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集団的自衛権の解釈改憲への2つの壁、公明党と新内閣法制局長官
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集団的自衛権の解釈改憲への2つの壁、公明党と新内閣法制局長官

2014-05-25 06:40
  • 12

安倍首相は集団的自衛権を解釈改憲で実施しようとしている。

 憲法は、この価値は時の政権の方針が変わっても譲ることの出来ない原則を掲げている。それを時の政権が恣意的判断で出来るとすることは、民主主義の根本を揺るがすものである。

 5月8日ニューヨーク・タイムズ社説は「安倍首相は政府が憲法解釈を変えることで憲法九条を避けようとしている。これは民主主義の過程を覆すものである。」「日本は民主主義の真の危機に直面している」と記載するまでの状態にある。

 この中で、今障害となっているものに二つある。公明党と新内閣法制局長官である。

 先ず、新内閣法制局長官から見たい。

 内閣法制局は代々、「自衛隊の海外での戦闘行為は現憲法では出来ない」との解釈を取ってきた。これを変えるために、安倍首相は畑違いの小松駐仏大使を内閣法制局長官に据え、小松長官も自衛隊の海外派兵を容認する発言を行って

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「5月8日ニューヨーク・タイムズ社説は」なんという書き出しで、あたかもその新聞が何らかの権威を持つかのように議論を勧めることは止めるべきだろう。たかが新聞じゃないか。それとも孫崎氏は日本のジャーナリズムは頭から信用しないが、欧米のジャーナリズムはそれより一段上の立派な論説を書いており、彼らが常に正しいとでも思っているんだろうか。NYTがいかに馬鹿げた論説を書くか、知っているんだろうか。特にNYTの東京支局の日本人の記者たちがいかに幼稚な、偏った記事ばかり書いているかをしらないのだろうか。

No.3 120ヶ月前

安倍政権には公明党や新内閣法制局長官から合意取り付けと言うハードルがあるようだが、期待できない。私は解釈憲法はそのまま実施段階に移っていくだろうと思っている。何故かと言えば、米国の強い要請があるからだ。

米国政府は「自由と民主主義を世界に広める」と声高に叫ぶが、実はウオール街の操り人形だ。これを証明すデータは無数にある。ここでは触れない。米国はロシアと中国を出来るだけ早く制圧してUSドル体制を世界で確立しないと、逆にロシアや中国にヘゲモニーを奪われかねない。米国はその瀬戸際にある。その危機感から今年ソチオリンピック時にウクライナ奪取を試み成功した。東アジアでは日本が中国と戦えるようにしたい。それには憲法改正しかない。ウクライナみたいな非合法クーデタを日本で起こすわけにはいかない。しかし、憲法改正は時間がかかるし、不可能の恐れが多分にある。残るは解釈憲法ということだ。

仮にそうなっても、微かな希望がないわけではない。私は「解釈憲法では自衛隊は動かない」事態が生じることを期待したい。何故なら、
1.内閣も自衛隊も憲法の支配下にある。一方の内閣が憲法を無視し命令を下しても憲法に従属する自衛隊は動かないという事態が起こる可能性がないわけではない。
2.軍事行動を世界で起こす場合、大義がなくてはならない。戦前の日本軍には「大義」があった。それはアジアを植民地から解放するということだ。それに匹敵する大義が安倍政権から何ら聞こえて来ない。「米国の利益を守る」なんて大義とは言えない。世界に笑われるだけだ。今、NATOの存在意義の有無を心あるヨーロッパ人が真剣に議論を始めた。早晩、NATOは無くなる可能性強い。何故なら米国はヨーロッパにロシアと戦争させ両方とも焦土となっても構わないと思ってることにヨーロッパ人が気付いたからだ。米国の対米中距離ミサイル配備がその議論に火を付けたのだ。

No.4 120ヶ月前

>>2
専守防衛で独立が保てないという論理が分かりません。専守防衛が憲法に規定されてないから改正する?それも必要ありません。事故防衛は法律の規定以前にどこの国にもある概念だからです。

No.5 120ヶ月前

私のコメントの最後尾の「対米中距離ミサイル配備」は「対ソ中距離ミサイル配備」の間違いです。

No.6 120ヶ月前

私のNO。5の二行目「事故防衛」は「専守防衛」の間違いです。

No.7 120ヶ月前

ロシアのプーチン大統領は老獪な政治家らしい政治家と思わざるを得ない。
「日本は米国の制裁に加わってロシアとの対立を続けるのか、それとも中立的な立場にたって北方領土問題を話し合うのか」と問うている。
靖国参拝後は全く米国追随米国の使い走りに過ぎなくなった安倍総理がどう対応するか、政治家としての技量を試されているのではないか。注目したい。

No.8 120ヶ月前

>>5
僕は憲法には詳しくはないですが、自衛隊が明らかな違憲だとは認識していません。でも存在が中途半端というかなんとなく軍隊というものをどう考えるべきなのか考える必要はあるのではないかとは思います。平和憲法を謳っている割には、軍事大国で世界でも5本の指に入るくらいの軍事費をとっています。それなのに国内には米兵がたくさんいて、じゃあ国を本当に守れるかといえば核もない。なんというかコンセプトが統一されていない気がします。本当に平和憲法の精神を尊重するなら別の選択肢もあるだろうし、本気で自衛だけはできるようにするというのなら米兵にはお帰りいただいて原発もやめて核武装ということだって考えないといけない。何もかもが中途半端でよろしくないのではないかということです。あまり知識はないので知らないことはいろいろ教えて欲しいですが、素人ながら違和感はずっと感じていますね。

No.9 120ヶ月前

>>9
おっしゃることはとてもよくわかります。私も法律は素人です。私にも日本のあり方に違和感があります。でもすっきりさせるのはもっと難しいのではないでしょうか。利益団体がいっぱいあるし。各団体が勝手なことを言う。その中に一本きらきら光る憲法がある。これだけでも東アジアのみならず世界の尊敬の的に十分なるものだと思うのです。

No.10 120ヶ月前

>>8
プーチンは新華社の記者との対談で「北方領土を返そうと思って安倍氏と話していたが、安倍氏が米国の制裁に参加したので返せなくなった」と明言していました。シベリアのガス開発からは日本は締め出されるのは間違いなく中国のエネルギー調達は今後安定的に推移することは間違いないでしょう。日本と西欧はガス供給先を他に求めざるを得なくなり、困ることになるでしょう。国家管理資本主義の中露対ウオール街主導の米国の対決は私はとても癪だけど中露に軍配が上がると見ています。その理由は米国とそれを金融的に支える日本が共に財政が破たん状態だからです。

No.11 120ヶ月前

>>11
同感です。何をやるにもお金は大切です。

No.12 120ヶ月前
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