• 自転車が歩道を走ってて一番困るのは車じゃないですか?

    2017-03-23 16:37
    ツイッターで「自転車 車道」とよく検索しているのですが、2chのまとめの
    自転車車道走ってて一番困るのは車側だよな」というのが目立っていました。
    http://vehicle123.com/archives/69803060.html

    車道自転車に対して直進している車側が「邪魔だ」と思うのは、まぁしょうがないかなぁとは思いますが、交差点ではいかがでしょうか?

    以前から十字路の絵を使って書きたい事があったので、良い機会かと似た題名で書いてみます。


    今回は信号機のある十字路での歩道自転車と車道自転車の比較と、世に出回っている幹線道路と細街路調査を紹介してみて、そこでは自転車が歩道を走る方がより困るのじゃないか?という事を書いていきます。

    (下図の説明:紫線と黒線の間を歩道。茶色矢印は車でピンク矢印は歩道走行自転車、水色は車道走行自転車で、上を北とします。)


    1.左折車と順走直進自転車


    所謂左折巻き込みです。
    車道走行自転車のリスクの一つだと思われますが、歩道自転車にも同じ程度の危険がありそうです。


    2.左折車と左折自転車


    あまり意味は無さそうですが一応。
    これだと歩道自転車と車との事故はほぼ有り得ません。
    車道自転車と車ですと無くは無いのかもしれませんが、特殊な気がします。
    合法的な車道自転車は左折車と絡むのは上記2つだけでしょう。(右折自転車は二段階右折をするので直進と同じかと)
    ここまでは序章です。


    3.左折車と左折自転車

    これはいかがでしょうか?合法的にできる歩道自転車の左折方法ですし、特殊な事でもありません。
    車が左折する場合、当然巻き込み確認をしますが、左後方(南西方向)を見てもこの自転車を発見する事はできません。
    交差点の形状によってはこの自転車が見えにくい事もあるでしょうし、左折する際にこの自転車を毎回想定して走っているドライバーさんはどの程度いるでしょうか。


    4.左折車と逆走側直進自転車


    こちらは先ほどのケースよりは問題無さそうです。正面から来る自転車なので見やすいですが、合法的な車道自転車ではこれはありません。


    5.左折車と右折自転車


    こちらは 3 のケースよりは危険度は少ない気はしますが、4よりは危険度が高そうです。
    車側がこの自転車に気付いた時点では自転車は東に進んでいるのが見えた時に、南に来ないと決め付けて巻き込み方向(南西方向)に気を取られると危ないかもしれません。


    6.右折車と順走直進自転車


    こちらは典型的な右直事故で、車に乗る際に最も気をつけなくてはいけないケースの一つでしょう。
    車道自転車・歩道自転車どちらも危険はあります。どちらがより危険かよく分かりません。


    7.右折車と逆走側直進自転車



    これは車道自転車ではありえませんし、発見が難しく危険な
    ケースだと思います。
    車は右折する際、対抗する直進車がいると右折できないので、まずは北方向を確認しますので発見ミスが大いにありえそうです。


    8.右折車と右折自転車


    7と同等程度か、それ以上に危険に思われます。
    この自転車を先に発見するのはとても難しそうです。


    9.右折車と左折自転車


    これは右直に似たケースですが、これも先に発見したり、南側に左折してくる事を想定し忘れる事もあるでしょう。


    以上9つのケースを紹介しましたが、合法的な車道自転車のみを想定するならば、この交差点では1.2.6の3種類だけを気をつければ大体良さそうですが、歩道自転車を想定すると9種類気をつけなくてはいけません。

    特に3.5.7.8.9について書かれている物をほぼ見た事がありませんので、以前から書きたいと思っていました。

    事前に交錯するかもしれない自転車を事前に発見しやすければ、それだけ準備がしやすいだろうと思っての事です。
    もちろん事前に自転車を発見できなくても、車側が十分注意して直前で止まる事は十分可能だとは思いますし、歩道を走る自転車の側でこれらのリスクを理解して回避する事も可能だとは思いますが、車道を正しく走っている方が助かると思います。


    さて、続きまして幹線道路と細街路調査の紹介です。
    こちらは上図とは違って事故のリスクを調査した物ですので、より危険度が分かりやすくなっています。(十字路の調査もありますが、歩道走行自転車の右左折を考えると上図の方が分かりやすいと思い描きました。




    こちらにはリスクの値もついています。
    絵を見て頂く通り、歩道の自転車に対してより多くの注意を払う必要があると思いますので、自転車が車道を走ると車は困っちゃうと思います。



