• 韓国は「自己完結」社会

    2017-06-28 22:573時間前42

    さて、本日は以前書いた「易地思之」に関連した内容となります。

    また、本日引用しようとしていた東亜日報の記事がなぜか消えており、誤報だったのかそれ以外の理由だったのかが不明であるため、土壇場で内容の変更を行ったので少々短めの記事となります。


    韓国関連で良くトラブルになる事柄として、韓国側が一方的に自分達の言い分を通そうとして譲らないため、結果まとまるはずの事柄がまとまらなくなるという事例があるが、これには韓国独特の考え方が関係している。


    韓国では、以前から書いているように「その時の感情」を最も優先するが、そうした状況で彼らは多くの場合で自己完結で「相手はこう考えているはずだ」という自身に都合のいい好意的解釈を行い、その前提で相手と対話をし、想定した通りにならないと「裏切られた」と感じる事がある。


    これがあるため、彼らはそもそ相手の意見を聞いて対話に反映させるというプロセスが行われない事が多く、結果日本人の常識ではまとまるはずの事柄がまとまらず、通じるはずの意見が通らないという状況が発生する。


    ※一部を除き、引用記事が日本語の場合には文中にリンク用アドレスとタイトルのみ表記、韓国語のものやリンク切れで参照不能な記事のみ文末にまとめて本文を引用します。
    ※本文中のリンクは引用の元記事、或いはインターネットアーカイブやウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。



    1:主観で決定され「相手の意見」は反映されない


    まずはこちらの記事から

    韓経:【コラム】感情論理から抜け出して日本と接する=韓国
    2017年06月27日13時16分
    [ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版]
    http://japanese.joins.com/article/587/230587.html

    韓国の大統領は「権不十年」どころか「権不五年」であるため、あれこれしているとすぐに5年が過ぎる。韓日関係戦略が非常に不足した韓国で日本専門家の力はまともに発揮されず、感情論理と民主論理に埋もれてしまわないか心配だ。この2つの論理が通じない日本であるため、その2つの基準を突きつけるのは国益にならない。消耗的な空転で歳月が流れるだけだ。経済を活性化し、青年をより豊かな経験の海に導こうとするのなら、感情論理、民主論理とは違う基準での日本との接し方が要求される。文在寅(ムン・ジェイン)政権の対日戦略として「個別案件は専門家に任せ、経済文化は協力しよう」という趣旨の実利路線を提言する。

    感情を前に出して少女像を日本大使館や領事館の前に設置して抗議したところで、日本政府が頭を下げて「慰安婦問題を再交渉する」と言ってくることはあり得ない。日本政府としては朴槿恵(パク・クネ)政権当時に「最終的、不可逆的」に慰安婦問題が解決されたと見るからだ。「不可逆的」とは「二度と後戻りしない」という意味であるため、、日本としては「すでに解決したことをなぜまた持ち出すのか」と背を向けるしかない。もし日本国民が人権や人間の尊厳性を前に出して自国政府に抗議するようなことを望んでいるのなら、それは安易な考えだ。ほとんどの日本人は人権や尊厳性など抽象概念を深刻に悩むこともないうえ、政治外交は政府に任せて沈黙する方向で慣れている。

    すぐに解決することでもない事案に韓日関係が足を取られ、目の前の問題も解決できないのが昨今の韓国だ。「慰安婦問題は専門家グループが議論することにしよう」という方向に誘導し、深刻な青年失業の解消などのために日本を利用するのが賢明な戦略だ。韓国は青年の就職が難しく厳しい現実である半面、日本は企業が人を確保できず苦労している。韓国の青年の日本中堅企業就職は、仕事に慣れていきながら日本を知っていく機会にもなる。日本企業としても悪くはない。対外志向が不足する日本の会社員に新たな刺激になるためだ。

    韓日関係で画期的な転機は、1998年の金大中(キム・デジュン)大統領と小渕恵三首相の「21世紀に向けた新たな韓日パートナーシップのための共同宣言」だ。この宣言は韓流文化ブームの導火線となり、2002年のサッカー韓日ワールドカップ(W杯)共同開催を経て韓流は熟していった。その韓日関係は2012年の李明博(イ・ミョンバク)前大統領の独島(ドクト、日本名・竹島)訪問と「天皇謝罪発言」で冷え込んだ。日本で文在寅(ムン・ジェイン)大統領は「反日」イメージとして映っている。盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の秘書室長だったという文大統領の経歴を挙げ、盧武鉉政権当時と似ているという推測もしている。ところが盧武鉉政権は金大中政権を受け継いだ。これを外交的な武器として逆に利用し「金大中-小渕宣言の精神で進んでいこう」という戦略が有効だろう。

    文大統領は1953年生まれ、安倍首相は1954年生まれと年齢は近いが、形成されてきた思考は対照的だ。文大統領は草の根民主主義を経験し、人権を重視してきた庶民出身である半面、安倍首相は自民党結成(1955年)以降続いてきた政治権力の家門出身だ。2人は全く違う。したがって文大統領が安倍首相に韓国的な民主論理を強調しても空回りするしかない。2人の間の考え方のコードと情緒の違いを認め、外交および政治の象徴としてお互い握手して写真を撮ることができる関係なら合格点といえる。それ自体が大きな進展だ。

    鞠重鎬(クク・ジュンホ)/横浜市立大教授


    この記事なのですが、主題としては朴政権の頃から言われている政治問題と経済問題を分離して日本と外交を行う、「ツートラック戦略」について言及されているわけですが、これは簡単に書くと「政治でも経済でも韓国の言い分を聞くべき」というだけの内容です。


    また言及されている慰安婦合意での「日本側は人権や人間の尊厳性が欠如している」とは、いわゆる「劣等性の指摘」をしていますが、これも要するに「自分達はこの世の絶対普遍の道徳に基いて要求しているのだから、本来は要求が通るはず」と想定しているからです。


    実際には、以前から書いているように韓国側の要求は韓国側の望む慰安婦の定義「軍や国の方針としての命令で軍人や官憲が直接的に行った女性の拉致の法的責任を日本が認めること」であり、そんな事実は存在しないので当然日本側がその法的責任を認める事はありません。


    しかし彼らのなかでは、この定義が「人類普遍の正しさ」であると自己完結しているため、それを受け入れない日本側が道徳的な人格破綻者に見えているわけです。


    また経済関連でも、「日本企業としても悪くはない。対外志向が不足する日本の会社員に新たな刺激になるためだ。」としていますが、韓国人が国際感覚に優れているといった国際的評価は存在していません。


    むしろ以前動画で紹介した事例のように、閉鎖的で排他的な社会の風潮が問題視されています。


    これらも、韓国人が勝手に自己完結でそう思い込み、それを日韓友好を訴える日本人が無批判に受け入れているだけです。
    要するに、韓国では「自分がそう思っている」=「世界の常識」という考え方が根強いのです。


    これは他の事例でも同じで、先日韓国で「外国人留学生“独島愛”スピーチコンテスト」という発表会が開かれ、日本国籍の韓国系ハーフの人物が参加したようなのですが、そこで主張された「竹島が韓国領である」という主張の根拠が非常に特徴的でした。


    日本人が“独島愛”コンテストに?…「簡単ではない選択だった」() () 中央日報 2017年06月27日


    記事では「韓国が独島のことを知らなかったはずがない。今から1500年前に新羅の異斯夫(イサブ)という将軍が住んでいた」という話が持ち出され、これが韓国領だとする主要な根拠となっていたのですが、これは国際法上認められる領有権原ではないという根本的な問題以外に、日本人の常識で見ると致命的な問題を含んでいます。


    異斯夫という人物の記録は、現存する朝鮮最古の歴史書である三国史記の于山国討伐で言及されているのですが、この于山国とは現在の鬱陵島のことです。


    この人物は新羅の軍人であり、当時新羅に服属していなかった于山国(鬱陵島)を計略によって服属させたという記録があります。


    要するに、「今から1500年前に新羅の異斯夫(イサブ)という将軍が住んでいた」とは、計略によって服属させた「元于山国=鬱陵島」に住んでいたという事です。
    当たり前の事ですが鬱陵島と竹島は別の島です。


