• このエントリーをはてなブックマークに追加

記事 27件
  • 効率化

    2018-07-30 13:12  

     何故、他の先進国のように日本株は安定的に買われないのか?そして投資家層の厚みが増さず資産運用の場として広がらないのか?  まず、投資効率が悪い故にローカルな(足が地に付いた)資金など長期の資金が入り辛いからであり、つまり、株主還元率が低過ぎるのが市場に厚みが増さない大きな要因と考えています。  統計からも人気の無さが分かります。  投資単位の小口化やNISAなどによって個人株主数は増加しているものの、市場動向の影響を除いた保有額自体は減少し続けています。個人が直接保有する株式は個人金融資産の約6%しかありません。  相場操縦もし易い市場で、大手外資系に加えて野村証券や三菱モルガンと言った国内大手までが相場操縦に参加して個人を食い物にしているマーケットでは危なくて資金の投入を躊躇ってしまいます。短期資金が頻繁に空売りしたり買い戻したり・・・と言った相場操縦が常態化した投機市場では腰を据
  • 為替市場動向~夏休み前、日米欧中銀は?~

    2018-07-28 12:52  

     7月中旬からレンジを上抜けして、上昇したドル円相場。一時は113円18銭の高値までつけ、年初来高値に迫る勢いでした。17日~18日の上下院議会証言でのパウエルFRB議長の『当面利上げ継続』発言もサポートになりました。  しかし、その動きを、ひっくり返したのは、トランプ大統領の「利上げはうれしくない」「ドル高けん制」等の水かけ発言でした。ドル円相場は、110円後半まで、一時反落。  通常、FRBは政治圧力からは独立しているはずで、大統領が口を出すのはあり得ないことと認識していましたが、何でも本音を口にするトランプ氏。最近では、誰もが慣らされた感もあります。トランプ氏の本音は、FRBに金融政策は任せているけれども、継続が予想される利上げが行き過ぎになったときの悪影響が自分の政策で積み上げてきた実績に悪影響を及ばすことが心配なのでしょう。しかし、FRB関係者への圧力とも取られかねない発言、
  • 書評:トコトンやさしい自動運転の本

    2018-07-25 16:46  
    書評:トコトンやさしい自動運転の本 クライソントロンナムチャイ 著、日刊工業新聞社https://amzn.to/2Abgv7O  「完全自動運転」の将来性については、色々な議論が交わされています。  しかし、私のみる限り、近い将来に自動車の完全自動運転が実現する可能性はほとんどありません。  それは飛行機(旅客機)の自動運転の歴史をたどれば明らかです。  世界最初のオートパイロット(自動運転システム)は、1958年に開発された米国空軍のF-106「デルタダート」に搭載されましたが、これは地上の半自動式防空管制組織とリンクした巨大なシステムでした。  その後1960年代には民間旅客機にもオートパイロットが導入されるようになります。ところが、2018年現在に至っても「完全自動操縦」の旅客機は存在しません。少なくとも一人のパイロットが同乗します。  実のところ飛行機の自動操縦は自動車に比べれ
  • 最新有料メルマガから「米国企業が業績好調な限り日本株も上げていくと考え選別を続ける」

    2018-07-25 16:43  

     今回は特別に、本日配信の有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」のコラムの一部を掲載いたします。  自立した投資家、石川臨太郎の最新コンテンツをお楽しみ下さい。=コラム「米国企業が業績好調な限り日本株も上げていくと考え選別を続ける」  (有料メルマガ第491回・2018/7/24配信号) 【前略】  私はすでに30年以上株式投資を行ってきましたが、まず思い通りに動いてくれないのが株価だと思っています。  いまでも毎日のように『株は自分の予想とは反対に動いてしまう』と痛感させられる日々が続きます。  だから売ってから大きく上げた株のことで精神的に落ち込んだり、腹を立てることは無くなりました。もちろん儲けそこなったことで、悔しいとは思いますが、その思いを引きずることで、投資に悪影響を与えることは無くなったのです。つまり精神的に痛手をうけることは無くなったわけです。  ただ悔
  • 【お知らせ】チャンネル炎第22回目「お久しぶりです」をアップしました

    2018-07-25 01:21  
     億の近道月曜版執筆でおなじみの炎のファンドマネージャーが、肉声で相場を語る炎チャンネル。  第22回目「お久しぶりです」がアップされました。  [第22回目]「お久しぶりです」  【YouTube】https://youtu.be/fMsxq1CkuKg  【ニコニコ動画】http://www.nicovideo.jp/watch/1532422684  ぜひご視聴下さい。  相場のサマリーや個別銘柄動向などを5~6分にまとめておりますので、  ご登録頂ければ幸いです。  しばらくお休みしていた炎のファンドマネージャ氏の真相も明らかに。
  • ■必要不可欠で安定的事業!資産背景に不安無く、有利な配当と優待を持ち、M&Aも開始した企業を研究!!石川臨太郎の有料メルマガ、好評配信中!!■

