• 【動画投稿】【マスコミ問題】毎日新聞記者ヨルダン国際空港クラスター爆弾事件 後編

    2017-08-19 23:0962

    本日は先々週の「毎日新聞記者ヨルダン国際空港クラスター爆弾事件」前編の続きとなる後編となります。


    元となった記事
    2003年に起きたマスコミ不信 毎日新聞記者アンマン空港爆発事件
    http://ooguchib.blog.fc2.com/blog-entry-5.html





    youtube版
    https://youtu.be/G0n0k92R_4I


    以下は動画のテキスト版になります。


    レイム マリサ
    ゆっくりしていってね


    レイム
    さて、今回は前回に引き続き毎日新聞記者ヨルダン国際空港クラスター爆弾事件について解説していくわけだけど、本編に入る前にちょっとお知らせがあるんだって?


    マリサ
    そうなんだぜ。
    今回なんだが、ハッキリ書けばかなり「胸くそ」な内容が含まれているから、その点に注意して欲しいんだぜ。


    レイム
    どういうこと?


    マリサ
    前編で少し振れたけど、毎日新聞とTBSがこの件を「美化」したと言っただろ、「そういうこと」なんだぜ。まあ本編を見ていけば解るけどな。


    レイム
    なるほどね。


    マリサ
    そのうえで、だからこそよりいっそう「言葉は選んで欲しい」んだぜ。
    マスコミ業界は特定の言葉を抽出して切り貼りし、自分達に都合のいい印象を「創作する」のが得意だからな。


    レイム
    そういうわけなので、今回少し注意して欲しいってことね。


    マリサ
    それじゃあ本編へ行くぜ



    レイム
    前回は当時の毎日新聞社長が福田康夫官房長官(当時)と親戚関係にあり、その「コネ」を使ってヨルダン国王から五味記者の特赦を得た可能性があるって話で終わったわよね。


    五味記者の特赦が問題


    レイム
    その件なんだけど、前回のコメント欄にもいくつかあったけど、五味記者の特赦は「おまけ」で、債務救済措置やODAの増額は関係悪化を防ぐための「外交手段だった」って意見があったけど、その辺りどう考えてるの。


    マリサ
    その件なんだが、勿論外交の手段として税金が使われたという面もあるぜ。


    マリサ
    ただな、そういう「国益」や「外交」って面から考えた場合、五味記者への特赦って日本政府にとってもヨルダン政府にとっても「必要のない措置」なんだぜ。


    レイム
    必要のない措置?


    マリサ
    つまりだ、五味記者本人にどのような意図があったにせよ、結果的に「日本人によるテロに近い行為」で関係が悪化しそうになったのなら、犯人には「服役してもらう」のが最も妥当な落しどころで、特赦して実質的な無罪放免にするなどどちらの政府にとっても何の得もないんだぜ。


    レイム
    ああ、そういうことね。


    マリサ
    そういうこと。
    でさ、じゃあ五味記者が特赦になって「メリットがあるのはどこか」となると、それは事態を有耶無耶なまま「終わらせたい」毎日新聞のみなんだぜ。


    マリサ
    そのうえで、じゃあなんで五味記者が特赦となったのかと考えた場合、「毎日新聞側から日本政府になんらかの働きかけがあった」と考えると筋が通るし、それで日本が国として得られるメリットが無い以上、「福田官房長官が身内を助けた」という話なら一応の辻褄が合うだろ?


    レイム
    たしかに。
    「それで得をするのは誰か」「そうしたいのは誰か」って視点で見れば、これが最も筋が通るシナリオよね。


    マリサ
    まあそういうことなんだぜ。


    消される記録


    マリサ
    次の件なんだが、今回って他の事例と比べて引用が少ないってレイムは気付いてた?


    レイム
    あ、そういえば。
    普通なら記事のスクリーンショットとかも一緒に掲載するのに、そういうのあまり無かったわね。


    マリサ
    なんでかというとな、毎日新聞がこの件の情報をネット上から消しまくっているからなんだぜ。


    レイム
    「事件そのものを無かった事にしようとしている」ってこと?


    マリサ
    半分正解だぜ。
    残り半分は後で説明するとして、これはうp主も「暇つぶしにどうぞ」のほうで記事を書いたときに気付いたことなんだが、ネット上のキャッシュなどを保存するインターネットアーカイブに保存されていた当時の毎日新聞の記事のキャッシュが、うp主自身が保存したものも含め大半が消されていたんだぜ。


    レイム
    それって、元から保存していなかったとかの勘違いじゃないの?


    マリサ
    普通なら流石にありえないと思うよな。
    でもな、例えばこんな感じの記事のように、毎日側にとって都合のいい記事のキャッシュはちゃんと残っているんだぜ。


    アンマン空港爆発
    深くおわびします
    https://web.archive.org/web/20030503063645/http://www.mainichi.co.jp/annuncio/owabi.html

     アンマンの国際空港での爆発事件の全容解明はヨルダン当局に委ねられていますが、これまでの調査から、当社の五味宏基・写真部記者の軽率な行為が重大な結果を招いたことが確認されました。戦場で報道にあたる記者としてあってはならない判断ミスと気の緩みに対する各方面からのおしかりを毎日新聞社として極めて重く受け止めております。亡くなられた方のご冥福を心からお祈りすると共に、ご遺族、負傷された方々に深くおわびし、誠意を持って対応させていただきます。記者個人の過失とはいえ、毎日新聞社としての責任を痛感しており、事件解明の進展を待って、管理、指導する立場の者も含めた責任の所在を明確にします。
    毎日新聞社

    [毎日新聞5月3日]


    マリサ
    あるいはこっちの記事みたいに


    アンマン空港爆発事件 リボン回転、安全装置外れる
    毎日新聞 2003年5月7日
    https://web.archive.org/web/20030628004954/http://www.mainichi.co.jp/news/article/200305/07m/106.html
     ヨルダンの首都アンマンの国際空港で起きた爆発事件から5日が経過した。毎日新聞東京本社写真部の五味宏基記者(36)が持っていた釣り鐘形の物体はなぜ20日間爆発せず、空港で爆発したのか。五味記者はどうして爆発済みで安全な物だと誤認したのか。未解明な部分は多い。これまでの関係者の話や取材の範囲で判明した事実と、これをもとに考えられる可能性について報告する。【アンマン空港爆発事件取材班】

     ◇空中では不十分で不発に?

     釣り鐘形の物体については、大きさや形状などからMLRS(多連装ロケット弾発射機)のクラスター型ロケット弾の弾頭に装てんされる「M77子弾」の可能性が軍事専門家から指摘されている。

     クラスターは英語でぶどうなどの「房」。親爆弾から多量の子爆弾が飛び出し、広域に飛散して爆発する方式で、不発弾が多く、触った子供が爆死するなどの例が世界的に問題になっている。航空機投下の爆弾のほか、MLRSなど地上発射のロケット弾の弾頭でも用いられる。

     防衛庁関係者によると、M77子弾はMLRS発射のロケット弾の弾頭一つに644個入っている子爆弾。目標の上空で空中に放出されると、頂部に取り付けられたリボンが広がる。リボンにはねじりが加えられており、落下しながら回転することで、ねじ込み式で固定されていた撃針が緩み、自由に上下に動く状態になる。同時にスライド式の安全装置がはずれ、撃針の下に起爆薬がセットされる。この状態で地上や車両などに落下した場合、衝撃で撃針が起爆薬を突き、爆発する。

     防衛庁関係者は「リボンが空中でうまく回転しないなどの原因で、安全装置が働いている状態では、相当な衝撃を与えても爆発しない」と説明している。今回の爆発事件の場合、五味記者が持ち歩いたり、空港職員が取り扱ううちにリボンが回転して安全装置がはずれ、最後に何らかの衝撃が加わって爆発した可能性が考えられる。

     陸上自衛隊は92年からMLRSを導入。M77子弾が装てんされたロケット弾を米国から輸入しているが、訓練では模擬弾を使っているという。

     ◇へこみ、使用済みと誤解か

     毎日新聞はイラク国内で五味記者と一緒に行動した同僚記者から聞き取り調査を行った。この過程で、同僚の1人は、イラクで五味記者が宿泊した部屋のテーブル上に、鉛色の金属の塊が置かれていたことを思い出した。一方で、五味記者とヨルダン人助手が「使用済みだから爆発しない」と話していたような記憶があるという。

     この同僚記者は「底の部分が大きくくぼんだ形だったように思う」と言う。M77子弾も底がへこんだ形をしている。ただし、この塊が爆発した物体と同一のものだったかどうかは確認されていない。

     兵器のメカニズムに詳しい軍事評論家、岡部いさくさんは「M77子弾のような形で、火薬が逆漏斗状に詰まっているのは成形炸薬(せいけいさくやく)と呼ばれるタイプで、爆発のエネルギーを一点に集める効果がある。戦車などの厚い装甲まで熱で溶かす目的だ。第二次世界大戦時から使用されており、専門家であれば形状で子弾であることは容易に認識できる。しかし、空港の職員はこうした教育を受けておらず、分からなかったのではないか。五味記者は、へこみを見て、火薬が入っておらず、使用済みと思い込んだのかもしれない。しかし、外形が残っている以上、不発弾だと考えるべきだった」と話している。

     このほか聞き取り調査によると、五味記者は、いつどのようにこの物体を手に入れたかを同僚たちに話していなかった。

     また同僚たちは五味記者が、この物体を持ち歩いていたことやイラクからアンマンに持ち出したことも知らなかった。

     ◇美術品持ち帰り、はっきり否定

     日本の一部メディアは事件発生当初、空港当局者がAP通信に語った話として、五味記者が釣り鐘形の物体のほかに「敷物や古美術品、絵画などの土産品を持っていた」などと伝えた。

     これに対して五味記者は、美術品などの持ち出しをはっきりと否定している。同記者は面会した毎日新聞の伊藤芳明・東京本社編集局次長に、ヨルダンから持ち出そうとした物品は釣り鐘形の物体のほかはイラクで知人からもらったフセイン大統領の写真やヨルダンで購入したお茶などで、「いずれも、お土産として持ち帰るつもりだった」と語った。

     イラク戦争では、バグダッドの大統領宮殿に飾られていた絵画などが盗まれる事件が続出していた。

     ………………………………………………………………………………………………………

     ◇五味記者がアンマンから持ち出そうとした物品

     【イラクで取得】

     ▽釣り鐘形の物体1個

     ▽フセイン大統領の写真2枚

     【アンマンで購入】

     ▽お茶

     ▽金属製皿3枚

     ▽木製灰皿2個

     (2003年5月7日毎日新聞朝刊から)


    マリサ
    五味記者に落ち度は無かったかのように説明したり、クラスター爆弾問題そのものへ論点を摩り替えて自衛隊の問題へ持っていこうとしたり、何より子爆弾の事を「釣り鐘形の物体」と表記して、爆弾であるという事実を薄めたり、そんな記事は残っているんだぜ。


    レイム
    じゃあどんな記事が消えていたの?


