自転車と歩行者の重大事故と歩道走行は無関係?
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自転車と歩行者の重大事故と歩道走行は無関係?

2015-04-27 13:14
    自転車と歩行者の事故は物凄く数が少ないので(特に死亡事故は)、どのような対策をした所で減らす事は大変難しく、同じエネルギーを他の事に費やせばもっと多くの命が救われる事は沢山あるように思うのですが、世間ではこの事故の被害を大きく取り扱って減らすように努力してしまっているように見えます。

    そして、その努力をしようとしている方々の多くは自転車が歩道走行をやめればそれらが減ると考えているように思えるのですが、自転車が歩道走行をやめると歩行者の死亡事故は減るのでしょうか?

    そこで気になって調べてみた所、自転車が歩道走行をしていたせいでより多くの歩行者が死亡事故の被害に遭われたという事は無さそうです。

    ○○と××が関係あるか無いかは統計を使うのが良い方法ですが、自転車と歩行者との死亡事故に関しては数が少なすぎる為統計を使うのが不適切だと思われますので、ここ最近の個別の自転車・歩行者死亡事故の実例を日付順にご紹介致します。

    H27年4月26日 横浜 加害者22歳 被害者81歳 車道走行
    H26年9月17日 京都 加害者16歳 被害者79歳 歩行者が道路横断
    H26年1月20日 千葉 加害者16歳 被害者約80歳 信号の無い交差点出会い頭
    H25年12月17日 船橋 加害者14歳 被害者75歳 道路を進行中
    H25年12月6日 栃木 加害者13歳 被害者59歳 歩道
    H25年5月6日 横浜 加害者43歳 被害者97歳 車道走行 歩行者横断歩道(信号無視?)

    恐らく先日の横浜での事故が、今年初の自転車・歩行者との死亡事故だと思われるのですが(他にあったらごめんなさい。)それを含めた過去H25年からの事故を羅列してみました。

    これをご覧になって、自転車が歩道走行をしなくなったら、自転車と歩行者との死亡事故が減ると思う方いらっしゃるでしょうか?

    もっと遡って、H18年からH26年9月末までをまとめてみると(*)


    警察発表の総件数43件。
    その中で歩行者が死亡し確認された物が38件。(残りの5件は自転車側が死亡?)
    事故現場内訳は
    車道 13件
    歩道 7件
    横断歩道 6件
    交差点 4件
    不記載 3件
    その他 5件

    となっています。
    これらを割合で示すのは不適切ですが、歩道は2割弱です。

    軽症事故(年間約2000件)を含めると歩道での事故は4割あるらしいのですが、死亡事故に関してはその約半分のようです。
    重症事故(年間約300件)に関しては全てを網羅する事ができないし、重症事故の発生状況をまとめているデータを見た事が無いので何とも言えませんが、死亡事故と変わらない割合なのだろうと自分は推測致します。(理由はいつか詳しく書くかもです。)

    以下は、ここ最近6件の事故の詳細を紹介した物です。



    H27年4月26日 

    http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000049233.html

     横浜市の県道で、道路を渡ろうとした81歳の女性が走ってきた自転車と衝突して死亡しました。

     26日午後2時45分ごろ、横浜市金沢区の県道で、近くに住む藤原澄さんが道路を渡ろうとしたところ、22歳の専門学校生の男性が運転する自転車と衝突しました。藤原さんは転倒し、病院に搬送されましたが、頭を強く打っていてまもなく死亡しました。警察によりますと、藤原さんは横断歩道のない場所を渡ろうとしていました。自転車は車道の左端を走っていたということです。


    H26年9月17日

    http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13135734758
    (記事リンクが時間の関係で削除された為、ヤフー知恵袋より)

    17日午後7時10分ごろ、京都府大山崎町円明寺の府道で、歩いて横断していた
    近くの無職、竹谷陽子さん(79)が、府立高校2年の女子生徒(16)=京都市伏見区=
    が運転する自転車と衝突。竹谷さんは頭を強く打ち、病院に救急搬送されたが
    約6時間後に急性硬膜下血腫などで死亡した。女子生徒も転倒し、あごの骨にひびが
    入るなどの重傷。

