• ポケモンGOで事故は増えたの?

    2017-04-06 12:06
    ポケモンGOに限らず、車の運転中や歩行中、自転車走行中にスマートフォンなどを利用するのは危険なのでしょう。

    ポケモンGOは今まで以上にスマホに集中するので事故が増えるのではないか?という懸念が昨年夏頃に言われていたように記憶しています。

    それから半年以上が経ち、昨年の事故数も公表されていますので、警察庁の事故統計(http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001176564)を見てみると冒頭のグラフではこうなっていました。




    ご覧頂いて分かるとおり、どの事故も減少傾向は続いており、ひょっとしてポケモンgoの影響はあるのかもしれませんが、これを見る限りでは全く分かりません。

    実際にポケモンgoで起きた事故数が限定的ですが発表されているのでそれを見てみると、

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    集計期間は、国内で配信が開始された7月22日から8月21日の1か月間。事故は29都道府県で計79件発生し、うち人身事故が22件、物損事故が57件だった。人身事故で4件、物損事故で25件が自転車運転中に起きている。また、交通違反での摘発件数は全国で1140件に上った
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    (http://www.j-cast.com/2016/08/24275951.html)

    と、一ヶ月に80件程度だったようです。

    これらの中に歩行者のポケモンプレイ数が含まれているのかとか、事故調書にポケモンやっていたと書かれていない物が含まれていたりだろうとか、信頼性は薄いとは思いますし、その後対策が取られたり、プレイ人口の減少もあるのでしょうから、それがそのままという事は無いでしょうが、仮に5ヶ月間同じペースでポケモンgo関係の事故が起きたとすると、約400件という事になります。
    その400件は無ければ無いほうが良いのですけど、現実には多くの事故が多くの原因で起きていて、その総数は年間約50万件。
    それの5ヶ月分が約20万件となり、400件はその0.2%になります。

    年間5%以上のペースで事故が減少している中で、仮に0.2%増えたとしてもその影響は分かりそうにありません。

    ある程度の事故原因にはなっていたのでしょうけれども、だからと言って増えたとは言えません。



    結論

    ポケモンGOで事故は増えなかった。




    この事は予想通りでした。

    というのも、スマホの普及率と事故数は反比例状態がずっと続いていたからです。
    歩きスマホやスマホ運転は危ないのでしょうけれども、日本ではそれによって事故は増えていません。
    というか、むしろ減っています。

    なので、スマホやポケモンによって事故は減少するので、皆さんバンバンスマホを使いながら移動しましょう。



    と、言いたい気持ちが0.2%くらいはあるのですが、実際に歩きスマホや不注意な運転に危険はありますし、日本の事故数とスマホ普及率だけを見るとそうとも言えなくも無いというだけですので。


    最後に、逆のデータがアメリカで出ているっぽいのでそれを紹介します。


    アメリカでは歩行者の死亡事故が近年急増しているようで、スマホの普及率との関連性も指摘されているという記事がありました。

    http://www.cnn.co.jp/usa/35099155.html

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    GHSAの推計によると、2016に死亡した歩行者は全米で6000人に上り、過去20数年ぶりの多さだった。歩行者の死亡事故は2010年以来、交通事故全般の死者の4倍の率で増え続けている。

    原因としては複数の要因が考えられるが、その中で唯一、事情が激変したのがスマートフォン利用者の激増だ。業界団体によると、無線通信量は2014~15年にかけて2倍以上に増えた。
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    との事で、これを見るとスマホの影響で増えた面は否定できない気がします。




    日本の警察の統計を最重要視している自分としては、スマホで事故が増える事はありえないと思っていましたが、どうやらそうと言い切れる程では無さそうです。
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  • 歩道自転車と車道自転車 番外編2 科学が示す安全 優先すべき資料

    2017-03-28 10:59
    自転車に関してネットで見る事ができる、各種調査やデータ、資料は膨大にあります。

    それらをきちんと見て見ると、どうやら歩道走行の自転車「にも」車との事故のリスクは十分あり、多くの方が車道走行の自転車「こそ」危ないと思っていても、実際にはそれ程でもないんじゃないか?と思えるようになります。

    ただ、比較してどちらが?というのは大変難しく、これらの調査は限定的だったり、中には結果ありきの調査もあるのでしょうし、それを紹介する側がとある結論に結びつける為に都合の良い物を選んでいる場合もあります。

    また、それらが全て正しいとしても、それをどこまで信じるか、自分の身の安全に関わる事ですので慎重になるべきだと思います。



    さて、「科学が示す安全」とか「科学的に安全」という言葉を最近よく耳にします。

    代表的な事で言えば飛行機の安全じゃないでしょうか。

    「落ちたら絶対死ぬから乗りたくない」

    「でも科学的には一番安全な移動方法」

    という会話で説得されて安心して飛行機に乗る人も多いと思います。

    自転車の安全に関する科学は調査やら統計なのだと思うのですが、仮にそれが正しいとしても信じるのは難しいし、そもそも正しく調査やら統計が取れるのか?というのに疑問はあります。