    マリサ
    色々あるんだが、一番問題なのは五月後半に行われた五味記者の裁判に関する記事で、毎日の報じた記事が何度も書き換えられたり、アドレスが頻繁に変更になったりして、ネット上で引用できなくしたのではないかという疑惑があった記事があるんだ。


    「武器の一部と思った」 五味記者・第3回公判
    毎日新聞 2003-05-26
    http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030527k0000m040070004c.html (リンク切れ)

    ヨルダンの首都アンマンのクイーンアリア空港爆発事件で、爆発物所持などの罪で起訴された毎日新聞元写真部記者(現在、編集局付)の五味宏基被告(36)とヨルダン人の前助手、アブドル・サラーム・ヒルワ被告(32)の第3回公判が26日、アンマンのヨルダン国家治安裁判所(ボコール裁判長)で開かれた。同日は証人や五味被告の尋問が行われた。27日に検察側の論告、28日に弁護側の最終弁論が行われ結審し、判決は来月初めになる見込み。

     検察側証人4人の尋問の後、五味被告に対する尋問が行われた。五味被告は爆発物について「4月11日にイラク領内で2個拾い、武器の一部と思ったが形状から爆発するとは思わなかった。(戦場取材経験を共にした)友として助手に1個をあげた」と述べた。

     裁判官から「爆発する爆弾かどうかの識別経験はあったのか」と聞かれ、「そうした爆弾を扱った経験はなかった。爆発する爆弾とは思わなかった」と答えた。

     また、弁護側証人としてヒルワ前助手の二人の兄が出廷し「弟は五味被告からもらった物体で自宅で遊んだ。爆弾とは思えなかった」と証言した。

     検察側証人尋問では、負傷したエジプト人実業家、ダルウィッシュさん(37)らが爆発現場の状況などを証言。重傷で入院中のアルグエリ軍曹(29)は出廷できず、軍曹の調書が朗読された。【アンマン空港爆発事件取材班】


    改竄前
    裁判官の「不思議な物体とは思わなかったか」との質問に対し「カンボジアの戦場取材で見たことがあると思った」と語る一方、「爆発する爆弾かどうかの識別経験はあたのか」と聞かれ「(正確には)知らなかった。
    爆発する爆弾とは思わず、そうした爆弾を扱う経験はなかった」 と答えた。
    「過ちを犯したと思うか」の問いには「分からない」と答えた。


    改竄後
    裁判官から「爆発する爆弾かどうかの識別経験はあったのか」と聞かれ、「そうした爆弾を扱った経験はなかった。爆発する爆弾とは思わなかった」と答えた


    マリサ
    これ、うp主も印象に残っていて良く覚えているんだが、あまりにもアドレスと記事内容が次々と変わるものだから、その都度インターネットアーカイブにキャッシュを保存し
    ていたんだぜ。
    で、そのとき同じ印象を持っただろう人が何人もいたようで、同じように保存していて、この記事のキャッシュが数日で6つか7つくらいあったんだぜ。


    レイム
    あー、この「書き直し」の感じだと、五味記者がある程度クラスター爆弾に対する知識を持っていたという事実を消したかったみたいね。


    マリサ
    その通りなんだぜ。
    そもそも前回の動画で少しでてきた「人間の盾」という政治活動を主導した団体、ここは要するに典型的な反米団体なんだぜ。
    イラク入りしたのもアメリカの「戦闘を批判するため」で、クラスター爆弾の不発弾問題も「イラク戦争の問題の一つ」として扱っていたんだぜ。


    レイム
    なるほど。
    要するに五味記者はクラスター爆弾の小爆弾に対する知識が一般人よりもずっと豊富だったけど、その事を知られると都合が悪かったわけね。


    マリサ
    そう、その後の毎日の小爆弾の表現方法などから推測するに、恐らく毎日新聞としては世間に「五味記者はなんだか良くわからない金属片を持ち帰った」という事にしておきたかったようなんだぜ。
    そのためにも、裁判の詳細の記事やその後表現を変更後の記事などがいつまでも残っていると都合が悪かったんじゃないかって事だぜ。


    マリサ
    ちなみにまだ「記録の抹消」事例はあるぜ。


    レイム
    まだあるの?


    マリサ
    ネット上において、過去の事件などを詳しく知りたい場合、多くの人が気軽に詳細を知る事が出来る場所ってどこだろうな。


    レイム
    あー、ウィキペディアね。


    マリサ
    そう、でもウィキペディアにはこのクラスター爆弾事件に関する記事がないんだぜ。


    レイム
    なんで?


    マリサ
    毎日関係者らしき人物が「プライバシー問題」を前面に出して2006年に記事そのものを消してしまったんだぜ。
    その時の経緯がウィキペディアに一部残っているから見て欲しいんだぜ。


    ノート:五味宏基/削除
    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88%3A%E4%BA%94%E5%91%B3%E5%AE%8F%E5%9F%BA/%E5%89%8A%E9%99%A4

    ノート:五味宏基/削除
    < ノート:五味宏基
    プライバシー問題に関して

    プライバシー問題において、事件歴は基本的に記載されないことは理解していますが、毎日新聞において実名が掲載されていることから本稿においても記述することにしました。私の理解では「テロリストの実名」に相当するものと解釈しています。 もし不適切であれば、毎日新聞中の記述においても同様に対処することを提案します。 --Slot28 2006年9月20日 (水) 09:24 (UTC)
    (緊)五味宏基 - ノート

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    議論の結果、緊急削除 に決定しました。--Riden 2006年10月19日 (木) 13:13 (UTC)

    削除依頼の理由 -- Wikipedia:削除の方針#ケース B-2:プライバシー問題に関してとの兼ね合いから。--わたあめひみつ 2006年10月18日 (水) 09:29 (UTC)

    (削除)依頼者票--わたあめひみつ 2006年10月18日 (水) 09:29 (UTC)
    (削除)依頼理由に同じ。--ドラムスコ 2006年10月18日 (水) 12:37 (UTC)

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    マリサ
    一応ウィキペディアの「クィーンアリア国際空港」の項目に事件の概要が数行掲載されているが、今はそれしかないぜ。


    レイム
    毎日が必死になって事件を「無かった事にしようとしている」って事は良くわかったわ。


    組織的に行われる
    事件の美化


    マリサ
    そこが違うんだぜ。
    最初にも言ったよな、隠蔽かどうかって話に対して「半分正解だ」って。


    レイム
    どういうこと?


    マリサ
    まず、毎日は2003年の5月半ばに『「開かれた新聞」アンマン空港爆発事件座談会』というものを開いて、一斉に五味記者擁護をやらせたんだぜ。


    識者の声 帰国の開放感で気がゆるんだか ジャーナリスト、江川紹子さん
    毎日新聞 
    https://web.archive.org/web/20030523192156/http://www.mainichi.co.jp/eye/zadankai/index13.html

    ジャーナリスト、江川紹子さん
     イラク戦争報道で毎日新聞は、提携関係にある朝鮮日報・姜仁仙記者の迫真の戦場ルポを掲載するなど、評価していたので今回の件は非常に残念だ。

     戦場という特殊な現場での長期取材を終えて帰国する解放感や気の緩みで、通常の神経や警戒心がマヒしてしまったのではないか。

     危険を伴う厳しい環境での取材から解放される時に一気に緊張感が緩む感覚は私にも身に覚えがある。その緊張が長期に及べばどうなるか考えると、五味記者のことは人ごととは思えない。

     以前、警察の方から、「長距離ドライブで一番事故を起こしやすいのは自宅のすぐ近くまで帰って来た時」と聞いたことがある。

     今回の事件も、それに似ている気がする。

     毎日新聞の事後の対応は迅速・適切だったと思うが、こうした不幸を防ぐためには「戦場で金属片を拾うな」といった単なるマニュアル作りではなく、「車を車庫に入れるまで気を緩めるな」という警告を発し続けてほしい。この教訓は戦時に限ったことではなく、さまざまな現場を取材する私たちは、常に肝に銘じておくべきだ。

     もう一つ、忘れてはならないのは今回の爆発物は、空港職員すら爆弾と認識しなかったらしい、ということだ。そういう危険な物が、イラクに転がっている。今回の戦争で、いかに非人道的な兵器が使われたかをこの事件は改めて示している。毎日新聞が、そうした現実をこれまで以上にしっかり伝えていくことが、何よりの責任の取り方だと思う。


    マリサ
    例えばジャーナリストの江川紹子氏は、事件を車のドライブに例えて「気のゆるみからの事故」とし、毎日新聞の社としての対応を評価し、最後に「爆弾と認識していなかった」という事を強調しているぜ。


    識者の声 繰り返さないために方策講じろ ジャーナリスト・関西大学教授、鳥越俊太郎さん
    https://web.archive.org/web/20030527195637/http://www.mainichi.co.jp:80/eye/zadankai/index15.html

