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【コラム】猪木vsアリ、前田vsニールセン、鈴木vsスミス…佐藤光留が内柴正人との対戦を熱望する理由
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【コラム】猪木vsアリ、前田vsニールセン、鈴木vsスミス…佐藤光留が内柴正人との対戦を熱望する理由

2018-01-12 13:29
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    ハードヒットのプロデューサーにして主催者である佐藤光留から、「内柴正人選手とハードヒットで試合がしたいんですけど、もし内柴選手が出られるとなった場合、ニコプロでの放送とか“ニコプロpresents”は大丈夫ですか?」という電話が来たのは、昨年の10月頃だった。

    ハードヒットは「現在進行形のU」「格闘技としてのプロレス」を遺そうと、パンクラスMISSIONの佐藤光留が自ら主催&プロデュースする大会。以前はDDTプロレスリングの1ブランドだったが、2015年にDDTから様々な権利を光留に譲渡する形で独立。

    光留とロッキー川村を中心に少人数での運営となったため、その後ニコニコプロレスチャンネルが映像面の権利をすべて管理することになり、いわゆる冠スポンサーとして大会名の頭に「ニコプロpresents」と表記されるようになった。

    なぜ光留が「放送は大丈夫か?」と事前に確認する必要が内柴にあるのか、その説明までする必要はないだろう。いまの時代、インターネットでちょっと検索すれば分かるはずだ。交渉が進み、いざ参戦決定となった段階でニコプロから「放送出来ない」なんて言われてしまったら……そう考えて、光留はまず最初にニコプロに確認を入れたのだ。

    コンプライアンスに厳しいこのご時世だが、幸いニコプロからはGOサインが出た。内柴は2017年12月15日に刑期満了となるため、12月30日のハードヒットに出場するのも問題ないと判断。批判的な意見や様々なリスクがあるのは承知の上で、光留は内柴との交渉を本格的に開始した。

    当時、光留がニコプロに出演した際、「ある大物と交渉している」とだけ発言し、いろいろな格闘家やプロレスラーの名前がコメント欄に書き込まれたが、その時点で「内柴正人」という書き込みはなかった。光留としてもこれで内柴を引っ張り出すことが出来れば、あっと驚かすことが出来るという思いを強めただろう。

    だが、なぜ内柴だったのか……。内柴正人は柔道男子66キロ級でアテネ五輪、北京五輪と2大会連続で金メダルを獲得。いまは柔術を本格的にやっており、格闘家として現役バリバリ。何より“強い”のは間違いない。パンクラスに入門し、MMAにも出場経験があり、いまも格闘技としてのプロレスに強いこだわりを持つ佐藤光留は、単純に内柴正人という強いファイターと対戦してみたいと思いが強い。

    プロレスラーにはターニングポイントになる試合があるとよく言われる。あとから考えると、あの選手はあの試合をキッカケに大きく変わったと思えるような試合だ。アントニオ猪木ならモハメド・アリ戦、前田日明ならドン・中矢・ニールセン戦、そして光留の師匠である鈴木みのるならモーリス・スミス戦か。Uの末裔を自称する光留にとって、先人たちが挑んだ一世一代の他流試合こそが内柴戦なのかもしれない。

    もちろん、自身のキャリアやハードヒットのことを考えて、内柴で一発勝負に出る価値ありと判断した部分もあるだろう。やはり話題を集めたり、大きな会場に進出するにはビッグネームが必要だ。光留は人を介しての交渉だけではなく、内柴が現在通っている柔術道場に自ら通い、内柴と一緒に柔術の練習をしながら交渉を進めていった。

    だが、ハードヒットの数週間前、内柴が柔術の大会に出場したことをマスコミが報じた際、そこには「総合格闘技やプロレスへの参戦は否定」と出鼻を挫かれるようなことが書かれてあった。

    それでも光留は内柴に12・30当日、ハードヒットの会場に来場してもらうところまではこぎ着けた。「佐藤光留が内柴にリング上から公開オファー」というニュースは、普段ハードヒットを一切取り上げていないマスコミも報じていたし、12・30「YES, WE ARE HARD HIT!!」は光留プロデュースになってからのハードヒットでは新記録となる超満員札止めの観客を動員。試合こそ実現しなかったが、内柴を引っ張り出しただけの価値は十分あったと思われる。

    当日の様子は1月22日(月)の20時からニコプロで放送するので、ぜひ見ていただきたい。


    ハードヒットのリングで佐藤光留vs内柴正人が実現するかどうか、それはハッキリ言って分からない。もしかしたら今回のハードヒット来場の反応などを見て、もっと大きな格闘技イベントがオファーする可能性だって十分ある。

    簡単には実現しないのは間違いないが、「あり得ないなんてことはあり得ない」のがこの世界。しつこいことにかけては定評のある光留が「諦めないですよ!」と言っている間は、可能性はゼロではないだろう。

    文●佐瀬順一

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