• 彼女の腕は掴めない 第1巻

    2017-05-04 22:40


    著者 理央
    あらすじ
    主人公は生まれつき両腕のない女子高生。
    ある日、ひとりの男に誘拐される。
    しかし、男の目的は身代金目当てでも女子高生の体でもなかった。

    感想
    主人公が異色なら、題材も他に類しない作品
    ある意味漫画だから出来る設定のような気がした。
    こういった四肢欠損自体が日本ではタブー視されてることもあるし
    実際に町中でそういった人がひとりで、しかもそれなりの良い容姿の女性など見かけることはないと断言してもいいくらいだ。
    事実、リアルでは男性なら某不満足の方が真っ先に思い浮かぶだろうが
    女性で?と聞かれて誰が思い浮かぶだろうか。

    私もいろんな漫画を見てるだけに、四肢欠損のマンガも読んだことはある。
    有名なブラックジャックに始まり、その他エログロといわれるジャンルになると
    概ねR18の内容であり、さすがに胸くそが悪くなった経験がある。
    この作品では、そういった方向ではなく簡潔に分かりやすく言えば
    ストックホルム症候群的な関係が誘拐男
    と欠損女に築かれていく。

    話が進むうちに男の思考がかいまみえてくる。

    男の方は1巻では素性が明らかになるのは名前(白鷺)くらいだが
    とても金持ちなのに、仕事をしてる感じもなく高級マンションに住み
    若く容姿も良く頭脳も明晰、性格はやってる行為からもよいとは言えないが
    悪いとも言いがたい。
    料理の腕はプロ並らしく、何より彼女に対しての真剣さは伝わってくる。
    そんな男のマンションでの軟禁生活
    世間では、消えた彼女の身体的特徴から、ニュース番組になるほどだ。
    普通は女子高生が消えたくらいでニュースにはならないだろう)
    身代金要求があったわけでもないから、世間的には失踪といったところだ。
    そう、普通
    普通の定義を白鷺は話すが、その理論はちょっと受け入れがたいんじゃないかなと思う。
    冒頭語る場面で
    主人公みたいな人を見たとき、他人は好奇か憐憫の目で見る。
    そして出てくる言葉は可哀想
    そう、可哀想
    たしかにそう思うとき、人はその対象が自分ではなくて良かった。
    または自分より下に見ているとは思う。
    (全く思わないなら、その人は聖人なのだろう)
    人は何かと比較しなければ自分を見つめることが出来ない人が多いから。
    白鷺のように欠損してる人に興味を示す人をアポテムノフィリアいうらしい。
    何にでも名前というのはついてるものなんだなと初めて知った。
    白鷺が両腕のない人に興味を示したのは、ミロのヴィーナスを見てかららしく
    たしかにその話を語る前に、それらしい描写があったからピンとはきていた。

    さてこの作品
    この先どのように展開していくのか予想がつかない。
    楽しみでもあり、不安でもある。
    何故なら、展開次第で駄作にも傑作にも変わるところで1巻が終わっているからだ。

    あと気になったシーン
    軟禁されるマンションに着いて、始めに主人公がコーヒーを飲むシーン
    そこで白鷺は彼女に飲ませてあげるのだが、他人に飲み物を飲ませるのは意外に難しい。
    ということを他の漫画で知っていたので、あっさり飲ませててやるなと思った。
    漫画の知識( 〃▽〃)

    電子コミックサイト Rentaにてレンタル購読
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  • 圧勝 第1巻

    2017-03-04 22:46
    圧勝



    小虎(しょうこ) 著

    第1巻の内容
    冒頭、高校の文化祭にて
    お化け屋敷の出し物がある教室の中では、演出なのかガラスが割られ
    そこら中に血のようにペンキをぶちまけた荒れ果てた状態だった。
    黒板のそばには、圧勝の文字が書かれたTシャツが半分ほど赤く染まっていた。