    ジャーナリスト・関西大学教授、鳥越俊太郎さん

     85年当時、毎日新聞の記者だった私はイラン・イラク戦争で、毒ガスが使用されたという人工島に取材に行ったことがある。他社の記者は危ないから「行くな」と会社の指示を受ける中で、私の上司は「君の判断に任せる」と言って、私を信用してくれた。そこに行ったことは非常に怖かったが、記者、ジャーナリストというものは結局、最終的には自分の判断で危険な現場にも赴くものなのだ。

     まさに戦場では自分の命を自分で守らなければならない。彼に慣れがあったのか、油断があったのか。しかし、戦場取材のリアリティーのない安全な場所にいて「戦場から記念品を持ち帰るなんてお遊び気分だ」と批判していた識者らには鼻白む思いがした。

     一方、遺族への謝罪、情報公開と紙面での検証作業、再発防止に向けた動きなど毎日新聞の事後の対応は率直に評価したいと思う。しかし今後、会社として取るべき責任がある。彼を処分し、辞めさせて終わりというのではなく、さらに彼から事情を聴いて原因を究明し、二度とこういうことを繰り返さない方策を講じることだ。簡単なことではないが、第三者の協力を得ながら徹底した作業を進めてほしい。

     五味記者の行為は許されるものではない。そのことを押さえた上で私が一番言いたいことは、彼が拾ったものがクラスター爆弾かどうかは分からないが、極めて非人道的な兵器が戦場にまかれて、たくさんの市民が次々と犠牲になっている事実の犯罪性である。


    マリサ
    また鳥越俊太郎氏は、五味記者を批判する人達を「現場を知らない」として批判し、また最後にはクラスター爆弾問題そのものに論点を摩り替えているぜ。


    レイム
    ねえ、勘違いだったらごめんなんだけど、もしかしてこの人達五味記者を「立派なジャーナリスト」に仕立て上げようとしてる?


    マリサ
    その通りなんだぜ。
    ちなみに、当時どのメディアもこの件のニュースはほぼ断片的な状況説明だけ、そんななかでこれだからな、詳細を知らない人は確実に勘違いするぜ。


    レイム
    うわぁ…
    あと、こういう記事は「残しておく」のね…


    マリサ
    余談になるが、当時五味記者を多少批判的に扱っていたマスコミ関係者は、フジテレビの木村太郎氏

    20 :朝まで名無しさん:03/05/04 00:33 ID:pn6+WaRc
    日本のマスメディアでこの問題に正面から取り組んだのはたった一人以外にもフジの木村太郎でした。
    5月2日のニュースから
    [木村]
    えー、あの今、毎日新聞の幹部は信じられないって言うのは当然だと思うんですよね。あの戦場を一度でも取材した人間なら、道端に落っこちているようなものを絶対触っちゃいけないってことをよく知ってるはずです。
    五味記者っていう人は、これは3/8のバクダッドの取材の記事なんですけど、写真と原稿も書いています。これは実は爆弾の恐ろしさを絵と文で綴ってるものなんで、彼はクライスター爆弾を含めてそういう怖さを充分に知ってたはずなんです。

    逆に言うと毎日新聞もクライスター爆弾のキャンペーンみたいなことをやってましたんでね、そのクライスター爆弾の怖さの証明ってようなことで思わず手が出て持って帰ってきてしまったのかなと。ですから形のあるものが不発弾だっていうことを迂闊にも忘れてしまったということは、これは善意に解釈してですけどもね・・・
    [安藤]
    ただ人一人の命が奪われてますからね
    [木村]
    大変なことですね


    マリサ
    優秀なカメラマンだったとしながらも、「軽率で愚かな大人」と批判した週刊新潮


    499 :名無しさん@3周年 :03/05/07 14:04 ID:kNvtZNxm

    さすが辻元清美を破滅に追い込んだ週刊新潮。的確なツッコミです。

    週刊新潮5月15日号より

    ヨルダンの空港で起きた毎日新聞写真部記者の「記念品」爆発。
    逮捕された五味宏基(36、写真・共同通信)は海外取材経験も豊富で、今度のイラク報道でも幾度となくその写真が1面を飾った優秀なカメラマン。
    そのうえ自分でコラムを書くほど多才な記者でもあった。

    4月26日の夕刊では、イラク軍の残した武器の爆発でちぎれかけた子供の手の写真とともに「叫び声が聞こえますか・・・・・・」と題するコラムを執筆。
    「どうしようもなく悔しかった。何もできない自分に。そして愚かな大人たちに―――」と書いた。
    不幸なことに、今度の件で自分が「愚かな大人」になってしまった。
    死者まで出してしまっては「軽率」の謗りのみですむ話ではない。


    マリサ
    後は五味記者の、よって全裸になり自身の下半身をコピー機で印刷するという「普段の素行」と、それを平然と社内報に載せる毎日新聞の非常識さについて言及したフライデーだけだったんだぜ。
    どれだけ業界で庇い合いしてたんだとあきれるぜ。







    マリサ
    更に事件から6年後、毎日新聞はクラスター爆弾問題の記事でジャーナリスト大賞優秀賞を受賞しているぜ。


    新聞労連ジャーナリスト大賞:毎日新聞記者らに表彰状
    毎日新聞 2009年1月30日
    https://web.archive.org/web/20090203061520/http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090130ddm012040098000c.html
     過去1年間の優れた記事・企画を表彰する第13回新聞労連ジャーナリスト大賞の授賞式が29日、東京都内であり、大賞を受賞した朝日新聞志布志事件取材班や「クラスター爆弾廃絶キャンペーン」で優秀賞を受賞した毎日新聞クラスター爆弾取材班に表彰状が贈られた。「戦艦大和・シベリア抑留体験者を追う」で第3回疋田桂一郎賞を受賞した毎日新聞大阪本社学芸部・栗原俊雄記者にも表彰状が贈られた。


    レイム
    うわぁ…


    10年後に行われた
    事件の改竄


    マリサ
    それでなレイム、前回「10年後に毎日新聞とTBSが事件を美化した」って言ったよな。


    レイム
    え?あれ?
    美化ってさっきの話じゃなかったの?


    マリサ
    あれもそうだけど、あんなものはまだ序の口だぜ。
    これを見てくれ。


    マリサ
    これに関しては全文読み上げるぜ。


    報道特集:イラク戦争での不発弾爆発事件 元カメラマンの「空白の10年」を追う
    毎日新聞 2013年08月30日
    https://mantan-web.jp/article/20130830dog00m200021000c.html

    2003年5月1日、イラク戦争取材からの帰国途中、ヨルダンの空港で毎日新聞写真部の五味宏基記者(当時)が持っていた金属片が爆発し、

    調べていた空港治安警察官1人が死亡、5人が重軽傷を負う事件を起こした五味元記者のその後を追ったドキュメンタリー「報道カメラマン 空白の10年を追う」が31日午後5時半から、「報道特集」(TBS系)で放送される。

     五味元記者は、末期がん患者の最期をみとり、笑みを浮かべる遺体を写した「ラストスマイル」など人の心を打つ写真を撮り、イラク戦争では不発弾の爆発で重傷を負った少年の手をアップで撮った「傷ついた手」で戦争の痛ましさを訴えた。

    だが、バグダッドで拾った金属片が、クラスター爆弾の子爆弾だと知らず、バッグに入れたままにしたという自らの不注意で人の命を奪ってしまい、ヨルダンで実刑判決を受け、国王の特赦で帰国。そして同社を懲戒解雇され、カメラを捨てた。その後、妻の仕事に同行し、海外に渡った。
    現在、エジプトで暮らす五味元記者は再びカメラを手にしていた。

     ドキュメンタリーは、毎日新聞に五味元記者と同期で入社し、友人でもある神戸金史・RKB毎日放送テレビ制作部長が08年から5年間、アフリカ・タンザニアやエジプトで、しょく罪の意識に苦しむ姿をカメラで追った。神戸さんは事件から10年、五味元記者が自分を苦しめるだけの生き方から、少しずつ脱却してきたことを機に、長編ドキュメンタリー「シャッター 報道カメラマン 空白の10年」としてローカル放送の深夜枠で番組化した。

    その後、福岡市で上映会が開かれるなどし、今回再編集して全国放送されることになった。長編は9月1日午後7時から、BS-TBSで放送される。


    マリサ
    まずな、文中の「バグダッドで拾った金属片が、クラスター爆弾の子爆弾だと知らず、バッグに入れたままにしたという自らの不注意で人の命を奪ってしまい、
    ヨルダンで実刑判決を受け、国王の特赦で帰国。そして同社を懲戒解雇され、カメラを捨てた。その後、妻の仕事に同行し、海外に渡った。
    現在、エジプトで暮らす五味元記者は再びカメラを手にしていた。」ってのをどう思う?


