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若い甥に教えたい資産形成のための方法論や考え方 その5
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若い甥に教えたい資産形成のための方法論や考え方 その5

2019-01-17 19:09
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     私が株式投資で得たものは、お金だけではありません。


    3.自分の行動の結果を起こったことを自分の責任だと考える


     サラリーマン時代、仕事中に売買することができなかったので、毎日お昼休みに証券会社に出かけて、クイック(QUICK端末)をたたくのを楽しみにしていました。


     その証券会社に、いつも投資の失敗を証券会社社員のせいにしている60歳くらいの親父さんがよく来ていました。
     そのやり取りが聞こえてくるので親父さんの愚かさを笑っているうちに、はっと気がついたんです。
    「あれ、この親父さん、誰かに似ている。え、私に似ているじゃないか」
    と冷や汗が出てきました。

     この親父さんが、その証券会社に初めて来店してきたときも、たまたま私は居合わせていました。奥さんと一緒にやってきて、いままで取引していた野村證券のことをぼろくそに罵っていました。

     そのうちに、今度はいまの取引先のその証券会社の社員を罵っている場面に出くわしました。


    『あんたは一度も私を儲けさせたことがない。トヨタ自動車を買おうかと君に話したとき、君はまだまだ下がるといった。お客様にこれ以上損をさせたくないといった。でもあれが大底だった。また信越化学工業をもう売ろうと言ったとき、君はまだまだ上がると思うと言った。それで私は売ることができなくなった。証券会社の専門家の君が言うことだから、私は君の言葉を信じた。どうしてくれるんだ!・・・・・・・・・あんたじゃ話にならん。支店長を呼べ!』

     実はトヨタ自動車の株を買う話のときも、信越化学工業の株を売る話のときも、私はたまたま会話を店頭で聞いていたのです。何しろ、お昼休みには証券会社の店頭に行くのを日課にしているのですから。
     しかも、このお客さんのだみ声は大きくてロビー全体に聞こえてくるのです。

     確か、トヨタ自動車の株を買う話のときは、私もトヨタ自動車の株が下がるたびに買い増しをしていたので興味深く聞いていました。私もさすがに怖くなって買い増しできないでいたので、証券会社の社員の意見も無理はないかなという感想で聞いていました。
     しかしトヨタ自動車の株価は、その近辺で下げ止まり反転を開始しました。


     親父さんはトヨタ自動車の株を買いたいとは言ってはいませんでした。
    「トヨタ自動車の株を買うのはどう思うか」と聞いていたのです。
     確かに証券会社の社員は「今は買うべきではない……」と理由をいくつも並べて説明していました。
     でも買わないという判断をしたのはこの親父さんでした。

     信越化学工業の株のときも「信越化学工業の株を売ってくれ」とは言っていませんでした。これまた意見を求めていました。
    「信越化学工業はそろそろいい値段になったけれど、売るのはどうだろうか」。
     確かに証券会社の社員は自分の意見として、まだまだ信越化学工業の株価が上がると思うという理由を述べていました。
     でも売らないという判断をしたのは、やはりこの親父さんでした。


     この親父さんは自分では正しい判断をしています。
     でも、自分に自信がないから証券会社の人に質問して意見を求めています。
     そして、その意見に引きずられて、自分の正しい判断を変更しているわけです。

     トヨタ自動車の株を買えなかったとき、証券会社の社員を恨むなんて本末転倒なことをしていないで、証券会社の社員の意見を聞いてしまった自分がバカだったと、投資判断を間違えた理由をきちんと見極めて、良い経験に変えていることさえできたら、信越化学工業の株のときには証券会社の社員の意見を真に受けるようなことはなかったはずです。

     しかし、まったく経験を生かせずに同じ過ちを繰り返していました。

     おそらく、この親父さんは前の野村證券のときも、そしてこれからも、自分で決断することができず、いつも、いつも人に質問して、その意見に引きずられていくことでしょう。


     ここまで極端ではありませんが、失敗するたびに、自分の責任を何かに転嫁していたのでは、失敗の原因を突き止めて、次回に生かすことはできません。



    【私の今年の投資戦略】


     1月4日の大底で一番買ったのは三菱ケミカルホールディングス、信越化学工業、日東電工、そして三菱商事です。

     優待単位程度を買ったのがトピー工業、コムチュア、マックスバリュ東海、日本管財などの優待バリュー株です。


    〇三菱ケミカルホールディングス
    https://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?type=3month&scode=4188&ba=1

    〇信越化学工業
    https://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?type=3month&scode=4063&ba=1

    〇日東電工
    https://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?type=3month&scode=6988&ba=1

    〇三菱商事
    https://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?type=3month&scode=8058&ba=1

    〇京阪神ビルディング
    https://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?n_cid=DSMMAA11&scode=8818


     単位株程度で買ったのが次の企業です。

    〇トピー工業
    https://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?n_cid=DSMMAA11&scode=7231

    〇愛知電機
    https://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?n_cid=DSMMAA11&scode=6623

    〇コムチュア
    https://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?n_cid=DSMMAA11&scode=3844

    〇マックスバリュ東海
    https://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?n_cid=DSMMAA11&scode=8198

    〇日本管財
    https://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?type=3month&scode=9728&ba=1


     上記の株は、10年間放置する予定の株なので、たかだかいまくらいのリバウンドでは売る気もありません。


    経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎


    (情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)


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     石川臨太郎は、株式投資は出口戦略を考えて実行すべきものだと考えて、最近は、常に勝ち逃げできるタイミングを計りながら投資を進めてきました。

     株式投資も経済戦争です。だから勝つこともあれば、負けることもあり、負けたら目的を達成できない危険な行為です。勝算がないままで戦争を仕掛けるのは愚の骨頂ですし、必要もないのに戦争を仕掛けるのも愚かなことです。

     そして自分が株式投資という戦争で目指した目的を達成できたら、行なう必要の無くなった株式戦争はやめることが大事です。

     つまり勝ち逃げすることも本当に大事なことだと考えています。
     そして戦争の目的を達成して勝ち逃げを狙う以上、その目的を達成するために「戦略」が大事で、次に「戦術」が必要で、戦争目的を達成したときの出口戦略が大事だと考えています。

     石川臨太郎の2019年の最大の投資目標は、いま8500万円ある株への投資額を7000万円程度に落として、2000万円を10年程度は6%の安定配当を出してくれる可能性の高いものへ、株は5000万円くらいの残高で平均3%の配当を貰えそうな10年持てる企業に投資する。
     株などで200万円程度の税引き後のキャッシュを確保して、年金と合わせて生活費の確保を計るというものです。

     その為の出口戦略を策定して1月9日から11日まで、出口戦略に向けての投資を実行しました。

     その具体化のために投資を増やしている株や、その理由を具体的に紹介しています。

     詳細はこちら。 ⇒ http://www.iforum.jp/magazine.htm
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