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剥かなくても分かる。おいしいりんごの見分け方
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剥かなくても分かる。おいしいりんごの見分け方

2018-11-16 05:30
  • 12
全国的に有名な信州のりんご。そのエース品種であるふじが旬をむかえました。

昨年、長野県松本市のりんご農園「犬飼農園」のふじをいただいたのですが、あまりのおいしさが忘れられませんでした……。りんごがおいしすぎて思わずタルトタタンを作ってしまったほど。

おいしさの理由を取材させていただきたいと思っていたのですが、ついに今年、念願叶って、犬飼農園さんに伺わせていただきました!

お尻まで真っ赤、はおいしさの証

ふじをはじめとする赤いりんごは、お尻までしっかりと赤く色づいているものがおいしいです。

理由はふたつ。

葉っぱでつくられたでんぷん=糖が赤色の正体・アントシアニンに変わる条件のひとつが「太陽光(紫外線)」。つまり、真っ赤なりんごは、太陽の光が十分に当たっていることの証。十分な光合成で、糖を蓄えているということです。 お尻まで真っ赤になるには人の手が必要。お尻までムラなくキレイに赤いのは、たっぷりの愛情が込められているのです。

犬飼さんの農園では、毎日りんごに触り、くるくると回してまんべんなく太陽光にあてているそう。ムラのない真っ赤なりんごの色は、生産者さんの愛情のたまものなのですね。

目をかけて手をかけて赤く色づいた皮も、有難くいただこうと思います。

“蜜”のひみつ。大きなりんごには蜜が多い?

真横に切ると、美しく光る”蜜”。蜜は、完熟したりんごの甘み成分が細胞からあふれている状態とのことで、そのさわやかな甘みは格別。

それなら、少しでも蜜がたくさん入っているりんごを!と思いますが、実は、蜜が入る範囲は品種ごとにだいたい決まっているそうです。

さっぱりとたっぷり食べたいなら大きなりんごを。ぎゅっと凝縮した香りや味を堪能したいなら小ぶりなものを選ぶとよいようです。また、小ぶりなりんごの方が若干日持ちするそうなので、保管してゆっくり食べたいなら小ぶりなものがおすすめとのこと。

大きいりんごもうれしいですが、味が濃く長持ちする小ぶりなりんごも魅力的ですね。

おいしいりんごの豆知識

以下は、犬飼さんからうかがった“おいしいりんごの豆知識”です!

01. 皮の表面の白くべたつく粉も、おいしさの証

表皮が白くベトベトしているりんごをみつけたら、それもおいしい印です。果実が自ら鮮度を保つために作りだす、大事な自己防衛術。“ブルーム”と呼ばれ、熟した新鮮な果実にみられる自然な現象とのことです。

02. 土とりんごの大事な関係

りんご農園を訪れることがあれば、ぜひ土に触れてみてください。微生物が元気に生きている土はふかふかのお布団のよう。りんごの樹を育む栄養をたっぷり含んでいます。そんな土から生まれたりんごの味は抜群です。

犬飼さんの農園では、化学肥料や農薬をなるべく使わない農法をとっているそうです。肥料として土に撒くワラも、葉を元気にするために噴霧する手づくりの木酢も、土の微生物によいエサとなるとのこと。元気な土が育んだりんごは、チカラのある味わいでした。

こんな知識があれば、この冬は、たくさんのおいしいりんごに出会えそうですね!

犬飼農園では、りんごの樹のオーナーも募集しているそうです。わたしも一本、樹を選んでオーナーになりました。また来年がたのしみです。

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おやつ代わりに! ヘルシー&空腹になりにくい低糖フルーツ9種

ツヤ肌のために積極的に食べたい!フルーツと野菜15種類<前編>

Vegan(ヴィーガン)とは、完全菜食。 動物性のものを一切使わないライフスタイルや、そのような食事のことをさす言葉。 本連載『TOKYO VEGAN』では、おうちでつくれるVeganレシピのほか、おいしい野菜や調味料、世界のVegan事情についてなどをゆるゆると綴っています。

大皿彩子 Saiko Ohsara
Alaska zwei 店主 / 株式会社さいころ食堂代表、“おいしい企画”専門のフードプランナー。Veganカフェ「Alaska zwei」の運営のほか、食に関わるブランドプロデュース、レシピ開発、空間コーディネート、イベントのトータルコーディネート等を行う。saikolo.jp

RSSブログ情報:https://www.mylohas.net/2018/11/179533.html
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他2件のコメントを表示

旅行に行った時、ご当地の果物がなっている木を見るのが好きですが
その中でもりんごは見つけると特に嬉しく感じます。
読んでたらなんか、りんご食べたくなったな。

No.3 65ヶ月前

美味しいりんごの見分け方で「土」って・・・。
業者目線の記事なのかな!

No.4 65ヶ月前

甘いりんごも好きだけど、「あかね」みたいな酸っぱいりんごもいいもんです

No.5 65ヶ月前

贈答用じゃなければ鳥がつっついたB級品を直売所とかで買うのがいいぞ。日持ちはあまりしないが、比較的安めで蜜が入っているものが多い。野生動物は美味いのを知っているのだ…

No.6 65ヶ月前

消毒=悪・・・とまでは仰られていませんが、少なかれば良いというのは誤りです。
リンゴ等に使用する薬剤の種類、使用時期、量、更には溶媒として使用のできる水(水道水やその辺りの川の水はNG)までもが事細かに決まっています。それを意図的に減らしているということは・・・
農家の方は毎度毎度薬剤を全身に浴びながら消毒をしていても長生きをしていらっしゃる方が多いです。もし気になるようでしたらリンゴに使用をする薬剤はすべて水溶性なので、よくお水で洗って布で拭き取るといいと思います。表面にテカりが出てより美味しそうにもなりますよ!

No.7 65ヶ月前

ふじなのに青森じゃなくて長野のリンゴ記事か…

No.8 65ヶ月前

>>8
まさかフジ系が青森でしか生産されてないと思ってるんか?長野は青森に次いでリンゴ生産量2位の地域だぞ

No.9 65ヶ月前

長野のシナノスイートやシナノゴールドもうまいんだぞ

No.10 65ヶ月前

ガチリンゴ評論兄貴が2人もいて記事よりコメのほうが為になる

No.11 65ヶ月前

赤色だけでは熟度は判別できないので、地肌の色をよく見てね。見た目綺麗な赤でも、赤くなってない部分に青みが残ってるのは青臭いし未熟。赤くなくても、オレンジがかってたり黄色みを帯びて、甘い香りがするのが完熟。未熟と完熟で、匂いも食感も全く違う。りんごは未熟で収穫しちゃったら、いくら置いても完熟にはならない(やわらかく&まずくなるだけ)ので注意

No.12 65ヶ月前
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