    レイム
    ちょっと、「バグダッドで拾った金属片が、クラスター爆弾の子爆弾だと知らず」って何!?
    裁判じゃ「爆弾だとは知っていたが使用済みで爆発しないと思っていた」と言ってたじゃない。
    それに「再びカメラを手にした」って何?まるで苦難を乗り越えて復帰した人みたいじゃない。


    レイム
    それにあれだけの事をしておいて謎の特赦で罪も償わず無罪放免になったのに、贖罪意識が少しでもあったらこんな番組に出演できないでしょ。


    マリサ
    見ての通りだ。
    毎日新聞とTBSは、五味宏基を「試練を乗り越え再びカメラを手にしたカメラマンという事にしてドキュメントを作成、TBSの番組「報道特集」で放送したんだぜ。


    レイム
    これまでの経緯を考えると流石にちょっとドン引きなんだけど…


    マリサ
    ついでに書けば、この件を批判したメディアも皆無だぜ。
    要するにだ、この件は毎日新聞とTBSが腐っているって事を証明した事件じゃないんだ、マスコミ業界全体が腐っているって事を証明した事件なんだぜ。


    マリサ
    ちなみに余談となるが、この一連の事件で当時の毎日新聞斎藤明社長は辞任をせず続投しているぜ。


    レイム
    普段「任命責任」とか「説明責任」とか言ってるのとだいぶ態度が違うわね。


    マリサ
    ま、少なくとも2000年代以降、問題を起こしてちゃんと説明責任や任命責任とやらを果たしたマスコミ関係者は一人もいないんだけどな。
    今回の事例は、そんな「責任を取らないマスコミ」の存在が浮き彫りになったという面もあったわけだ。


    レイム
    なるほどね~


    マリサ
    そんなわけで今回の本編はこれで終わりとなるぜ。


    レイム マリサ
    ご視聴ありがとうございました。


    今回の引用の参照元

    【国際】毎日新聞記者の持ち込んだ爆弾で空港職員が死亡=ヨルダン★14
    http://news2.2ch.net/test/read.cgi/liveplus/1051886422/
    【国際】毎日新聞記者の持込んだ爆弾で空港職員が死亡=ヨルダン★21
    http://news2.2ch.net/test/read.cgi/liveplus/1051975108/

    毎日新聞記者ゴミボマー避難所
    https://web.archive.org/web/20031106000215/http://www.shitaraba.com/cgi-bin/read.cgi?key=1051985733_1&bbs=2ch
    ★毎日新聞記者ゴミボマー避難所・資料室☆2
    https://web.archive.org/web/20031106000321/http://www.shitaraba.com/cgi-bin/read.cgi?key=1053620016_1&bbs=2ch


    レイム
    ほんと、なんかマスコミ問題って韓国の問題とは違った「疲れ」が出るわね…


    マリサ
    まあ寡占状態でカルテル化して日常的に談合をやってる業界だからな、世間とはかけ離れた業界の常識で動いてる連中なんてこんなもんだぜ。


    大口
    色々と「重い」内容が続いたのでちょっと軽いネタを提供しようかなと思ったんだけど、尺が足りなさそうだね。


    大口
    「おまけ」は次回にしとこうか。


    大口
    そんなわけで今回はここまでとなります。


    大口 レイム マリサ
    またらいしゅ~



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  • 韓国における「道徳」の意味

    2017-08-09 22:59236

    始めて来られた方はまずこちらを先に読む事をお勧めします。

    ブロマガ『日韓問題(初心者向け)』を始めた理由


    さて、本日は日本とは大きく異なる韓国の「道徳」について書いていきます。


    韓国発の情報や韓国人の発言を観察していると、かなりの頻度で「道徳」に関する言及があり、韓国においては「道徳性」の有無が社会において重要である事がわかるが、実態としては状況によって同じ行為が道徳的だったり不道徳的だったりと規則性がない。


    これには理由があり、元々道徳に関しては個々の内面問題であるため非常に主観的なものであり、その判断に個人差があるのは当たり前であるが、概ね私達の社会では結論に至る過程と方向性に規則性が求められるのに対し、韓国の場合には結論に至る過程に規則性はあるが結論そのものには規則性が重視されないという特徴がある。


    これは道徳の元となる「基準」や「規範」が、韓国社会における「正しさ」と同じでその時の感情に強く左右される概念である事が関係しているからで、このため韓国では客観的に見て「同じ行為」が状況や属性によって道徳的であったり不道徳的であったりする現象が度々発生する。


    ※一部を除き、引用記事が日本語の場合には文中にリンク用アドレスとタイトルのみ表記、韓国語のものやリンク切れで参照不能な記事のみ文末にまとめて本文を引用します。
    ※本文中のリンクは引用の元記事、或いはインターネットアーカイブやウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。

    1:「道徳」に規則性が無い


    まず道徳に関していくつか事前説明が必要となるので書いておくと、元々道徳と呼ばれるものは絶対的に見えて実は流動的な概念であり、地域や時代、或いは世代によってその基準に差異があり、共通するものもあるにはありますが多くは普遍性が無いというのが私の考えです。


    ただし、こうした「道徳観の違い」が存在することで意見の対立があったとしても、多くの場合には「納得は出来なくとも理屈は理解できる」というのが、道徳観の違いに対する一般的な認識ではないでしょうか。


    例えば、日本では父親が小さな娘と一緒に風呂に入る行為は、中には異論のある人もいるでしょうが一般的には日常です。しかし欧米などではその行為が性的虐待と認識され嫌悪の対象(=不道徳)とされるわけですが、その事に日本人の多くは納得できなくとも、「理屈は理解の範囲内」という具合です。


    ※ちなみに余談になりますが、社会学的には道徳に関して学習による後付けであるとする経験主義と、人は生まれながらにして一定の道徳性を有しているという生得主義があるようですが、この記事では前者の経験主義を前提に話を進めて行きます。


    これが「道徳観に違いはあっても規則性や方向性は同じ」という事です、この事にわざわざ説明は必要ないでしょう。
    しかし韓国の場合にはこの法則が通用しません。


    韓国の場合、社会的に「道徳性」が非常に重視される傾向にあり、あらゆる行為を「道徳的か否か」で判断する「道徳を基準とした社会」である事がわかりますが、日本人の目から見ると多くの場合でその道徳の基準に規則性があるように見えません。


    例えば以下の事例を

    慰安婦:謝罪・反省しない日本、米政権交代期に乗じて大攻勢
    朝鮮日報 2017/01/09
    1/2ページ) (2/2ページ

     安倍晋三首相は8日、釜山にある日本総領事館前の慰安婦を象徴する少女像設置問題に関連し、自ら「韓国にしっかり誠意を示してもらわねばならない」と韓国側に圧力を加えてきた。韓日の確執が悪化しているのを受け、米国の各メディアは「米国による仲裁の必要性」を取り上げたが、退任を控えているオバマ政権は韓日の確執に介入する時間がなく、次のトランプ政権は仲介役をする準備ができていない。韓国の国政空白や米政権交代期を狙った日本の奇襲攻撃に韓国政府がやり込められている様相になっている。
    (中略)
     問題は、大統領権限代行の体制下にある韓国政府が、日本の波状攻勢に対して適切な対策を講じられていないことだ。強硬対応で慰安婦合意や韓日関係を破たんさせることもできず、かといって世論に支持されている釜山の日本総領事館前の少女像を政府が強制的に撤去することもできない。高度の政治的判断が求められる状況だが、そうした決断を下す主体がいないのだ。韓国外交部(省に相当)の実務担当者らは事実上、お手上げ状態だ。外交消息筋は「日本は慰安婦合意の義務を誠実に履行したと主張しているが、その過程で謝罪・反省の真摯(しんし)な姿勢を見せず、『最終的かつ不可逆的な解決』ばかり強要し、韓国の国民情緒に火をつけた。韓日の政府は両国関係の重要性を考えて状況の鎮静化を図る方向で解決策を見いださなければならない」と語った。


    この記事の最後のほうに、「『最終的かつ不可逆的な解決』ばかり強要し、韓国の国民情緒に火をつけた。」という文章が出てきます。
    これは要するに慰安婦合意に対して韓国人が「情緒的に納得できていない」という現在の韓国政府の主張と全く同じものです。


    要するに韓国では、国と国とが合意はしたが、それは朴大統領という道徳的に劣った存在が締結したものであり、また日本が韓国の望む慰安婦の定義を受け入れ法的責任を認め謝罪していないので、「心情的」に納得できないという意味です。


    ここで問題となるのは、これは国民情緒とか民族情緒と呼ばれる概念で、この概念について韓国では法や憲法よりも上位に来る韓国の悪徳・悪習として度々批判されてきた過去があるのです。


    【噴水台】 国民情緒法 中央日報 2005年08月12日


    にもかかわらず、この「韓国人は合意を情緒的に受け入れられない」という主張は、国民情緒や民族情緒を批判してきた当の保守系メディアでも受け入れられており、「国家間の合意を安易に反故にすべきではない」としながらも、合意は「情緒的に問題がある」とする論調を支持しています。


    これは私達の一般的な常識からすると矛盾に見えますし、国民情緒や民族情緒を「悪徳」と定義しているのになぜ慰安婦合意ではそれを支持し合意の履行こそ悪徳とするのか、全くもって理解の範囲外であるため、最初に言及した「道徳観に違いはあっても方向性は同じ」が通用しません。


    この件なのですが、実は視点を変えると韓国の道徳には「結論に至る過程に規則性は存在するが結果に規則性は無い」という事がわかります。


    どういう事かといえば、それは先ほど引用した中央日報の国民情緒を批判する記事にその答えがあります。


    この記事を読んでみると、実際のところ中央日報は国民情緒そのものを批判しているのではなく、当時の盧武鉉政権が韓国の保守系を「親日派の子孫」として弾圧し、その口実として「親日派財産没収法」を制定したことに対する反発である事が解ります。


    参考記事
    韓国の親日派財産没収法のとんでもなさとその背景


    つまり彼らは、「情緒」という主観的な感情によって法が歪められる事を批判しているわけではなく、それを口実にイデオロギー対立によって彼らが被る不利益を批判しているのです。


    日本人の常識からはかなりかけ離れていますが、これが韓国における「道徳」の実態です。


    その行為そのものを「道徳に反する」としているわけではなく、その行為によって得られる結果を「道徳に反する」と認識しているのです。
    だから「結論に至る過程の規則性は存在するが結論には規則性は無い」わけです。
    結果は受け取る側によって変わってくるから当然です。


    そして彼らは、そのうえで「道徳性」を規範とし重視する社会なのです。


    2:韓国における「道徳的対立」


    こうした私達の社会から見ると矛盾にしか見えない現象は、韓国内でも頻繁に発生しています。


    例えば現在の文在寅大統領は、就任後「韓国の積弊を清算する」という公約の下、政府の高官人事に関して「偽装転入」「不動産投機」「脱税」「論文盗作」「兵役逃れ」の「5大不正」に抵触した人物を完全に排除するとしていました。


