基本的なタイプライターの使い方
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基本的なタイプライターの使い方

2013-06-05 15:41
    The Typewriter Dandy(タイプライター・ダンディ)というブロマガを名乗ったからには、タイプライターの記事を書かないと駄目でしょう。
     タイプライターといっても、触ったことが無い、ジャンクで手に入れても使い方がわからないという方も多いことでしょう。なので、まずは大まかなタイプライターの使い方からレクチャーします。

     ここで取り扱うのは主に英文タイプライターになります。



     さて、タイプライターというのは、メーカーやキーボードの配列、機能の多い少ないなど多少の際はありますが、大体似たような機能を備えています。今回はOlivetti STUDIO 45を例に、大まかな使い方を覚えていきましょう。

    ■タイプライターの構成について



    大まかに言ってしまえば、タイプライターは二つの部分から成り立っています。上の画像を見てください。写真が2つの□で囲われていますね。タイプライターは

     1) キャリッジ(Carriage: 往復台、語源は客車(car)の意)
     2) キーボード(Keyboad: 鍵盤)

    の二つの部分で構成されています
     1)のキャリッジは用紙を給排したり、印字位置を動かしたりするためのものです。
     2)のキーボードはあなたが今使っているPCと同じで文字を打つためのもの。
     見てわかるとおり現代のキーボード配列はタイプライターが元になっています。
     まずは、キャリッジ周辺の名称から始めましょう。



     ・プラテン(Platen):
    ゴム製のローラー。紙を巻きつけるところ
     ・プラテンノブ(Platen knob): 紙送りをしたり、排紙をしたりするためのノブ
     ・改行レバー(Carriage return lever, Line spacer):
      改行するときや、行間を開けるときに使う
     ・キャリッジ・リリースレバー(Carriage release lever):
      押すとキャリッジを左右に動かすことが出来る。
     ・マージンストップ(Margin stop): 用紙への印字範囲を決める部分。
     ・ペーパーベイル(Paper Bale): 紙押さえ
     ・ペーパサポート: 長い用紙などを支える為の金属製の爪

    ■使い方



    まず、キャリッジを動かします。動かない場合はキャリッジロックがかかっているので、キャリッジ・ロックを外しましょう。タイプライターによってついている場所は違いますので、キャリッジ周辺を探してみましょう。(古いヴィンテージタイプライターだと、ロックの解除がかなり特殊なものがあります。あきらめずに機種名を英語で検索すると、説明書のスキャンなどがヒットする場合もあります)
     キャリッジが動かない時はロックがかかっていないか確認してください。また持ち運びの時はちゃんとロックをかけてキャリッジを固定しましょう。



     次に、紙を入れ、プラテンに巻き付けましょう。巻きつけるときはペーパーベイルを上にあげておきます。紙を入れる際はゴム製のプラテンを保護する目的で紙を二枚重ねて入れることが推奨されています(まあ、二枚重ねなくても問題はないです)。




     プラテンに用紙を巻きつけたら、ペイパーベイルで紙を抑えます。




     写真の矢印のように改行レバーを押して、キャリッジが止まるまでを右に押し出すようにしてください。


     後は、普通にキーボードをタイプすれば文字が印字されます。パソコンよりキータッチが重いので、打つ時は力を入れて、思いっきり、ダカダカダカ! と音がするくらい、テンポよく打たないと綺麗に印字されません。
     一文字打つごとにキャリッジが左に戻り、文末が近づくとおなじみのチーンというベルの音が鳴ります。文末が近いので開業の準備をしてくださいという合図です。改行しましょう。
     改行は最初と同じように改行レバーを右に持っていきます。その際、一緒に紙送りがされ、改行がされるようになっています。


    ■行間の変え方


    タイプライターにはラインスペース・セレクターと呼ばれる、行間調節機能が付いています。
    (上の写真の丸っこいレバー)
     メーカーや種類によって違いはありますが、基本的にシングル・1/2(セミダブル or ハーフ)・ダブルスペース。もしくは、シングル・ダブル・トリプルスペースに調整できます。
     このOLIVETTI STUDIO 45はシングルスペース、1/2スペース、ダブルスペースに行間調整が出来ます。
     レバーを 0-3 の間で選ぶことで行間の調節が出来ます。

