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記事 18件
  • 【第220号】文フリと『アベンジャーズ/エンドゲーム』のパラドックス

    2019-05-08 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、二部構成でお送りさせて下さい。
    ●文学フリマ参加してきました。
    5/6に開催された第二十八回文学フリマ東京に出展してきました。

    前日は22時半まで『アベンジャーズ/エンドゲーム』ニコ生を行いましたが、しっかり早起きして東京流通センターに集合。時間通りに設営完了しましたよ!
    目的は、当ブロマガの連載をまとめた藤子不二雄Ⓐ作品評論・解説本を売るためだったのですが、若干部残っていた既刊本である大長編ドラえもん評論・解説本も販売しました。
  • 【第219号】『アベンジャーズ/エンドゲーム』のテーマと皆が疑問に思うこと

    2019-05-01 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、放送前に最大の疑問点を整理しておくという意味でも『アベンジャーズ/エンドゲーム』について書かせて下さい。
    ●『アベンジャーズ/エンドゲーム』よかったです。
    『アベンジャーズ/エンドゲーム』は、ちょっとした奇跡みたいな映画だと思うのですよ。
    約10年間、我々はMCUという世界観の繋がっている大量の映画群――まるでテレビドラマのような、シェアワールドにおける連作群のような、二十数作の映画を観続けてきたわけです。これに一つの「終わり」や「区切り」をつけるにあたり、どんな形でも不満や不平が出るはずでした。もしくは、興行的に大成功する大作映画となるも、それぞれのキャラクターの抱えたドラマやテーマや葛藤が中途半端になるはずでした。あるいは、コアな観客だけが満足する興行的な失敗作になってもおかしくありませんでした。
    しかし、驚くべきことに『アベンジャーズ/エンドゲーム』は、いわゆるビッグ3をはじめとする主要キャラたちの物語に一つの決着がつき、10年見続けたファンも一見さんもアメコミのコアなマニアも満足し、そして興行的にも大成功するという奇跡のような映画になったのです。これは、MCUが映画史において起こした何度目かの事件なのでしょう。ルッソ兄弟は今後やりたいことをなんでもできる映画界のビッグクリエイターになるんでしょうね。
  • 【第207号】『銃夢』とサイボーグ壁ドンと哲学的ゾンビ

    2019-02-06 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、『銃夢』の魅力について改めて語らせて下さい。
    ●サイボーグ壁ドンとアクションの魅力
    『銃夢』は1991~95年にビジネスジャンプで連載されました。
    ジャンルは、一言でいえばSFアクション漫画とか格闘漫画とかになるでしょうか。記憶を失ったサイボーグである主人公の少女ガリィが、強敵との戦いを通じて生きる意味や過去の記憶を発見していく……というのが、だいたいのストーリーになると思います。
    『銃夢』は『攻殻機動隊』と並んで90年代を代表するサイバーパンク漫画として語られがちですが、自分が考える『銃夢』最大の魅力は、アクション漫画としての出来の良さです。
  • マクガイヤーチャンネル 第169号 【『レディ・プレイヤー1』と「現実こそがリアル」は誤訳かどうか問題】

    2018-05-02 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、ニコ生の補講のようなことを書かせて下さい。
    ●アーネスト・クラインのゲームへのこだわり
    まず訂正なのですが、いつもTwitterで感想をつぶやいてくれている鉄申砲さんのいうとおり、
    (https://twitter.com/tetukouhou/status/990775184264085504)
    『ブラックドラゴン』はベルトスクロールアクションゲームではなく、サイドビューのアクションゲームでした!
    その後言及した『ダンジョンズ&ドラゴンズ タワーオブドゥーム』や『ドラゴンズクラウン』と完全に混同していたので、思わず口が滑ってしまいました。申し訳ありません。
    同じ横スクロールのアクションゲームでも、ベルトスクロールと単なるサイドビューではゲーム性が全然違います。全くゲームをプレイしない人にとってはチンプンカンプンかもしれませんが、一回ずつでも両者をプレイしたことのある人には分かる筈です。
  • マクガイヤーチャンネル 第148号 【科学で映画を楽しむ法 第5回「『大長編ドラえもん』と科学 藤子・F・不二雄とSF」」番外編『のび太の恐竜』と『恋人製造法』】

    2017-12-06 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、これまで連載してきた「科学で映画を楽しむ法 第5回「『大長編ドラえもん』と科学 藤子・F・不二雄とSF」」の番外編として、『のび太の恐竜』と『恋人製造法』の類似点について書かせて下さい。
    『大長編ドラえもん』の第一作『のび太の恐竜』はのび太と恐竜のピー助の間の「友情」を描いた名作として知られています。
    『のび太の恐竜』が名作であることに異論はありませんが、果たしてのび太とピー助の間にある感情や思いは「友情」と呼んで良いものなのでしょうか?
    まず、ピー助がのび太に感じる思いは友情ではなく、子供が親に抱く愛着のようなものでしょう。卵から孵った後はじめてみた動物がのび太だからです。
    一方、のび太がピー助に抱く思いは友情ではないでしょう。
  • マクガイヤーチャンネル 第147号 【科学で映画を楽しむ法 第5回「『大長編ドラえもん』と科学 藤子・F・不二雄とSF その9 『のび太とガラパ星から来た男』あるいは『のび太の未来の想い出』」後編】

