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記事 4件
  • 第12回文化レクリエーション…日中文化交流協定締結40周年記念 特別展「三国志」

    2019-08-24 15:36  
     本会設立以来、毎年のように訪れる「東京国立博物館(TNM)」ですが、今年は日本でも大人気の三国志をテーマとする展示での開催となりました。会場では日本人はもちろん、中国語と思われる言葉も飛び交っていて関心の高さが感じられましたね。中国語も正確には4種の区分があるようですが、私の耳には区別が付きません(苦笑)。 音声ガイド(有料)にも一工夫あって、三国志関連のアニメやゲームの声優が担当したものと、歌手が後段で述べる吉川英治著「三国志」の物語を交えつつ語るものの二種類が用意されており、来場者の趣向によって選べるようになっていました(値段も少し異なります)。最近は三国志への入り口が小説や漫画だけではなくエンターテイメント分野からの流入も多いとのことで、その方面からの関心もきちんと評価して捉えようとする姿勢には好感が持てますね。私はガイドを使わずに鑑賞するタイプですが、三国志の前提知識がなくても楽
  • 第7回インターバルレクリエーション…東京国立博物館・フィラデルフィア美術館交流企画特別展「マルセル・デュシャンと日本美術」

    2018-10-14 19:00  
     
     第7回インターバルレクリエーションは、東京国立博物館・フィラデルフィア美術館交流企画特別展「マルセル・デュシャンと日本美術」です。
    開催概要はこちらへ。http://www.duchamp2018.jp/

     筆者の発案で開催となりました今回、同行した皆さんの感想は概ね「難しかった」「よく分からなかった」とのこと。実はこの「モヤモヤしてスッキリしない」感こそが、デュシャンをはじめとする「コンセプチュアル・アート」の特徴であり、大きな魅力の一つなのです。しかし展覧会上、来場者にとって「デュシャン以前/以後」をつなぐ情報が不足していた感も否めません。そこで本レポート後半では、筆者の目線から少しだけ補助線を引いてみたいと思います。筆者はアートの専門家ではありませんので、間違いや誤解があればぜひ忌憚のないツッコミを入れてください。

     まずは展覧会について。作品群は見どころが多く、しかもほと
  • 第7回文化レクリエーション…特別展「縄文―1万年の美の鼓動」

    2018-08-11 16:43  
     「縄文」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。とても古い昔に藁の服を着て、狩猟の日々を送っていたプリミティブな姿を想起する人も多いのではないかと思います。文字がない(残っていない)時代なので、どのような暮らしぶりをしていたのか具体的に知る術はないのですが、発掘される土器や石器などから生活や文化の一端を伺い知ることができます。 今回の特別展「縄文―1万年の美の鼓動」では史上初めて国宝指定された縄文土器が一堂に会するという企画で、MAAとしても是非鑑賞したいということになって文化レク設定となりました(私が個人的に押し切ったという噂も…)。
     崩れた表現ですけれど、いやー、ホントに素晴らしかったですね。1万年を超える時間の隔ての先に、確かに息づいていた人々の生。自らを着飾る装飾品の数々や、生活を支える品々がズラリと並んでおりました。現代から遠い昔のことを考えるに「生きるのに精いっぱい」
  • 第1回文化レクリエーション…東京国立博物館特別展「茶の湯」

    2017-08-23 12:00  
     本記事は第1回文化レクリエーション(以下、文化レク)についての記事です。ブロマガ登録時期が本行事よりも後になっている関係で、第2回文化レクが先に記事化されていますが誤りではありません。ご理解頂ければ幸いです。 6月3日(土)14:00~東京国立博物館特別展「茶の湯」にて記念すべき第1回文化レクが開催されました。強い日差しが注ぐ上野公園を突っ切って会場へ。色々なイベントが開催されているのか、日本の文化行事の集積地とも言える場所での人々の賑わいに目を細めながら歩きました。 「第1回文化レク」といっても記念セレモニーなどもなく、会員はいそいそと集まって淡々と入場。MAAの実質主義的な体制が反映されたとも言えるドライなスタートを見るにつけ、まさに「本領発揮だな」といった印象を抱きました。そう、社交辞令なく「いきなりトップスピード」なのです。これが本会の良いところです。今回の企画では「着物割」とい