    そして彼はこの公約を名分に前政権より優れた道徳性がある事を訴えていたわけですが、実際の人事ではこの5大不正に接触する人物を次々と閣僚に登用したのです。


    【社説】他人に厳しく自分に大甘、金相坤氏に良心はあるのか 朝鮮日報 2017/06/161/2ページ) (2/2ページ


    この事例からも、彼らにとっての道徳とはその行為ではなくそこから発生する結果によって判断が変わっていることが解るわけですが、それに対して上記の朝鮮日報ではこの文政権の人事を「また最近は「自分がやればロマンス、他人がやれば不倫」という言葉もある」と、文政権の道徳性に言及し批判しています。


    しかし先ほど挙げたように、その朝鮮日報も「国民情緒」での対比では「自分がやればロマンス、他人がやれば不倫」をやっているわけですから、私達の「道徳観」からすれば「どちらもただのご都合主義」となります。


    このように韓国では、極論を書けば道徳と自己の利益が直接的に結びついており、私達のように「行為によって道徳性の有無が決まる」のではなく、「自己の行為が道徳的正しさと常にイコールの関係にある」わけです。


    つまり、「ウリの行いだから道徳的に正しい」という結論に至るためのロジックが存在しているのです。


    参考記事
    韓国人独特の「ウリ」と「ナム」という概念


    こうした事例は民間でも見られます。


    例えば、以前から書いているように韓国では大企業の労組が非常に強い力を持ってある種の貴族化し「労組人事の世襲」まで行われており、更には「会社を潰してでも利益を得ようとする」事態まで発生した事も書きました。


    そして現在、韓国ではまた同じ事が発生しようとしています。


    韓国自動車業界8月危機説が拡散() () 中央日報 2017年08月08日


    現在韓国は自動車業界が輸出不振に陥っているうえに、そこに中国によるTHAADに関連した実質的な経済制裁まで重なり、かなり厳しい状況に陥っています。


    にも関わらず、韓国の自動車業界の労組は大幅な賃上げを会社側に要求し、受け入れられない場合には大規模なストをすると予告しているのです。


    これも要するに、韓国内における「道徳の対立」です。
    先ほども書いたように、韓国ではあらゆる行為を「道徳的」に判断するわけですが、その基準が自己(ウリ)の利益と直結しているため、労組側からすれば賃上げ要求は「道徳的に正しい行為」であり、会社の不振は「不道徳な言い訳」なのです。


    そして更に、韓国の保守系メディアからすれば、労組の行いは「会社を潰す不道徳な行為」なのです。
    ポイントは、実利や現実主義による判断ではなく、否定も肯定も「道徳性の問題」と定義されている事です。


    だから溝が埋まらず、結果的に「会社が潰れるまで賃上げ要求をする」という事態まで発生するわけです。


    3:「道徳観の違い」から来る問題


    今回書いたように、韓国では私達の社会において現実的な利害で判断される事例が、「道徳性の問題」と定義され、あらゆる行為が道徳的に正しいか間違っているかで判断される傾向にあります。


    だからこそなのですが、韓国では自己(ウリ)の利益と道徳の間に境界が無く、そのために度々自己(ウリ)の不利益になる行為を「道徳性よりも利益を優先した、なんて不道徳なんだ」と批判する傾向にあります。


    (※1)
    [記者手帳]道徳より実利選んだ日本…私たちは? イーデイリー(韓国語) 2017.06.06



    要するにこの事例は、「安倍総理は韓国にとって不利益だから失脚して欲しい」という実利の問題なのですが、先ほども書いたように韓国では道徳性と自己(ウリ)の利益に境界が存在していないため、この記事のように「日本国民は道徳性よりも実利を選んだ、なんて不道徳なんだ」となっているわけです。


    これがあるため、韓国との間の問題には決着が見えない面があります。


    要するに、韓国ではあらゆる事象が個人の心情に強く左右される「道徳」によって判断されるため、「客観的な利害による決着」が殆どの事例で期待できないのです。
    常に道徳性に基く心情の問題で白黒つけようとするからです。


    だからこそ、対北朝鮮で必要なはずの軍事情報包括保護協定(GSOMIA)すらこんな事になるわけです。


    日本との軍事協定 59%が反対=韓国世論調査 聨合ニュース 2016/11/18


    現実的に見て、韓国にとってこの協定は利益はあっても不利益はないのですが、「道徳性」で判断しているので「不道徳な日本と軍事協定など結べない」となっているのです。


    日本と韓国では、このように道徳という単語一つ取ってもここまでの違いがあります。
    日本人から見ると首を傾げたくなるような韓国の振る舞いは、このように物事の判断を行ううえでの「大前提が異なっている」事が原因となっている事例があるわけです。



    ・次回更新について
    動画のほうでもお知らせしましたが、ニコニコのブロマガ、動画、FC2ブログの更新は12日14日16日とお休みし、次回更新はそれぞれ動画版が19日、FC2ブログが21日、ニコニコ動画のブロマガが23日とさせて頂きます。



    ・お知らせ
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    (※1)
    [記者手帳]道徳より実利選んだ日本…私たちは?
    イーデイリー(韓国語) 2017.06.06
    http://www.edaily.co.kr/news/NewsRead.edy?SCD=JH11&newsid=01748246615959096

    今年に入って日本は安倍晋三総理をめぐる醜聞が絶えない。今年はじめ、安倍総理夫妻と縁がある私学財団・森友学園が政府敷地を安値で買いとったという容疑が提起された。この容疑がまだ進行中に安倍総理の友人が理事長である私学財団・加計学園が特典を受けたことが明らかになった。このため総理室傘下の様々な部署が介入したという文書が登場した。安倍自らこの学園の役員だったことも確認された。

    ここまでいけば容疑ではない。安倍総理は議会でこの事実を否認したがこれを信じる国民は殆どいない。日本国民はしかし相変らず安倍を支持する。支持率は相変らず50%を越える。去る5日日本JNN放送の調査で54.4%を記録した。問題がふくらむたびに減るが大幅ではない。2012年12月に始まった安倍政権はいつのまにか4年半のロングランになてしている。すでに1945年、第二次大戦後三番目に長い内閣になった。歴代のどの政権よりも日本国民の粘り強い支持を受けている。安倍が来年秋、自民党総裁選挙で3選に成功すれば初代朝鮮総督府総監でもある伊藤博文元総理の在任期間を越える歴代最長総理になりうる。

    日本国民は政界の道徳性より実利を選んだ。日本は1990年代に始まった20年長期低成長を経験した。また、安倍第二次内閣直前の6年間、総理が6度も変わる政治的混乱も体験した。こうした中で選択したのが安倍だ。安倍総理は本人と自身の政権をめぐるスキャンダルを背にして「ベノミクス」とよばれる経済優先政策を力強く押し通している。アジア周辺国の反発を押し切って軍国化、自国優先主義を推進する。保守自民党が好きではなかった若い労働者層もしかたなく安倍内閣を支持している。

    これを見守る最近の私たちの総理・長官の人選過程に視線を転じれば気がつくことが多く有る。政界が突然、道徳潔癖症に陥った。現行法違反でもない小さな傷一つ一つを言葉尻を捉えて政争する。国民が本当に知って判断しなければならない政策の方向性に対する論争は消えた。道徳性に目をとじてしまった日本が良いというのではない。私たちが道徳的優位を越えた潔癖症に陥る程、余裕はないということだ。すべき仕事が多い。憲政史上初の大統領弾劾という政治的混乱の終わりにできた政権だ。沈滞した経済も生かさなければならない。

    複雑な国際情勢の中に私たちの生きる道を探さなければならない。






  • 【動画投稿】【マスコミ問題】毎日新聞記者ヨルダン国際空港クラスター爆弾事件 前編

    2017-08-05 22:08102

    今回は2003年5月に発生した毎日新聞記者によるヨルダン国際空港クラスター爆弾爆発事件についてとなります。
    ただ、前編はほとんどが概要説明となるため、本題は後編となります。

    元となった記事
    2003年に起きたマスコミ不信 毎日新聞記者アンマン空港爆発事件
    http://ooguchib.blog.fc2.com/blog-entry-5.html




    youtube版
    https://www.youtube.com/watch?v=qph5CPqHTVg


    今回の動画のテキスト版です。

    レイム マリサ
    ゆっくりしていってね


    マリサ
    今回はマスコミ問題なので私が解説をするわけだが、その前にまたうp主から前回の動画についての説明があるぜ。


    大口
    えー、前回の動画で「韓国ワールドへようこそ」の部分で解説したネタについて、「解り難い」というコメントが結構あったのでここで改めて解説します。
    まず、あれはネタ表現が多く含まれていたのであまり難しく考える事はありません。


    大口
    要するに、根拠を重視しない韓国社会では根拠を前提とした反論と「劣等性の指摘」が同じ価値しか持たないため、日本側の反論の中身が全く重視されず「日本が韓国の劣等性を指摘している」という認識しかなく、結果「日本の劣等性を指摘し返す」という反応になったのがあの状態です。


    大口
    だから韓国側は反論されても同じ主張を何度も繰り返し、そのため日本側の反論があたかも「未来へ向かって反論している」ように見えたり、韓国側が「日本以外の別の何か」と対話しているように見えたという「ネタ」です。


    レイム
    というわけよ。
    まあ、思考ロジックが私達と全く違うから慣れるまでは大変かもしれないけど、こうした事例が今後多数出てくるのでなれることをお勧めするわ。


    マリサ
    あれって慣れようと思って慣れることが出来るようなものなのか?


    レイム
    重要なのはあまり難しく考えない事よ。
    裏も何も無く、表現された内容そのものの意味と受け取ってしまえばいいのよ。
    実際、韓国では本人も良くわかっていないのに勢いだけで主張している記者とか学者多いしね。


    マリサ
    そんなもんなのか。


    大口 レイム
    そんなものです
    そんなものよ


    マリサ
    まあそんなわけだそうなので本編へいくぜ


    事件の概要

    レイム
    今回はマスコミ問題となるわけだけど、この事件って発生が5月だから前回の玄界灘海難事故よりも前よね。
    なんでこの順番なの?


