• 「百合」における、悪いニュースと良いニュース

    2017-10-16 13:05

    ということで、まずは「百合」における悪いニュースからですが(ううっ)、少し前から噂に上がっていた「きららミラクの休刊」が今日発売の最新号をもって確定してしまいました(泣)

    「きららミラク」は「桜Trick」という少女同士の恋愛を正面から描いた四コマを掲載させたという点でも画期的でしたし、最近は、唯一のヘテロ連載な某たんぽぽが休載続きだったため、連載も読み切りも百合一色な百合専門誌といってもいい構成だったので、非常に残念です…
    で、休刊に伴い、市倉とかげ先生の「まちとびカルテット」、まえじま先生の「となり暮らしのねこめがね」、うちのまいこ先生の「ななつ神オンリー!」、ちろり先生の「お願い!ロイヤルニート」が完結となってしまいました。
    特に「まちとび」はまだ連載開始したばかりでしたから、すごくもったいない気がしましたし、他の先生方ももう少し読んでいたかったですね。

    まあ、現在連載中の鴻巣覚先生の「がんくつ荘の不夜城さん」とはりかも先生の「うらら迷路帖」はきららへ、あfろ先生の「mono」はきららキャラットへ、描く調子先生の「広がる地図とホウキ星」と上下先生の「魔王城のお姫様」と吉北ぽぷり先生の「また教室で」はミラクWEB・きららベースにという具合に、ある程度の作品は移籍して継続できるというのが唯一の救いでしょうかね(苦笑)
    それぞれ、新天地で頑張ってほしいですし、完結してしまった作家さんたちも再登場を期待してますよ!!!

    で、気を取り直して(汗)、良いニュースですが、まずはビデオクリップも好評だった高嶋ひろみ先生の「山田と加瀬さん」(「加瀬さん」シリーズから、ウィングスでの連載化にあたって正式なタイトルが決定したみたいです)が、今度はOVAとして劇場公開されることが決定したということで、「ひらり、」休刊後、それでも唯一ネット連載されていたこの作品がこういう形で俄然再脚光を浴びるのは非常に嬉しいですし、原作の方も、大学編に突入ということで、まだまだ頑張ってほしいと思います。

    また、商業での百合オンリードラマCDシリーズという特異な企画として注目を集めた「りりくる」シリーズですが、ゲーム化された以後はこれといって新しい動きがなかったのですが、プロデューサーの百合オンリードラマCDシリーズというコンセプトのまま続編を出したいという熱意によって、商業ベースでありながら制作費の一部を「クラウドファウンディング」で補うという異例の形で制作が決定したそうです(この決定がなかったら続編は無しだったということです)
    但し、今回の企画は「クラウドファウンディング」での調達資金の総額が決まっており、もし資金が集まらなかった場合は企画自体が中止(集めた資金はもちろん返金されます)となってしまうそうですので、「ガレット」とはまた違った形になりますが、「百合ファン」の熱意が試されていると言っても過言ではありませんから、不平不満を言うだけで満足するのではなく、きちんと結果を出さなければいけないと思います(詳細については「りりくる」のツイッター等を参照してください)

    あと、打ち切り、お蔵入りといえば、天乃咲哉先生の「このはな綺譚」のアニメ放映も始まりましたね。
    原作が「百合姫S」廃刊に伴い打ち切り、その後、天乃先生ご自身が元の設定のまま再開できるところを捜したものの、なかなか折り合いが付かず、やっとバーズで再開が叶い、さらにアニメも原作の雰囲気を大切にした素晴らしい出来になっているところなど、一つの作品に様々なクリエイターの想いが載り、作品の幅が広がっていく様は「加瀬さん」に通じるものも感じられて、とても感慨深いです。

    以上、最近の「百合」における、悪いニュースと良いニュースをザッとまとめてみましたが、やはり「百合」はまだまだ発展途上であり、今までは無形な応援しかできなかったものが、徐々に有形な応援もできるようになったことで、「百合ファン」として一層頑張らねばと心を新たにしたいと思います!!!


  • 広告
  • 桜井瑞希「いつか私は、君を裏切る【2】」

    2017-10-15 18:54



    (C) Houbunsha Co.,Ltd.
    桜井瑞希先生による、一見してドロドロ、ダーク、でも殺伐過ぎない(?)女生徒と女性教師による百合推理劇の行方を描いた「いつか私は、君を裏切る【2】」が刊行されました!!!

