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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「働かない庵野秀明とマットアロー1号」
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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「働かない庵野秀明とマットアロー1号」

2017-09-13 07:00

    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/09/13

    おはよう! 岡田斗司夫です。

    今回は、2017/08/27配信「天津の向を師匠に、岡田斗司夫がラノベ脳修行するぞ!」の内容をご紹介します。
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    2017/08/27の内容一覧

    捨てられないTシャツ「マットアロー1号 H.ANO」

     今回は、「マットアロー1号」という、このTシャツを紹介します。
     これは、大阪で僕がやっていた「ゼネラルプロダクツ」という店で売っていた商品で、1985年製です。
     左上に、このイラストを描いた庵野秀明のサインがありますね。「photo H.ANO」って書いてあります。よーく見ると「85年4月15日」って文字も読めますね。つまり、「85年4月15日に庵野くんがこのイラスト描いた」ってことなんですけども、庵野くんとしては「庵野秀明というミリタリー写真家が、これを撮った」という形でやってるんですね。その辺、ちょっと凝ってます。

     このTシャツは85年に発売したんですけども、ちょっと今日の話は、その4年前の1981年にさかのぼって始まります。

     81年に「DAICON3」という日本SF大会が終わったんですが、僕はその時、23歳だったんですね。普通だったら、もう大学を卒業している歳なんですけども、まあ、当然、SF大会のことばっかりやっていて、大学は中退しちゃったもんで、無職でニートなわけですよ。
     だから、なんかわからないけども「引き返せない感」というのがあったんですね。

     それなりに面白いSF大会というのを主催してたんだけど、一緒にやっていた他のみんなはどんどん日常に戻ってて。
     一番一生懸命にSF大会をやってた澤村くんっていうヤツなんか、フジテレビの子会社の日本テレワークに入社までしてたんですよ。日本テレワークというと、最近はなんかいろいろ悪い評判がありますけど、その頃は『ひらけ!ポンキッキ』をやってたし、「日本が戦争に負けることがあっても、フジテレビとテレワークは潰れない」と言われたくらい強い会社だったんですね。
     友達の澤村くんはそんなところに就職が決まっているというのに、僕はというと、無職でニートな状態で。僕だけ何もないんですよ。他のみんなは、大学に戻ったり、そろそろ就職活動を始めたりというのがあったんですけども。なんか、僕だけが大学も辞めちゃって、なんもない状態。
     なので、「もう一度、SF大会をやるしかない!」っていうふうな焦りがあったんですね。

     だから、「SF大会やろうよ、やろうよ!」って周りの人間を次々に説得していったんです。「もう一度やりたい」って気持ちは確かだったんだけど、正直言って、残りの半分は自分のために。「このまま置いて行かれるのはイヤだ」と思って。
     そうしたら、僕の1つ年上の武田康廣さんという人が……この人も、もう大学の2年生を3回くらいやっていたので、後がないんですね。なので「じゃあ、やろか」と言ってくれて、その翌々年の83年にDAICON4を主催するという話になった。
     そのSF大会の宣伝として、自主映画団体「DAICON FILM」というのを立ち上げて、そこで『帰ってきたウルトラマン』という映画を作ったわけですね。
     つまり、このTシャツの話になるわけです。

     「宣伝のため」と言ったんですけど、なんで、そんな2年も先のSF大会の宣伝のために映画を作るのかというと。前回のSF大会をやった時にこう思ったからなんです。
     スタッフって、ギリギリになったらいっぱい集まるんですよ。例えば、もうSF大会の1か月前とか、極端な話、1週間前とか10日前になったら「僕もやりたい!」というヤツがいくらでも来るんですよね。だけど、それはもう「お祭り騒ぎに参加したい人たち」ばっかりなんですよ。本当に必要なのは、半年前とか9か月前に、週に1回、ちゃんとスタッフルームに来て、ちゃんと働いてくれる人なんです。でも、そんな人材なんていないんですよね。もう、ほとんどのヤツが、寸前になってから来るようなヤツらばっかりだった。
     なので、「どうすれば、スタッフたちを長期に渡って育成し、維持し、モチベーションを保ちつつ、スキルを上げることができるのか?」っていうのを考えた結果、「ああ、じゃあ、もう映画を作ろう!」と。「とりあえず、DAICON3のオープニングアニメを作ったメンバーはスキルがすごい上がっているから、実写映画を作ったりすることで、こいつらのスキルやモチベーションや、人が集まっているこの状況というのをキープしよう」というふうに考えたわけですね。
     スタッフを逃がさずに訓練するために、2年後のSF大会に向けて、宣伝という名目で映画を作ったわけです。

     その翌年1982年に、大阪の桃谷という、環状線の田舎の方の駅に、「ゼネプロ」っていう、僕の店をオープンしました。
     もう、店を毎日開けて。一緒にやってた武田さんなんて、本当になかなか来ないから、毎朝、僕が行って、シャッターを開けて、店のレジを開けて、開店させて、毎日レジを打って。おまけに商品の企画まで、僕が全部やってましたので、Tシャツ屋さんとか小物屋さんとかに電話を掛けて交渉したり、商品発注もやって。DAICON FILMというアマチュア映画団体も作ったので、そのシナリオも全部書くという。なんかこう、たぶん、当時は普通の人の3倍以上も働いていたわけですね。

     その時に作ったのが、『帰ってきたウルトラマン』という映画です。その映画の中に、マットアロー1号という飛行機が出てきます。

    (パネルを見せる。格納庫に収まったマットアロー1号の画像)

     これがその映画の1シーンですね。セットもミニチュアも、全部、紙で出来ています。
     この飛行機のミニチュア、ちょっとわかりにくいんですけども、全長が1m近くあるんですよ。これ、なぜかというと、庵野秀明がすごいこだわったからなんですね。

    (中略)

     そんなこんなで、82年に実写映画を作るはずだったんです。ところが、その夏の東京SF大会(TOKON)でDAICON4の宣伝のために公開する時になっても、『帰ってきたウルトラマン』は完成しない。
     完成が遅れた理由は、とりあえず「あまりにも庵野が凝り過ぎた」ということ。あとは、実質的に後半の監督を引き継いだ赤井孝美に言わせると「庵野が働かないからだ」と。……変な言い方ですけども、たぶん今、樋口真嗣はこれと同じ苦しみを味わっていると思います(笑)。

    (続きはアーカイブサイトでご覧ください)

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