ニコニコ動画の楽しさは昔と変わっていない
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ニコニコ動画の楽しさは昔と変わっていない

2016-07-15 13:17
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 久しぶりにこんな動画をUPした。このブロマガでは2回にわたって記事にしたイギリス戦車料理のことだ。
 BVを普通にセットアップして実演してみせるだけなら、ブロマガで書いても大差ない。だが、以下のような"学園十色です!"動画にインスパイアされた。これを料理でやったら面白いんじゃないか?と思ったわけだった。

 



 戦車の給湯器だけを使って各校の料理を作り、動画撮影するのに三日ほどかかった。料理だけならもっと短時間ですむのだが、三度の食事になったので。
 これを編集するわけだが、実に三年振りの動画投稿である。現在のPCにはAviutilがセットアップしてなく、使い方もすっかり忘れていたので以下の動画4部作でおさらいした。これはまことにありがたいシリーズで、エンタテインメントとしても優秀なので、動画制作を始める人におすすめだ。


 動画編集ができたら、つんでれんこでエンコードする。このへんがニコニコ動画のめんどくさいところだが、細かいことはすべてつんでれんこ任せにしている。コマンドプロンプトでの操作にもかかわらず、つんでれんこのUIはビギナーに優しく、安心感がある。

 さて、ここからが本題なのだが、これをニコニコ動画にUPしてからが面白かった。
 ニコニコ動画というものは、ひとたび投稿されると、さまざまな方法でいじられる。すなわち――
(1) コメントがつく。「先生何やってんすか」等。
(2) タグが編集される。(自分でつけたタグは、料理/ガールズ&パンツァー/ニコニコ技術部/軍事、の4つだけ)
(3) マイリスされる。
(4) 市場に商品が貼られる。
(5) 広告される。
(6) ツイッターやフェイスブックでシェアされる。
(7) 関連動画が表示される。

 (1)~(7)で変化があるたびに、うp主である自分も反応する。コメントを読んで笑ったり首をかしげたり、広告主が広告している他の作品を見に行ったり(自分の動画を広告してくれた人が広告した動画なら、自分にとっても面白いはずだ)、市場の商品を吟味し、いくつかは購入したり、動画についたタグから他の動画を検索したりする。動画の間延びした部分や説明不足な部分がコメントで補完されて情報密度をあげていくのも面白い。こんなことをしているだけで一晩つぶれてしまうから困ったものだ。
 私はランキングをあまり見ず、ブックマークしたタグ検索から新着を探すことが多い。だからタグ検索は日常化しているのだが、自分の動画に誰かがつけたタグを辿るのは一味ちがう。そこに自分の仲間がいるかもしれない、という期待を持つからだ。思えばボカロ界やニコニコ技術部での交友関係も、こうやって拡げていったのだった。
 他の項目についても同じで、自分の動画を起点にすると、あらゆるものが、どこかで自分とつながっているから、興味の持ち方が断然ちがう。

 そうして再発見したのは、「ニコニコ動画の一見まとまりのない、複雑怪奇な機能や画面デザインは、すべてうp主のためにある」ということだ。もちろん、視聴者側の楽しみでもあるのだが、ある動画を起点にした展開を追うとき、主人公はうp主である。この楽しさはうp主になってみないとわからない。
「お前は有名人だから、そりゃ楽しいだろうよ。俺なんか何度UPしても鳴かず飛ばずだ」
 と思う人もいるかもしれない。
 だが、70作以上になる私の投稿動画で10万再生を超えたものはわずかに4つしかない。また、渾身作に限って伸びないことが多い。
 Twitterのフォロワーは2万人弱だが、一度のツイートで反応してくれるのは20~30人程度だ。これは繰り返すほど効果が落ち、しまいにはウザがられてリムーブされる。自分のツイートのRT・ふぁぼもたいてい数件~十数件で、3桁に届くことは稀だ。
 要するに私はたいした有名人じゃないし、影響力も小さい。士農工商SF作家という言葉もある。私を有名人だと思っているなら、それはあなたがオタクだからである。

