• 郷本「夜と海【1】」

    2018-08-14 17:33



    転校続きで人付き合いが苦手になってしまった上に「高嶺の花」と決め付けられた美少女月子と、思ったことをすぐ口にしてしまう性格のため周りから浮いてしまい(お前、そういうとこやぞ(苦笑))、一人プールではしゃぐことだけが楽しみだった少女彩、という二人の不器用少女の関係を描いたのが、郷本先生の新作「夜と海【1】」となります。

    月子と彩、本来であれば徐々に距離が縮んでゆくはずなんですが、月子は臆病過ぎで彩は真っ直ぐ過ぎという具合に、二人の不器用っぷりが輪をかけて酷いので(褒めています(笑))、適切な距離感(と自分の本心?)がお互いになかなか分からないという、一筋縄ではいかないメンド臭さこそが、この作品の「百合」としての見所になっているのが、すごくいいんですね!!!(あと、何気に世話焼きな(?)月子の知り合いのモブ女子二人もいい感じなんですよね)

    まあ、某所のレビューでは、この二人の性格の悪さが不愉快と書かれていましたが、例えば、月子が文化祭の演劇主役をドタキャンする場面は、ただ自分たちのエゴだけでなく、代役の子こそが主役に相応しいという思いがありますし、最初に彩の「直言居士」っぷりが示されたシーンも、自分の悪さを棚に上げず、率直に認められる強さが感じられるという点では、私にはひどく見当はずれに思えましたね。

    ともかく、時折描かれる「水」のイメージからは、「万物は流転する」と説いた「闇の人」ヘラクレイトス(?!)も想起され、これから、この二人の関係がどのように流転していくのか、最後まで見守っていきたいので、郷本先生にはよろしくお願いしたいと思います!!!


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  • 如意自在「はるかなレシーブ【6】」

    2018-08-12 17:07



    アニメも好評な如意自在先生の「はるかなレシーブ」も6巻目に突入ですよぉぉぉ。

    全国大会予選で、エクレアペアに勝つことが出来たはるかなペアですが、今回のメインははるかなの目標であるあやなるペアの馴れ初め(!)でしょうかね(ビーチバレー以外は意外とダメダメな成美もいいです(笑))
    さらに今回は、はるかなにとって、あやなるに勝つという目標の先(!)についても考えさせるものがあったり、それを巡って(?)新たなライバルも登場し、まだまだビーチの戦乙女たちから目が離せませんね。

    あと、アニメでも感じたのですが、この作品、ビーチバレーがテーマですから、自ずと水着シーンが多くなるのですが、いわゆる「水着回」的なお色気さよりも、もっと当たり前な健全さがあるのがいいですよね(こういう比較が適切か分かりませんが(苦笑)、スト魔女での「ズボン」的効果(?)と似ているような?)

    それから、スポーツものというと、未だに「スポ根」といわれるように、なぜか「スポーツ」と「根性」が一体で語られることが多かったのですが、もちろん練習は大切ですが、その二つは全く別物というスタンスの作品が増えてきたのも、いい傾向だと思いました。

    ということで、はるかの個人的な成長とはるかなというパートナー同士の成長が、これからどう描かれるのか、ますます楽しみになってきましたね!!!


  • かずまこを「純水ルミネッセンス」

    2018-08-12 08:152



    初期「百合姫」を代表した作家さんであり、年の差百合「純水アドッレセンス」を描かれたかずまこを先生の久々の(苦笑)百合単行本、「純水ルミネッセンス」はそのタイトルからわかる通り、「アドッレセンス」の続き(と幕間)が掲載されています。

    と言っても、それだけではなく、単行本の前半は「楽園」web増刊に掲載された、女性BL同人作家のん子とその大ファンから何気に同棲している(ヒモ?)女性を巡るドタバタを描いた百合「楽園まで、あと・・・」が収録されていて、百合カプにちょっかいを出す確信犯迷惑女など(苦笑)、よりコミカルな百合が複雑な同人事情(架空?)を交えながら楽しめましたよ~。

    そして、「アドッレセンス」の続きのほうは、ななおと松本の卒業後のゴールイン(もちろん、松本の逡巡にななおのド直球が炸裂したりするわけですが!)までだけでなく、ななおの仲良し四人組もちゃんとくっ付き(祝!)、花田先生も吹っ切れた(?)みたいで、何よりでしたね~。

    しかし、私としては、かずま先生にもっとドンドン百合を描いていただきたいのですが、「楽園」の新作はまたヘテロだという…(「楽園」編集部は鬼か(爆))

    うう、それでもまだかずま先生の新作百合、諦めませんからね~(捨て台詞(苦笑))