• クール教信者「もののけ◇しぇありんぐ【4】」

    2017-10-22 17:34



    Copyright © 2008-2017 Kodansha Ltd. All Rights Reserved.
    様々な妖怪の少女たちとルームシェアすることになった貧乏学生のヤタの日々を描いた、クール教信者先生の「もののけ◇しぇありんぐ」も、今回の第4巻で完結ですよ~。

    で、妖怪と人間のルームシェアを強制的に終了させようとした般若の智慧姫とそれに反対するヤタたちの勝負は、ヤタの勝利に終わり、ルームシェアは存続、さらにヤタに負けたことの罰ゲームの一環として、ヤタの部屋に智慧姫が同居することに。
    こうして、新たに様々な妖怪の相談役(!)も勤める智慧姫が加わったことで、人間の親友に自分が妖怪だと告白したいという相談に関わったり、ずっとヤタたちの家の壁役(!?)をやってくれていたぬりかべが帰ることになった記念に名付け親(!)になったりと、ヤタも人間と妖怪の関係を真剣に見直そうとします。
    その過程で、実は妖怪の存在と一見、ただのぐうたらな(苦笑)鬼のモミに重大な秘密があることが明らかにされたりすることで、最後にヤタが出した答えとは…

    いや~、「メイドラゴン」はもちろん、「ふるまぷら」などもそうですが、平均的な人間とは非対称な存在との関係をどのように築いてゆけるかという、「寛容」「共生」「尊厳」「承認」といった事例と複雑に絡み合ったリアルな問題を描いていることに、まず注目したいですね。
    もちろん、クール教信者先生の描いている世界を、単なる理想、綺麗事と否定するのも、エンターテイメントであることの限界(?)を指摘するのも簡単でしょうけれど、例えば、ヤタや小林さん、京といったキャラが、あくまで平均的な人間という多数派側に立ちながら、妖怪やドラゴン、風変わりな真といった非対称な側に共感していく姿を描いているのは重要だと思いましたね。

    と、話が硬くなってしまいましたが(汗)、百合的にもユキはもちろん、智慧姫のツンデレっぷりやビッチ(!)だったよーこが何気に最後は「心に決めた「女」がいる」などと言っているところを、素直に楽しめば、それでOKだと思います。

    クール教信者先生、お疲れ様でした~。
    また、気が向いたら、ハートフルな百合をよろしくお願いしたいと思います(ペコリ)


  • 広告
  • サブロウタ「citrus【8】」特装版

    2017-10-22 12:19



    ©ICHIJINSHA All Rights Reserved.
    待望のアニメ化も控えた、サブロウタ先生による「citrus【8】」がアンソロジー小冊子付き特装版として発売されましたね!!!

    ペアリングも何とか受け入れてもらい、周りの目を気にしながらも、着実に想いを重ね合えるようになってきた柚子と芽衣。
    そんな中で、柚子と芽衣の関係を唯一知る(!)まつりの発案で、夏休みにみんなで「お泊り旅行」をすることになり、柚子はさらに「一日一回のキス」(!)を芽衣に提案することにぃぃぃ。
    そして、旅行もみんな一緒にワイワイ騒ぎ、「一日一回のキス」も無事(?)実行でき、もう不安もないはずな柚子と芽衣でしたが…

    というわけで、柚子が敢えて積極的になることで、芽衣も徐々に柚子への想いを受け入れるようになってきたかに見えますが、柚子たちを応援するまつり、観察眼に優れる白帆先輩による姫子の態度への疑問、単なるサブキャラと思われていた店長(♂)の意味深な発言と、単に場当たり的にキャラを増やしてきたように見えて(失礼)、サブロウタ先生の伏線の張り方(別名、じらし方(苦笑))はやはり上手ですよね。

    あと、書き下ろしとして、柚子と芽衣の出会いのきっかけである二人の両親の突然の結婚に至る経緯が明らかにされていますが(端的に百合ではありません)、芽衣パパの想いを受けとめて、正しいと思ったら即実行で結婚って(!)柚子ママは、やっぱり柚子ママですね(こういう、しっかりした大人がいるのは、それだけで安心感がありますね(いろいろな意味で))

    そして付録のアンソロジー小冊子のほうは、総勢11名の作家さんが参加されていて、元ネタが王道百合だけあって、各作品とも安定の百合っぷりでしたし、サブカプ(?)ではまつはるが多い印象があって、皆さん分かっていてるなあという感じでしたね(笑)

    それにしても、この作品もそろそろクライマックスという雰囲気になってきたましたが、アニメ化とともに、最後までしっかり百合してもらいたいと思います!!!