    以下が鬱陵島と竹島の位置関係




    そしてこの鬱陵島と竹島の混同は今から十数年前までに日本側から長年繰り返し突っ込みを入れられ、韓国側は苦し紛れに「竹島は鬱陵”諸島”の一部である」と主張するようになりました。
    つまり、島嶼(とうしょ)なのだから元々鬱陵島に属している認識だったという主張です。


    これは明らかに後付け設定であるうえに、鬱陵島の住民や新羅が竹島を鬱陵島に含んでいたという記録もどこにもなく、その事も日本側から散々突っ込まれていますが、彼らは今でもこうした主張を行い、異斯夫の事例もこの件をベースとしています。


    要するに日本側からの反論を無視しているわけですが、韓国ではこの「竹島は鬱陵島に服属する島嶼である」という説が自己完結で一般化しているため、「日本人は昔から韓国の領土だった事を無視している」と広く信じられており、今でも竹島領有の有力な根拠とされているのです。


    日本人の常識からすると意味不明ですが、彼らの社会ではこれが一般的に成り立っており、だからこそ「自己完結社会」なのです。
    相手の意見は余程のことが無い限り(韓国的価値観での「反論」が思いつかない限り)そもそも考慮されないのです。


    2:自分がそう思うなら相手も同じ考え


    こうした一方的な自己完結による齟齬はなにも日本に対してだけではなく、他の事例でも良く見られます。


    例えば最近韓国の文在寅大統領が、2018年に韓国で開かれる平昌オリンピックに南北合同チームで参加しようと北朝鮮に呼びかけましたが、呼びかけた2時間後に北朝鮮側から拒否されました。


    張雄IOC委員、文大統領の「平昌南北統一チーム」提案に難色表明 東亜日報 June. 26, 2017


    北朝鮮側としては、これを外交カードとして使い経済制裁を解除させたい目論見があったようで、結果的に文政権が支持率維持のための目論見として行った行為が、逆に北朝鮮に政治利用されたという事例です。


    これも要するに、文政権は「自分達が呼びかければ北は答えるはず」と自己完結で思い込んでいたからです。
    北の事情や思惑は一切考慮していなかったのです。


    また他にも、先週アメリカを訪問した文正仁大統領特別補佐官が、訪問中に「北朝鮮が挑発を中止すれば、韓米合同訓練の縮小を米国と協議できる」と発言し、アメリカで大問題となった事例がありました。


    米が注目する文正仁氏の振る舞い 東亜日報 June. 24, 2017


    この事例では、アメリカがあまりにも強く不快感を表したため、文政権は「個人の発言である」と火消しをしようとしましたが、これと似たような発言は過去に文大統領自身もしていたため何の説得力もありませんでした。


    この件も同じで、文正仁大統領特別補佐官は文大統領も同じ事を言っていたと同時に、「自分がそう思っているのだから相手(アメリカ)もその意図は理解するはずだ(=易地思之)」と自己完結していた事例です。


    韓国側は事前にはアメリカがここまで強く反発するとは想定していなかったのです。
    (観測気球だったという意見もありますが、その後の韓国政府の慌てようから私はそれは無いと見ています。)


    またTHAAD配備問題でも、文政権はアメリカにも中国にも「いい顔」をしようとしており、そのため配備を「手続きの問題」として先送りしていますが、これに関してアメリカも中国も一切納得しておらず、特にアメリカ側は「韓国を守るものなのに理解不能だ」という態度を取っています。


    米CSIS所長、「THAADをなぜ先送りするのか、文大統領は質問を受けるだろう」 東亜日報 June. 26, 2017


    しかし文政権は、既に「蝙蝠外交」の意図がアメリカにも中国にも完全に看破されているにも関わらず、「手続き上の問題である事はアメリカも理解するはずだ」との見解を発表しています。


    文大統領「首脳会談でトランプ大統領との信頼を積む」 ハンギョレ新聞 2017.06.26


    この事例でも、文政権はアメリカの考えや思惑などは一切考慮していません。
    「自分がそう思うのならば相手は理解するはず」と自己完結しているのです。


    そしてこうして自己完結で結論を導き出し、思った通りにならないと彼らは「相手に裏切られた」と感じる傾向にあります。
    主観的な視点のみによって導き出された「絶対的正しさ」が結論として存在しているうえに、相手の事情を一切考慮しないため、異なる見解を出されると「相手が不道徳を働いた」と感じるわけです。


    ですから、本日韓国の聨合ニュースがアメリカが文大統領のために「破格のもてなしで歓迎する」とニュースにしていますが、


    トランプ氏 文大統領に破格の待遇へ=「最高のもてなし」 聨合ニュース 2017/06/28


    これでもしトランプ大統領がTHAAD問題などを持ち出した場合、韓国人の多くは「アメリカが後ろから殴ってきた」と不満を持つでしょう。
    「特別待遇をしたのだから韓国に厳しい態度は取らないはず」と「自己完結で」想定する傾向にあるからです。


    韓国関連の対応の難しさはここにあるわけです。


    3:日本の常識で対応してはいけない


    現在、故吉田清治氏が韓国の国立墓地に建立した謝罪碑を、吉田清治氏の息子と元自衛官の奥茂治氏が、「発言が捏造だったのだから別の内容に変える」として、碑文の上に別の碑文を上書きした件、韓国で問題となり奥茂氏が韓国の警察から取調べを受け、現在韓国で出国禁止措置を取られています。


    吉田清治氏の慰安婦謝罪碑書き換え 韓国警察が元自衛官の奥茂治氏を出国禁止 損壊容疑で取り調べ 産経新聞 2017.6.26(1/2ページ) (2/2ページ


    奥茂氏は「韓国では吉田証言の嘘について認知されていない。裁判ではっきりと説明していきたい」という考えから、自ら韓国に赴き警察に出頭したようですが、今回書いたような事例からもわかるように、それは不可能です。


    韓国では慰安婦の定義が「軍や国の方針としての命令で軍人や官憲が直接的に行った女性の拉致」で「決定している」ので、吉田証言のような「拉致」の事例は紛れも無い事実と認識されているのです。


    ですから百歩譲って吉田証言の虚偽は認めても、上記定義を否定するような主張は韓国では決して受け入れられません。


    また、一時期朝鮮日報が朝日新聞で吉田証言を虚偽と認める記事を掲載したときに「証言が嘘の事は解っていた」と記事にしましたが、その前後では吉田証言を肯定しており、結局認識は変わっていません。


    彼らは相手の意見を考慮せず「自己完結」で結論を出す傾向が強いので、奥茂氏が何を言おうと意味が無いのです。
    恐らく奥茂氏は産経新聞の加藤元支局長と同じような政治的決着になるでしょうが、それで韓国側の認識が変わる事は無いのです。


    ですからむしろ奥茂氏の主張は、韓国で「道徳心があるのなら韓国の望む慰安婦の定義を肯定するはずで」あり、それを否定するのは「普遍的人権を否定する不道徳な右翼」としか認識されず、韓国社会からバッシングされるだけです。


    そもそも、奥茂氏の意図が成立する社会であれば、慰安婦合意も竹島問題もここまで拗れに拗れたりはしません。
    根本的な思考ロジックが異なるからこうなるのであり、今からでも奥茂氏は「韓国人に訴える」のではなく、「国際社会に訴える」方針へ転換するべきでしょう。



    お知らせ。
    このニコニコのブロマガの仕様上、コメントが新たにあった事は解るのですが「どの記事にコメントがされたのか」を確認することが困難です。
    そこで、もし過去記事に質問等私が何らかの回答を必要とするコメントをされた方は、お手数ですが最新の記事かtwitter「@ooguchib」のアカウントのほうへその旨を書いていただけると助かります。