    マリサ
    これなんだが、この件は事件から10年後に毎日新聞とTBSが「事件を美化しようとした」ので、単体の事例ではなく続きがあるんだぜ。
    一連の事件として扱うならこの並びの方が良いと判断したわけだ。


    レイム
    なるほどね。


    マリサ
    で、肝心の事件なのだが、2003年の5月1日(日本時間2日午前0時50分)、ヨルダンのクイーンアリア国際空港出発ターミナルでチェック中の手荷物が爆発、手荷物の持ち主で出国予定だった毎日新聞の五味宏基記者(36)が容疑者として逮捕されたんだぜ。


    レイム
    手荷物が爆発?爆弾テロってこと?


    マリサ
    いや、どうも五味記者は当時いわゆるクラスター爆弾の小爆弾を「日本へのお土産」として持ち帰ろうとしており、それが荷物検査中に爆発したようなんだぜ。
    で、何の罪も無いヨルダン人が1名死亡5人が重軽傷を負うという悲惨な結果を齎したんだぜ。




    現場の画像



    被害者を見舞うアブドラ国王


    レイム
    は?


    マリサ
    これだけでもかなりとんでもない事件だろ?
    ただ、この件色々と複雑なので最初に時系列がどうなっているかを知ってもらいたいんだぜ。

    5月1日 事件発生
    5月5日 毎日新聞の伊藤芳明・東京本社編集局次長がヨルダンのアドワン情報相を訪ね、事件について謝罪するとともに、アブドラ国王に宛てた斎藤明・毎新聞社長の親書を手渡した。
    5月8日 斎藤明社長現地入り、アブドラ国王と面会
    6月1日 ヨルダンの裁判で禁固1年6ヶ月の有罪判決
    6月2日 毎日新聞社長室と弁護側が「判決を尊重し控訴はしないこと」、及びアブドラ国王への「特赦申請をヨルダン政府に提出する方針」を発表
    6月15日 アブドラ国王、特赦を求める上申書に署名
    6月16日 ヨルダンへの168億円にのぼる債務救済措置が外務省から発表
    6月17日 アブドラ国王による特赦で帰国


    その他
    ・2003年と2004年のヨルダンへのODAが倍増
    ・ウィキペディアの編集合戦で該当項目が削除されるインターネットアーカイブなどの毎日新聞の「該当記事の」キャッシュも著作権を理由に次々と削除される
    ・事件の記録の表現が次々と都合の良いものに偏向される 例「小爆弾」→「金属片」など



    レイム
    ちょっと待って、特赦?それに「ヨルダンへの168億円にのぼる債務救済措置が外務省から発表」って何?日本政府からの賄賂?


    マリサ
    まあ普通は真っ先にそこに注目が行くよな。
    ただ、その件は後ほど説明するのでまずは当時の毎日新聞の非常識さについて説明するぜ。


    整合性のない情報


    マリサ
    それでだ、最初の初報のうち朝日の記事が残っているのでそちらを見て欲しいのだが、この記事で五味記者は小爆弾を「土産としてバクダットで拾った」としており、また「既に使用済みで爆発はしないという認識だった」となっているんだぜ。

    ヨルダンの空港で毎日記者の荷爆発、死者 イラク戦の武器か?
    朝日新聞 2003/5/1
    http://www.asahi.com/03-04/top10/no25.html

    ヨルダンのアンマン国際空港の手荷物検査場付近で1日午後6時20分(日本時間2日午前0時20分)すぎ爆発があり、警備員1人が死亡し、3人がけがをした。ヨルダン当局は毎日新聞東京本社写真部の五味宏基記者(36)の荷物に爆発物があったとして五味記者を拘束、事情聴取している。日本外務省によると、五味記者は面会した在ヨルダン日本大使館職員に、バグダッドからみやげとして持ち帰った金属装置が手荷物検査中に爆発した、と語ったという。毎日新聞社によると、装置はイラク国内で拾った「釣り鐘形の物体」で、五味記者は爆発に使用されるとの認識はあったものの「使用済みで爆発しない」と判断し、持ち帰ったという。

     爆発があったのは、チェックインカウンターの手前にある手荷物検査場付近。ヨルダンの国営ペトラ通信はムハンマド・アドワン情報相の話として、アンマン発カイロ行きのエジプト航空機に乗る予定だった五味記者の荷物に入っていた「金属製の物体」を警備員が調べようとして、爆発が起きたと伝えた。

     この物体はイラクで取材していた五味記者が「土産品」として持ち帰ったものとされ、爆発性のある武器のような物と見られる。警備員は即死し、負傷者には一般搭乗客もおり、うち1人は重傷という。

     AP通信によると、アドワン情報相は、五味記者はアンマンで裁判を受けることになると語り、ヨルダンで刑事訴追手続きを受ける可能性を示唆した。また、アンマンの空港当局者がAP通信に語ったところでは、五味記者は「金属製物体」のほかにも敷物や古美術品、絵画などの土産品を持っていたという。

     五味記者は、バグダッド陥落後にイラク入りし、28日に陸路でヨルダンに入り、カイロ経由で帰国する予定だった、という。

     現場ではヨルダン当局による現場検証が続けられ、空港職員が床についた血痕や割れたガラスの破片の清掃に当たった。

     イラクの政権が崩壊して以来、ヨルダンは美術品などの密輸を防ぐため、出入国の際の荷物検査を厳重に行っている。

     ○拘束され「土産」と説明

     ヨルダンのアンマン国際空港で1日、検査中の手荷物が爆発して数人が死傷、毎日新聞の写真部記者が拘束された事件で、在ヨルダン日本大使館の職員が現地時間の1日夜、空港内で記者と面会して事情を聴いた。

     外務省邦人保護課によると、大使館員が現地時間の1日夜(日本時間2日未明)、空港内で行われていたヨルダン当局による取り調べに立ち会うとともに、記者から直接、事故の様子を聴いたという。

     記者が大使館員に説明したところによると、同日午後6時20分ごろ、カイロ行きのエジプト航空便に乗るために出発ゲートで手荷物検査を受けていたところ、金属片が探知機に反応した。空港職員に「これは何だ」と聞かれたのに対し「おみやげだ」と答えたという。そこで職員が手荷物を調べていたところ爆発が起こったという。記者は「おみやげ」について「バグダッドから持ち帰った」と話したという。

     ヨルダン当局は「手榴弾(しゅりゅうだん)のようなもの」との見方を示しているという。外務省邦人保護課では「本人も『おみやげ』が何なのかはわからないようだった。意図的に爆発物を持ちこんだとは考えにくい」としている。

     ○毎日新聞、概要認め謝罪

     毎日新聞社は2日午後、アンマンの空港で起きた爆発事故が同紙記者の手荷物によるものだったと認め、「亡くなられた方におわびします」という談話を発表した。

     同社によると、爆発したのは、五味宏基記者の手荷物に入っていた釣り鐘形の物体。4月11日、アンマンから陸路イラクへ入り、イラク国内の道路脇に放置された車の周囲に散乱していた物体を拾ったという。

     五味記者は現在も身柄を拘束されており、4日にはヨルダンの検察官の取り調べが予定されている。


    マリサ
    毎日新聞も含め、その後の日本のメディアでは「そういう事」で話が進んでいくんだが、実は当時の外国メディアでは「全く違う話」が掲載されていたんだぜ。


    レイム
    どういう事?


    マリサ
    まず、毎日含む日本側の記事では小爆弾を入手した経緯を「バグダッド入りする途中の11日、道路上で寝た。その時に見つけて拾った」としているんだが、当時のイギリスのガーディアン紙では「イラク人から購入した」となっているんだぜ。

    Bomb at Jordan Airport Kills Guard
    Guardian Friday May 2, 2003
    https://web.archive.org/web/20030622115205/http://www.guardian.co.uk/worldlatest/story/0%2C1280%2C-2628676%2C00.html
    (該当部分抜粋)
    The journalist, identified as Hiroki Gomi of the Mainichi newspaper, told authorities he picked up the metal device as a ``souvenir from the remnants of war on Iraq,'' Adwan said.

    Adwan later told the official Petra news agency that the man said he bought the metal device from an Iraqi citizen in Baghdad and that he crossed Jordan's eastern desert border overland from Iraq on Monday.


    レイム
    これって、ガーディアンの方が間違っているって可能性だってない?


    マリサ
    それなんだが、その後の裁判で毎日側は「偶然拾ったもので爆発するという認識が無かった」「クラスター爆弾に関する知識がなかった」としているんだ。
    でも、「イラク人から購入した」ではこの説明は成り立たないだろ?


    レイム
    あー…
    裁判を有利に進めるために手に入れた状況を変更した可能性があるってことか。
    でもそれだけじゃ状況証拠としても弱いわよね。


    マリサ
    これだけならな。
    実は、「心象をよくするため」に行われた改竄らしき痕跡もあるんだぜ。
    毎日の当時の記事に掲載された五味記者の証言では、「私は人々の叫びで、爆発が私のせいだということに気が付きました。」となっているんだ。


    マリサ
    でもな、当時のCNNの報道では事件直後に事情を聞かれると「Not me, not me」 と訴えていたと書かれているんだぜ。

    Jordanian guard killed in airport blast
    CNN May 1, 2003
    https://web.archive.org/web/20030507030753/http://www.cnn.com/2003/WORLD/meast/05/01/amman.airport/

    AMMAN, Jordan (CNN) -- A small explosion -- apparently caused by a security guard's own grenade -- went off in the baggage screening area of Amman airport Thursday, killing the guard.

    CNN correspondent Rula Amin, who was standing nearby, said authorities first believed the explosion had occurred in a piece of luggage as it went through a baggage screening machine. They had detained one man, who said he was Japanese.