    追伸
    「百合は売れない」と「元」編集長は断言してましたが、「+α」がないこの作品がこれだけちゃんと(依怙贔屓なしで)続いているのはどうしてか、真剣に編集部は考えたことがあるのでしょうか。
    やはり、ある程度経験を積んでいる作家さんは、大事にすべきだと思いますね(無責任にラフ原稿など掲載せずに)


  • 未幡「私の百合はお仕事です!【2】」

    2017-10-22 09:44



    ©ICHIJINSHA All Rights Reserved.
    「百合カフェ」であるリーベ女学園でバイトをする羽目になった猫っ被り美少女陽芽が体験するのは、嘘、真実?な、未幡先生の「私の百合はお仕事です!【2】」が発売です。

    とあるアクシデントによって、「百合カフェ」であるリーベ女学園でバイトをする羽目になった陽芽は、猫っ被りを自認する美少女ですが、成り行きでバイトの同僚である美月と、リーベ女学園の「設定」であるシュベスター(制度としての「姉妹」)になったものの、実のところ美月との関係はなぜか険悪で、どう接したらいいのか分からなくなっていた陽芽でしたが、美月がかつて小学生の頃、陽芽が「嘘つき」呼ばわれされ続けたことの張本人(!)だったことが明らかになります。
    そのため、カフェでの二人の関係もこれまで以上にギクシャクしてしまい、店長や純加もほっておけないレベルになってしまいますが、二人きりで話し合うことで、かつて決裂してしまった想いが今一歩のところで修復できそうだったのですが…
    一方、いつまでもシュベスターを持とうとしない純加にも、店長は果乃子と組んではどうかと提案しますが…

    ということで、ようやく陽芽と美月の隠された因縁が明らかになってきましたが、結局は「大好きな美月とクラスメートたちの板挟み」になり嘘をつくことになってしまった陽芽と、「陽芽の嘘が自分への裏切り」と感じて真実(の一面だけ)をクラスメートたちに告げてしまった美月という、お互いを思いやることが裏目に出てスレ違ってしまった二人のうち、美月は陽芽の「本当の」想いに気付いたみたいですが、陽芽のほうはまだまだ難しいのでしょうか。
    あと、純加や果乃子の想いも徐々に明らかになってきましたが、それが陽芽と美月の関係にどう関わってくるのか、気になりますね。

    しかし、かつての陽芽と美月における「嘘と本音」、今の陽芽と美月における「虚構と現実」が二重写しになっているという発想自体は素晴らしいと思いますが(「すべてのクレタ人は嘘つきである」とクレタ人が言った)、あとがきでもぶっちゃけて(苦笑)書かれているように、初めて長編に挑戦しようとする場合、全体の構成や設定だけでなく、単行本毎のペース配分(ある程度、毎巻盛り上がるツボや伏線の仕込み)が重要なのに、やってみるまでよく分からないというのは、非常に納得ですし、第1巻を「情報過多」と評していた人もあながち的外れではなかったみたいですが、そういうのを上手くサポートするのも編集さんなのでは、とも思ってしまったのですが(陽芽が美月の本名を全く知らなかったというのと、お嬢様らしい美月がなぜ「百合カフェ」でバイトをしているかという点も引っかかります…)
    そう考えると、「ゆるゆり」のような作品は別として、百合姫月刊化に際しての大量の新連載に投入されたのが未幡先生と同様の連載初挑戦の作家さんばかりであり、すでに半数近くが煮え切らない状態でリタイアしてしまい、長編を継続しているのがサブロウタ先生などのある程度実績と経験がある作家さんばかりという現状は、やはりそこら辺が一番の要因だと考えてしまうのですがねぇ(そして、これまでも読み切りでは好評だった作家さんが連載で潰れていった経緯も)

    ともあれ、ようやく本題が見えてきて、百合度も上がってきたので、未幡先生には何とかこのまま踏ん張って(苦笑)もらいたいと思いますね。