 結局、友達やファンが見てくれるのは公開直後だけで、それ以降に伸びるかどうかは内容次第だ。ランキングに顔を出すようになると、私のことを知らない人ばかりが見ることになる。
 今回の動画は一週間ほどで1万再生に届いた。これは料理、技術部、ガルパン、軍事という
それぞれ人気のある異分野にまたがった内容(およびタグ設定)が功を奏したと思う。
 そしてゲーム実況やボカロ音楽などと較べて内容がユニークで、競争相手がほぼ皆無なことも大きいだろう。そのおかげか、投稿から半月ほど経ってニコニコ動画のTOPページで紹介された。これで息を吹き返し、再生数は2万を超えた。広大なニコニコ動画で居場所をつくるためには、ニッチを探すことも大切だ。

 ニコニコ動画も始まって10年が経ち、私もこのところ倦怠感を覚えていた。周囲でも「昔のニコニコは楽しかった。いまはどうも殺伐としていて…」という声を聞く。かつて活発に活動していた人が動画投稿をやめて、オフ会やイベントに来るだけの同窓会状態になっていたりする。
 しかし久しぶりで動画を投稿して再発見したのは、掲題のとおり、ニコニコ動画の楽しさは昔と変わっていないということだ。
 昔の動画プレイヤーはシンプルだった。現行の多機能なQプレイヤーは悪評もあるが、すべて必要があって改修されたように思える。赤の女王仮説みたいなもので、昔と変わらない楽しさを提供するために、ニコニコ動画は変わり続けてきたのかもしれない。
 変わったのはユーザーのほうで、出会いや交流に飽和したから、意欲が薄れたように思える。私も人付き合いは苦手で、独りで気ままにやるほうがいい。だが、ネットを経由した、ゆるやかで縛られない交流は維持したいし、新しい出会いを求めてもいる。
 大きなお世話かもしれないが、私と同じような倦怠感を抱いている人がいたら、「最近、動画をUPしたか?」と自問してみよう。答がYESなら、その内容を見直してみよう。
 答がNOなら、なにか自分の好きなことで、他の人があまり扱っていない事柄を動画にしてUPしてみてはどうだろうか。
 旅、料理、スポーツ、ペット、手芸、工作などが動画向きだと思う。自分の好きなものの良さが伝わるように、見る側の立場に立って丁寧に組み立てた動画なら、必ず同好の人が見つかると思う。実際に交際しなくても、そんな人がいるとわかるだけで、心の糧になるはずだ。

 私が視聴して、いいなあ、このうp主と知り合いになりたいなあ、と思う動画は、あまり先鋭的ではなく、マイペースで、好きを貫いたものが多い。ランキングはめったに見ないから、タグ検索で見つかる、何年も前からひっそり佇んでいる作品ばかりだ。
 懐古Pもそんな一人で、その名の通り、ヒット性の人ではない。本人もヒットが出ないことを悩んでいるようなのだが、私に言わせれば自業自得で、ネタがマニアックすぎて誰もついてこれないのである。なぜもっと一般受けするネタにしないのかといえば、好きを貫いていて、そこが譲れないからだろう。ニコニコ動画にはこういう人が大勢埋もれている。
 その懐古Pが最近、NHKの人形劇を思わせる力作を発表した。それもすぐに動きが止まり、「やる気をなくさなければいいなあ」と気を揉んでいた。しかし、ワン&オンリーな作品ゆえか、ニコニコのTOPページで紹介されて息を吹き返し、VOCALOIDカテゴリで毎時1位になった。
 私のブロマガに貼ったところでたいした宣伝効果はないのだが、ここに紹介しておこう。
 くれぐれも「尻Pのブロマガから」などとコメントして画面を汚さないように。


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ありがとうございます。再生数は気にしないなどとうそぶきつつも最近はちょっと凹んでおりました。今回の動画の評判のよさで新鮮な気持ちを取り戻しております。
15ヶ月前
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たしかにここ5年くらいは動画アップしてないですね・・・。
最近はジャンルごとの住み分けが進んでいるし、
関係ない動画で他ジャンルのネタを出さないことがマナーとされていて、
色んなネタを入れた場合、荒れそうな気がしてしまって。
そういう所に気遣いをすることを考えると、「まあ別に作らなくていいか」となってしまって。
15ヶ月前
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ニコニコは一体感を楽しむ場所と認識しています。
いい意味でも悪い意味でもガラパゴス状態、元ネタの魔改造に至り
最終的にがっつり楽しめる人と合わない人は離れ偏った人種が残りやすいですね
こういった経緯を辿るコンテンツはいろいろな分野で起こっていていずれも衰退してしまう傾向にあるのが悲しいところです
3週間前
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