    2018-07-25 01:20  
    銘柄研究に最適な有料メルマガです!クオリティをぜひ体感してください。  今週配信の有料メルマガでは、人に必要不可欠な製品事業を営み、安定した収益と資産的背景を持ち、M&Aにも着手し、高配当が期待出来る施策と株主優待がある、リスクオフ時に投資するには安心できる企業を研究しています。  また、コラムでは、「3月決算企業など、9月に配当や優待のある低PERかつ高配当利回り、高配当優待利回り株への投資を再開しましたが、急に大きくリバウンドし始めたと思った途端に、大きく下げて、殆どの上昇幅を消してしまうこと。または買値以上に下げてしまうことが続いています。しかし為替が円安方向に動く傾向を維持しており、米国企業の業績が好調である限り、米国株は上昇を続け、日本株も上げていくと考えて、投資すべき企業の選別を続けています。」と題し、直近の市況に対応する自身の投資行動を材料に傾向を分析するとともに、今後の市場
  • 市場潮流

    2018-07-25 01:17  

     今週(7月17~20日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で100円53銭上昇し(率にして0.4%の上昇)、2万2697円88銭で取引を終えました。2週連続の上昇です。  3連休明けの17日(火)は、円相場が1ドル=112円台に入ったことを好感し、輸出関連株に買いが入り、日経平均株価は6月15日以来、約1カ月ぶりの高値を付けました。続く18日(水)は、円相場が1ドル=113円台に入り、約半年ぶりの安値に下落。日経平均株価も続伸しました。  19日(木)は利益確定売りが優勢となり、5日ぶりに反落。続く20日(金)も、米中貿易摩擦拡大懸念の高まり、中国人民元安を警戒した売りに押されました。  来週は外為相場で円安・ドル高の流れが継続すると予想します。  今年の年初来安値である1ドル=113円40銭(1月)を下回る局面もありそうです。  3月決算企業の18年度第1四半期(4~6月)の業績
  • 凋落の入り口か?

    2018-07-25 01:12  

     参院の定数増となる、今回の改正公職選挙法の成立には流石に失望しました。  国政への責任感もビジョンも感じられず、平和ボケ政治もここに極まれりと言った印象です。5年以上も離合集散を繰り返し、与党の暴挙を阻止できなかった理念なき野党にも大きな責任があります。  日本の政治がここまで劣化していたのかと再確認させられた次第です。  浅はか発言で世界を混乱させているトランプ大統領を非難している場合ではありません。  確かに米国凋落の象徴のような政権ですし、無茶な言動が多いとは言え、倫理感無き中国狂産党やロケットマン、ロシアのマフィア政治などに対しては威圧や脅しが効いているケースが散見されますから(苦笑)。しかも米ドルは強くなっています。  それに比べて、リスクオフになっても円高が進まないのは、いよいよ将来の円の凋落への序章なのかもしれないと感じる昨今です。  他に選択肢が無い今の政治環境。安倍
  • 書評:日本の国難 2020年からの賃金・雇用・企業

    2018-07-21 09:48  

     この土曜日に品川駅の本屋で本を見ていたら、経済評論家中原圭介氏の新刊 「日本の国難 2020年からの賃金・雇用・企業」  https://amzn.to/2uFj38c が目に留まりました。  本屋で新書を買っても良かったのですが、電車で移動中でもありましたので早速Kindleでダウンロードをして、移動しながら読みました。 (こういうところでも私の消費行動はしっかりAmazonにやられちゃってます。)  著者の中原圭介さん自身は、私も評価している経済評論家の一人で、著書の内容を見ていても、基本的にはデータや事実に基づいてオーソドックスな理論や趣旨の展開をされるので、安心して読むことができます。  今回の書籍でも ・世界経済が「超金融緩和」の中で債務過剰で、資産バブル気味 ・日本経済の最大の困難は、少子化に起因する  (この問題はもう30年近く前から分かっていた話) ・現在のネットやA
  • 書評:隷従への道

    2018-07-18 16:49  
    書評:隷従への道 フリードリヒ・ハイエク 著、日経BP社  https://amzn.to/2utJChn ●ファシズムと共産主義と絶対王政  アドルフ・ヒットラーが社会主義(共産主義)者であったことは、あまり注目されませんが、彼が率いたナチスの正式名称は国家社会主義ドイツ労働者党(NSDAP)であり、まぎれもない社会主義(共産主義)政党です。ナチスが共産党を弾圧したことから、ナチスは共産主義(社会主義)者ではないと思われがちですが、ナチスと極めて似通った主張をする共産党がライバルであったため蹴落としたというのが真実です。  実際、ヒットラーはマルクスの著書を愛読しており、ナチスの政策にもその思想が多く反映されています。「優生学」も共産主義思想の一つといってよく、人間にある一定の理想形を求め、その基準に合致しない人間は「不要なものとして処理する」のは共産主義・社会主義の根本思想といっても