• 未幡「キミイロ少女」完全版

    2018-04-22 19:53



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    もはや「わたゆり」でお馴染みになった未幡先生が以前出された百合短編をまとめた単行本「キミイロ少女」に、未収録だった作品や描き下ろしを加えた「完全版」が刊行されましたね!!!

    どの作品も、少女同士の間で揺れ動く気持ちが、時に切なく、時に面倒くさく、時に爽やかに、リリカルに描き出されていて、短編ならではの切れ味(?)も感じさせてくれるのがいいですね(描き下ろしではより直球(!?)になっているのもグッドです(笑))
    あと、絵柄もシンプルな繊細さを感じさせるもので、作品の雰囲気とマッチしていると思いますし(初期の線が細い感じも捨てがたいのです(笑))、今回はちゃんと初出一覧も掲載されていたのはよかったと思います。

    ただ、(未完全版(?)での)色々と(意味深)書かれているあとがきも再録されていますが、敢えて言わせてもらえば、(冗談めかしているとはいえ)本当のところ百●姫がひ●りを揶揄できる義理など無いほどヤラかしているため、全く洒落になっておらず、単行本がいいだけに、却って後味が悪くなってしまったのですけれどねぇ…(この逆の場合でも他の出版社さんはこういうことをしなかったはずなんですが、これって、ずっと残るんですよ)

    まあ、「わたゆり」も好評のようで何よりですので、未幡先生にはこれからも「百合」を盛り上げられる作家さんのお一人として、頑張っていただきたいと思います。


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  • 未幡「私の百合はお仕事です!【3】」

    2018-04-22 16:53



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    未幡先生による、百合カフェ「リーベ女学院」で百合なJKたちを演じる少女たちの姿を描いた「私の百合はお仕事です!」も3巻目が発売です。

    陽芽と美月のかつてのスレ違いに基づいたギスギスした関係も、どうにか修復出来て、ようやく穏やかな雰囲気になってきた「リーベ女学院」に、今度は最大のイベントともいえる「ブルーメ選挙」が始まります。
    しかし、「ブルーメ選挙」の中間結果において、美月が1位、逆に陽芽は最下位だったのに対して、芽衣が全く気にすることなく、美月をより応援すると公言したことで、今度は果乃子の様子がおかしくなってきます。
    かねて、果乃子の陽芽に対する気持ちに疑問を抱いていた純加は、果乃子の陽芽への想いが「リーベ女学院」の雰囲気を壊すことを危惧し、「ブルーメ選挙」を通じた「取り引き」(!)を持ち掛けますが…。

    ということで、今回は今までほとんど接点がなかった純加と果乃子という、二人だけの関係ではなく、純加は「リーベ女学院」のことを、果乃子は陽芽のことを、それぞれ想っている少女同士の絡み合った関係が描かれていましたね。
    特に果乃子が陽芽に惹かれるようになったきっかけが、丁度陽芽と美月がスレ違ってしまった件と対照的な「ソトヅラ」を単純に割り切れないものとしていたのは、何か考えさせるものがありましたし、一方、純加が「リーベ女学院」に恋愛感情を持ち込むことへ過敏に反応していることについても非常に気になりますね…。
    あと、厨房スタッフの寧々さんが何気に純加をフォローするようないいことを言っていたりと、店長も含め、古参(?)スタッフ同士の関係も気になります。

    しかし、純加と果乃子の関係と「ブルーメ選挙」の結果は、一筋縄ではいかない感じですが、何とか上手く落ち着いてくれることを期待したいものですねぇ。


  • 土室圭「徒然日和【1】」

    2018-04-21 19:53



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    土室圭先生による、地方の高校を舞台にJK四人組の何気ない日常を描く百合姫連載作「徒然日和【1】」が登場です。

    小春は高校入学の日に、同学年が二人しかいない(!)ような田舎の別の中学に通っていた知り合いの七椰と実里に同じクラスメイトとして再会、さらに小学生の時に仲良しだったものの親の転勤で別れてしまった真冬とも再会することに。
    こうして、仲良しJK四人組によるお花見に、部活選び、雨の日に一緒に下校、などなど特別ではない、でも本当は特別な日々が描かれていきます。

    特に小春と真冬は、幼馴染み再会カプとしてすでに鉄板扱い(?)になっていますし、七椰と実里も通学が遠くて大変ということで七椰の親戚のアパートに二人揃って入居しているという設定な上に、本来二人は別の部屋なのに実里が七椰の部屋で世話焼き女房的にナチュラルに同棲状態なのはグッドですね。
    ただ、七椰とは部活選びで知り合ったイケメン(?)女性教師の草壁先生が絡んでくる予感もあったりして(苦笑)
    あと、最初は都会育ちなクール美少女と思われていた真冬が、実は四人組でも一番成績が悪いというポンコツ(苦笑)だという意外な面もあったり、七椰が実里のヒモ状態(!)だったりと、ほのぼのハートフルだけでなく、適度なコミカルさがあり、青春ものにありがちな変にノスタルジックなところもないのは好感が持てましたね。

    百合姫が月刊化後に日常系で狙った(?)作品は残念ながら長続き出来ませんでしたが(溜息)、仕切り直し(?)とも言うべきこの作品は何とかまだ続いてくれそうなので、土室先生には引き続き肩肘張らない少女たちの想いを描いていってもらいたいものです。