      0 改行なし(キャリッジのみの移動の時に使用)
      1 シングルスペース(行間なし)
      2 1/2スペース(0.5行アキ)
      3 ダブルスペース (1行アキ)
     
     どういう状態化は下の写真で確認してみましょう。


     こんな感じで印字されます。
     シングルスペースは手紙や普段使いに、読みやすさ優先ならセミダブル。ダブルスペースは小説原稿や論文、レポートなんかに使います。ダブルスペースだと行間が一行分空いているので添削しやすいのです。

    ■印字の色を変えるには?


    タイプライターに使っているインクリボンが赤・黒の二色リボンだった場合、リボンチェンジレバーを切り替えることで色が変えられます。下の写真だとキーボードの青い長方形が黒インク。真ん中の白い長方形はステンシルを打つための物で、インクは印字されません、一番下の赤い長方形が赤インクで印字できることを示しています。機種によっては単純にB・S・Rの頭文字だけの場合もあります。


     レバーを切り替えると下のように赤インクで印字することが出来ます。





    ■タイプライターの構造


    取り外しの出来るトップカバーを外すと写真のような機構が表れます。二つの黒いインクリボン・スプール(巻筒)中央にはタイプバーが扇状に広がっています。


     インクリボンは赤・黒の2色リボン。黒一色の物は、リボンチェンジレバーを押しても色は変わりません。



     キーボードを押すと、タイプバーが持ち上がり、タイプフェイスがハンマーのようにインクリボン越しに打ち付けることができます。簡単に言ってしまえばタイプライターはハンコの集合体の様なものです。

    ■キーボード部の名称


    タブレター・キー Tabulator key: タブレター(=表)を印字する際、定位置にキャリッジを運ぶためのキー、押すとタブセットした位置に、キャリッジを自動で動かすことが出来ます。
    タブセット・レバー Tab set: タブセットしたい位置にキャリッジを移動させ、レバーを上げるとタブ位置を固定することが出来ます。改行した後でもタブレター・キーを押せば文頭をタブセットしたところまで持っていくことが出来ます。解除するときはタブキーを下に下げ、キャリッジを左右に動かすと解除されます。
    バックスペース Back space: その名の通り後退キー。パソコンと違い、打った文字は削除されません。印字が弱い所を打ち直したり、文字を重ねうちして記号を作ったり、
    (例)¥記号の場合: Yを打ってバックスペースを押し=(イコール)を打つ。
     また、アンダーラインを打つ時に使用します。
    シフトキー Shift key: パソコンと同じで大文字を打つ時に一緒に押します。記号の場合はキーボードの上段に書いてある記号が打てます。
    シフトロック Shift rock: パソコンのCaps Lockのように打つ文字を大文字に固定出来ます。ロックを外す時はシフトキーを押します。
    スペースバー Space bar: パソコンと同じ文章にスペースを入れるときに使います。

    基本は現代のPCと同じです……というか、PCのキーボードの大本がタイプライターです。パソコンに置き換えられている現在でも欧米では、愛用する人もまだまだいるようです。

    タイプライターは吸血鬼と同じで太陽の光を嫌います。太陽の光はプラテンのゴムを劣化させたりして、タイプライターの寿命を短くします。保管するときはケースなどに入れて、湿気のが少なく日の当たらない冷暗所置いて置きましょう。
     長期間保管する場合でも、時々は取り出して、アルコールを含ました布で外側を拭いたり、インクリボンがカビたり、乾燥していないかチェックしてください。タイプバーが戻らなくなったときはキーボードとの接合部に油をさしましょう。定期的にメンテナンスをすれば長持ちします。
     それでも動かない、もしくは物理的に破壊してしまった場合は専門店に持っていきましょう。
     それでは、チャオ!
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