    共学校(といってもなぜかほとんど女性しか登場しませんが)を舞台にして発生したある事件の謎を見事に解決した孤独な少女ウイコと、そんな彼女に惹かれる女性教師のアイコ。
    そんな二人の前に、今度はアイコ絡みと思われる不気味な人形が置かれるという事件が発生し、アイコはもちろん、ウイコも事件の真意を巡って行動することになりますが、その過程でアイコはウイコから、一見お人好しで世話好きな先生と思われているアイコの真意が、実は生徒を思い遣ったものではなく、自分が頼りにされているという実感を得たいだけの無責任な態度であると、かつての友達と同じように見抜かれ激しく動揺してしまいます。
    結局、人形事件はウイコの活躍により無事解決し、ウイコもアイコに対してそれ以上の叱責はせずに、表面上は以前と変わらない状況に戻ったように見えました。
    そんな中で迎えた文化祭において、アイコたちのクラスでは「シンデレラ」を上演することになり、なんとウイコがシンデレラ役を、アイコが王子役(!)に抜擢され、さらには演劇部長自ら演技の指導にあたってくれることになり、稽古も順調に見えたのですが…

    ということで、今回も含めすべての事件が女性同士の痴情のもつれ(!)的なものであり、それでも生き死にに関わるほどではないところのバランスに加え、いよいよアイウイコンビにそれぞれの秘められた欲望を巡り軋轢が生じたり、謎の動きを見せる(「ポワロ最後の事件」的な?)生徒会長(♀)が表に出てきたり、さらに衝撃的な展開が待っていたりと、単なる推理百合(?)に留まりそうにないところに引き込まれますね。
    もちろん、ショッキングピンクが効いている(?)カバーに象徴されるような、独特の雰囲気を持つ桜井先生の絵柄の持つ魅力との相乗効果も見逃せませんし、ラノベも真っ青なあざとすぎるキャラのキラキラネームも却っていい感じですよね(笑)
    あと、カバー裏のガチ百合四コマも最高でした~(爆)

    しかし、本当に目が離せない展開になってきましたが、あとがきで桜井先生が書かれている「笑顔」が幸せなものであることを祈りたいものです…(それにしても、アイコの態度をただ「利己的」と切り捨てることは出来ません。「人は誰でも自分だけのぬるま湯を捜している」「自分の涙は自分で拭くもの」だとも言えますからね)


  • 中村カンコ「うちのメイドがウザすぎる!【2】」

    2017-10-15 10:09



    Futabasha Publishers Ltd. All rights reserved.
    中村カンコ先生による、おねロリギャグ百合連載「うちのメイドがウザすぎる!」も2巻目が発売です!!!

    ロシア美人の母親と日本人の父親の間に産まれたハーフ美幼女のミーシャでしたが、母親を亡くし、学校でも金髪であることをからかわれ、一時は登校拒否した上に、父親が雇ってくれた家政婦さんをすべて嫌がらせをして追い出してしまうという意固地で孤独な状態にあったのですが、そんな彼女の新しい家政婦として現れたのが、家事が万能なのはもちろん、元自衛官(?!)としての驚異的な身体能力(腹筋が割れている!)と特殊(?)技術を持っており、何よりも大の美幼女好き(!)だという指向の持ち主であるつばめ。
    ミーシャはいつものごとく、嫌がらせでつばめを追い出そうとしますが、つばめの圧倒的能力とヘンタイ的執念によって、悉く失敗(苦笑)
    ついには、家にいた方が危険と判断し、嫌々ながらも学校へ行くことにしますが、案に相違してクラスメートは以前に感じたほどミーシャを邪険にせず、却って仲良しになったみみかさんが家に遊びに来るようになったり(ニックネーム呼びぃぃぃ)、自分より目立つミーシャをライバル視するゆいさんと勝負を挑まれていたかと思ったら、いつの間にかつばめがゆいさんの師匠に認定されていたり(苦笑)、運動会で怪我(といってもチワワとハクビシンに噛まれたという(トホホ))をしたゆいさんの代わりにつばめが出場して(ええっ)圧倒的勝利かと思いきや、まあ、終わりよければなんとやらでしたが。
    そして今回、ミーシャたちの前に新キャラとして、つばめの元上官(!)でつばめラブ(!!!)のあまり、除隊してつばめの居場所を捜していたという美女みどり(但し、ドM(はああ))が登場。
    そこで、みどりがつばめを雇いたいということを知ったミーシャは、つばめを辞めさせみどりを雇うことにしたのですが、みどりは家事が壊滅的にダメだったという…(特に料理)

    ということで、つばめに追い回される(!)ことで、ミーシャも自立心が出てきたようですし、ヘンタイ新キャラも加わって、ますます賑やかになってきたのはいいですね~(笑)

    あと、つばめがやっていることは、まあヘンタイ的ではあるのですが(苦笑)、「ロリコン女、キモイ」といった嘲笑ではなく、つばめの巻き起こす騒動を面白がると同時に、ミーシャのつばめへの反応も含めて(!)成長していく姿もきちんと描くことで、後味の悪い笑いになっていないのは重要ですよね(ネタになっていた「ローアングルおじさん」なる存在と比較すること)

    それから、あとがきでも触れられていましたが、当初みどりは「男キャラ」(?!)として考えられていたところ、この作品が「百合」として認知されていることを考慮して「女性キャラ」に変更されたとのことですが、実に賢明な選択だったと思いますし、制作側も「百合」としての作品の魅力をしっかり考えてくれるようになってきたことは本当に嬉しいですね(もう百合もヘテロもという、どっちつかずはすべてを台無しにするということ)

    カンコ先生には、これからもユニークなおねロリギャグとして、さらに頑張っていただきたいものです!!!