    Security officials said the man was a newspaper reporter returning from Iraq. They would not disclose his name and when Amin attempted to speak with the man, he said, "Not me, not me."

    But later, passengers who were standing near the guard said he was holding what appeared to be a grenade that was apparently part of his own equipment.

    They said he was twisting the pin while talking on a cell phone. Sources told Amin that it appeared the guard set off the device.

    Passengers standing near the guard said he suffered severe injuries to his head, chest, right shoulder and right arm. He was killed instantly, airport authorities said.

    Amin said passengers who were standing nearby were not hurt.

    Authorities evacuated the immediate area around the blast and temporarily halted the boarding of flights, she said.


    レイム
    これは、ちょっと看過できないくらい怪しいわね。


    五味記者は政治活動家?


    マリサ
    さらにこの五味記者、単にイラクに取材へ行ったのではなく、「人間の盾」に参加という政治活動を行っていた可能性が高いんだ。

    ★グローバル・ピース・キャンペーン★
    OPEN-J BOOMERANG 298【それぞれの立場で とめよう】
    https://web.archive.org/web/20030428133202/http://www.bekkoame.ne.jp/~tetz/diary/kafka/devil4.html

    ★グローバル・ピース・キャンペーン★
    OPEN-J BOOMERANG 298【それぞれの立場で とめよう】
    ************************************************************************
    ■転載・転送・大歓迎■

    以下は、ジャーミーラ高橋さんがイラクへの国際市民調査団に参加される方へ送
    られた文章です。

    □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □

    出発まで、あとわずかです!《第二次イラク国際市民調査団》参加の皆さんへ

     ジャミーラです。これからの方針を簡単に説明します。

    (1)以下の30名が第二次のメンバーに選ばれました。
    イラクのビザ取得は14日(金)午後です。パスポート、写真1枚を持って、
    来られる方は来てください。都合の悪い方は結団式の11日に持参して、ジャミ
    ーラに預けてください。あるいは簡易書留でお送りください。

    (2)16日出発で、帰国はAは25日、Bは3月1日でお知らせの通り。Cは、
    人間の盾というつもりで、戦争を見届けるまで3ヶ月間の滞在を予定してくださ
    い。
     #ジャミーラについては、戦争が3月に無いという見通しならBと一緒に帰り、
    第三次を用意したり、その時に日本の医師2名を連れて行くのでその準備。
     #不幸にしてアメリカの爆撃が始まったなら、AとBグループは直ちにイラク
    脱出。ジャミーラは国境まで同行しても帰国せず、イラクに留まる。なぜならば、
    戦争の状況をしかと見とどけ、戦後の援助の方針を立てなければならないためで
    す。

    (3)受入れはPeace & Friendship solidarityです。NASYOのイベント参加は日
    本人は40名以上らしいので、そちらは彼らに任せ、20日のデモだけに参加し、
    独自のプランで滞在します。プランは11日までに作ります。

    (4)CグループはSolidarityがお世話するというので、今から考えなくてもか
    なりスムーズに行くと思います。但しいざという時は、自分の力を最大限に発揮
    しましょう。用意が必要です。

    (5)通訳はイラク人のMr.アリ・イスマイールに頼むつもりです。多少日本語が
    つたないけれど、イラク人なので他の面でカバーしてくれると思います。具体的
    なことは明日会って決め、その後皆さんにお知らせします。

    ************************************

    調査団メンバー:

    【Aコース】
    *1-豊田護(49歳 地方公務員)
    2-山浦邦子(56歳 パートタイマー)
    3-秋吉隆雄(61歳 日本基督教団牧師)
    4-益子玄一郎(28歳 米穀(有)自営)
    5-小野万里子(48歳 弁護士)
    6-田中孝枝(20歳 立命館大学学生)
    7-大江厚子(47歳 パン屋)
    8-末木沙織(18歳 横須賀高校生)
    9-後藤礼子(39歳 病院職員)

    【Bコース】
    *1-市川美紗(28歳 保育士)
    2-小林善樹(69歳 アマチュア百姓)
    3-吉村成夫(37歳 朝日新聞社)
    4-相澤泰行(31歳 サーティーンデザインズ(有)役員)
    5-吉村誠司(37歳 NPOスタッフ)
    6-小野正春(65歳 百万人署名活動家)
    7-又木咲子(38歳 イラストレーター)
    8-五味宏基(36歳 毎日新聞写真記者)
    9-杉本祐一(46歳 民宿経営)
    10-森元修一(32歳 トイショップのスタッフ)

    【Cコース】
    *1-若林徹(34歳 高校教師)
    *2-竹村元一郎(34歳 自動車会社勤務)
    *3-安田純平(28歳 アラビア語学生)
    *4-神崎雅善(23歳 フリーアルバイト)
    *5-神崎雅明(23歳 派遣社員)
    6-シャミル・常岡浩介(33歳 ハッジのムスリム)
    7-谷澤壮一郎(19歳 宇都宮大学学生)
    8-村岸由季子(31歳 ダンサー/ジャパンダンスアート)
    9-久保田弘信(35歳 平和活動家) 
    10-高橋千代(62歳 アラブイスラーム文化協会)
    11-通訳:Mr.アリ・イスマイール(イラク人)

    ************************************

    ★いよいよ具体的なことを用意する時期になりました。皆さんの意見をどしどし
    お寄せください。

       アラブイスラーム文化協会 & 
    アラブイスラームの子どもたちを助ける会
         代表:ジャミーラ・高橋
       Tel/Fax:03(3332)1265
       携帯:090-8081-1311
       E-mail: jamila@gray.plala.or.jp


    レイム
    これって、個人としての参加だから、怪しいっちゃ怪しいけど批判するような事ではないのでは?


    マリサ
    甘いぜ。
    もし、問題のない活動ならなんで毎日の説明にはこの件が抜けているんだ?
    しかもだ、さっきのガーディアンの情報とこの件を総合すると、政治活動に利用するために小爆弾を持ち帰ろうとしていた可能性があるんだぜ。

    “毎日新聞:橋本常務が重ねて謝罪 アンマン爆発事故で ” 
    毎日新聞 2003-05-02
    http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20030502k0000e030026002c.html(リンク切れ)

    ヨルダン・アンマンのクイーンアリア国際空港の出発ターミナルで1日夕(日本時間2日午前0時50分)、手荷物が爆発し、持ち主の毎日新聞写真部記者、五味宏基容疑者(36)が治安当局に逮捕されたことを受け、毎日新聞の橋本達明常務、伊藤芳明東京本社編集局次長、武田芳明東京本社写真部長が2日午後4時過ぎ、東京都千代田区の毎日新聞東京本社で会見し、「本人の軽率な行動が原因であり、亡くなった方とご遺族に哀悼の意を表しますとともに、負傷した方のご回復をお祈りします。またご迷惑をおかけしたヨルダン政府や空港関係者にもおわび申し上げます」と重ねて謝罪した。その上で、伊藤編集局次長を早急にアンマンへ派遣し、事実関係の確認などを行う意向を明らかにした。

     橋本常務は五味記者の供述内容を説明した。

     五味記者は4月10日(現地時間)、車2台に特派員の記者2人、ヨルダン人助手一人とともにヨルダン・アンマンを出発。陸路、バクダッドを目指した。同夜、イラク・バクダッド近郊で車内に宿泊。その際、近くにパンクした車が放置されているのを見つけた。周囲には釣り鐘形の物体が散乱していた。うち2個を「記念品」としてカメラバッグに入れ持ち歩いていた。

     橋本常務は物体について、「クラスター爆弾の破片という情報もあるが、確認できない」と説明。さらに「他の3人は五味記者の行動には、まったく気づかなかったようだ」と述べた。また空港の手荷物検査の際には、バッグの中に1個しか入っておらず、残り1個について「所在不明になっている」と述べた。「行方は確認中」としている。

     橋本常務は「なんでこんなものを、国内に持ち込もうとしたのか。当社としても信じられない思いだ。直接本人に問いただしたい気持ちだ」と述べた。

     また橋本常務は「(被害者への対応は)記者個人の軽率な行動が引き起こしたものだが、社としても責任を痛感している」と、誠意をもって対応する姿勢を示した。

     また、五味記者に対する処分とともに、会社としても「厳正に、責任を問いたい」と社としても責任を明らかにする考えを示した。


    レイム
    あーなるほど。
    単なる「お土産」ではなかったと。
    印象の悪くなる情報は毎日の報道からことごとく排除されていたのね。


    マリサ
    更にまだあるぜ。


    爆発すると思わなかった?