    京都府警向日町署によると、府道は西から東に向かう下り坂。女子生徒はクラブ
    活動の帰りで、坂を下っている途中で衝突したとみられ、「ブレーキをかけたが間に
    合わなかった」と話している。竹谷さんは日課の散歩中で、横断歩道や信号のない場
    所を横断していたという。府警は女子生徒が前方をよく見ていなかった可能性もあるとして、
    重過失致死などの容疑で調べている。


    H26年1月20日

    http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12119801337

    20日午後4時55分頃、千葉県酒々井町中川の町道交差点で、歩いていた男性と右から来た同県印西市に住む高校1年の女子生徒(16)の自転車が出合い頭にぶつかり、男性は転倒して頭を打ち、約14時間後に搬送先の病院で死亡した。
    県警佐倉署の発表によると、男性は80歳くらい。交差点に信号はなかった。同署が男性の身元と詳しい状況を調べている。

    H25年12月17日

    http://www.chibanippo.co.jp/news/national/171192

    17日午後6時45分ごろ、船橋市二宮2の市道で、70歳ぐらいの男性が男子中学生(14)=同市=の自転車にはねられた。男性は頭を打ち意識不明の重体。船橋東署は男性の身元確認を急ぐとともに事故原因を調べている。

    http://www.city.funabashi.chiba.jp/kurashi/koutsu/0006/25nen.html
    (同一事故の警察発表)
    船橋市二宮
    市道
    12月17日
    (火曜日)
    18時31分
    自転車

    歩行者
    14歳・
    男性

    75歳・
    男性
    (死亡者)
    船橋東
    警察
    道路を進行中、前方から進行してきた歩行者と衝突。





    H25年12月6日

    http://blog.goo.ne.jp/fasb2002account/e/e2dc5bd07702365b4edf19476cee1b6d
    (産経新聞の記事を紹介したブログ)

    6日午後5時ごろ、栃木県茂木町鮎田の県道沿いの歩道
    を歩いていた警備員の男性(59)が、後ろから来た
    自転車に追突された。男性は転倒して頭を打ち、病院に
    搬送されたが意識不明の重体。自転車を運転していた県
    東部に住む男子中学生(13)も腹部打撲の軽傷を負った。

    栃木県警茂木署によると、現場は直線で急な下り坂。
    男子中学生は下校途中、男性は仕事を終えて近くに駐車
    していた車に戻る途中だった。男子中学生は自転車の
    ライトを点灯していたという。

    同署は、男子中学生の前方不注意などが原因の可能性も
    あるとみて、重過失傷害の疑いで任意で事情を聴いている。


    H25年5月6日

    http://blog.livedoor.jp/twitwitwi/archives/52352390.html
    (朝日新聞記事を紹介したブログ)

    横浜市栄区笠間1丁目の県道交差点で6日正午すぎ、同区長沼町、無職古村喜勇三さん(97)が、同区内の英国人英会話講師の男性(43)の自転車にはねられて転倒、病院に運ばれたが、頭を強く打っており、7日午前6時ごろに死亡が確認された。 神奈川県警栄署によると、古村さんは横断歩道を歩いて渡っていたという。自転車はロードスポーツタイプで、男性は「青信号を直進中で、ブレーキをかけたが間に合わなかった」と話して...
    (後略)




    以上です。

    これらの事故を減らす有効な手段は「速度を落とす」くらいしか自分には思いつきません。
    歩道走行を禁止にして著しく減るのかなぁ?と考えると、殆ど減らない気がします。
    被害者がとてつも無く多いのであれば、自転車の利便性を落として速度制限をするのも良いかもしれませんが、10年間で約40名の被害者は車の被害に比べればとてつもなく少ないので、優先順位としては後回しにする方が良いのではないかと思います。(自転車の速度制限については今はまだあまり議論に上がってないですが)

    最後になりましたが、これらの情報をまとめて、自分に提供して下さった方がおられまして、今回の記事を書く為に大いに活用させて頂きました。


    (*)途中で H18年からH26年9月まで という期間での数字を書きましたが、このデータを作成したのがH26年9月だからです。
    その後数件起きている物は混ぜていませんし、期間の関係で警察発表の総数と1人・2人の誤差はあるかもしれませんが、その点ご容赦下さい。

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    一部文字修正(2016年2/28
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