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株の玉手箱 着眼大局着手小局その2
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株の玉手箱 着眼大局着手小局その2

2019-12-09 23:08



    ~相場の観測~


    【週足参照】 =18年高値の更新が焦点=


    ※チャートを用いた説明は、こちらにて掲載しております。
     https://1376partners.com/content_page/10392


     前回(2019/10/25執筆 10/31掲載)は以下のように述べた。

    「現在は4月25日の高値(S)22,307円を上回り18年12月の安値(R)19,155円から19年8月の安値(T)が20,261円と“二番底切り上がり”を形成したことから、安値(R)19,155円を基点とするやや大きな波動は三波動構成(R~S~T~)入りから上値を追う経過となっている。また、重要な値幅水準の上値22,808円=R+(O-L)を上回ると一旦伸びやすくなる可能性がある。」

    とした。


     実際には、10月28日に22,867円と重要な水準22,808円を超え、11月8日にはザラバの高値が一時23,591円と上伸した。ただ、終値では11月12日の23,520円を高値に騰勢が一服し小動き保ち合いとなっている。

     よって、現在は安値(T)20,261円を基点とする基調を維持しており第三波動の高値を探る上値トライの経過となっている。
     ただ、高値(O)24,270円前後では複数の上値抵抗が見受けられることから18年の高値更新が出来るか否かが焦点となっている。

     その場合、上値は以下の水準が挙げられる。

    (1)24,005円=R+(K-J)
    (2)24,151円=R+(O-J)
    (3)24,215円=R+(C-F)
    (※)24,270円…高値(O):2018年10月
    (4)24,353円=S+(S-T)
    (5)24,944円=R+(K-H)
    (6)25,071円=R+(A-F)
    (7)25,459円=S+(S-R)



    【日足参照】 =短期上昇基調の維持が重要=

    ※チャートを用いた説明は、こちらにて掲載しております。
     https://1376partners.com/content_page/10392

     8月安値(D)20,261円以降は、高値(E)22,098円~安値(F)21,341円~高値(G)23,520円を経て安値(H)23,038円(4波動の安値未確定)を経て高値圏での小動きとなっている。

     よって、現在は下げ幅が482円(G~H)と前下げ幅757円(E~F)の範囲内に留まっていることから高値(G)23,520円を上回ると上げ基調の継続となる。(11月29日現在の終値23,293円)

     また、直近の安値(H)23,038円を下回ると下値を探る動きが生じやすいが、安値(D)20,261円を基点とする現在の上げ基調を維持するには、安値(D)20,261円以降の最大の下げ幅▲757円程度(E~F)に収まることが重要となる。

     同値幅(▲757円)を超えると▲1,348円(B~C)ないし▲1,495円(C~D)程度へつながりやすくなるほか、▲1,899円(A~B)や▲2,046円(A~D)など、値幅の拡大する可能性がある。
     ただ、これらの値幅の範囲内に留まることができれば18年12月安値(A)19,155円を基点とする上げ基調を維持する可能性がある重要な値幅となっている。



    【フォーカス】日足チャート右側の部分の「波動&時間」を参照


    [値幅]

     安値(D)~高値(E)まで △1,837円
     高値(E)~安値(F)まで   ▲757円
     安値(F)~高値(G)まで △2,179円
     高値(G)~安値(H)まで   ▲482円

     このように波動と値幅の関係から、特徴は上昇相場では上げ幅が大きく、下げ幅が小さく、高値(E<G)と安値(F<H)を順次切り上げるNの連続となる。

     一方、下落相場はその逆で、下げ幅が大きく、上げ(戻り)幅が小さく順次高値、安値を切り下げるものとなる。


    [時間関係]

     安値(D)~高値(E)まで 20日(両端入れ)
     高値(E)~安値(F)まで  8日(  〃   )
     安値(F)~高値(G)まで 26日(  〃   )
     高値(G)~安値(H)まで  8日(  〃   )

     このように、時間関係の特徴も値幅と同様に、上昇相場では上げの時間が長く、下げの時間が短い。一方、下落相場ではその逆で、下げ?の時間が長く、上げ(戻り)の時間が短いものとなる。

     また、上記の時間と波動の関係をみると、安値(D)~高値(F)までの二波動に要した日数27日(両端入れ)と安値(F)~高値(G)までの一波動は26日となっている。

     要するに過去の騰落(波動)に要した時間は、現在またはその後の相場に影響を及ぼしているといえる。したがって、相場の追求は価格のみにとらわれず時間関係も考慮すべき重要な事項として認識したいものである。


     さらには、波動が分ると必然的に“相場の強弱”を知ることにつながることから大いに参考にしたいものである。

     ○上げの値幅と時間 > 下げの値幅と時間 = 強い相場
     ●下げの値幅と時間 < 上げの値幅と時間 = 弱い相場


    (あすなろ産業調査部 長森伸行)

    過去掲載 「着眼大局着手小局」 http://okuchika.net/?eid=8783

    [長森伸行氏プロフィール]
     元山一證券投資情報部次長・国内で「一目均衡表」チヤート分析の第一人者。
     元日本テクニカルアナリスト協会セミナー講師で「一目均衡表」を担当。
     証券業会に50年間携わった重鎮、自立して儲けられる投資家のインストラクター的な存在。


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    株式会社あすなろ/関東財務局長(金商)第686号/加入協会 一般社団法人日本投資顧問業協会

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