    アンマン事件:「爆発するとは思わなかった」 五味記者・公判
    毎日新聞 2003-05-26
    http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030527k0000m040070002c.html  (リンク切れ)

    ヨルダンの首都アンマンのクイーンアリア空港爆発事件で、爆発物所持などの罪で起訴された毎日新聞元写真部記者(現在、編集局付)の 五味宏基被告(36)とヨルダン人の前助手、アブドル・サラーム・ヒルワ被告(32)の第3回公判が26日、アンマンのヨルダン国家治安裁判 所(ボコール裁判長)で行われた。
    検察側の証人4人の尋問に続き、五味被告への尋問が行われた。五味被告は爆発物について「4月11日にイラク領内で2個拾い、武器の 一部と思ったが形状から爆発するとは思わなかった。(戦場取材経験を共にした)友人である助手に記念品として1個をあげた」と述べた。
    裁判官の「不思議な物体とは思わなかったか」との質問に対し「カンボジアの戦場取材で見たことがあると思った」と語る一方、「爆発する爆弾かどうかの識別経験はあったのか」と聞かれ「(正確には)知らなかった。爆発する爆弾とは思わず、そうした爆弾を扱う経験はなかった」 と答えた。「過ちを犯したと思うか」の問いには「分からない」と答えた。
    イラクからヨルダンに陸路入った国境の税関検査については「(爆弾の入った)バッグを示したが指摘されなかった」と話し、弁護側の「作動するとは思わなかったか。助手と一緒に爆弾で遊んだか」の問いには「思わなかった。一緒に爆弾で遊んだ」と述べた。
    検察側証人尋問では、負傷したエジプト人実業家、ダルウィッシュさん(37)ら4人が爆発現場の状況や、けがの状態などを証言。重傷で入 院中のアルグエリ軍曹(29)は出廷できず、軍曹の調書が朗読された。

    毎日・五味記者、初の被告人質問
    TBS 2003年5月27日
    http://news.tbs.co.jp/20030527/headline/tbs_headline756141.html (リンク切れ)

     ヨルダンの国際空港で起きた爆発事件で、爆発物不法所持などの罪に問われている毎日新聞カメラマンに対する初めての被告人質問が、現地時間の26日、ヨルダンの国家治安法廷で行われ、五味被告は、「爆発物との認識はなかった」と主張しました。

     五味被告は公判で、爆発物について「武器の一部と思っていたが、 爆発物との認識はなかった」と繰り返しました。その理由として、五味被告は「物体の中が空洞になっていた」と述べました。
     
     また、過去に取材で訪れたカンボジアで同じ形状のものを見たことがあると応える一方で、クラスター爆弾については「聞いたことはあったが、 見たことはない」と話し、所持していたものが、クラスター爆弾の一部であるという認識がなかったことを示しました。
     
     また、この日の公判では、爆発事件の被害者らが、五味被告に対し、賠償金などは必要だが、刑事責任は求めないと述べました。
     
     「五味被告に罪はないと思う。 爆発させようという意図があったわけではない。だから我々は、彼に刑事責任を求めることはできない」(証人尋問を受けた 負傷者の1人、ダルイシュさん)
     
     事件の被害者らが、公判で一様に刑事責任を追求しない考えを示したことで、五味被告の刑が大幅に軽減されることは間違いなさそうです。


    マリサ
    五味記者は「兵器の一部だとは思ったが、使用済みで爆発はしないと思った」とか「中身が空洞で爆発物とは思わなかった」と主張しているんだが、五味記者の拾ったとされるM77成形炸薬弾の形状はこんななんだぜ。








    マリサ
    円錐状にえぐれているので「空洞部分」があるにはあるが、それは全体の半分程度で他は火薬は詰まっているのが解るぜ。


    マリサ
    またこの抉れた部分はモンロー/ノイマン効果というものを利用した形状で、とても「中身の無い空洞」には見えないんだぜ。


    レイム
    あー、たしかに。
    空っぽの金属筒と中身の入った金属筒、そんなの持てば誰でも判別できるわよね。


    マリサ
    そういうこと。
    この件、とにかくこんな情報ばかりが出てくるので、毎日の伝える情報は全く信用できなかったんだぜ。


    不自然な特赦


    マリサ
    そして当然のことだが、五味記者のそんな言い訳が通じる事は無く、ヨルダンの国家治安裁判所は「爆発物との認識があった」として懲役1年6ヶ月の有罪判決を言い渡したんだぜ。


    ヨルダン空港爆発 毎日記者に実刑禁固1年6月 特赦申請へ
    読売新聞 2003年6月2日
    http://www.yomiuri.co.jp/features/gulf2/200306/gu20030602_01.htm (リンク切れ)
     【アンマン=久保哲也】アンマンの国際空港爆発事件で、爆発物不法所持、過失致死、過失致傷の罪に問われた毎日新聞元写真部記者(編集局付)、五味宏基被告(36)に対する判決公判が1日、ヨルダン国家治安法廷(軍事法廷)で開かれ、ボコール裁判長は「爆発は被告の不注意によるもの」と述べ、過失致死、過失致傷の罪で禁固1年6月の実刑判決を言い渡した。爆発物不法所持については無罪とした。


     毎日新聞社長室は同日、弁護側が「判決を尊重し、控訴はしないこと」、及びアブドラ国王への「特赦申請をヨルダン政府に提出する方針」を明らかにした。

     五味被告は、イラク戦争取材中に拾ったクラスター爆弾の子爆弾を記念品として持ち帰ろうとしたが、5月1日夜(日本時間2日未明)、クイーン・アリア国際空港の手荷物検査所で、この子爆弾が爆発、職員1人が死亡、近くにいた5人が負傷した。検察側は、五味被告が子爆弾を爆発物と認識していたと主張。五味被告側は、爆発物との認識はなかったとして無罪を主張していた。

     ボコール裁判長は、3罪のうち、最も量刑の重い爆発物不法所持(懲役15年―7年6月)については無罪とした理由について「(被告に)爆発の危険性についての認識はなく、使う意思もなかった」と説明した。

     裁判長はまた、五味被告とともに爆発物不法所持の罪に問われていたヨルダン人助手(32)については無罪とした。

     王室筋によると、国王は、五味被告に特赦を与える意向で、早ければ近日中に釈放されるとの観測も出ている。

     毎日新聞社は判決に対し、「判決を厳粛に受け止め、亡くなられた方、負傷者らに深くおわびする。法的責任に加え、記者として、職業人としての倫理上の責任があると考え、死傷者を出した結果の重大性から(五味被告に対し)厳正な処分をする」とのコメントを発表した。


    マリサ
    が、この記事にもあるように毎日新聞側がヨルダン国王に特赦申請を行い、それが通って6月17日に釈放、帰国する事になったぜ。


    レイム
    それがおかしいんだけど、何があったの?


    マリサ
    この件なんだが、まず当時の毎日新聞の斎藤明社長の妻の妹が福田康夫官房長官(当時)の妻、要するに親戚同士なんだぜ。


    レイム
    政治家の口利きで特赦を得たって事?
    でもこの関係だけじゃ問題とまでは言い切れないわよね。


    マリサ
    そうだな、単に「親戚だから」なんて理由で黒認定できんわな、誰とは言わんけど、そういう漠然とした関係で黒認定する連中いるが、私はやらないぜ。
    ただし、「これだけ」ならな。
    最初に言及したけど、まず特赦直前にヨルダンに対する168億円の債務救済があったと指摘したよな。


    ヨルダンに対する債務救済措置について
    外務省 平成15年6月16日
    http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/15/rls_0616b.html


    レイム
    この手の措置なら、日本はヨルダンに限らずやってるけど?


    マリサ
    まずこの4年前にも政府はヨルダンへの債務救済措置を行っているけど、その額は90億円で今回とは規模がまったく違うんだぜ。


    ヨルダンに対する債務救済措置について
    外務省 平成11年12月2日
    http://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/yojin/arc_99/jo_sochi.html


    マリサ
    しかも、平成11年の事例ではヨルダンの副首相が日本にやってきて交渉を行った結果なのに対し、今回の事例では日本の駐ヨルダン大使とヨルダンの財務大臣がヨルダンで交渉したとなっており、その背景が違うんだぜ。


    マリサ
    更に、この当時「この後ヨルダンに対する支援が増えるのではないか」と噂されていたんだが、実際に「その通りになった」んだぜ。


    外務省政府開発援助ODAホームページ
    政府開発援助(ODA)国別データブック
    2004~2008年度
    http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/kuni/04_databook/ex_top.html
    http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/kuni/05_databook/pdfs/04-16.pdf
    http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/kuni/06_databook/pdfs/04-16.pdf
    http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/kuni/07_databook/pdfs/04-16.pdf
    http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/kuni/08_databook/pdfs/04-15.pdf


    レイム
    資料を見ると、2002年と2003年ではODA額が倍違ううえに、2005年に一気に減額して2006年に元の水準に戻ってるわね。
    1999年と2000年がそれぞれ59億円と53億円だけど、それを差し引いても何か極端ね。


    マリサ
    そういう事。
    色々とおかしいことが多数あるんだぜ。
    ちなみに、2004年にはヨルダン国王が訪日しているぜ。



    マリサ
    でさ、こういう状況の場合、本来はマスコミが問題の検証取材を行うべきだよな。
    政府も関与した不正の可能性があるわけだから。


    レイム
    まあそうね。
    これだけ疑わしいと、結果がどうあれ調査はすべきよね。


    マリサ
    でもそんな動きは当時一切無かったんだぜ。


    レイム
    最近の加計学園や森友学園問題の報道姿勢とずいぶん扱いが違うわね。


    マリサ
    そもそもマスコミは普段説明責任とか任命責任とか色々言ってるけど、この件で毎日に対してそういう指摘を行ったメディアも皆無なんだぜ。


    マリサ
    その辺りの事は次回の後編で詳しくやるがな。


    マリサ
    では今回の本編はこれで終わるぜ。


    レイム マリサ
    ご視聴ありがとうございました。


    レイム
    なんか今回もだいぶヘビーね。
    もうちょっと軽い話は無いの?視聴者の人疲れちゃうよ。


    マリサ
    あるにはあるんだが、一応時系列でやっていかないといけないしな。
    なかなか難しいぜ。


    レイム
    そうそう、うp主から次回更新についてのお知らせがある事を忘れてたわ。


    大口
    うぉい!忘れないでくれ。
    次回更新なのですが、12日土曜日の更新はお休みとさせていただき、次回更新は8月19日とさせていただきます。


    大口
    また、こちらは該当ページのほうでも改めて詳しくお知らせしますが、14日の「暇つぶしにどうぞ」の更新と16日の「日韓問題(初心者向け)」の更新もお休みとさせていただきます。


    マリサ
    さぼりだな。


    レイム
    さぼりね。


    大口
    なにその無駄な辛辣さ。
    毎年お盆と年末年始はブログの更新を休んでるんだから、今年も休むってだけだよ!


    レイム マリサ
    ゆっくりさぼりを満喫していってね!


    大口
    「さぼり」とか印象悪くなるからやめて~


    マリサ
    まあそんなわけで、後編はうp主の「個人的都合」で一週間開いて8月19日になるぜ。
    そんなわけで、今回はこれで終わりとなるぜ。


    大口 レイム マリサ
    またさらいしゅ~


    お知らせ。
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