• 再び共依存のおはなし

    2017-03-24 18:002時間前1
    例えば。


    会社で、上司と部下がいて。
    部下が客先でトラブルを起こした。


    部下「お客さんを困らせてしまったんですけど…。課長、なんとかしてくれません?」
    上司「また失敗したんか。しゃーないな。じゃあオレがいったろか。
    (頼ってくれて、嬉しいっ!)」


    一見、いい関係のように見えます。
    でもこれは、よろしくないです。


    これを共依存の関係と言います。
    一見良いように見えますが、この関係は危険なのです。





    上司と部下の利害関係は一致しています。
    WIN&WINです。


    部下は、ミスをしたので、助けてほしい。
    上司は、頼ってきてくれたから、代わりにやってあげたい


    ふたりの関係だけを見ると良いように見えます。


    会社全体で考えると。
    共依存の関係が続くと、部下が成長しない。
    いつまで経っても、「ミスしたら上司になんとかしてもらおう。」と思っているわけです。
    結果、部下の力が付かない。
    クライアントさんを自分の力だけでなんとかしようとは思わない。


    上司も自分の仕事をやらない(部下のせいでできない、のではなく、やらないのです)。
    部下の尻拭いばっかりしているわけですからね。
    上司としての立場が、時間が経つごとにどんどん危うくなります。


    上司が、上司としての仕事をしなければ、会社はどうなりますか。


    お察しの通り、むちゃくちゃになります。


    ……


    共依存は一見理想的な関係に見えますが、20年30年スパンで考えると、
    ずーっといっしょのところをぐるぐる回っているのです。
    現状維持で。成長も何も、ないのです。


    これは怖い事なんです。


    短期的に見るといい関係に見えますよ。
    でも長期的に見ると、ずーっといっしょのところをぐるぐる回っているのです。


    結果、このふたりは会社から取り残されます。


    「こいつらは、20年経っても何にも変わらんな。」


    ………


    共依存は、短期的に見ると何も起こっていないように見えるんです。
    でも長期的に見ると、相当問題が大きくなるんですよ。


    これが共依存のわかりにくいところでね。


    「あれ?オレ…長い事仕事してきたけど、周りと比べるとほんまに仕事できてんのかな。」


    共依存は、
    短期的に見ると理想の関係に見えるので、害はないと、損はないと思いがちですが。


    これが壮大な罠でね。落とし穴でね。


    怖いんですよ。



    ………


    私もはじめ共依存を知ったときには、ピンときませんでした。
    『パッと見たら、理想的やん。いやでも、たしかに長期的に見たらいっしょのところをふたりでぐるぐる回っているだけやな。これは歳取ったとき…おかしくならへんか。』


    結果的に。
    部下は、上司がいなければ何もできなくなる人になります。
    上司は、部下がいなければ何もしなくなる人になります。


    お互い依存し合っているのです。
    切れることのないメビウスリングの中で、ふたりだけの世界で生きているのです。


    これは怖いよなぁ、ほんまに。


    気を付けましょう。
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  • 自分と違う意見を言われたとき

    2017-03-17 18:002
    自分と、相手がいて。
    「いや、それは違うでしょ。オレはこう思うわ。」と、言われたとき。


    自分と違う意見を言われたとき。


    どう思われますか?
    カラっと割り切って、『そういう意見もあるか。』と聞き入れますか?
    それとも、ヘコみますか?





    『この人は、私とは違う意見なんだ。同じじゃないんだ。…悲しい。』


    がっつりヘコんで、悲しい気持ちがズルズルと何日も続いて。
    モヤモヤモヤモヤ。頭から離れない。
    あー、また否定された…。


    「…それにしても、あんな言い方しなくてもいいじゃない!
    なんだよ、上から目線で!」


    こういうときは、存分に悲しんでいいんです。
    それが、本心だからです。


    落ち込んだり、悲しんだりする自分がいる。
    その感情を存分に感じて、『だよなー。悲しいよなー。』と。
    自分に言葉をかけてあげればいいのです。


    ……


    どうしてそこまでがっつりヘコむのか。
    頭から離れないほどに、毎日思い詰めてしまうのか。


    それは。


    自分は、他人より劣っている、と思っているからです。
    周りが常に正しく、自分はいつも間違っている。


    出ました!白黒の世界。


    しんどいってば。2択はさ。
    手放しちゃいましょう。
    えいやっ、ってなもんで。


    ………


    「周りが常に正しく、自分はいつも間違っている。」


    きっぱりはっきり申し上げます。


    これは、壮大な思い込みです。


    いつも相手が正しくて、いつも自分が間違っている、ということは、ないです。
    それはないです。


    もっと言うと。
    いつも相手が間違っていて、いつも自分が正しい、ということも、ないです。


    人間は、間違います。
    完璧な人間など、いませんです、はい。


    私はつらつらとブログを書いていますが、『間違ったことを書いているかもしれない。』と、
    そう思って書くことはよくあります。
    だから、書き続けられるのです(重要)。

