JASRAC問題諸々
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

JASRAC問題諸々

2017-03-01 11:49
  • 1
・JASRACの今回の行動の何が問題なのか
まあ、色々問題になってますね、JASRACによる「音楽教室からの楽曲使用著作権料徴収」。
JASRAC、「音楽教室から著作権料」について説明 「事実と異なる情報広がっている」
↑のニュースでコメつけた流れで、かんたんにとりまとめてみようと思うんですが
ここからの諸々はあくまで素人がざっと調べた限りの話であり、当然間違ってたりする所がありうるという前提でご覧ください。ツッコミは大歓迎です。ホモじゃないよ。

・何故八十(五十)年も経った今なのか
今回の問題点は色々言われてます。教育において用いる事を公的な演奏とみなし、その演奏を聞く事を対価とする場合に発生する著作権料を取るのはおかしいのではないか?という事が主要な疑問点として挙げられているわけですが、これについてJASRACが返答したのが↑でリンクした記事の内容、という事になります。

JASRAC側は、法的な文言において「教育においての利用はあくまで非営利の、学校法人含む学校教育においてのみ可能である」と主張し、営利目的での教育である音楽学校などでの使用は著作権料徴収の対象となる、と述べているわけですね。

実はこれは実際その通りである可能性は割と高いようです。
ざっと調べた限りですが、このような条文が著作権法にありました。

著作権法第35条第1項 学校その他の教育機関(営利を目的として設置されているものを
除く。)において教育を担任する者及び授業を受ける者は、その授業の過程における使用
>に供することを目的とする場合には、必要と認められる限度において、公表された著作物
>を複製することができる。ただし、当該著作物の種類及び用途並びにその複製の部数及び
>態様に照らし著作権者の利益を不当に害することとなる場合は、この限りでない。


これはつまりどういう事かというと、営利を目的として設置されている教育機関、つまりは通常の学問における塾などですね、これにおいては例えば国語の教科書や参考書などをコピーした物を授業などで用いる場合には、著作権料を著作権者に支払わなくてはならない、という事です。この場合、学校法人によって作られている私立学校なども非営利であるとみなされるようですね。
音楽に置き換えてみた場合は、小中高大における音楽の授業でスピッツのロビンソンを演奏する場合は著作権料がかからないが、営利目的の音楽学校において演奏する場合はかかる、と考えられると言う判断になりそうです。
まあ、これが実際是か否かというのは、あるいは裁判所の判断が必要になるレベルの繊細な問題になってくるのかもしれませんが……ざっと調べた程度では、そのたぐいの判例のような物は見つけられませんでしたので、もしご存知の方がおられたら教えてくださいなんでもry

ですから、JASRACの言い分にもある程度理はあるかもしれない、という事になるわけですが……ですが! 何らかの判例があるのでもなければ、それを断言する事がJASRACに可能かと言われれば、正直微妙だよなぁ、と素人の自分としては思うわけで、このJASRACの返答が騒動を収めるどころか、さらに火をつけてしまう事になるものむべなるかな、と言った具合であるのは相違ないところと言えるでしょう。

何より、JASRACは肝心な事には答えていませんからね。
それはなぜ今になって?という事です。

件の返答においても、JASRACは「2003年から音楽教室とは協議してきている」と主張していますが、これは「いきなりじゃなくて以前から話してる事なんだよ」という意味にしかならず、なぜ今になって?という疑問の答えにはならないんですよね。単に疑問が何故2003年になって?に変わるだけで。

JASRACはその前進である大日本音楽著作権協会(1939年設立)から数えれば、来年創立八十年を迎える組織なわけですが、八十年の歴史の中で、何故今になって音楽教室にああだこうだと言い始めたのか。……まあ、これは極端すぎますので現実的な考えにするとしても、著作権法が今のような内容になった1970年から数えても四十七年、約五十年は経っているわけです。
1970年には既に音楽教室なんか山ほどあったわけで、法律の解釈などが成熟していなかった事を差し引いても、何故それから対応までに五十年近くの時間を要したのか。
なぜ今になって?
つまり
これまでは黙認していたのは何故?
この疑問にJASRACは必ず答える必要があります。答えなければ衆目の納得は得られません。
衆目の納得が得られなければ、支持は得られません。
その支持を得られていない現状が、管理を委託されているアーティストからすらも疑義を呈されるというご覧の有様な現状なわけです。
JASRACは上の記事でも言っている通り、自分たちの仕事は著作権を管理し、その著作によって得られる収益をきっちりと著作権者へと渡す事が業務であり、責務であると認識しています。なのに、その責務を果たすべき相手から疑いの目を向けられているというこの状況は、本来あってはならないはずの事でしょう。
衆目を納得させ、支持を得、疑義を晴らす事こそが、今JASRACに求められている事であり、今回の騒動において求められていることの本質です。法的な諸々は判断の余地が(今の所、私の知るかぎりでは)存在する話ですから、裁判所におまかせしましょう。それ以外の部分こそ、JASRAC自身がその言動でもってはっきりさせていかなければならない所です。

同時に、JASRACを攻撃する側の方々も、法律解釈の話は裁判で確定されるまではある程度の解釈の余地が残ってしまう部分ですから、論点としてそこを徹底すると水掛け論にしかなりません(今のところ、私の知る限りでは)。ですので、攻撃するポイントとしてもこちらに絞る事をオススメします。

まあ、ここまで言っておいてなんですが、JASRAC的には今後もこういう感じで「法的には間違ってない(とうちの顧問弁護士は言ってる)からいいもん!」って姿勢を続けるでしょうし、これまでの黙認の理由とかは黙して語らずで終わらせる可能性が大ではありますが……。
そもそも、今回の答弁でも「公平性を云々」言ってるそばから「個人教室からは見合わせる」と言っているし……これまで取ってなかった結果生じた公平性の問題をどうにかする為に徴収するのに、その理屈で言えば徴収対象になる個人教室からは見合わせるという謎理論が、
まさか同じ言い分の中で炸裂するとは、流石カスラック……

はあ、ホント管理委託してる著作権者の意向くらいは聞けよ……

おわりです
広告
コメントを書く
コメントをするには、
ログインして下さい。