• 恋は雨上がりのように

    2018-06-08 21:04


    著者 眉月じゅん

    連載当初は月刊誌にて連載されていたが、それが休刊になったため
    週刊誌に移籍することになる。
    月刊誌のときから読んでいたのですが、あまり雑誌自体が人気もなかったようで
    数少ない人気作なのか一挙2話掲載などという企画があったりしました。

    お話は、主人公である元陸上部で短距離を走っていた「橘あきら」が
    アキレス腱断裂により退部して、こころが弱っているところに
    ファミレスでのちょっとした出来事から店長である「近藤正己」に恋をするお話。

    わたしの感想として、17歳のあきらが45歳の近藤に、という年の差から
    恋愛ものとしては、若いころにする恋に恋するお話のように思っていました。
    物語が進むにつれて、近藤はバツイチ子持ちで小説家という夢を捨てれずにいる
    いまだ夢見る少年だったり、あきらはよくいるこの恋は決して一時の気の迷いなんかじゃないと意固地になるような性格であった。
    そのうち、あきらからアプローチをしてデートをしたりするものの
    近藤のほうも、その差28という年の差もさることながら、未成年からの告白に
    とまどうばかりで振り回されるだけという感じでした。

    そのうちに連載ペースが早くなったことで、ふたりの周りにいる人たちのエピソードを
    加えていき、どんどんと物語の風呂敷が広がっていった。
    迎えた最終回、あきらはケガの恐怖心を乗り越えて陸上に復帰する。
    文字通り、未来に向かって走り出した。
    というところで終わってしまうのだが・・・
    近藤への気持ちがなんだか宙ぶらりんになったままだし、近藤のほうもあきらに対して
    何か区切りをつけたわけでもない。
    他にもいろいろと周りの人間の行く末がどうなっていくのか何も語られないまま
    終わってしまった。
    大風呂敷を広げて、たたむことができなかった典型例。
    これが人気なくてあっという間に打ち切りされたものであれば仕方ないと納得できる。
    しかし、合計10巻にもなろうという連載された作品の終わりがこれでは
    あまりにも腑に落ちない。
    別にハッピーエンドで終わらせろというわけではない。
    それでも終わりよければすべてよしというが、この言葉がこれほど見合う作品も近年なかった。

    9巻まで購入
    10巻は連載時に読んでいたので未購入
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  • ダンジョン飯 第6巻

    2018-04-15 18:35


    作者 九井諒子

    6巻の概要

    禁忌である黒魔術を行使して甦ったライオスの妹ファリン
    しかし、地下迷宮の主である狂乱の魔術師によって使役されてたレッドドラゴンの血肉を
    蘇生させる媒介にしたことにより、
    ファリンは心身ともに乗っ取られてしまう。
    一方
    かつての仲間であった侍のシュローとその従者たち
    死体あさりやさまざまな誤解をされたまま邂逅したカプルー一行
    加えてライオスたち
    いろんな思惑がからんだ3グループが合流したとき
    天然系空気の読めないライオスは黒魔術のことを元仲間のシュローにバラしてしまう。
    怒りに燃えたシュローとのもめ事を冷静に見つめるカプルー
    他の人たちの仲裁により一時的おさまったかに見えた時
    笑い声とともにハーピーが来襲した。
    そこにはグリフィンのからだを持った頭部がファリンの上半身のモンスターもいたのだった。

    冒頭から戦いがメインで緊張感のなかった1巻のころとは全く別ものとなってきた。
    ここらへんまできて、やっとこの世界では魔物を食べるということが忌避される行為だと思えた。
    黒魔術が禁忌なのはなんとなくわかるが、魔物食が広く敬遠される描写はあっても理由が明確にされてないように思う。
    カプルーはどうやら魔物に母を殺されたかららしいが、それだけでは魔物を食べることに抵抗がある説明としては不十分だし、他の人も同じ理由とは思えない。
    何がいけないのかわからないが、こういうのを考察するのも面白そうだ。

    ・シェイプシフターの回
    対象者そっくりに変身する魔物
    シェイプシフターもおもしろかった。
    ああいう敵はゲームでは、まず登場しない。
    対人同士の掛け合いができるテーブルトークRPGならあるが
    たとえオンラインゲームでも難しいだろうな。
    ・山姥の回
    イヅツミはどうなるんだろう。
    ピンチになったら即座に逃げそう。
    センシの道具の持ち方講座も、教え方はためになった。
    ・ナイトメアの回
    夢をみせるということから、昔は蜃気楼をつくりだすとされていたシンという貝を魔物に見立ててた。知ってる知識が使われてるとより面白く感じる。

    総評
    ライオスが空気の読めないのは以前からわかっていたので、ファリンがあの姿で登場したときの感想が「すごくかっこいい」は納得いくものだった。
    あと、カプルーが4巻のセンシとほぼ同じくらいの足に踏みつぶされて死んでいたが
    センシは死んでいなかったのは、マルシルの防御魔法のおかげということなんだろうな。
    頭割れてたから打ちどころってのもあるか・・・

    さてさて、最早迷宮から狂乱の魔術師を倒さないと
    迷宮から出ることさえ叶わなくなっ
    たライオスたちが今後どのようになるのか。
    とても楽しみである。

    書籍にて購入済み

  • 鉄鍋のジャン2nd 三巻

    2018-04-09 04:23



    作者 西条真二

    監修 今井亮、ムラヨシマサユキ
    2ndというだけに、当然以前は鉄鍋のジャンとしてあった作品

    料理人に「料理」とは何かというテーマをもたせてる
    料理勝負漫画
    今作品では、前作の主人公であった秋山ジャンの息子が主人公
    秋山ジャンのテーマは「料理は勝負」であったに対して
    息子は「
    心の料理」をテーマにしている。
    これは母親であり、かつては秋山ジャン最大のライバルであった
    五番町キリコのテーマ
    「料理は心」を受けついたようだ。
    しかし、性格や勝負に対する姿勢は父親の秋山ジャンを受けており
    両方のハイブリッドだといえる。

    当然ながら時代設定も前作より未来の話になっており
    そのときライバルだったものたちの息子や娘も登場している。
    まさに2ndならではの面白さがあるが、前作を知らないと逆にマイナス要素とも言える。
    現在のところ全日本料理人選手権ぽい大会で、この作品の料理勝負としての面白さが楽しめて
    言うことなしである

    さらに、最新刊では作者が苦手のようであるラブコメ要素もからめてきてるみたいだ。
    うまくいってほしい。

    この作者は鉄鍋のジャンが終わったあと、流行りものやエロチック方面に手を出してたが
    どれも鳴かず飛ばすのようにみえた。
    この作品で、また飛躍してほしいと願っている。

    三巻まで書籍にて購入