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記事 5件
  • 過熱気味の株高を横目に

    2020-06-04 22:15  
     首都東京も含めた全国で緊急事態が解除されるとともに日経平均は22000円大台乗せとなってきた。まだ第2波がやってくるとの心配をよそに市民生活は元に戻ろうとしているが、株式相場はすべて先取り。 3月のコロナクラッシュでは先行きへの不安感を背景に大半の銘柄が安値をつけてしまったが、これは株式相場特有の出来事と言える。 投資家の心理を表す株式相場だけに99%の投資家の不安感が極まった結果と考えられるが、この反動でその後の株式相場は堅調な値動き。もともとコロナによる影響がなければ筆者なども株雑誌に今年の日経平均の安値は20500円という見方を示していたのだから、本来の下値水準を超えて戻ってきた段階でもある。 投げて損切りした投資家の買戻しも含めて意外性のある展開に逆に戸惑いを覚える向きもあろうが、これが株の面白いところ。 ここでの相場はまさに循環物色となりつつあること。戻りが急ピッチだったマザー
  • リターンを求めて

    2020-05-13 15:22  
     2020年の株式相場の前半戦はあと1か月足らずで終わる。 この間は例の問題から年初から3月半ばまでは想定外のクラッシュがあり、その後は戻り相場の展開が見られるが、大波乱の展開となってしまったことで投資家の皆さんは悲喜こもごもの状況だろうと思われる。 リターンを求めて投資家はリスクテイクをすることになるが、そのタイミングや銘柄選定次第でプラスになったりマイナスとなったりと変化が大きくなっていると推察される。 ここまでベストの運用をされた投資家は果たしてどれだけのリターンを上げたのだろうか。きっと運用哲学や運用スタンスなどの巧拙で大きく差が出た推察される。 ここではおよそ3つの投資家像で考えてみたい。1.直近2カ月で大幅なリターンを上げた投資家 ゼロ金利時代にこそチャンスと見て積極的に株式運用をされている投資家は多いのかも知れないが過去の株価指数で見れば2008年のリーマンショックで8000
  • 億も要らない2000万円の金融資産づくり

    2019-06-19 13:42  
     年金問題はついに老後の生活資金が2000万円必要との話になってきました。年金制度に不安を覚える皆さんに自ら積極的に年金づくりを行ってもらいたいと考え、過去様々にコンテンツを提供してきた本メルマガの一員としてもこの話を聞いて気が引き締まる思いです。 そもそも株式啓蒙メルマガ「億の近道」のコンセプトは自助努力で億の金融資産を創ることにありました。1億円の資産づくりではなくその5分の1の資産づくりなら容易いのではと、この金額を聞いてむしろ楽観的に考える次第です。 そもそも100万円程度のお金を持つまでの最低限の貯蓄努力はしないとなりません。その100万円を毎年2倍にすれば7年間で1億円になるというのが夢のような億の近道のコンセプトではありますが、その実現には紆余曲折があることは事実です。 相応のリスクテイクをし続ける必要があるのですから目標達成には忍耐が求められます。 一方、コツコツと貯めた1
  • 株を買う人、売る人

    2018-12-04 16:36  

     師走相場突入!!  時は2018年12月3日、月曜日。今年も残り1か月を切ってきました。慌ただしい年末を迎え皆さんもご多忙のことと拝察致します。  寒さが身に沁みる季節の訪れが株式相場にも随所に特徴的に表れていると感じるのは筆者だけではないのかも知れません。  年初の株高期待はわずか23日目でピーク?を打ち今年は基調としての調整を続けてきたというのがここまでの相場の流れですので必ずしても皆さんの資産形成にとって良い年ではなかったと言えそうです。せめて師走相場には頑張ってもらいたいですね。  相場が調整(=値下がり)すると長期保有の投資家の皆さんの資産は目減りした一方で、これから株に投資しようという投資家にとっては格好のチャンスとも言えます。  ただ、相変わらず投資対象を有望視できる銘柄に絞り込むのは骨の折れる作業です。  多くの投資家の関心事は投資した株がこれから上がるのか下がるのか
  • お金の話には疑うクセを

    2015-02-13 18:05  
    TPP交渉に進展が出てきましたね。  米国の要求も厚かましいものの(笑)、契約締結となれば乳製品も牛肉も豚肉も安くなりそうです。我々1億人を超える国民(消費者)はこの交渉過程に於いて、高級な部類を除いた大半の豚肉の出荷原価がその等級にかかわらず (特殊な関税の存在により)100gあたり概ね55円であることを知りました。スーパーなどでは豚バラ肉など安いもので100円台前半くらいの価格になっ ていると思いますが、これに倣えば価格差によっては違いがあるものの安い部位であればあるほど国内産の利益率が高いことを知ることが出来ました。  これもコメ同様、業種内競争が起き難い仕組みを用いて養豚農家の管理をしてきたという事でしょうか。これらにより国内の生産から流通に至る養豚業の実態なども幾らかなりとも知る機会となりました。  以前にも書きましたように、TPP交渉を進める過程で様々な情報が開示されるため、契