    人気ブログランキングに参加中です、もしよかったらクリックをお願いします。


    クリックで人気ブログランキングへ


    以下は当ブロマガのお勧め記事マイリストです、もしよかったらこちらもどうぞ。




    動画版マイリスト




  • 広告
  • 【動画投稿】【日韓問題】韓国が日本人から嫌われる原因は何?中編 後編

    2017-06-24 21:21693

    またもや2分割になってしまいました。







    2017年6月24日21時40分追記
    すみません、編集ミスで今回後編にBGMがありませんでした。


    youtube版
    【日韓問題】韓国が日本人から嫌われる原因は何?中編
    https://www.youtube.com/watch?v=dTmLe5EfOzM
    【日韓問題】韓国が日本人から嫌われる原因は何?後編
    https://www.youtube.com/watch?v=0fFJLcDPs94


    前回の動画へのコメント返信など

    見易さの件なのですが、文字の滲み等はエンコードの問題なのかどうか解りませんでしたが、今回少しエンコード設定を変えてみました。

    ソフトークのいわゆる男性1ボイスが聞き取り難いというコメントがありましたが、他のボイスでもさほど変わらず、また女性声はどれも「キャラクターが定着してしまっている」ため使いにくく、ひとまずこのままで行かせていただきます。

    要点などで文字を変えるという要望なのですが、私がまだYMMを使いこなせていないせいか、それとも方法が他にないのかまだ解りませんが、現状それをやろうとすると文字入力の時間が恐らく倍近くになってしまい、作業時間的に現実的ではないため、ひとまず保留とさせていただきます。

    動画の最後で動画のまとめなどを表示する件なのですが、今回はできませんでしたので次回以降で反映きたらやってみます。
    今回急遽2分割にしたためそこまでの余裕がありませんでした。

    引用文の文章を区切らないで欲しいとの要望がありましたが、スペース的に厳しくなかなか難しかったため、引用に関しては動画内では2分割までとし、その旨も表示するようにしてみました。
    また引用しなくてもよさそうな場合は画像のみにしてみました。


    以下は今回の動画のテキスト版となります。

    大口 ゆっくり
    ゆっくりしていってね


    大口
    さて、今回は前回に引き続き「韓国が日本人から嫌われる原因」の後編となります。
    また、前回のコメントへの返信などは引き続き同時掲載のニコニコのブロマガ記事のほうへさせて頂きます。


    ゆっくり
    前回は「韓国の教育を受けていない在外韓国人も同様の価値観を持っているケースが多い」ってところで終わったよね。まずその説明から?


    大口
    そうだね。
    ただ、このケースを知ってもらうにはこの「蔑視ありきの自民族中心主義」から派生するいくつかの概念を説明しないといけないんだ。


    ゆっくり
    派生って?


    大口
    前回紹介した蔑視ありきの自民族中心主義は、あくまで「前提知識」でしかないんだ。
    もちろん「そのもの」な反応もあるし今回はそちらに重点を置くけど、在外韓国人の件を説明するにはこの「派生」の一部を説明する必要があるってこと。


    ゆっくり
    意味が良くわからないけど、どんなことかな。


    大口
    ちゃんと説明すると長くなるので大幅に端折るけど、先月末に行われたサッカーの国際試合、AFCチャンピオンズリーグの日韓戦、浦和レッズ対済州ユナイテッドにおいて、
    済州の選手が浦和の選手に暴行をするという事件が発生したんだ。


    ゆっくり
    あー知ってる。
    ちょっとニュースになってたよね。


    大口
    ここで問題なのが、済州側は「問題は挑発をしてきた浦和にある」として、済州選手への処分が重過ぎるということと、浦和への厳罰を要求しているんだ。


    ゆっくり
    浦和の選手が、暴行を受けるほど酷い挑発をしたって事かな?


    大口
    この辺りはニコニコのブロマガ、日韓問題(初心者向け)の「【ACL】浦和対済州の暴行事件での韓国側の反応の理由」という記事で書いているけど、
    韓国側の主張は支離滅裂すぎて一貫性が無く、彼らの主張するような挑発は「無かった」と見るのが妥当だろうね。


    【ACL】浦和対済州の暴行事件での韓国側の反応の理由
    http://ch.nicovideo.jp/ooguchib/blomaga/ar1277636


    ゆっくり
    じゃあなんで自分達の立場が余計に悪くなりかねないこんな事をしているの。


    大口
    蔑視ありきの自民族中心主義とは、他者の劣等性から自己の優越性を導き出す概念と説明したよね。
    それでこの概念の延長線上として、彼らは相手から自身の問題点を指摘された場合、こじ付けでも曲解でもなんでもいいので相手の劣等性の指摘をし返すという反応をするんだ。


    ゆっくり
    それって要するに「お前が言うな」をやろうとしているってことかな。


    大口
    日本人の発想だとそうなるだろうね。
    でも彼らの価値観では、相手の劣等性を指摘した時点で自身の優越性が証明されるから、
    「相手のほうが問題だ」と指摘できれば、その時点で自身の問題が大幅に軽減されたり、或いは自身の問題が消えて完全に相手の問題になったりするんだ。


    ゆっくり
    ああ、なるほど。
    それで済州ユナイテッドはそんな反応をしているってことね。
    でも、これって韓国の教育を受けた韓国人の反応であって、在外韓国人のこととは何も関係ないよね。


    大口
    「ここまで」ならね。
    この暴行事件から数日後、TBSのサンデーモーニングという番組において、元プロ野球選手で野球評論家の張本勲氏が、「態度が良くない。韓国の選手が見たら何だという態度を取っ
    てはいけない。扇動するような態度がいけない。肩から上のガッツポーズや、お前をやっつけたんだという態度を取ってはダメ」と、済州側の主張を前面的に肯定する発言をしたんだ。


    張本勲氏、浦和、済州の乱闘劇に「お前をやっつけたという態度ダメ」と“喝”
    デイリースポーツ 2017.6.4
    https://www.daily.co.jp/soccer/2017/06/04/0010252692.shtml


    ゆっくり
    ん?確かにおかしいし、仮に韓国側の言い分が正しかったとしてもそれで暴力行為が肯定されるわけでもないのはわかるけど、これって日本の野球評論家の言葉でしょ?


    大口
    張本氏は本名を「張勲(チャン・フン)」といって、在日韓国人二世だよ。
    更に、彼は生まれが日本というだけではなく、いわゆる「民族学校」には通わず日本の学校に通っていた人だね。


    大口
    要するに、日本にある韓国学校や朝鮮学校の教育を受けたわけでもないのに、蔑視ありきの自民族中心主義から派生する概念を肯定しているわけだ。


    ゆっくり
    あーなるほど、でも事例が一つだけじゃ一般化できないよね。
    この人だけが「例外的にそうだ」ってだけかもしれないし。


    大口
    こうした事例は、いわゆるメディアに登場する在日韓国系の二世や三世に良く見られるんだ。
    たとえば、姜尚中東京大学名誉教授の場合、韓国系ハーフの鄭大均(てい たいきん)首都大学特任教授が2011年のインタビューで指摘しているんだけど


    【鄭大均・首都大学東京教授インタビュー】姜尚中の耐えられない軽さ!? 在日をウリにする進歩的文化人の功罪とは
    日刊サイゾー  2011年10月30日
    http://news.livedoor.com/article/detail/5979387/


    大口
    姜尚中氏の2004年の著書「在日」に関して、「在日論は、日本人の心に歴史的負い目を植えつけるとともに、国際社会では日本を否定的に語るときに手軽に使えるアイテムとなっています。」と批判しているんだ。


    大口
    これも要するに「相手の劣等性を指摘することが自己の優越性を証明になる」という事例だよね。
    この本には他にも韓国的価値観の要素があるんだけど、複雑になるからここでは説明しないけどね。
    ちなみに、姜尚中氏も民族系学校ではなく日本の学校教育を受けているね。


    ゆっくり
    なるほどね。
    でも、これでもまだ2人だよ。
    サンプルとしては少ないでしょ。


    大口
    他にも、在日三世の朴一大阪市立大学教授も日本の学校に通っていたけど韓国的価値観だし、同じく在日三世の辛淑玉氏も、一時期朝鮮学校に通っていたようだけど日本の学校に通っていた時期のほうが長く、それでも韓国的価値観だね。


    大口
    こうした人達は、先ほど挙げた「相対化によって自己の問題を相手の問題にすり返る」という論法を良く使うね。
    またこの人達は皆、メディアに登場して「在日の代表」として発言することが多い人達でもあるよね。



    ゆっくり
    まあ、そうだけど。
    でもメディアに登場しない人のなかには、そうじゃない人達だっていっぱいいるでしょ。


    大口
    いるね、私の体感だけど2~3割くらいは韓国的価値観を有していなかったり、或いは有していても日本人にとって許容範囲内だったりするね。


    ゆっくり
    そんなに少ないの?


