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【第267号】おれとPCエンジン
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【第267号】おれとPCエンジン

2020-04-08 07:00
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    マクガイヤーチャンネル 第267号 2020/4/8
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    おはようございます。

    緊急事態宣言の中、如何お過ごしでしょうか?

    前回の放送「最近のマクガイヤー 2020年4月号」がわりと好評で満足しております。

    番組で紹介した志村けんのフィギュアは、さきほどヤフオクをみたらアホみたいな値段がついていました。ある・いると思っていたものが突然なくなる無常さを噛み締める毎日です。




    マクガイヤーチャンネルの今後の放送予定は以下のようになっております。



    ○4月29日(水)19時~「若者からおじさんまでの『十三機兵防衛圏』(仮)」(いつもと曜日が異なりますのでご注意ください)

    昨年11月に発売されて以来、熱狂的にヒットしているゲーム『十三機兵防衛圏』。自分もプレイしましたが、死ぬほど面白いです。「いま」作られるべきアドベンチャーゲームとして完成度の高さは勿論のこと、若者にとっては新鮮でおじさんは泣く要素が満載なのがニクいところです。2019年オタク大賞受賞も納得の作品です。

    そこで、ゲームクリエイター神谷盛治やヴァニラウェアの歴史を振り返りつつ、アドベンチャーゲームやSFとしての『十三機兵防衛圏』の魅力に迫るような放送を行います。

    ゲストとして漫画家の大石浩二さん(https://twitter.com/k_marudashi)と女優・タレントの結さん(https://twitter.com/xxxjyururixxx)に出演して頂く予定です。



    ○5月10日(日)19時~「『やれたかも委員会 童貞からの長い手紙』完結記念 吉田貴司と童貞賛歌(仮)」

    取材協力しました『やれたかも委員会』のcase024「童貞からの長い手紙」(https://note.mu/yoshidatakashi3/n/na63c34ee5adc)が完結しました。10話から成る、堂々たる完結でした。単行本4巻はまるごと「童貞からの長い手紙」になるそうです。

    これを記念して、著者の吉田貴司先生(https://twitter.com/yoshidatakashi3)をお招きし、執筆の裏話や、やれたかも話、童貞話をお尋ねします。ゲストとしてお友達の編集者のしまさん(https://twitter.com/shimashima90pun)をお迎えしてお送り致します。

    ちなみに基になったお話はこちら

    https://ch.nicovideo.jp/macgyer/blomaga/ar1011063



    ○5月18日(月)19時~「『イップ・マン 完結』公開記念 イップマンとドニー・イェン」

    ドニー・イェン主演作にして現時点での代表作といっていい『イップ・マン 完結』が5/8より公開されます。中華圏で大ヒットし、イップ・マン・ブームを巻き起こしたシリーズ4作目にして完結編とされています。また、キャラクター同士のやりとりを台詞ではなくアクションでみせる、ウィルソン・イップ監督の最新作でもあります。

    これを記念して、アクション俳優ドニー・イェンや監督ウィルソン・イップのフィルモグラフィー、功夫映画やイップマンについて解説する放送を行います。コロナウイルスで公開延期されないことを祈るばかりです。



    ○藤子不二雄Ⓐ、藤子・F・不二雄の作品評論・解説本の通販をしています

    当ブロマガの連載をまとめた藤子不二雄Ⓐ作品評論・解説本『本当はFより面白い藤子不二雄Ⓐの話~~童貞と変身と文学青年~~』の通販をしております。

    https://macgyer.base.shop/items/19751109


    また、売り切れになっていた『大長編ドラえもん』解説本『大長編ドラえもん徹底解説〜科学と冒険小説と創世記からよむ藤子・F・不二雄〜』ですが、この度電子書籍としてpdfファイルを販売することになりました。

    https://macgyer.base.shop/items/25929849


    合わせてお楽しみ下さい。




    さて、今回のブロマガですが、PCエンジンの思い出について書かせて下さい。



    ●おれとPCエンジン

    3/19にPCエンジンminiが発売されました。

    昨年放送した「メガドライブミニ発売記念 おれたちのメガドライブ」

    や先々週の放送「PCエンジンmini発売記念 おれたちのPCエンジン」

    でもお話しましたが、はっきりいってPCエンジンにはメガドライブの100倍くらい思い入れがあるのですよ。

    メガドラタワーは押入れから探し出すのに苦労したのですが、CD-ROM付PCエンジンはすぐに手が届く衣装ケースに入れています。常に置き場所を把握しているわけですね。