    ところ変わって、大学の入学式
    主人公だと思われた篠山 誠はモノローグを語り始めるが
    スッと登場してその脇でこけた巨乳の美人が主人公だったようだ。
    名前は吉田さん
    彼女は引きこもり体質であった。
    部屋着に圧勝のTシャツを着るような美的感覚で
    性格はおおざっぱ、パンツ一枚で買い物にいこうとするほど間抜けでもあった。
    吉田さんの住むアパートの隣が、実は脇役だった篠山くんの部屋だった。

    お隣のよしみで、童貞の篠山くんは吉田さんと仲良くなっていく。
    だからといって、何か進展があるわけでもなかった。

    大学生活が進むにつれて、いろんな人物が登場しだして
    人間関係も複雑になっていく。
    友達のいない吉田さんの友達に対する執着はおおきく、SEXも辞さないほどであった。
    終盤になってくると、突如物語は急展開する。
    額縁に入れられた圧勝のTシャツは何を意味するのだろう。

    感想
    吉田さんは、友達に対してトラウマがあるような感じで
    友達になるためなら、SEXも手段のひとつと考えているようである。
    前半部分は、吉田さんと篠山くんのラブコメ的展開かと思いきや
    後半からでてきた大学関係の人たちの中でも
    遊び感覚で女性と付き合うという男の登場によって、一気に別の方向に向かっていく。
    篠山のほうは、唐突な展開によってあっという間に童貞卒業となったり
    涼のほうは、いきなりサイコパスな話になってしまう。
    さいごに登場する謎の男と、額縁に飾られた圧勝のTシャツ

    あまりにも予想外な流れに、まさしくついていけなくなった。
    読後感がここまでモヤモヤした漫画は初めてかもしれない。
    コミックアプリ マンガワン連載(コミックにて購読)

  • 賭ケグルイ 第6巻

    2017-03-03 07:35
    賭ケグルイ



    原作 河本ほむら 作画 尚村透

    第6巻の内容

    ギャンブルに強い者が、学園のヒエラルキーの頂点に立てる私立百花王学園を舞台にした生徒会vs主人公である蛇喰(じゃばみ)夢子のギャンブル対決も
    いよいよ佳境か?!
    生徒会の幹部を次々と打ち破り、本命である生徒会長・桃喰(ももばみ)綺羅利との直接対決が迫る!

    しかし、立ちはだかるのは会長秘書の五十嵐清華(さやか)
    生徒会長自らが用意したギャンブル「扉の塔」にて対決することになる。
    常に合理的な判断力によって生きてきた清華は
    ギャンブルという自分には理解不能なことに傾倒する会長を
    だからこそ慕い、
    会長の一番であろうとした。
    賭けの対象として会長への
    愛を差し出し、負ければ赤の他人となることを賭けて
    夢子は負けたら金輪際ギャンブルを禁ずることを承諾した。

    一見、賭けにならないような話だが、6巻まで読んでいる方なら
    これが二人の存在理由ともいうべきものだということが理解できるはず
    果たして勝負のゆくえは!

    感想
    私自身は謎解きやトリックを見破るのは全く得意ではありません。
    天才が奇抜な発想を元に謎を解く姿を見るのは大好きです。
    この巻のトリックは、以前に読んだ推理小説で似たようなトリックがあったなぁと思いました。
    しかし、この謎を解く過程が天才のスピードに対して凡人の私は全く追い付かないので
    何度も読み直さないと理解できなかった。
    一応、読みながらこんなトリックかなと考えはするんですが、あまり当たったことはありません。
    作画の尚村氏が描くドアップのドヤ顔が、とても印象的で大好きですが
    対照的に、まさに目が点になった絵はちょっと同じ顔すぎますね。


    絵柄でいえば、今回の表紙は見る人によってかなりホラーチックですね。
    私としては、目のまわりを真っ黒にするメイクはアメコミのバットマンに出てくるハーレクインぽくて大好きですけど(⌒‐⌒)

    月刊ガンガンJOKER連載(コミックにて購読)