    大口
    大体そんなもんだよ。
    そしてなぜそうなるのかなのだけど、これは日本以外の在外韓国人の事例でわかりやすいものがあるので、そちらを見て欲しいんだ。

    国際結婚した韓国人女性ら、「韓国を正しく知らせる活動に乗り出す」
    聯合ニュース/NAVER(韓国語)(2013-10-09 14:58)
    http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=100&oid=001&aid=0006525836

    (前略)
    「米国に暮らす国際結婚した韓国人女性たちの集いである韓米女性会総連合会でも、韓国を正しく知らせる事業をしている」としたうえで、「朴団長が最近展開している、日本帝国主義の過去の歴史を知らせて日本を国際社会で孤立化させる戦略が、効果があるようだ」と共感を示した。

    シルビアさんは、「VANKに関連映像資料を要請した。米国政治の中心であるワシントンDCで、政治家、公務員、教育者を対象に韓国を知らせていく」との意志を表明した。

    参加者らは、9日午後に開かれた紙文化財団の盧ヨンヘ理事長の特別講義で「折り紙の宗主国は韓国だ」という説明を聞いて、この事実を居住国で積極的に広報すると約束した。

    盧理事長は、「優秀なウリの紙文化、折り紙の世界化戦略」という主題の特別講義で、「五千年悠久の歴史とともに伝えられるウリの優秀な折り紙(ジョンイジョプキ)文化が、日本の『オリガミ』に押されて世界化できずにいる。テコンドーが空手を抜いて世界に普及したように韓国の折り紙が『オリガミ』を押しのけて世界中に普及するよう、国際結婚した韓国人女性の皆さんが参加してほしい」と頼んだ。

    イタリアのミラノから来た全スンボクさん(World-KIMWA前会長)は、「ウリの折り紙と紙文化を知らせて世界化するよう、我が団体が先頭に立つでしょう」とうなずく返事をした。

    紙文化財団とWorld-KIMWAは特別講義の後、相互業務協定を締結した。両機関は多文化時代を迎えて多文化家庭構成員の韓国文化理解と自負心向上のために折り紙文化芸術教育を進め、国際結婚女性のグローバル拠点を活用して折り紙と紙文化の世界化のために共に努力することで合意した。参加者はKBS「TV幼稚園1・2・3」のレギュラー出演者であった金ヨンマン紙文化財団理事が進める「楽しい折り紙イベント」で楽しい時間を過ごした。

    今月7日から「21世紀の希望・韓国、参加する世界国際女性」というテーマで開かれた世界大会は、金デシク前民主平和統一事務局長の「韓国を正しく知らせる国際結婚女性たちの役割」というタイトルの特別講義と晩餐を最後に幕を下ろす。来年の大会は釜山で開かれる予定だ。


    大口
    こちらの記事では、VANK(バンク)と呼ばれる韓国の民族主義系団体が、在外韓国人に対して「日本帝国主義の過去の歴史を知らせて日本を国際社会で孤立化させる戦略が、効果があるようだ」と呼びかけていて、その方法の一つとして「テコンドーが空手を抜いて世界に普及したように韓国の折り紙が『オリガミ』を押しのけて世界中に普及する」と訴えているね。


    大口
    こうした活動はいわゆる日本の文化をなんでも韓国起源と主張する「韓国起源説」に関係しているのだけど、その宣伝方法が「日本が韓国の文化を奪った」なんだ。
    これも、他者の劣等性を指摘すれば自己の優越性(この場合は「正当性」だけど)が証明されるって発想だよね。


    ゆっくり
    折り紙ってもともと韓国起源なの?


    江戸時代の折り紙本
    秘伝千羽鶴折形(1797年)より




    大口
    違うよ。
    だからさ、ゆっくりは発想の転換をしないとだめなんだよ。
    韓国では、「相手の劣等性」を指摘できれば、自身は「優れている」し「正しい」事になるんだ。
    だから、「日本に教えてやった」とすれば、それで彼らの中で正しさが証明されているわけ。



    大口
    ちょっと脱線してしまったけど、元々中国や韓国というのは地縁や血縁の繋がりが非常に強い地域で、同属間で固まる傾向にあるのだけど、この事例のように移民した韓国人が移民先で「韓国の価値観をコミュニティー内で継続させている」事例が多数あるんだ。


    ゆっくり
    要するに家庭やコミュニティー内で継承されている価値観への接触で、学校教育と同じような効果になっているって事かな?


    大口
    そういうこと。
    日本においてもこれは同じで、だから先ほど挙げたように日本の教育を受けながら韓国的価値観を有する人が多数メディアに登場するって状況になるわけだ。


    大口
    ちなみに、先ほど名前が出た鄭大均氏はこうしたコミュニティーによって継承される価値観から外れた少数派の事例だけど、彼の妹は典型的な韓国的価値観の発想をする人なんだよね。


    ゆっくり
    あー…、家族間でも違いが出てくるわけね。


    ゆっくり
    でもさ、こんな話を聞いた事があるけど。
    日本の事を勉強して、日本に興味がある裕福層の人は「反日的じゃない」って。


    大口
    ゆっくり、まずこの問題は「反日は関係ない」って以前指摘したよね。
    そのうえで、じゃあゆっくりの指摘に該当する人物を見てみようか。
    日本に研究員として留学経験があり、更にそれとは別に5年間日本で特派員として滞在した経験もあり、また韓国に駐在する日本人記者達の多くが「韓国の代表的な知日派」と呼んでいる鮮于鉦朝鮮日報論説委員という人物がいるんだ。


    鮮于鉦(ソンウ・ジョン)論説委員



    1997年3月~1998年2月まで慶應義塾大学新聞
    研究所訪問研究員として日本に滞在
    2005年~2010年11月まで朝鮮日報東京特派員
    『日本、日本人、日本の力』という東京特派員時代をまとめた著書を出版


    大口
    彼は日本の勉強をしているし日本に滞在経験もある、更に朝鮮日報は韓国最大の全国紙でその論説委員だから、確実にエリートで裕福層だよね。
    しかも彼は多くの韓国駐在の日本人記者達から「代表的な知日派」と呼ばれている人物だ。これだけ条件が揃えば異論はないよね?


    ゆっくり
    まあ…うん。
    でもそういう言い方するって事は、結局また全否定されるってことね


    大口
    もしかしていじけた?


    ゆっくり
    だってなんか卑怯臭くない?
    こっちは知らないなりにおかしいと思う事を言ってるのに、そっちはいろいろ知ってるからって一方的にこっちの言う事を全否定するしさ。


    大口
    いやいやゆっくり。
    そもそも「良く知らない」のに適当な事言ったらだめでしょ。ゆっくりのは、ようするに事情を知らないから自分の常識の範囲内の事を勝手に韓国に当てはめているだけでしょ。
    それじゃ実際の事情と食い違って当たり前なんだよ。


    大口
    というわけで鮮于鉦論説委員の話に戻るけど、先日彼は文在寅大統領が日米中に送った特使の件に関連した記事で、アメリカと中国が特使に失礼な態度を取ったという趣旨の批判記事を書いたんだ。


    【萬物相】韓国特使の扱いが分かる2枚の写真
    朝鮮日報 2017/05/22
    1/2ページ) (2/2ページ


    ゆっくり
    要するに、「相手の劣等性の指摘」ね。
    そしてそれが韓国では「自身の優越性」に直接繋がるってことだから、この記事の場合アメリカと中国の劣等性を指摘する事で韓国の優越性を証明しようとしているってことね。


    大口
    まあ、今回の記事の場合には単純にそれだけじゃなく、また別の要素もあるのだけど、それはまた他の機会に説明するから置いておくとして、この記事の最後のほうに何の脈絡もなく唐突に日本の名前が出てくるんだ?


