IST終了後 765プロ事務所
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IST終了後 765プロ事務所

2018-10-12 01:28

    武内P
    「よろしいのですか?手順を間違えたら選手のモチベーション低下に
     繋がると思うのですが」

    赤羽根P
    「ふむ、一種の賭けではあるかな。
     だからこそ俺や君じゃない人ならって思ったんだ」

    竹内P
    「だからと言って・・・優勝チームですよ?」

    赤羽根P
    「だからこそ、だと思うよ。大丈夫さ。
     346プロの皆も強いけど、ウチだって負けてないさ」

    律子
    「それくらいしないと、レイスには勝てませんよ」


    風見学園 食堂

    清隆
    「ほんとにいいのか?敵に塩を送る以外の何物でもないじゃないと思うけど」

    杉並
    「っふ、塩と言っても。それを生かせるかどうかは相手次第だ。
     生かせなければコチラにとって砂糖になるだけ」

    清隆
    「さいですか・・・で、近くの球場?」

    杉並
    「かなりの頻度でそこで練習をしているらしい。ま、クライアントの要望に応えてやれ」

    清隆
    「はぁ、俺でいいのかね~・・・」


    風見学園 付近の球場
    ヒュ!バン!・・・・・・ヒュ!バン!!

    千早
    「ふぅ・・・この前の紅白戦、結果としては抑えたけど」

    千早
    「(アンダースローからスリークォーター・・・投球フォームの変更なんて
     そうそうするもんじゃないのは分かってる・・・でも)」

    清隆
    「えーっと・・・あ、あれ、如月さん!?」

    千早
    「あなたは!?確か風見レイスの」

    清隆
    「芳乃清隆。清隆でいいよ」

    千早
    「やはり、如月千早です。改めて優勝おめでとうございます」

    清隆
    「あぁ、ありがとう。っても、偶然とは言え相手チームに会うってのはバツがわるいよね」

    千早
    「いえ・・・そんなことは・・・(そういえば清隆さんのフォームって)」

    ヒュ!バシ!・・・ヒュ!・・・バシ!!

    清隆
    「手首の使い方が変だな」

    千早
    「え?」

    清隆
    「あぁ、いや・・・なんでも」

    千早
    「清隆さん。私のフォームを見て何か気になった事があるんじゃないですか?
     ・・・教えてください!もし何かあるなら!」

    清隆
    「ちょ、ちょっと待ってくれ!確かにフォームが俺と同じ
     スリークォーターになってるのにはビックリしたけど仮にも俺は敵チームで・・・」

    千早
    「分かっています!でも、これはチャンスなんじゃないかって!
     もちろん、敵チームの清隆さんに聞くなんて恥も外聞もないのは分かってます!
     ・・・でも、それでも私は!お願いします!!」

    清隆
    「(杉並・・・話が違うぞ?頼まれるなんて聞いてないんだけど)」

    清隆
    「・・・・・・はぁ、元々千早さんはアンダースローだ。
     手首の角度には相当気を配って投げてきたんだと思うよ。
     でも、その気の配り方のせいで無駄な力が入ってるんだ」

    千早
    「手首に・・・」

    清隆
    「もちろんスリークォーターだって手首を使わないなんてことはない。
     そうだなぁ・・・気を配るって事は意識してるってことだから
     敢えて手首の事を意識の外にやって投げてみてもいいんじゃないかな?」

    千早
    「意識の外・・・よし!」

    ヒュ!バシン!!

    千早
    「!!!」

    清隆
    「しょっぱなから縦スラ変化か、流石だね」

    千早
    「清隆さん、あの・・・ありがとうございます!」

    清隆
    「あぁ・・・って!俺タメ口だったし!むっちゃ失礼だったんじゃ!
     えっと千早さ・・・じゃなくて!如月さん、偉そうにすいません!!」

    千早
    「ふふ、千早でいいですよ。それと・・・次は絶対負けませんから♪」

    清隆
    「あ・・・それは、ウチも一緒だ。それじゃ今度はグラウンドで!
     それと、恥も外聞もないなんて言うもんじゃないですよ。
     仮にも相手選手にヒントを聞くって、そうそう出来ないことですから。
     あ~あ、すごい投手が次は相手か~」

    スタスタスタ

    千早
    「・・・これなら!」



    球場付近 喫茶店
    武内P
    「如月さんから芳乃さんに教えを乞うのは予想外でした」

    赤羽根P
    「千早はクールだし、自分のやっていることに自信があるけど
     それを更に向上できることが出来る要素があるなら決して逃したりはしないさ」

    武内P
    「自分としても見習いたい姿勢です」

    赤羽根P
    「ところで次の大会は指名打者制はナシってことらしい」

    武内P
    「打者能力と言う点では風見レイスには向かい風ですね」

    赤羽根P
    「ま、跳ね除けて優勝したのがアイドル甲子園なんだけどな。
     それで、だ。ウチのチームも二刀流投手を入れたいと思うんだけど」

    武内P
    「とは言いますが、ただでさえ野球に詳しいアイドルも限られるのに
     ましてや二刀流・・・あ~」

    赤羽根P
    「うそ!あるのかアテが!?半分冗談で言ったんだけどな」

    武内P
    「本人の気分次第ですが、打診はしてみます」


    球場付近 ファミレス
    杉並
    「なるほどなるほど。それでキレイな縦スラを投げた、と」

    清隆
    「あっちから聞いてきたのはホントにビックリだったけど」

    杉並
    「まぁ、向こうのクライアント・・・言ってしまえばプロデューサーも
     その辺りは予想していたようだからな。面白くなるならと思って引き受けたのだ」

    清隆
    「面白くなるって・・・試合をするのは俺らなんだから」

    杉並
    「不安か?それにしては顔が笑っているが」

    清隆
    「そりゃ~塩を送ったし、砂糖にはならなそうだけど・・・」

    杉並
    「けど?」

    清隆
    「その塩でチャーハンでも食べればよくないか?」

    杉並
    「・・・ふふふ、くっくっく、ははははは!それはいい!
     皆で最上級のチャーハンでも食べるとしようか!」


    文・砂利ガニ
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