    (挙動はともかくとして)配信やエミュレーターやレトロフリークで過去ソフトが遊べる現在、スーファミやメガドラ本体がこの先どこに行こうとも構わないのですが、PCエンジンだけは別です。自分のこのPCエンジンへの思い入れは、おそらく、中学生から高校生まで、下手すると大学生になってからも定期的にプレイし続けていたゲーム機だったからだと思います。PCエンジンは、CD-ROM2、スーパーCD-ROM2、(自分は買いませんでしたが)アーケードカードと、どんどんシステムが増強され、比較的息の長いハードになりました。PCエンジンのライバルとなるゲーム機は、任天堂ならファミコンとスーファミ、セガならマークIIIとメガドライブになると思いますが、1台で2世代分のゲーム機と戦っていたわけです。自分も、初期型の白いPCエンジンにバックアップとSV出力が可能になるバックアップブースターを付けたり、弁当箱のようなCD-ROMシステムを付けたり、更にスーパーシステムカードを挿入したりしてプレイしていましたが、すっかり日焼けして赤茶けた初期型PCエンジン本体は、死んだ後棺桶に入れてほしいくらいです。



    ●思い出の初期ソフト

    PCエンジンが我が家にやってきたのは……確かなことは忘れてしまいましたが、確か自分が中1の頃だったと思います。

    ハドソンはと組んでファミコンを盛り上げていたコロコロコミックは当然のようにPCエンジンを激推ししていて、クリスマスプレゼントとして親にねだった記憶があります。男兄弟なので、マルチタップとコントローラーがもう一つないと遊べないよー、みたいなねだり方をしたら父親が舌打ちしたような記憶があるのですが、結局手に入れました。ファミコンやスーパーファミコンはコントローラー2台が標準装備だったので、このような家庭は多かったように思います。PCエンジンを持っている友人は、たいていマルチタップを持っていました。


    発売後数ヶ月で大安売りされるようになったので、初期に発売されたソフトはだいたい遊びました。特に『ビックリマンワールド』『カトちゃんケンちゃん』『邪聖剣ネクロマンサー』『R-TYPE I』『遊々人生』あたりは一時期500円くらいまで値下がりしたので、プレイしまくった記憶があります。


    中でも、『カトちゃんケンちゃん』と『邪聖剣ネクロマンサー』は思い出深いです。

    『カトちゃんケンちゃん』は異様に書き込まれた顔グラフィックがガンガンにアニメーションしまくるのが、ファミコンとは違うのだというPCエンジンの性能の高さをアピールしていたような気がします。志村けんや加藤茶がオナラで攻撃したり、立ちションしたり野グソをしていたりするという世界観も、我々が大好きなカトケンそのものでした。

    『邪聖剣ネクロマンサー』はPCエンジン初のRPGですが、プレイヤーキャラの頭身が高かったり、攻撃すると緑色の血が飛び散ったり、クトゥルフやギーガーをモチーフにしていたりするとこに、ファミコンとの差別化を感じました。当時、我が家に居候していた5歳年上の従兄弟が、ドラクエには見向きもしなかったのに『ネクロマンサー』は楽しくプレイしていて、大学受験を失敗していたのも、今となっては忘れられません。


    当時からナムコ(ット)はブランドだったせいか、『妖怪道中記』は安くなるのに時間がかかったような気がするのですが、プレイしたらジャンプありの横スクロールアクションに買い物によるパワーアップが組み合わさったゲームシステムが思いのほか気持ちよく、独特な世界観も相まって、お気に入りのゲームになりました。



    ●最も遊んだPCエンジンゲーム

    自分が最も遊んだPCエンジンのゲームは、なんといってもやはり『モトローダー』でしょう。

    マルチタップで最大5人まで遊べる見下ろし型のレースゲームなのですが、レースゲームとしてお馴染みな部分とお馴染みでない部分とがあります。

    全8ステージを転戦してポイントや賞金をゲットし、賞金で車を買いつつ、1位を争うという部分はお馴染みですね。おそらく当時盛り上がっていたF1をイメージしたのでしょう。

    このルールだと第1レースでついた順位差がポイントとマシンの性能差としてどんどん開いていき、ステージが進むほどピケティいうところの経済的格差の如く挽回が難しくなるのですが、『モトローダー』の秀逸なところは「画面後方に追いやられると前方にワープ」と「ニトロで超加速」の組み合わせにより、ステージ後半でも挽回可能とした点にあります。普通のレースゲームではこのようなシステムは馴染みがありませんが、これにより対人戦では常に緊張感溢れるレースが可能となりました。

    自分は弟としこたまプレイしていたのですが、ステージが進んでもタイミングを誤らなければいつでも挽回可能で、時に楽しく、時にリアル喧嘩に発展したことを覚えています。

    後に知ったのですが、近未来的なマシンのデザインは大張正巳が担当しているそうです。ナオトさん曰く「メサイヤはオタクに優しい」とのことですが、確かにセンス抜群です。

    オタクに優しいだけあって、そこかしこでアニメ女子のCG絵が表示されます。当時の雰囲気として、ゲームのあちこちでメカと女の子のCG絵を表示させるのは一種のサービスだったのですね。PCエンジンminiに海外版が収録されているのですが、サービスが強化されてるのが新鮮です。今度息子とプレイしよう。



    ●最も愛するPCエンジンゲーム

    一方で、自分が最も愛したゲームは『バスティール』です。

     
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