    ゆっくり
    日本も特使を軽視するような態度を取ったって事?


    大口
    違うよ、日本はこの記事で指摘されているような態度は一切取っていないね。
    でもいきなり最後のほうで、何の脈絡も無く唐突に「日本は国益のためなら大国に卑屈な態度をも意図的に演出する。」って出てくるんだ。


    大口
    恐らくだけど、安部首相がトランプ大統領と首脳会談を行ったときの事を指しているんだろうね。





    ゆっくり
    というか、日米首脳会談のときトランプ大統領って別に失礼な態度とってなかったよね?
    仮にとっていてそれに対して安倍首相が卑屈だったとしても、今回の特使の件と関係ないような。


    大口
    関係ないね。
    でも、それだと特使の件で「日本に対する優越性」を確認できないでしょ?
    だから「日本は大国に卑屈だ」とすることで、日本の劣等性の追加をしているわけ、彼らの考え方では、直接関係なくとも、何でも良いから相手の劣等性を指摘できれば優越性は証明されるからね。


    ゆっくり
    ああ、なんとなくわかってきた
    この記者は、韓国政府による特使派遣が迎えた国よりも「優れていた」って事を言いたいわけか。


    ※もう一つ
    失礼な態度を取られても、韓国は日本のように「卑屈ではない」という比較も含まれています。
    そう指摘する事で、扱いの悪さを日本を引き合いにして相殺しているわけです。


    大口
    正解。
    ゆっくりもだんだんと彼らの特殊な価値観の法則性が解ってきたね。
    というわけで、日本の事を良く知っている裕福層でも状況が全く変わっていないって事は理解してもらえたかな。


    ゆっくり
    だいたいわかった。
    でもさ、前の動画で「日本にもそういう価値観の人はいる」って言ってたよね。
    ということは、日本にもそんな人達がいっぱいいるのだから、「受け入れられない」って事もないんじゃないの。


    大口
    まあ、その辺りの事は後編でやろうか。
    予想外に長くなりすぎた。


    ゆっくり
    もう二本同時投稿はやらないって言ってなかった?


    大口
    努力します


    ゆっくり
    おーい


    大口
    1つの動画を10分前後に抑えた、どっちも「長くなって」いない。イイネ?


    ゆっくり
    アッハイ


    大口 ゆっくり
    それでは後編につづく~




    【日韓問題】韓国が日本人から嫌われる原因は何?後編


    大口 ゆっくり
    ゆっくりしていってね


    ゆっくり
    前回は「日本にもそういう価値観の人はいるのだから、「受け入れられないって事はないのでは」ってところで終わったよね。


    大口
    まずね、「いる」というのと「社会的な常識となっている」との間には大きな違いがあるんだ。
    そういう人たちが一定数いるからといって、じゃあ社会的に受け入れられているかといえば違うでしょ。


    ゆっくり
    社会的に受け入れられているってどういうこと?


    大口
    じゃあ最後に韓国的価値観の実例を見ていこうか。
    ただ、これかなり「不快」になるものもあるから、その点に注意ね。


    大口
    まずはこちら





    こちらは2004年にインドネシアでスマトラ島沖地震が発生したときに、日本政府が即座に支援金や物資を送った事に対して、韓国メディアが掲載した風刺マンガね。



    ゆっくり
    これどういうこと?


    大口
    恐らくだけど、当時日本の支援が韓国よりも高額で手厚かったことに、韓国側は不満を持っていたようだから、「日本の支援は汚い」とすることで、劣等性の指摘をしようとしたんだろうね。


    大口
    次に行こうか。
    こちらは2013年に、韓国のKT&Gという大手タバコメーカーが掲載した「This Africa(ディス・アフリカ)」という新銘柄の広告。





    チンパンジーで黒人をイメージさせた絵柄に非難続出
    News week日本版 2013年11月7日
    1/2ページ) (2/2ページ


    大口
    広告では、アフリカ系の人々をチンパンジーに見立てており、これを発見したたばこ規制団体「アフリカ・タバコ規制同盟(ATCA)」の猛抗議で広告は撤去されたんだ。



    ゆっくり
    え?これ実際に店頭とかで広告されていたの?


    大口
    されていたみたいだね。
    更に問題のタバコのパッケージ画像がこちら







    ゆっくり
    うわぁ……


    大口
    更に次いくよ


    ゆっくり
    ちょちょちょ、ちょっと待って、まだあるの?


    大口
    あるよ。
    というか、これでも「動画的に解り易い」事例の中から更に厳選して紹介しているんだよ。



    大口
    次は2014年にタイで洪水があり大きな被害が出たときの事なのだけど、韓国のいわゆるK-POPアイドルグループが、この洪水を茶化して笑いながら「タイの皆さんに金銭的な援助をお手伝いできるのなら、7000ウォン(約700円)ほど寄付したい」と話している動画が「彼らの手で」公開されたんだ。



    韓国男性アイドルのタイ洪水嘲笑発言でタイの嫌韓化一挙加速
    NWESポストセブン 2014.01.23


    大口
    実際の動画がこちら

    ぶらび タイインタビュー (Jsub)
    https://www.youtube.com/watch?v=_zBLXSHgDLg


    ゆっくり
    タイって韓国と何かモメてた?


    大口
    モメてないね。
    ゆっくり、前々回ウォールストリートジャーナルが指摘してたでしょ。
    韓国人は経済力で差別するって。


    大口
    そもそも理由なんて何でも良いんだよ。
    これはいずれ単体で動画をつくるけど、劣等性の指摘ってのは「相手をこれだけ侮辱できる」って行為も含まれるんだよ。
    要するに、相手を侮辱できるって事はそれだけ「自分が偉いからだ」という考え方ね。


    大口
    次は2015年にロシアで発生した、いわゆる「イスラム国」による飛行機爆破テロ事件に関連して韓国のメディアが、「旅客機の上で、テロ組織「イスラム国」を示す鳥が「我々がやった」と言っていることに対して、「運命」と書かれたマントを羽織った死神が「手柄泥棒め」と言い返す様子」を風刺として掲載したんだ。



    韓国紙掲載「墜落の風刺画」、ロシア大使が非難
    TBS 2015年11月5日
    http://web.archive.org/web/20151107144816/http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2629372.html


    ゆっくり
    一応聞いておくけど、ロシアって韓国と何か対立していたの?


    大口
    してないよ。
    恐らくだけど、この前年に発生したロシアによるクリミア半島への軍事侵攻に関連し、ロシアが世界的にバッシングされた事から、「劣等性の指摘」に丁度良かったんじゃないかな。


    ゆっくり
    この風刺のテロっていわゆるイスラム国がやったことだから、クリミア問題とは何の関係もないはずなのに、なんで?


    大口
    さっきから言ってるでしょ。
    「劣等性が指摘できればなんでも良い」って。


    大口
    それでさ、これらと「同レベルの公的な行為」って、日本で出来ると思う?


    ゆっくり
    できるわけないでしょ。
    やったらいろんな意味でやったところは終わると思うけど。


    大口
    だよね。
    でも韓国ではできている。
    しかも、韓国内でも多少は批判があるようだけど、今回紹介したのと同じような事は毎年何度も繰り返されている。特に韓国メディアでは、日本人への蔑称である「チョッパリ(豚の蹄の意味)」とか「倭奴(ウェノム)」とか、中国人への蔑称である「垢奴(テノム)」とか、普通に使われているしね。


    ゆっくり
    ネットメディアとかで?


    大口
    違うよ。
    新聞とかテレビとか公共放送とかで。


    ゆっくり
    は?


