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記事 4件
  • 頑張れ!!上場企業(その2)

    2019-10-02 16:32  
     上場企業は押し並べて業績を向上させながら、企業価値の向上に努めることになる。その経営の過程で株主をはじめとしたステークホルダーと対話を重ねながら業績の向上を目指す。 上場企業にとって株主、経営陣を含めた従業員及びその家族、取引先(上場、未上場企業)、提携先などステークホルダーとの関係は重要だ。株主は期間限定で保有することが多いが中長期スタンスで保有する安定株主も多い。 同じ発行済み株式数、浮動株数ならできるだけ中長期で持ってもらうことが良いし、そのためにも明確なビジョンを描いて株主に説明する努力が求められるが、IR不足の企業、説明が不得手な企業にあっては現実は厳しい。 そこには自社の評価を少しでも高めるための工夫が求められるが、これがうまくいくかどうかで市場での評価は異なってくる。 とにかく上場企業には頑張れ!!と言いたい。 既存株主に長期にわたって自社株に投資してもらう努力も重要だが、
  • 目標と現実

    2019-10-02 16:30  
     生きていく限り私たちは様々な目標を設定しその達成に向けて努力をする。 個人も企業もこれは同じこと。ただ企業の場合はそれをステークホルダーに示す必要があるので個人とは趣が異なっている。 上場企業の場合はとりわけ、決算目標で掲げた数字の達成に邁進することになる。変化の激しい時代なので期初掲げた業績の達成が叶わないことなど日常茶飯事。それでも企業が掲げた業績目標を拠り所に投資家は企業を評価し株価が形成されることになる。 細かく見ていくと業績目標も様々な視点でその達成度が分析できる。 売上、利益、利益率、財務、新製品、生産、原価率、R&D、販管費、設備投資、在庫、既存店、輸出など目標は様々だ。これら以外にもROEや配当性向、キャッシュフローなど経営に対する目標は数えきれない。 いくら売上が目標を上回ったとしても利益が下回ったら投資家の評価は通常は高まらない。ただ、その目標未達の要因をきちんと説明
  • 拝啓ステークホルダー様

    2017-07-13 02:01  

     企業には多くの利害関係者がいて、何らかの格好で絶えず見守ってくれています。  株主、従業員(社員)、取引先、顧客、金融機関などの関係者を味方につけて企業は成長の道を歩んでいきます。こうした主体をステークホルダーと呼びますが、経営者はこの存在を意識しながら緊張感をもって経営にあたることになります。 *ステーク(STAKE)は競馬などの掛け金のこと。  ホルダー(HOLDER)は掛け金の保持者、掛け金の預り人ということで、  この2語を合わせて経営学的な意味に解釈すると企業を取り巻く多様な関係  者が企業に投資し、その企業活動による成果から得られる利害を受け取るこ  とを意味します。 *ステークホルダーにはこのほか地域社会や地球環境、更には時には競争相手  などを挙げることもあります。 (MBAに乾杯! 越尾英明著(同文館)より)  創業間もない頃は経営者はステークホルダーを身近に感じて
  • 投資家は自分の会社だとの意識を持とう

    2017-02-14 16:36  

     ステークホルダーという言葉があります。  その会社に関わるあらゆる経済主体、利害関係者を指してそのような呼び方をしますが、最も基本的なステークホルダーは株式会社とそこで働く従業員、経営スタッフ、株主、金融機関、取引先などです。  経営者や役員などは自分の会社という意識は強く、雇用契約を交わした従業員も同様にそうした意識が強いと思われます。  一方、株主や取引先、クライアントなどは気にいらなければすぐに市場で転売できますので、比較的ドライな関係と言えます。  ドライな関係だからとは言え、株主はなった以上は企業の活動に一緒に参画しているということになりますので多少は気になるでしょう。全く企業活動が気にならないという方もお見えかも知れません。例えばチャートだけを頼りにした売買を行っている方などです。  反対に投資した会社が命より大事だという考え方の持ち主もお見えになるかも知れません。  会