    2017-11-29 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、科学で映画を楽しむ法 第5回として書いている「『大長編ドラえもん』と科学」のまとめ後編になります。
    (前回から続けてお読み下さい)
    ●人生をやりなおしたい
    もう一つは、人生をやりなおしたいという欲望の発露です。
    藤子・F・不二雄は、どこからみても成功者です。
    『オバケのQ太郎』のみならず『ドラえもん』というメガヒット作品を二つも持ち、幾つもの作品がアニメ化・映画化され、世界中の子供たちが作品を読んでいます。
    にもかかわらず、Fが描くSF短編には、タイムマシンやパラレルワールドといったSF的ガジェットを使って、人生をやりなおしたいという話が多いのです。
  • マクガイヤーチャンネル 第146号 【科学で映画を楽しむ法 第5回「『大長編ドラえもん』と科学 藤子・F・不二雄とSF その9 『のび太とガラパ星から来た男』あるいは『のび太の未来の想い出』」前編】

    2017-11-22 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、科学で映画を楽しむ法 第5回として書いている「『大長編ドラえもん』と科学」のまとめのようなものを書かせて下さい。
    ●その後の「大長編ドラえもん」
    第16作『のび太と銀河超特急』は、『銀河鉄道の夜』や「テーマパーク」をモチーフとし、西部劇やメルヘンの世界まで取り入れたものの、どこか寄せ集め感の強い作品でした。
    第17作『のび太のねじ巻き都市冒険記』の執筆途中に、藤子・F・不二雄は亡くなりました。Fによるペン入れは3ページのみであり、遺されたネームや原案を用いて残りのページが描きあげられました。話が進むほどに明らかにFの手によるものとは思えないテンポの異なるコマ割りを目にすることとなり、(むぎわらしんたろう先生には申し訳ないのですが)藤子・F・不二雄のファンであればあるほど最後まで読み通すのが難しい作品です。
  • マクガイヤーチャンネル 第144号 【科学で映画を楽しむ法 第5回「『大長編ドラえもん』と科学 藤子・F・不二雄とSF その8 『のび太の創世日記』後編】

    2017-11-08 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、科学で映画を楽しむ法 第5回として書いている「『大長編ドラえもん』と科学」『のび太の創世日記』についての後編です。
    (基本的に、藤子・F・不二雄が100%コントロールしていると思しき原作漫画版についての解説になります)。
    (前回から引き続きお読み下さい)
    ●藤子・F・不二雄と「創世記」テーマ
    それは、「創世記」テーマに対するこだわりです。
    宇宙や地球のはじまり、生命や人間や文明の誕生……そういったものをテーマとした作品が多いのです。手塚治虫にとっての『ファウスト』や、石森章太郎にとっての「新人類」のように、藤子・F・不二雄は「創世記」を何度もテーマとしているのです。藤子・F・不二雄自身も、創世記をライフワークだと公言しています。
    旧約聖書の創世記を持ち出しつつSF的視点から語ることが多い(というかほとんど)のは、映画とSFに造詣が深いことが関係しているのでしょう。
  • マクガイヤーチャンネル 第143号 【科学で映画を楽しむ法 第5回「『大長編ドラえもん』と科学 藤子・F・不二雄とSF その8 『のび太の創世日記』前編】

    2017-11-01 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、科学で映画を楽しむ法 第5回として書いている「『大長編ドラえもん』と科学」『のび太の創世日記』についてです。
    (基本的に、藤子・F・不二雄が100%コントロールしていると思しき原作漫画版についての解説になります)。
    ●後期『大長編ドラえもん』随一の異色作
    『大長編ドラえもん』がシリーズとして歴史を重ねていくにあたって、二つの「敵」がありました。
    一つは、藤子・F・不二雄の体調不良です。86年と92年の癌の発症と治療以降、クオリティ低下は誰の目からみても明らかになりました。
    もう一つはマンネリズムです。恐竜時代、宇宙(とみせかけた西部劇世界)、ロストワールド、海底、魔界……と様々な世界を冒険してきたドラえもんたちですが、秘境や魔境のバリエーションには限度があります。10作を越えれば、話の展開にも行き詰っていくものです。そもそも、『大長編ドラえもん』が下敷きとする元ネタのバリエーションも有限なのです。
  • マクガイヤーチャンネル 第140号 【科学で映画を楽しむ法 第5回「『大長編ドラえもん』と科学 藤子・F・不二雄とSF その7 『のび太と雲の王国』『のび太とブリキの迷宮』『のび太と夢幻三剣士』】

    2017-10-11 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、科学で映画を楽しむ法 第5回として書いている「『大長編ドラえもん』と科学」その7になります。
    (基本的に、藤子・F・不二雄が100%コントロールしていると思しき原作漫画版についての解説になります)。
    ●『のび太と雲の王国』
    『のび太と雲の王国』は、ファンの間でも評価の割れる作品です。
    自分は、老いと病気のためにクリエーターとしての力の落ちた藤子・F・不二雄が、それでも力を振り絞って書き上げた秀作なのではないかと考えています。
    特に、終盤の安全保障と、それが内部的問題から破綻を迎える展開は秀逸です。