    さて、特に後半に紹介した図では危険度を比較しています。
    十字路でもそれに似た調査はありまして、交差点では車道自転車の方が安全という調査が複数あります。

    今回はとある2chでのテーマをお借りしての題名で、本当にどちらがより困るのか(危険か)という比較は、交差点以外の場所での直進車・直進自転車との比較も含まなくてはいけません。
    車道自転車と歩道自転車の比較を総合的にするのはとても難しいと思っていますので、これについては後ほどの記事で書きたいと思います。



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  • 自転車単独死亡事故死者数の増加止まらず。比率はついに1/4に。

    2017-03-07 13:42
    なんかこんな感じのタイトルにしちゃいました。

    当ブログで数年前から扱っている自転車単独死亡事故者数ですが、昨年も増加していたらしく、ついに自転車事故死者数の24%になりました。

    この率、平成18年は6%ですから4倍にもなってしまっています。
    (警察資料 31P http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001174329)





    全ての交通事故死者数の合計が3904人(30日以内は4164人)なので、自転車単独死亡事故が3%を占めるまでになりました。

    この数字、平成24年までは50人程度の横ばい状態でしたが、平成25年から急増し、一昨年には100人を超え、昨年も増加が続き122人となりました。

    増加の原因は公的に発表されていませんし、きちんとした調査もされていないようなので早急に調査すべきだと思いますが、少ない情報の中から増加の原因は高齢化+高齢者の免許返納が進んでいる為だと推測し、ブログ記事を書きました。(http://ch.nicovideo.jp/niconicoradio/blomaga/ar1077730)

    免許返納者の急増状態が昨年も続いていたかは調べていませんが、返納者自体が増加しているのはほぼ間違い無いので、自分の推測が当たっている可能性がより濃くなってきたのではないでしょうか。

    事故死者数が減少し、自転車単独事故死者数の増加が今後も続くのであれば、1/4の比率はさらに上がるのですが、というか、上がる確率が非常に高いのですが、社会はいつまでこれを無視し続けるのでしょうか?
    現在これを取り上げているのは少数の地方紙だけっぽいですし、その自治体の中での増加と対策に留まっています。

    社会全体が自転車に対して寛容で、自転車安全対策に対して消極的であるのならばこの数字を無視し続けても良いとは思いますが、日本ではインフラや法整備をしている真っ最中ですので、無視し続けるのは不健全ではないでしょうか。

    このままの増加の勢いですと3割を超えても不思議ではありません。早ければ来年、遅くとも5年後には超えるでしょう。
    ひょっとしたら半数に届く日もいつか来るのかもしれません。



    またこの中身、工作物衝突と転倒が分けられていますが、それ以外はその他でまとめれていて、何と昨年は81人です。

    1位 出会い頭213人
    2位 単独 その他 81人
    3位 追突 53人

    その他って何なのでしょうか?




    この件、無関心で良い時期は数年前に終わっていました。

    今年これを無視するとしたら、いつ取り上げるのでしょうか?

    その間「事故死者数」という数字だけが表に出て、実態とイメージがどんどんかけ離れていきます。

    重ね重ね、そういった不健全な状態から早々に抜け出す為に調査が必要だと思います。


  • 右から自転車、車は注意 について 

    2017-02-27 20:26
    ツイッターで流れてきた

    右から自転車、車は注意 交差点、目立つ死亡事故 警察庁分析 

    という記事。


    時間が経つとリンクが切れてしまう事があるので全文載せます。(http://www.jiji.com/jc/article?k=2017022700130&g=soc)
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    昨年1年間に出合い頭で乗用車が他の車両とぶつかった死亡事故を警察庁が分析したところ、自転車相手の事故が4割に上ることが分かった。交差点で右側から進入してきた自転車と衝突するケースが目立ち、右からの事故の割合は夜間だとさらに高くなる傾向が見られた。




     警察庁は、ドライバーが交差点進入時に左側からの車に気を取られるほか、夜間は対向車の邪魔にならないようロービームの右前方照射範囲が狭いことなどから、発見の遅れにつながっていると分析。自転車側にも飛び出しなどの法令違反があり、双方に注意を呼び掛けている。
     出合い頭の死亡事故は昨年490件起きた。内訳は自転車との衝突が42%の205件で最も多く、オートバイや原付きバイクとの衝突が29%の144件、車同士が26%の129件だった。
     自転車との事故を詳しく見ると、147件は双方が交差点を直進中に衝突。うち59%の87件は車が右からの自転車とぶつかっていた。147件中、夜間に起きた42件では79%に当たる33件が右からだった。(2017/02/27-04:58)
    ----------------