    大口
    こんな感じで

    外国人の目に映った韓国人-ペ・ジョンイル(代行会計法人公認会計士)
    慶南新聞(韓国語)  2017-04-13
    http://www.knnews.co.kr/news/articleView.php?idxno=1211699

    最近、各種報道機関は地球上から一番最初に消える国の一つに我が国を指定している。様々な研究所の研究結果によれば我が国の人口減少傾向がこのまま持続すればそうなるという。しかし、国家の政策が変わって国民の意識が変われば予測は完全に変わることができる。これは全面的に私たちにかかる問題だ。

    しかし私は地球上で最も長く、そして最も完ぺきに生存する可能性が最も高い国がまさに我が国だと思う。他の人々が何といってもそのように信じたくて実際にもそのような可能性が高いと確信する。このような私の考えを後押しする英国記者が見た大韓民国というYouTube映像に出てきた資料を紹介してみようと思う。その内容をどれほど信じるかは読者しだいだ。

    地球上で国民の平均知能指数が105を越える唯一の国。そして仕事をする時間は世界2位ながら遊ぶ平均時間もまた世界3位を記録する寝ない国。世界で自国の文字が分からない国民が殆どいない国で文盲率1パーセント未満の唯一の国。また、米国とはっきり戦争した時、3日以上持ちこたえることができる8カ国のひとつであり、世界唯一の分断国家ながらもまだ休戦中である国。

    大衆交通に老弱者保護席がある5カ国中のひとつであり、世界2位経済大国であり軍事大国の日本を本当に軽く見る地球上唯一の国。政府部署に女性部が存在する地球上唯一の国で、地下鉄評価世界1位に清潔さと便利さが世界最高の国。世界10大巨大都市の一都市を保有している国。米国、日本、中国、ロシアの世界4大強国を軽く見る度胸のある国。

    インターネットTVを含む超高速通信網が世界で最も発達した国。地球上で最も多くの発音を表記できる文字を持った国。ハングルは24文字で1万1000個の声を表現できるが日本は300個、中国は400個程度に過ぎない。そして世界各国の優秀大学の優等生席を占める国。2位はイスラエルで3位はドイツだ。

    韓国人はユダヤ人をなまけ者に見えるようにする唯一の民族であり、批判的専門家顔負けの情報力で武装した国民だ。世界で最も気が強い民族として韓国人は強い人には必ず「奴」の字を付ける。

    米国奴、倭奴(ウェノム、日本人の蔑称)、垢奴(テノム、中国人の蔑称)、ロシア奴など無意識的に「奴」の字を付けて見下すのが習慣になった。しかし弱小国には寛大な指向を見せる。アフリカ人、インドネシア人、ベトナム人などの国には「奴」の字を付けない。

    韓国人は世界で最も気が強い民族だ。これは韓国の独立運動史だけ見ても知ることが出来る。中国は広大な大陸、限りない砂漠、広い高原に言及して自らを大人と呼ぶが、決定的に韓国人より気が弱い。1932年、日本が中国に満州国を建設して1945年に崩壊するまで13年間、南京大虐殺を含み日本によって死んだ中国人は3200万人に達した。しかし中国人が日本高位層を暗殺した場合は殆どない。これに比べて韓国は35年間、3万2000人の人命被害を出して、中国の1000分の1に過ぎなかったが、日本高位層暗殺の試みと成功回数は世界が感心するほどであった。

    1950年、韓国はパキスタン製鉄工場に見学に行ってフィリピンに留学した。しかし今は彼らが韓国を習いに来ている。びりから2~3番目だった国力が今は世界10位圏を見下げる水準になった。

    もちろん我が国にも短所が多いのは事実だ。しかし、先に述べた様に外国人が認める我が国の底力を私たちが認められない理由は一つもない。最近になって我が国の様々な客観的指標が顕著に悪くなって難しい予想があちこちで流れ出ている。しかし、これも先に見た私たちの力で十分に克服することができる。

    ペ・ジョンイル(代行会計法人公認会計士)


    大口
    「世界で最も気が強い民族として韓国人は強い人には必ず「奴」の字を付ける。米国奴、倭奴(ウェノム、日本人の蔑称)、垢奴(テノム、中国人の蔑称)、ロシア奴など無意識的に「奴」の字を付けて見下すのが習慣になった。」と書かれているね。


    大口
    ちなみに、「しかし弱小国には寛大な指向を見せる。アフリカ人、インドネシア人、ベトナム人などの国には「奴」の字を付けない。」とか書いているけど、実際には韓国人ってアフリカ系や東南アジア系の事をかなり蔑視しているのは、今回のタバコの事例や前回の動画で紹介した事例からわかるよね。


    ゆっくり
    韓国に差別的な人が多いのはわかった、それが教育の問題だけじゃないのも解った
    でもさ、これってたぶん韓国がまだ「若い国」だから色々とアイデンティティとかが確立していなかったり、コンプレックスがあったりする事の表れだと思うんだよね、それを差別的だからって排除してしまうのも違うんじゃない?


    大口
    まずね、何度も言ってるけど差別云々や反日云々は結果として現れる枝葉の問題であって、問題の本質は韓国の価値観や常識の問題って事ね。


    大口
    それと、ゆっくりの考え方は恐らく多文化主義に根ざしているんだろうけど、多文化主義って異なる文化や価値観に根ざした集団同士が、「対等な立場で」共存していく事を目指す考え方だよね。







    大口
    でもさ、蔑視ありきの自民族中心主義って、異なる価値観や文化の集団を否定する事で成り立つ価値観だよね。





    どうやって対等な立場で共存していくのか考えないと。
    もしかして、「韓国の価値観は間違っている」からと、彼らの価値観を全否定して自分達の価値観を押し付けるつもり?


    ゆっくり
    別にそんなつもりじゃないけど、何か上手い方法あるんじゃないかな。


    大口
    多文化主義の概念も韓国との交流も、昨日今日始まった事じゃないんだから、「いい考えがある」なら、とっくに誰かが実践してるだろうね。






    でもそんな物は存在していないから、こうして現実に日韓の間でトラブルが発生しているわけだ。


    ゆっくり
    じゃあどうしろっていうのさ。


    大口
    現状では、個人の責任の範囲での友好は止めないけど、それを集団にまで押し付けるような行為はするべきじゃなく、全体としては価値観の衝突が起きないよう、接触を可能な限り少なくして「住み分け」することくらいしかないかな。
    断交は現実的じゃないけど、積極的な友好も同じく現実的じゃないからね。


    ゆっくり
    うーん、じゃあ解決法が出てきたら友好も問題ないって事でいいよね。


    大口
    解決法が出てくればね。





    逆にいえば、解決法がない現状で無理に友好しようとするのは、むしろあらゆる意味で多文化主義の否定に繋がるって事は覚えておいたほうが良い。


    ゆっくり
    そっか。
    なんか釈然としないけど、何か良い方法考えてみよう。


    大口
    まあ、それも良いんじゃないかな。
    私は「住み分け」が日韓関係における最も「妥当」な関係だと考えているけど、それをゆっくりに押し付けても仕方が無いしね。
    ただ、「解決策が見つかっていない」のに、友好ありきで話を進めちゃ絶対にダメだからね。


    ゆっくり
    ところで、いつになったら前・後編で10分以内の動画にな…


    大口
    それでは、今回はこれにて終わりとなります。


    ゆっくり
    え?ちょ、また!?


    大口
    ご視聴ありがとうございました。


    大口 ゆっくり
    またらいしゅ~


    前回もニコニコのフォロワー・ニコニ広告、youtubeのチャンネル登録・いいね、またコメントやtiwtterのフォロワー登録等ありがとうございました。
    こうした反応が何よりも動画作成の励みとなります。



    お知らせ。
    このニコニコのブロマガの仕様上、コメントが新たにあった事は解るのですが「どの記事にコメントがされたのか」を確認することが困難です。
    そこで、もし過去記事に質問等私が何らかの回答を必要とするコメントをされた方は、お手数ですが最新の記事かtwitter「@ooguchib」のアカウントのほうへその旨を書いていただけると助かります。



    人気ブログランキングに参加中です、もしよかったらクリックをお願いします。


    クリックで人気ブログランキングへ


    以下は当ブロマガのお勧め記事マイリストです、もしよかったらこちらもどうぞ。




    動画版マイリスト









  • 韓国文化の特徴

    2017-06-21 22:22146

    さて、本日は以前から書こうとは考えていましたが、丁度良い引用記事がなく見送っていた内容について書く事とします。


    最近韓国メディアにおいて韓国の詩人の寄稿として書かれた記事で、韓国的価値観による「他者の劣等性を指摘する事で自己の優越性を証明する」が、日本の盆栽や庭園文化の劣等性を指摘する事で行われていた。


