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記事 3件
  • 罪作りな沈黙期間

    2023-04-21 21:36  

     令和5年も4月に入り、相変わらず慎重な投資家が多いのか頭重い展開が見られる株式相場。皆さんのお手持ち株の状況はいかがでしょうか。 ここからは3月期決算企業の発表内容に関心が寄せられますがその前に株価は波乱を生じやすいことになりますので注意が必要です。 なぜ波乱を生じやすいかというと何が起きるのか不透明な状況では投資家が買い手控えとなるためです。売り方が優勢となると株価は下値模索が続くことになります。 集合体としての投資家は絶えず拠り所を求めて行動しています。売りも買いも何らかの拠り所があって投資行動を行います。 その結果、株価はポジティブな反応を示したりもしますし、何も拠り所となる情報がないと株価にネガティブな反応を示すことになります。 決算発表の内容にはサプライズが伴いがちですが、多くの投資家はこの時期保有する銘柄の明るい未来を期待して保有をすることになりますが、企業側のこの時期の対
  • 沈黙期間入りという言い訳を許すな

    2020-04-14 16:21  
     決算を閉めた後の決算発表までの期間を沈黙期間として企業は投資家の質問に答えないという対応をする。この期間は約1か月余り続くが、四半期業績の発表が定着し、こうした期間が年間4回もあることから約4か月ほどは沈黙期間となってしまう。 今回は3月期本決算の発表を控えているが、新型コロナウイルスにどれだけ影響されるかがまずは問われるかと思われるが、反対に一時的な特需に沸いた企業も存在する。 先般から筆者は企業にアンケート調査を行い始めたが業績に関わる回答はできないとお決まりの文言で担当者から返事が来たりする。決して業績を問う訳ではなく、企業の対応力を問う質問なのだが、明確な回答は期待薄なのかも知れない。 多くの投資家が気になっていると思われる内容を質問しているのだが回答拒否がなされるとますます不信感を持ってしまう。 その会社の株価が高値から10分の1という水準になったりして低迷しているのだから不信
  • 沈黙期間という悪弊

    2014-12-02 22:46  
    上場した会社がアナリストに対して自社の決算内容を説明するのはごく当たり前のことですが、企業は決算発表を四半期ごとに行っているため、その発表前には沈黙期間を設けてアナリストをシャットアウトします。  株価の状況がどうであってもこの沈黙期間は堂々と適用されます。上場してかなりの時間がたっている企業ならともかく、上場後間もない知名度のない企業までもが、そうした対応でアナリストに会おうとしないのは問題です。  オウチーノ(6084)という会社は2013年12月にマザーズに上場した企業です。株価は上場(公募価格3500円で13万株発行)後に9550円ま で上昇しましたが、そこからあれよあれよという間に2000円割れまで下落してしまいました。今期決算の赤字転落が背景になっています。  私は株価が下落している同社に一度取材を試みましたが、沈黙期間に入ったということで担当者から取材拒否を受けたことがありま