ファイナルへ向けて 女流プロ代表決定戦菊の陣優勝 和泉由希子

いよいよ目前に迫ってきた麻雀最強戦ファイナル。出場する選手の方に、直前の意気込みなどを語っていただいた！

★いよいよファイナルまであと３週間。現在の心境を聞かせてください。

和泉「いやぁ、もの凄く『勝ちたいなぁ』とは思ってます。特にプレッシャーは感じていないです。私は『負けてもともと』で、実力的にも16人中で一番弱いと思っていますし。そういう重圧はもっと強い人が感じるものなんじゃないですか？　私の場合は、腹を括って行けるところまで行くだけなのでリラックスして打てると思います」

★４年前のファイナルは補欠ということで、解説だけして帰られました。その時はどう思っていましたか？

和泉「あまり覚えてない…ですが、こういう大きな大会だし皆忘れずに来るじゃないですか。繰り上がりになるってまずないですし、期待してなかったぶん特にガッカリとかもなく帰ったような気がします」

★菊の陣の優勝後のインタビューでは「この日の麻雀には全然納得していません」ということでしたが、今度のファイナルはどういう感じで臨みたいですか？

和泉「この間はほとんどオリてたな、というイメージなので。でも、たまたま勝ったとはいえ、それって本当は私の負けパターンなんですよ。なので、オリて人任せにして勝ちを拾うより、今度は自分できっかけを掴み、勝負所で戦って勝ちたいなと思います。真っすぐいくほうが自分に合ってますし」

★菊の陣のときに本来のスタイルではなく、受け気味に打っていたのは何か原因があったんですか？

和泉「原因というのは特にないと思います。私、その日のテンションで打ち方が変わるタイプなので、そのせいかも？　なので、ファイナルに向けてやることは自分の調整ぐらいしかないんですけど」

★対局に向けてセットを組んだりはされますか？

和泉「やることもあります。ただ、今回はどうしようかなとも思っています。実は最強戦の翌日が女流桜花の決勝初日なんですよ。そっちはＡルール（一発裏ドラなし）だし。直前で打つにしても、どっちのルールで、っていう問題もあるので」

★現在はどのぐらいの麻雀を打っていますか？

和泉「雀荘のゲストや仕事で打つ機会はさほど多くなくて、収録や配信の対局の方が多いです。今より打つ機会が少なくなったら実戦感覚も鈍りそうで不安ですが、今ぐらいなら全く問題はありません。空いている日も麻雀格闘倶楽部やロン２を打ったり、原稿の仕事をやったりで休み自体は少ないですね」

★休みの日の過ごし方とか趣味を教えてください。
和泉「旅行に行ったりとかですね。最近回数は減ってますが、それでも結構旅行しているほうだと思います。あと、最強戦も控えていることですし、また神社でも行ってこようかなぁ」

★お勧めの神社ありますか？
和泉「いや～、前は御利益のある神社あったのですが。新宿歌舞伎町の奥にある、名前も知らないような小っちゃいやつが。最近は、私が悪いんですけど、負けすぎてて。どこの神社行っても負け癖みたいなのがついちゃってます。むしろ私の方が教えてほしいぐらいで」

★ファイナル前日はどう過ごされますか？
和泉「前日はちょっとしたイベントがあって、それに参加します」

★今回の対戦相手（瀬戸熊直樹プロ　木原浩一プロ　サイバーカップ）

和泉「瀬戸熊さんは知っているのですが。ただ、リーグ戦も大会も出場する場所がそもそも違うので、収録などで数えるほどしか対戦経験はないです。とはいえ、この中では唯一打ち方を知っているのが瀬戸熊さんですね。木原さんは申し訳ないけど一度も対局を見たことがなくて。まぁ、私の場合、たとえば凄く打ち方を知っている宮内（こずえ）プロとかでも、それに合わせて対応するというより、あくまで自分の手に集中する打ち方になります。なので、今回も相手の打ち方は気にせずに臨みたいと思います」

★優勝したら賞金は何に使いたいですか？
和泉「色々な人から『どこそこに連れていけ』『どこの店の何々が食べたい』という声がうるさいんですよ。宮内さんが旅行に連れていけ、とか。そういう予約がいっぱい入っているんで、皆にサービスをするようにしたいと思います」