    ただし、なんとなく目で見て危ないと思う事以外の危険を知るにはとても良いのかなぁと。




    自転車の安全に関しても様々な調査や資料がありまして、各々優先順位があるとは思いますが、優先して使おうと思っているのは現在の日本の最新の事故数、特に死亡事故数です。

    理由は3つ
    1.毎年最新の物がネットで公開されている一番公的な物
    2・調査は所詮机上の空論、実際の事故数の方が信頼性が高い
    3.治安の良い日本において、亡くなった人の数と原因は他よりも格段に信頼性が高い

    1について、同じような物を個人や団体が作ろうとすると膨大な労力・お金が掛かりますし、残念ながら信頼性の低い物しかできないでしょう。
    警察は税金によって運営されているので、とても詳しくて信頼性の高い物が無料で公開できています。それを利用するのが一番コストパフォーマンスが良いと思っています。

    3について、軽微な事故を多く含む事故数を指標にされている方多くいらっしゃいますし、警察も自転車に関しては死亡数よりも事故数を重視しているように感じるのですが、この数字は他の影響を受けて変動しやすいので、どこまで信頼すべきか難しいと思います。
    (自転車単独事故数は10年間で半減しているが死者数は倍増していたり、軽微な事故は警察の方針や携帯電話の普及の影響を大きく受けるので)





    最後に科学が示す安全の失敗例を挙げて終わりたいと思います。

    昨日雪崩に巻き込まれて数名が亡くなりました。
    この時は雪崩「注意報」が出されていたそうです。
    注意報の上には「警報」があります。

    2015年に御嶽山が噴火し、数十名が亡くなりました。
    この時噴火警戒レベルは「1」でした。
    これは最大「5」まであるようです。

    2011年3月11日の津波で多くの方が亡くなりました。
    この時最初に出された津波の予想高さは5~6メートルでした。



    勿論、科学が示す安全が成功している例はこれよりも物凄く沢山ありますので自分はよりそちらを信じようにはしていますが、まだ人類は科学で全ての危険を理解できる程賢くは無いと思います。
  • 歩道自転車と車道自転車 番外編 車道と歩道の往来

    2017-03-27 14:23
    歩道自転車と車道自転車について書き尽くしたと思ったのですが、どこまで書いても書き尽くせ無さそうです。
    今回は車道と歩道の往来について。


    自転車は、車道が空いていたら車道を走って、車道が狭かったら歩道に行く、みたいに、状況に合わせて往来すればいいじゃないか。
    というご意見よく聞きます。

    これはこれで良い面だけを見れば良いのですが、これにはこれの危険と守るべき規則があると思いますので、安易な往来には賛同できません。

    勿論道路状況や移動の目的等々によって使い分けるのは当然なのでしょうが。。



    車道→歩道

    この場合まず真っ先に思いつく危険は段差を登れずに転倒する事です。
    段差は垂直方向だったら割と容易に超えられますが、並行方向に近づくと容易に超えられません。
    そこで転倒した経験は多くの方が持っているのでは無いでしょうか。

    車道で転倒するという事は、後続車に踏まれる恐れもありますし、そもそも転倒によって亡くなられる方も大勢いらっしゃいます。(自転車単独死亡事故だけは激増しています)

    これを避けるには大回りをして段差との角度を垂直に近づけるだとか、ゆっくり走るだとか、一時停止するだとかだと思いますが、車道内で大回りをする事の危険はありそうですし、減速すると次の加速が大変なので億劫がる方もいるでしょうし、減速状態で歩道に上がれば歩道走行している自転車との接触もありえます。それを避けるには後方確認をしなくてはいけませんが、それもそれで危険が伴います。
    また、上記した以外のリスクもあるのでしょう。


    歩道→車道

    こちらは降りるだけなので転倒の心配は少なそうですが、車道を走っている大型車・二輪・自転車からしてみると「飛び出してくる」状態になります。
    これを避ける為には後方確認が必要ですが、ただでさえ煩雑な歩道から車道に降りようとする人が、その状態で後方確認をするのはそれなりの危険が伴います。

    恐らく、正しく歩道から車道に降りる場合は一時停止するのが正しいと思うのですが、そんな事ができるような人は歩道でゆっくり走行を続ければいいのですから、そもそも車道に降りる必要が無さそうです。



    勿論歩道・車道をずっと走り続ける事にも不便やリスク等々ありますし、往来の危険やらを理解すればリスクは格段に下げられるとは思いますが、それはそれで大変だろうと思います。