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官僚がどういう人がとってもよくわかる前川前事務次官の記者会見
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官僚がどういう人がとってもよくわかる前川前事務次官の記者会見

2017-06-23 23:45

     官僚という職業の人と会ったことがなくて、でなんとなく悪者っぽくて気味悪い人は、今日の前川前事務次官の記者会見を見るといいと思います。

     【ノーカット】前川喜平前文部科学事務次官 記者会見 6月23日

     ちょっと前出た「立ちすくむ国家」レポートでは、官僚がどういう議論をしているか垣間見えましたが、

     「立ちすくむ国家」レポートが日本を動かした 

     今回の前川前事務次官の記者会見は官僚と呼ばれる人たちが普段どんな感じなのか、よくにじみ出ていると思います。

     長いので、最初のプレゼンある程度聞いて、適当につまみ食いするのでもいいと思います。どこ見ても彼は態度が変わりませんから。

     昔産学連携の仕事をしている時は、文科省の方といろいろやりとりありました。大学が企業と従来よりも深く連携してプロジェクトを興していこうというもので、つまり今までと違うやり方をすることが前提です。そのためにはいわゆる規制緩和しなくてはいけません。安易に緩和してしまうと簡単に不正もできてしまいますから、慎重に緩和しなくてはいけませんが、だからといって「前例ないからできません」とかいう話ではありません。そんなこと言ったら、そもそも「産学連携」やらないってことですから。

     私が直接やりとりしたのは、もちろん事務次官なんてトップの人ではなく若い担当の方ですが、その行動原理は前川氏とほとんど同じです。頭の回転が早く、知識も豊富、勉強も良くする、決められた法律やルールの範囲でミッションを遂行するというものです。

     前川氏の記者会見では、プレゼンから質疑応答まで、論理が破綻しません。そしてそれは少なくとも私が直接関わった官僚の方みんなそうです。そういう枠の中でミッションをするのが仕事なのですから。

     官僚がどんな人たちか知らない人は、ぜひ動画をつまみ食いしてみてください。そういう人たちが仕事をしているところです。

     最後の「個人の尊厳、国民主権」というメッセージで、後輩に個人を大事にしてほしいと語っていました。

     私はそれは痛感していて、国家公務員なんて今の所、滅私奉公な典型的なブラック企業です。いくらやりがいがあるとはいえ、いくら国のためとはいえ、自分を犠牲にしすぎで、今子供が国家公務員になるって言ったら、反対します。

     もちょっとまともな働き方ができるようになるには、先日の「立ちすくむ国家」レポート同様、官僚と国民がもっともっと交流することだと思います。そうすれば、官僚ももっと国民主権な仕事をしやすくもなりますし。

     ぜひ動画つまみ食いしてみてください。


    《ワンポイントミライ》(

    ミライ: 今回の記者会見、全官僚が泣いた、って感じですかね。

    フツクロウ: ホッホ。

    ミライ: 文科省だけじゃなくて、他省の官僚さんたちもみんな見るでしょうし。
     
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