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フレデイ タンさん のコメント

作家五木寛之は政治の話を嫌うので同僚の作家野坂昭如から激しく非難されたことがある。私の認識では五木は政治の話を嫌っているわけではなく政治の世界と一線を画しながら政治に関して比喩的に批判しているから妙(たえ)なるかなということになる。

五木は「日本は1990年のバブルまでを登山に従事したと見なし、バブル崩壊後、日本は下山に入った」と観ている。更に彼は「登山の過程では周辺の景色は見えない。道端の花も見えない。ひたすら頂上を目指すだけだ。味もそっけもない。下山に入って景色を鑑賞することが出来る」とも述べている。

孫崎先生が言われる日本人の伝統でもある自然と一体を求める生きかたが近々間違いなくやってくる7000万人の人口の日本にとって主流の生き方にならなければ、日本が空中分解して果ててしまうことに何ら異論をはさむことは何人とも出来ないはずだ。
No.2
78ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
、中野孝次著『清貧の思想』(文藝春秋、一九九六年)。 ・(海外で)何かにつけて日本及び日本人について質問されるわけである。  私は話を求められるたびにいつでも「日本文化の一側面」という話をすることに決めて来た。内容は大体 日本の古典―西行・兼好・光悦・芭蕉。池大雅・良寛などーを引用しながら、日本には物作りとか金儲けとか、現世の富貴や栄達を追求する者ばかりではなく、それ以外にひたすら心の世界を重んじる伝統の文化がある。 ワーズワースの 「低く暮し、高く思う」 という詩句のように、現世での生存は能うかぎり簡素にして心を風雅の世界に遊ばせることを、人間としての最も高尚な生き方とする文化の伝統があったのだ。それは今の日本と日本人をみていてはあまり感じられないかもしれないが、私はそれこそが日本の最も誇りうる文化であると信ずる。 ・いま地球の環境保護とかエコロジーとか、シンプル・ライフと
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。