    しかし、この詩人の主張は韓国がこれまで行ってきた「韓国庭園の世界化」と矛盾する内容が含まれているうえに、かつて韓国は「盆栽の韓国起源」を主張した事もあり、それぞれがそれぞれに相互に矛盾する状態になっている。


    こうした背景には、韓国特有の「主観的・絶対的正しさ」により、それぞれがそれぞれ自身の「正しさ」を主張しているうえに、その時の事情で「伝統文化」をこの「正しさ」で上書きしてしまうために、文化が伝統として定着し難い特徴があり、ある意味この「いい加減さ」と「一貫性・継続性のなさ」こそが現代韓国文化の特徴といえる。


    ※一部を除き、引用記事が日本語の場合には文中にリンク用アドレスとタイトルのみ表記、韓国語のものやリンク切れで参照不能な記事のみ文末にまとめて本文を引用します。
    ※本文中のリンクは引用の元記事、或いはインターネットアーカイブやウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。



    1:他を貶す事で自画自賛


    まずこちらの記事から

    日本人の「閉じられた自然観」-イ・ヒョヌ(詩人)
    慶南新聞(韓国語)  2017-06-16
    http://www.knnews.co.kr/news/articleView.php?idxno=1217856

    深夜、家の中で静かに盆景を見ていると、自分もあたかも自然の一部になったような錯覚に陥ることもある。余裕を失った現代人が限定された空間の中だけでも悠悠自適に過ごして友とするには申し分ないわけだ。「人間精神の審美的活動を土台に自然景観を表現したもの」と言った盆景愛好家の言葉のように、表面だけを言えば盆景は明らかに芸術的造形物に違いない。しかし、切って捻って針金でぐるぐる巻きにする作業には残忍さまで感じられる。自然に対するすべての過程が真に非自然的だ。

    そのためか、盆景からは自然が奏でる激しい変化の中にも終始一貫した「平和と自由の交響楽」が聞こえない。人間の貪欲の中に他の生物を引き込んで如何におしゃれしてもその全てが束の間の幻想にすぎない。盆景が韓国でも中国でもなく唯一、日本で「盆栽」として花開いた理由は、彼らの国民性がその土台にあると思う。これは人為と模倣で物事を縮小し、自分の手中に作らなければ気がすまない特別な指向が自然に対する態度にもそのまま現れる、という意味だ。

    その点で、盆景の話を庭園に移してみれば日本人の閉じられた自然観がより一層明確になる。「客を迎える落葉の散った茶室の前庭をすっきりするように掃いた後、木を揺さぶって落葉を落とした」という日本の故事がある。何でもありのまま見ることができず、整えなければならない日本人の自然観はこの故事に基づく。どれほど人為的で閉鎖的なのか。一言で言えば、日本の庭園は自然を切り取って人間の望みの中に象徴的に配置した「虚構の庭園」だ。

    これに比べて私たちの庭園は自然と人間の調和を基礎にする。流れる水のように自然に、地形と地物をそのまま生かして、花を植えて良ければ花を植え、木を植えて良ければ木を植え、池一つを掘っても水生植物一つを植えても自然美人に対するようにし、日本のように刃物で過度に整形手術をしていない。従って私たちの庭園は自然と人間の生が一つになる「共存の庭園」と言える。

    日本最高の庭園がある足立美術館と朝鮮最高の園林である瀟灑園(ソセウォン)に行ってみればこれ以上説明は要らない。今日も日本人たちは自然を縮小して自分のものとするために熱心に盆栽を整えて庭園を育てるのに忙しい。

    たとえ偽物の宝石の指輪でも指にはめれば、さらにきれいに見えるという「錯覚の美学」により「残忍な貪欲」が文化の服を着たのではないだろうか?とにかく、日本人の閉じられた自然観の中にある自然は循環する自然ではなく全季節咲いていても香りがしない単なる造花にすぎない。


    この記事では、日本の盆栽文化を「人為と模倣で物事を縮小し、自分の手中に作らなければ気がすまない特別な指向」としており、また日本庭園を「日本の庭園は自然を切り取って人間の望みの中に象徴的に配置した「虚構の庭園」」としています。


    まず、なぜ彼が足立美術館の日本庭園を日本最高の庭園としているのかについて調べてみました。


    この美術館の庭園は有名ですが、元々この美術館自体近代日本芸術を集めた美術館であり、庭園も「日本庭園の要素を取り入れた」庭園であって、伝統的な日本庭園とは少し違い、日本最高の庭園としている評価がどこからのものかわからなかったからです。


    調べた結果分かったのは、アメリカに日本庭園専門誌が存在しており、ここが13年連続で足立美術館の庭園を「日本一」としており、つまり「日本最高の庭園」とは日本国内での自薦ではなくアメリカによる他薦の評価だったのです。


    またこの評価は、「庭そのものの質の高さ」「建物との調和」「利用者への対応」「維持管理の丁寧さ」などから評価されており、単純な伝統庭園そのものへの評価とは少し違います。


    日本庭園が米誌ランキングで「12年連続日本一」に選ばれました 足立美術館


    更に興味深い事として、記事中にある韓国最高の庭園とされている瀟灑園なのですが、歴史を調べてみると、梁山甫(1503-1557)という両班(朝鮮の貴族)が、恩師である趙光祖(1482-1519)が失脚し流配後に死亡すると、自身も隠棲しその時に過ごした住居とされています。


    全羅南道観光案内
    Imagine your Korea


    そしてこの庭園について調べてみると、上記2つの韓国の観光案内に行き着くのですが、内容がそれぞれ微妙に異なっているうえに、なぜ隠棲したのかについても詳細が書かれていません、しかしこれは朝鮮半島の風習である「廃族」という概念で説明できます。


    この廃族とは、失脚した人物の親族や関係者も連帯で地位を失い出世できなくなるという概念で、現在の韓国の親日派財産没収法もこの考えの延長線上にあるわけですが、ようするに梁山甫は恩師が失脚したので自身も連帯で廃族され失脚したという事です。


    つまり、中央から失脚した貴族が、地方の山の中に隠棲しそこに立てた住居と庭が瀟灑園という事になります。


    そしてこの庭園なのですが、調べてみると李朝時代の韓国の主流だった庭園と少し異なっており、失脚し資産もあまりない貴族が、なんとかやりくりしてつくった儒教式庭園というのが真相のようです。


    ただし、高敬命という文禄・慶長の役頃の軍人の書いた『遊瑞石録』では高く評価されているようであり、ただマイナーだったというわけでもないようです。


    【寄稿】韓国庭園が持つ独特の美を世界にアピールしよう 朝鮮日報 2016/05/15


    瀟灑園




    韓国の代表的な庭園の一つとされている舞沂蓮塘





    そして興味深いのは、下段の庭園では池が四角くなっているのですが、韓国にある伝統様式の庭園はその多くが画像と同じように。「四角い池を有している庭園」なのです。


    なぜ四角なのかといえば、これは古代~中世中国における世界観「大地は平面であって四角く、対して天は丸い」という考えに影響されたもので、要するに箱庭的な「世界の縮小デフォルメ」であり、概念的には盆栽の原型となった中国の盆景などと発想が同じなのです。


    そして更に、現在韓国が政府主導で進めている「韓国庭園の世界化」では、この四角い池などを取り入れた伝統庭園の世界化も目指しているのです。


    「日本庭園に胸痛めた」 シカゴで韓国庭園クラブ発足 朝鮮日報 2015/02/06


    つまりこの記事を書いた詩人は、朝鮮の伝統も現在の韓国における韓国庭園の世界化も考慮せず、アメリカの専門誌が評価した日本庭園への評価と、自身の想像で作り上げた日本観で日本の劣等性を指摘し、それで「韓国庭園の優秀性」を主張しているという事になります。


