【インデペンデンス・デイ:リサージェンス】50点
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【インデペンデンス・デイ:リサージェンス】50点

2016-07-08 23:35
    視聴環境:映画館IMAX3D上映一回
    ネタバレ:前作の分はあり


    【あらすじ】
     今から約20年前に人類はエイリアンの侵略を阻止し、見事人類の独立に成功した。しかし、エイリアンはさらなる進化を遂げ再び地球に襲来。圧倒的な脅威の前に人類はどう立ち向かっていくのか。
     『インデペンデンス・デイ』は1996年に公開されたSF映画で、今作はその”正式”な続編にあたる。ゆえに前作を見ていなければ分かりづらい描写も多々あったので、今回はその前作と今作の対比関係で今作を批評していきたい。

     まずは褒めてみよう。いやーさすがはハリウッド映画!VFXが盛々でIMAXで見るとその映像の迫力に息を飲んでしまう。この映像を映画館で体験せずにどこで体験できようか。前作をこの迫力で見れたら幸せだろう。これはもう映像は文句なしの100点満点だ!
     さて、ここからはマイナス50点の原因をつきとめるとしよう。

     最初は映画の命であるストーリーである。まず前作が何故あんなに大ヒットしたのか。それは人類の結束というところにある。
     圧倒的な脅威の前に人類は為す術もなく侵略されていく絶望から、ふとひらめいた名案によりエイリアン側のシールドを無効化し一気に畳み掛ける。その世界の国籍も肌の色も宗教も超えた一斉砲撃は、見ている者に壮絶な爽快感を与えてくれた。
     しかし、今作はどうだったであろうか。実際見てもらったら分かるのだが、人類はほとんど何もしていない。とあるモノの力を借りっぱなしである。前作にあったあの大統領の名演説のようなものが、今作になかったのも頷ける。

     次はキャスト陣を見ていこう。前作で注目されたキャストといえば言わずもがなウィル・スミスとビル・プルマンである。この2人の掛け合いもさることながら、他のキャスト陣も濃いメンツ揃いで、場面が転換しても飽きることはなかった。
     では今作はどうだろう。まず何と言ってもウィル・スミスの降板である。これには前作信者からも大ブーイングがおきたことであろう。そしてウィル・スミス降板の理由がギャラの高さだと言うんだから情けない。その代わりに新たな黒人(ジェシー・アッシャー)も今作には登場するが、正直言って迫力にかける。ウィル・スミスが「フォオオオオオオオオオ!!!!」であるのに対しジェシー・アッシャーは「フォウ!」なのである。これはネタでもなんでもなく実際に劇中のセリフをよく聞いてもらえれば分かる。日本人にわかりやすく言うならばウィル・スミスにあった藤原竜也感がジェシー・アッシャーにはないのだ。
     もちろんジェシー・アッシャーが下手な俳優というわけではないが、前作と比べると見劣りしてしまうのは誰が見ても明らかだ。
     今作にも前作から引き続いて登場しているキャストもいる。その人達に関しては文句はない。相変わらずキャラが濃くてSF映画によくマッチしている。しかし、やはり今作から新しく入ってくる人はなんともパッとしない。先ほど記述したとおり今作は人類ではない力を行使してエイリアンに立ち向かうので、登場人物にそこまで活躍してる感がないのである。まあこれに関しては演出の批評で書いていこう。

     演出はあまり重視しない私だが、今回だけは批評したい。それはもちろん前作との比較としてである。
     前作の演出は、たった1つのアメリカンジョークすらくすくす笑ってしまうような演出が盛り込まれていた。そして大統領の名演説もここぞという時に使い、ギャグとシリアスの切り替えがバチッと決まっていて見ていて清々しかった。これは、シリアスシーンを永遠とやってもウィル・スミスが放つアメリカンジョークとオーラによってうまく調合されていることの要因が大きい。
     だが今作にこの切り替えの美しさがあったかといえば肯定はできない。まずアメリカンジョークがただのギャグになってしまっているところが致命的であった。そしてそんな眠くなるギャグがちょいちょい入るだけで基本シリアス寄りなので本当にただのSF映画になってしまった。なのにも関わらず人類側は他者に頼り、エイリアン側も非効率的な攻撃のしかたや、なんでそこでそうなるの?と説明不足がすぎるシーンが多かった。
     さらに少しだけ付け加えるならば、20年間昏睡状態だった人間が目覚めてリハビリもなしにスタスタ歩く姿に呆れた笑いが出てしまった。ここも説明不足であると言わざるをえない。
     まあしいて褒める点を言うならば、前作のオマージュと思わしきシーンが多少あったのでそこに関しては○をあげたいというだけである。

     最後に少しだけ経済の話をしよう。現在日本のGDP(国内総生産)は3位で、もちろん1位は言わずもがなアメリカ様だ。では2位はどこかといえば、中国である。
     アメリカの映画というものはたまに外国人としてアジア系の俳優を起用してくるが、その優先度はやはり映画でお金を落としてくれる国の俳優かどうかである。そしてお金を比較的落としてくれるのはGDPの高い国、かつ人口の多い国である。そしてアメリカ産映画はその国の人に媚びようとその国の俳優を起用する傾向がある。
     実際に、2010年まで日本はアメリカに次いで2位のGDPを誇っていた時、日本人が登場する映画は多数あった(制作時2010年含めインセプション、ウルヴァリン、バトルシップなどなど)。
     しかし現在は中国がGDPも人口も巨大であるために、中国人の俳優を起用することが増えてきている。なにかとあれば中国人がハリウッド映画にでてくる。別に悪いとは言わないが今作ではそれがあまりに露骨過ぎたので少し気に障り書いてみた。
     なんといったって月のめっちゃ偉い人が中国人で、アイドルヒロイン(モブだけど)も中国人となるとおいおい、となってしまう。そして堂々と登場する中国国旗に苦笑いすらおきない。
     このままハリウッド映画は中国人に飲み込まれていってしまうのか。ハリウッド映画の中国からのインデペンデンス・デイは、いったいいつになることやら。






    おわりだよー。
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