    この記事に紹介されているのが真実だとすると、車と自転車との死亡事故の多くが直進の車と直進の自転車だという事になります。

    右左折時に事故が多いと思っていたのでビックリです。というか、右左折時なんだけど直進と表現してるだけなのかと思うのですけど、画像では明らかに直進同士ですし、左方向の車とか、ロービームとかと分析しているようで、そういうのが無い事は無いだろうけど、そんな事を分析して注意喚起する程件数があるのか甚だ疑問です。

    そう思う前提として、以前「右折時、歩行者注意 交差点の横断歩道死亡事故6割 静岡県内」という記事を見ていて、その通りなんだろうと思ったからです。

    残念ながらこの記事はリンクが切れてしまっています。2015年11月28日にツイッターで見たものなので仕方ないですね。

    その時の画像は残っていました。



    小さくて文字が読めないのですが、大きい画像は何故か上半分の画像しかネットに残っていませんでした。




    小さい画像をよく見ていただけると 計51件というのと直進車との事故6件と左折車との事故1件というのが見られると思います。

    これだと直進車と歩行者との横断歩道での事故の場合は、40%程になっていて、右折車との事故が60%になっています。

    歩行者と自転車で多少の違いがあるだろうとは思いますが、紹介されている記事によると7割が直進同士との事で、ここまで逆転するのかにわかに信じられません。

    自分の自転車・車の経験からすると静岡県の調査の方がしっくりくるので、今回の警察発表の何かがおかしいのじゃないかと思います。

    出会い頭って書いてあるのでその定義の問題?

    よく分かりませんし、中身がそれ程注目されいないようなので、87件の「右からの自転車」に注目してみようと思います。

    まず直進同士の場合ですが


    茶色を車、赤と水色は自転車です。
    赤と水色の色分けは、個人的により危ないと思う方を赤にしてみました。

    直進同士の場合、手前の交差点であれば左から来る方が危ないと思いました。

    理由は右からの自転車は自転車側から車が見えやすいのと、車からしてみたら交差点にいきなり飛び出してくる左からの自転車の方が避けにくいと思ったからです。

    これは記事で紹介されている警察の考えとは逆になっています。

    また、奥側の交差点ではどちらが危険かよくわからなかったので書きませんでした。

    静岡県の歩行者の調査では奥側の交差点で30%弱の死亡事故があったとの事なので、自転車でもそれなりにありそうです。

    記事にあった図では自転車が左側通行していますけど、もしこれが右側通行で奥側の交差点を渡っている時にと考えると見落としやすいかもしれません。



    次に左折車と直進自転車の場合です



    赤い方(左からの自転車)が所謂「巻き込み」という奴です。
    車からは赤い自転車は見えにくいですし、近いので危ないと思います。
    静岡県の歩行者と車の場合は1件だけでした。自転車と車とでは多そうな気がします。
    この場合の青い方(右からの自転車)との事故も無くは無いのでしょうけど、車からも自転車からもよく見えるので少なそうに思いました。






    最後に右折車と自転車です。



    こちらは右からの自転車の方が危ないと思いました。右折時の巻き込み型なので勝手に右折巻き込みと名づけちゃっています。

    右折巻き込みの方が危ないと思う理由は
    1.右折車は対抗の直進車がいない時を狙っているので前方を注視している。
    2.そもそも後方は見えにくい
    3.自転車もまさか車が来るとは思っていない
    です。
    左からの自転車との事故も当然あるでしょうけど、圧倒的に右からの方が危ないと思います。





    静岡県の歩行者との調査では6割が右折車だったので、今回の記事のタイトルを見た時に「右からの自転車=右折巻き込み」と思いました。

    他の何かの調査でも右左折時の方が事故が多いという物ばかりを見ていた気がするので、今回の記事で紹介された直進同士の右からの自転車というのはどうなんだろうかなぁと。

    最近ハイビーム云々言うようになってきましたが、それを言いたいが為に勘違いしちゃってるんじゃないですかねぇ?



    ※追記 3/8
    次の記事を書いている時に、自転車死亡事故の詳細データを見直しました。
    横断時と右左折時とそれぞれ人数が書かれており、それとは別に出会い頭がありました。
    これらが何を意味するのかよくわかりませんが、新聞記事にあるような絵が横断なのか、出会い頭の直進なのかやっぱりよくわかりません。