    「蔑視ありきの自民族中心主義」を差し引いても、何もかもがいい加減ですが韓国では「良くある事」です。


    2:「上書き」されていく伝統


    そして上記の記事なのですが、恐らくこれはかつて韓国が行っていた「盆栽の韓国起源説」の延長線上にある論調ではないかと考えられます。


    まずかつて行われていた盆栽の韓国起源説なのですが、それは以下のような内容です。


    (※1)
    私たちの博物館1号の宝物(16)韓国刺繍博物館四季分頃にも 中央日報(韓国語) 2009.06.17


    この記事では、「盆栽の起源は韓国」にあり、その根拠は14世紀の四季盆景図であるとしています。


    四季盆景図






    上記がその四季盆景図なのですが、どう見ても盆栽ではなくただの「鉢植え」です。
    また盆景という名称となっていますが、これは定義的には恐らく中国の鉢植えである盆養に定義されるものです。


    また盆景とは、中国で6世紀に始まった盆の上に土や砂、石、苔や草木などを配置して自然の景色をつくりそれを鑑賞する、ある種の箱庭の事であり、これが遣唐使によって日本に持ち帰られ、平安時代に独自進化したのが盆栽です。


    つまり、四季盆景図は中国の盆景とは関係があるでしょうが、日本の盆栽とは全く関係ないものという事が解ります。


    そして更にここからが問題です。
    最初の記事では、筆者が自宅に盆景を持っている事が書かれていますが、ニュアンス的に盆景ではなく盆栽のような印象をうけます。


    そこでハングルで盆景をgoogle画像検索してみると驚くべき事がわかります。






    見ての通り、「盆栽だらけ」なのです。
    ちなみに、ずっと調べていくとたまに「鉢植え」も出てきます。


    参考までに、日本語で「盆景」を検索してみるとこうなります。






    恐らくですが、現在の韓国では盆景と盆栽の区別が付いておらず、盆栽の事を盆景と呼んでいるのではないのでしょうか。


    つまり最初の記事は、盆景と盆栽の区別が付いていないがために、日本の盆栽は盆景をそのまま模倣したものという前提で、韓国起源説をベースに「人為と模倣で物事を縮小し、自分の手中に作らなければ気がすまない特別な指向」が、朝鮮や中国では廃れたが日本ではその道徳的な劣等性から残ったという結論に至っているのではないでしょうか。


    このようにして、韓国では伝統そのものが次々と上書きされ改変され、原型とは全く異なるものとなっている事例がいくつもあります。


    この事例ならば、現在の韓国では「盆栽と盆景の区別が付いていない状態になっている」「朝鮮に存在した盆景とは日本の盆栽と全く同じものであると認識されている」ということです。


    また、以前から書いているように韓国では「文化に序列があり、文化とは序列が高い国・民族から低い国・民族へと一方通行でつたわっていくもの」という概念がある事から、元々韓国では「日本から韓国に伝わった」という前提そのものを認めない傾向にあります。


    しかし文化とは「相互作用」するものですから、本来は日本の文化の影響が韓国に存在しても何らおかしな事はありません。
    それを認める事ができない韓国では、以下のような事例が発生しています。


    忠武公賛える顕忠祠池、「日本風」議論…伝統様式の四角形の池に作り直す 中央日報 2016年05月20日


    こちらの記事では、韓国の庭園にある池が「顕忠祠池は1990年代初めから日本の京都の二の丸庭園の池をまねて作った」としており、だからこそ先ほども挙げた中国式世界観の四角い池に変えるべきとしています。


    しかも記事によると完全な作り変えは不可能であるため、「伝統様式に近い形」にするそうです。


    文化が相互作用するものである以上、仮にこれが日本の池に影響を受けて作られた池ならば、本来それは日本文化の影響を受けて作られた韓国文化の池という事になるわけですから、長い時間がたてばそれも伝統文化の一部となっていくはずです。


    しかし上記に説明したような考え方から韓国ではそれが受け入れられず、強引に現在の事情で改変し伝統様式とも異なる全く別物に上書きしようとしているわけです。


    3:現代韓国文化の特徴


    今回書いたように、現在の韓国ではその場の勢いや「他者の劣等性を指摘できれば自己の優越性が証明される」といった考え方から、伝統が伝統として継承されずに別物に上書きされ改変されていくという事がよく発生します。


    一見すると過去の伝統を復活させているだけのように見えても、実際には韓国茶道などに見られるように現在の事情で創作されたものや、今回の事例の盆景のようにまったくの別物に改変された事例、または庭園の事例のように伝統や歴史になる前に上書き目的でリセットされ別物になった事例などが多数あります。


    結果、現在韓国が「世界化」しようとしている文化はその多くが「今現在の事情で創作されたもの」ばかりになっているため、「薄っぺらさ」を外国人に看破され全く広まらないという状態になっているわけです。


    そして、これをそのまま定義すると韓国は「文化が定着しない国」となるわけですが、私は実はむしろこれこそが韓国文化なのではないかと考えています。


    私達は文化といえば歴史の積み重ねであると考えていますし、韓国でも表面的にはそう定義されていますが、実際の韓国で行われているのは「リセット」と「上書き」ばかりです。
    そして彼らはそれを昔からあった伝統であるとして疑っていません。


    だからこそ、その場の事情でリセットされ上書きされた「今」こそが韓国の文化そのものであり、いい加減さと一貫性・継続性の無さという行動様式に基き、「伝統文化”という設定”で継承され続けている」のが韓国の伝統文化なのではないかという事です。


    現在の韓国で盆栽が盆景と混同されているのも、日本庭園の池の影響を受けて作られた20年前の池を「新たに」”四角っぽい”池に作りかえるのも、それが韓国の伝統文化というわけです。
    「いい加減さ」と「一貫性・継続性の無さ」は常に安定して一貫していますから。


    書き方を変えると、時間的に連続性の無い独立した「今」が連続している「事になっている」のが韓国の伝統文化の特徴ともいえます。
    ですから韓国では、今日まで伝統だったものが明日には全く別のものに変わって「伝統」と呼ばれる事もありうるわけです。




    お知らせ。
    このニコニコのブロマガの仕様上、コメントが新たにあった事は解るのですが「どの記事にコメントがされたのか」を確認することが困難です。
    そこで、もし過去記事に質問等私が何らかの回答を必要とするコメントをされた方は、お手数ですが最新の記事かtwitter「@ooguchib」のアカウントのほうへその旨を書いていただけると助かります。



    人気ブログランキングに参加中です、もしよかったらクリックをお願いします。


    クリックで人気ブログランキングへ


    以下は当ブロマガのお勧め記事マイリストです、もしよかったらこちらもどうぞ。




    動画版マイリスト






    (※1)
    私たちの博物館1号の宝物(16)韓国刺繍博物館四季分頃にも
    中央日報(韓国語) 2009.06.17
    https://web.archive.org/web/20090621001526/http://news.joins.com/article/840/3650840.html?ctg=12

    盆栽(プンジェ)は「縮み指向の日本」を象徴する代表的な文化です。「盆栽」といえば日本を思い浮かべるほどで、日本の盆栽の歴史が私たちより先んじているとしても、首を縦にふる方が多いでしょう。

    このような日本の盆栽宗主国の主張に待ったをかける文化財がまさに『四季盆景図 4幅屏風』です。14世紀作品のこの屏風に描かれいるの梅(春)・レンゲ(夏)・ブドウ(秋)・松(冬)等植木鉢に咲いた四季の花木と器物です。

    盆栽の下に車輪を付けて移動しやすくした発想が引き立って見えます。植木鉢の周りには花・雲・波などの紋があって、石盤の周囲には採石彫刻を飾りました。私たちの先祖の盆栽の水準が当時、すでに相当な水準に達していたことを見せるものです。

    この屏風は現存する刺繍品の中で年代が最も古い作品であり、唯一の四幅屏風です。屏風は通常二幅屏風あるいは八幅や十幅で作ります。無地の絹を土台にして、円の中だけ模様を描いた点もめったに見られない構造です。染料を使わないで色糸だけ使う韓国伝統刺繍の独創性を見せる作品です。

    韓国刺繍博物館ホ・ドンファ館長は1980年代初め、古美術商がトルコ大使夫人に渡すことになっていたこの作品を契約を破棄するように説得して入手したといいます。そのおかげで韓国の地に残って宝物と指定することができました。

    イ・ギョンヒ記者