄腕の玉兎が救いの手を差し伸べる。
現る戦艦、戦いの予感。彼女たちに安息はあるのか。
次回、夢幻機動ゼレイブ 第2話「昇る月光」
君は、月の果てに何を見るのか。


■登場WA紹介 その1
ゼレイブ
全長:8.7m
重量:11.2t





(画像はSD化デザインのものとなります。通常絵どこいった)
デザイン:栢山
学園都市コロニー「イオタ3」にて秘密裏に建造されていた月面軍の新型ワンダーアーマー。近接戦闘に重きを置いた設計がされており、機敏な動きを実現するための高出力プラズマ動力エンジンを搭載している。過多エネルギーを武器に転用することで、強力なプラズマを使った武器を使用する。
バランスの良いスラスター配置がなされており、宇宙でもその機動性を失わない。
また、背部には量産機用の局地戦パックを装着する事が可能で、換装することで空中、水中での戦闘も可能になり、また宇宙での戦闘能力をさらに向上させることも可能となる。
・プラズマヘッドカノン
頭部にある牽制、弾幕展開用の小型プラズマガン。威力は低い。
・プラズマライフル
プラズマ光弾を発射する携行武器。
・プラズマサーベル
腰部に格納されているプラズマの刃を発する2本のサーベル。
・対艦両刃刀
背部に収納されている大型の実体剣。劇中ではまだ未搭載。


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スパロボ風のゲームを作ろうとして、架空の参戦作品の本編から作るとは……凝ってるなあ
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