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政権が醜悪に、残虐になればなるほど、残念ながらその国民は表向き政権支持に回るのです。第二次大戦中、本来自主性を持っているはずの文学者はほとんど戦争協力に組み込まれています(『日米開戦の正体 下』)今その傾向が出てきました。
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政権が醜悪に、残虐になればなるほど、残念ながらその国民は表向き政権支持に回るのです。第二次大戦中、本来自主性を持っているはずの文学者はほとんど戦争協力に組み込まれています(『日米開戦の正体 下』)今その傾向が出てきました。

2019-07-17 08:21
  • 13

戦前、戦中、主なる文学者はほとんどが戦争に協力したと言って良いと思います。

1940年「情報局」が設立されました。文学者の一元的組織である日本文学報国会は1942年5月26日に勧請しました。これは単なる互助機関ではありません。その目的に、「国家の要請するところに従って国策の周知徹底、宣伝普及に挺身し以て国策の施行実践に協力する」とあります。

この組織の会長は徳富蘇峰です。小説(部会長・徳田秋声、理事・菊池寛、劇文学(部会長・武者小路実篤、幹事長・久保田万太郎、理事・山本有三)、評論随筆(理事・河上徹太郎)、詩(部会長・高村光太郎、幹事長・西條八十、理事・佐藤春夫)短歌(部会長・佐佐木信綱、幹事長・土屋文明、理事・水原秋桜子)俳句(部会長・高浜虚子)、外国文学(、幹事長・中野好夫、理事・辰野隆)の部会から構成されています。

こうした人々がどのように協力したか、尾崎秀樹著『近代文学の傷痕』は「

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>>3
続き
侵略戦争とは全ての国民を奴隷にしなければ、出来ない。

米国だけが例外。米国の戦争屋は実に賢い。テロリストという雇用兵と属国を使うから、米国民を奴隷にしないで、侵略戦争を遂行する技術と体系を米国は完成させているのです。従って、米国に於いては文学者は文学者としていられる。米国が何をやっているのか知らないから出来るのです。「知らぬが仏」とは良く言ったものですね。

日本も今のところ文学者は文学者としていられるが、世界に誇る村上春樹が日本で自由にいつまで活躍出来るか危うい。自民党政権が中国や朝鮮を相手に事を起こそうとすれば、主だった文学者を奴隷にするでしょう。今のところ、新聞やテレビの寄稿や出演者を奴隷化することで終わっているが、今度の参議院選挙で自民党が勝利し、9条を改変し、自衛隊を米国の侵略戦争に提供するようになれば、日本の文学者は全て奴隷になるでしょう。

No.4 58ヶ月前

うぁー、すごいリストだなあ。
わたしが中学生の頃から青春時代にかけて熱中して読んだ本の
作者も何人かいる。

夜明け前、森と湖のまつり、青春の蹉跌。

001058さん、それでも、ほとんどすべての作家なんてことは
ありませんよ。

例えば俘虜記、の作者はいません、当然ながら。

No.5 58ヶ月前

>>5
 小説などあまり読まない私ですが、後で読んでみたいと思います。

No.6 58ヶ月前

>>3
菊池や吉川以外にも林房雄、大宅壮一、山岡荘八、川端康成
なんかもそのまま地を出しただけでしょうね。

井伏鱒二は黒い雨なんかを書いて「転向」したようですが。

No.7 58ヶ月前

作家、小説家なんてもともと尻軽ですよ。
時流に合わせて生きるのが普通です。

石原慎太郎ももともとは安保闘争に参加していました。

No.8 58ヶ月前

>>6
読むなら俘虜記よりも野火のほうがいいと思います。
中編ですから読みやすいと思います。

大岡昇平の初期の傑作です。
世界の戦争文学の中でも最高のものの一つです。

No.9 58ヶ月前

>>3
日本帝国陸軍の兵士が奴隷というよりは、徴兵制が
一種の奴隷制度と思います。

戦奴ですね。

リベラルな人に、自衛隊に貧しい家の若者が多いことを指して
階級的徴兵制という人がいますが、わたしはそれに反対です。

奴隷は意向をたずねられません。

どれ程貧しくとも絶対に軍隊に入らない人がいます。

自らの意思で自衛隊に入ったのなら徴兵制という言葉は
使わないほうが良いと思います。

徴兵制は奴隷制ですから。

No.10 58ヶ月前

孫崎さんは高村光太郎がお好きなようで、今までも、孫崎さんの好みにあう部分が何度か引用されています。
https://ch.nicovideo.jp/magosaki/blomaga/ar1262226
https://ch.nicovideo.jp/magosaki/blomaga/ar413608
https://ch.nicovideo.jp/magosaki/blomaga/ar881541
ほかにもあります。

しかし今回孫崎さんのあげたリストにも高村光太郎はあり、詩の部会長だったようですから、日本文学報国会のなかでは結構な重職だったようです。

これからわたしがおもうのは、人の考えは時代の趨勢によってかわり、高村も例外ではなかったということでしかありません。

そして孫崎さんも、高村の「変節」についてはなにも言いません。これはおおげさにいえば「嘘と詭弁」ということになります。都合の良いことにだけ、重きをおく言論という意味です。

なお、「嘘と詭弁」については、最近のこのエントリも参考になります。
https://ch.nicovideo.jp/magosaki/blomaga/ar1786493

No.11 58ヶ月前

>>10
貴兄の鋭い考察には啓発されます。感謝。

No.12 58ヶ月前

もしも孫崎さんが、
「本来自主性を持っているはずの文学者たちが、政権が醜悪・残虐だったから、戦争協力に組み込まれた」
と考えるのなら、完全に間違っていると思います。

高村光太郎の「記憶せよ、十二月八日」など、決していやいや書いて書ける詩ではない。逆に、徹頭徹尾自主的に、詩の神様になりかわって書いたような詩です。

そしてこの詩にあらわれた米国支配に対する憤懣を、いまの単純反米劣化サヨクがなぜか共有できない。その理由はなんなんでしょうねえ。教養ある中国人なら、日本にも素晴らしい詩人がいたものだと評価しそうですけども 笑



記憶せよ、十二月八日

記憶せよ、十二月八日
この日世界の歴史あらたまる。
アングロ・サクソンの主権、
この日東亜の陸と海とに否定さる。
否定するものは我等ジャパン、
眇たる東海の国にして、
また神の国たる日本なり。
そを治しめたまふ明津御神なり
世界の富を壟断するもの、
強豪米英一族の力、
われらの国において否定さる。
東亜を東亜にかへせといふのみ。
彼等の搾取に隣邦ことごとく痩せたり。
われらまさに其の爪牙を砕かんとす。
われら自ら力を養いてひとたび起つ。
老若男女みな兵なり。
大敵非をさとるに至るまでわれらは戦ふ。
世界の歴史を両断する。
十二月八日を記憶せよ。

No.13 58ヶ月前
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