    学校の教科書だって間違います。教科書に載っている科学は、「古代科学」です。
    科学の現場に行ったら、「学校で習ったことは、ほぼ反証されてる。」と言われるそうです。

    法律だって間違えます。だから「但し書き」があるわけでして。



    ………


    自分は、他人より劣っている、と思っているのは。


    どこかで、そう思い込んでしまったのです。


    で、悔しいから、反論してみる。
    …結果、一蹴される。


    「悔しいから」という気持ちは、劣等感から来ています。
    劣等感があると、いろんな気持ちを受け入れることが困難になります。


    相手の意見を、受け入れることができない。
    悔しいから。
    自分の方が劣っているから。
    受け入れてしまったら…もうココロがバラバラになってしまう。


    自分の意見が正しいんだ。相手が間違っているんだ。
    いや、相手の意見も正しいんだ。だから自分は間違っているんだ。


    白と黒。黒と白。○と●。●と○……。
    くるくる入れ替わって……一体どっちが正しいんだよ!


    オセロにしなくていいんです。勝敗は付けなくていいんです。


    2択はしんどいんです、ほんまに。


    ……
    ………


    あなたはそう思っているんだ。
    そういう考え方もあるね。
    私は、こう思うなー。


    で、いいじゃないですか。
    ふたつ持っておけばいいんです。


    机の上に、白玉を置いて。
    引き出しに、黒玉をしまっておく。
    「黒玉、さんきゅー。」
    もらっておく(笑)。


    家に帰って整理して。何色にするか、決める。
    いつ色を変えたっていいんです。ずっと不変、でなくてもいいんです。


    白が正しくて、黒が間違っているって言っているんじゃないですよ。


    ………
    ………


    Aが、○○という意見を言った。
    Bが、○○を否定し、△△という意見を言った。
    Aは、「Bに嫌われた」と思った。


    「その意見は違う。」と言っただけのことで、嫌われたと思ってしまうのは早計です。


    なぜ、「嫌われた」と思ってしまったのか。


    否定=嫌い、と、そう思っているのです。
    嫌い=否定、と、そう思っているのです。


    ちゃうちゃう!
    誰が決めたんだ、こんなの。


    嫌いだから否定した、というのはあります。たしかにありますよ。
    でも、そればかりではありません。


    相手を尊重しているからこそ、違う意見を言った、ということもあります。


    否定=尊重、ということもあるのです。


    『私とは違う、あなたのままでいてください。』


    そういうメッセージです。


    人格まで否定したのではない。
    もし、意見を言ってムヤミヤタラと反論されたら。


    反論したその人は、すべてにおいて「劣っている自分」が嫌いなのです。
    反論したその人は、すべてにおいて「優っている自分」が好きなのです。


    極端なんだよなぁ。
  • 「あー。あともうひとつだけ。」

    2017-03-10 18:002
    「刑事コロンボ」をご覧になったことがあるかと存じます。
    「古畑任三郎」でも結構です。
    「相棒」もありますね。


    事件が起こります。


    事情聴取のため、刑事が、犯人とおぼしき人物とファーストコンタクトを取ります。
    ここではまだ、決め手となる手掛かりがありません。


    刑事が、いろいろ尋ねます。
    犯人は、ボロを出さないために、頭をフル回転させています。


    刑事は、有力な情報を引き出したい。
    しかし犯人は、理性をめいっぱい働かせているため、なかなか口を割らない。


    ひとしきり尋ねた刑事は、「どうもありがとうございました。」と言い、
    部屋を出ようとします。
    犯人は、ホッとします。


    そこで。


    「あー。あともうひとつだけ。」


    刑事にこう言われたとき、大抵の犯人は、イラッとするはずです。


    せっかく頭フル回転状態から解放されたのに。
    ホッとしたところなのに。
    また頭を使わなきゃいけない。


    いい加減、疲れたよ。


    「警戒」と「安心」をほぼ同時に感じた。
    そのため、犯人の頭にストレスがかかり、フリーズしてしまいます。


    思考を失って、ボロが出ることがあります。





    これは、ちょっとしたダブルバインドです。
    犯人の心理を支配し、頭をフリーズさせるのが目的です。


    ダブルバインドってけっこう使われているものでして。


    いいとか悪いとか、そういうことじゃなくて。


    人間の特性、なのですなぁ。


    …誤用したくないなぁって、知れば知るほど思う次第です。


    ……


    企業面接などで。


    「これで面接を終わります。最後に何か質問はありますか?」


    これも、同じです。


    ホッとした所に、また緊張感を与える。
    面接官も、本音を知りたいですからね。
    ストレス耐性とかね。


    就活生に、「質問を考えておけ」とアドバイスするのは、
    平常心を保たせるためでもあるわけです。


    理にかなっとる!


    ………


    私もきっと、このようなことを以前から知っていたと思うのですが、
    「気づけなかった」というのが、事実です。


    気づけなければ、活かしようがない。
    活かしてはじめて、知識と言えます。


    心理的なことを知れば知るほど、奥が深いなぁと。


    いい歳して、やっと気づいたんかいって、そのようなことを思った次第でして(笑)。