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押井守の「世界の半分を怒らせる」。第15号

2013-04-15 12:00
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 ■MAMORU OSHII MAIL MAGAZINE
 ■押井守の「世界の半分を怒らせる」。
 ■第15号(2013.4.15)

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【CONTENTS】目次

 1. NEWS
 2. 時事砲弾(1)「きたちょう」
       (2)《特別編》「世界情勢を読み解く(2)」
 3. 何度言ってもわからない/監督かく語りき
  【第11回】「『Garm Wars』からのハリウッド脚本の現状(2)」
 4. 押井守のうれしはずかしカナダ日記(2)
 5. 監督外部記憶装置「小説解説(2)」
 6. 熱海おたより通信
 7. I.Gマキノの「ガルム戦記」(11)
 8. 募集
 
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【NEWS】押井守関連情報

 《発売中》文庫『ケルベロス 鋼鉄の猟犬』(幻冬舎文庫)
 《発売中》小説『ゾンビ日記』(角川春樹事務所)
 《発売中》新書『コミュニケーションは、要らない』(幻冬舎新書)
 《発売中》重鉄騎×押井守[ポーランドメイキング]
      DVD&映像読本(キャラアニ)
 《発売中》iPhone/iPadアプリ『ちまみれマイ・らぶ』(iTunesストア)
 《連載中》押井守監督の「勝つために見る映画」
     (日経ビジネスONLINE)連載中
 《OA》ラジオ「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」(FM TOKYO)
   「ニコニコ生放送/押井守×鈴木敏夫×川上量生」ポッドキャスト配信中
 《製作決定》映画『The Last Druid: Garm Wars』(2014年公開予定)

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【時事砲弾】

 押井監督が時事ネタに鋭く切りこむ「時事砲弾」。ときには榴弾のように、
 またあるときは徹甲弾、照明弾、焼夷弾、ガス弾…と目的に応じて様々な
 角度からオシイ論が放たれます。今回も前回に引き続き、時事砲弾特別編
 ロングインタビューの後編をお送りします。TPP問題を出発点にした砲弾
 はアジアからポーランドをめぐり、日本の米作問題にまで着弾します。

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 第14回:(1)「きたちょう」

「きたちょう」と言えば「サンデー志ん朝」の谷幹一です。
 まあ、60歳以上の日本人でなければ覚えていないギャグでしょう。
「来たか朝さん待ってたホイ」の一連の動きは谷幹一が脚気でないことを誇示し
ていましたが、北朝鮮のミサイル騒ぎは日本という国が深刻なビタミン不足で、
反射神経がダメになっていることをあからさまに示しています。

 だ・か・ら…核兵器なんて無いんだってば。
 核分裂兵器なんてものは、地上または地下爆発の実験を繰り返さなければ、実
用化なんぞできる筈もなく、また先日の核実験がフェイクでないとして、すでに
核分裂装置の開発に成功していたとしても、それをミサイルに搭載するレベルに
まで小型化する技術は半端でなく高度なものであって、しかもこれを適切な高度
で起動させる技術的ハードルはとてつもなく高く、これまた実験を繰り返さなけ
れば実戦配備できるようなシロモノじゃありません。
 そんな技術が、というよりそんな国力がそもそもあの国に存在する、と考える
方がどうかしてると、なぜそう思えないのか不思議でなりません。
 そもそもが「てぽどん」だの「のどん」だの、勝手な名前をつけてますけど、
要するにロシア製スカッドのコピーであり、そのまた改良品に過ぎません。しか
もそのスカッド自体がナチス・ドイツのV2ロケットのコピーに過ぎないのであ
って、非核であった場合の威力がどれほどのものかは、第二次大戦からこっち、
イラン・イラク戦争や湾岸戦争でも実施済みなのですから、恐れるに足りません。
 もちろん日本のどこかに落っこちた場合、被害が出ない筈はありませんが、た
かだか数百キロの弾頭炸薬重量しかない非核ミサイルに何ができるかは、これま
た容易に想像がつくのであって、政権の存続というリスクを犯してまで撃ちこん
でくる筈がありませんし、日本海側の原発に対艦ミサイルを撃ち込まれる可能性
に比べれば(それは現段階ですでに可能なのですが)、危機と呼ぶに値しません。
 いや、ミサイルの発射実験を繰り返し、核兵器の開発を進めている、そのこと
自体が危機なのだとするのなら、もっと具体的な対応をいますぐ始めるべきでし
ょう。それをしていない(としか思えない)ということは、実は本当の危機感を
持っていない、なによりの証拠です。
 ミサイル破壊準備命令も結構ですが、もし真剣に国防を考えているのなら、
MDなんてバカ金がかかるばかりで、しかも実効性の疑わしい方法でなく、F-2
に空中給油装置を装備して、直ちに長距離侵攻訓練を始めた方が話が早い。うち
の師範代の言い草じゃありませんが、受けてる余裕があるなら腕を伸ばして殴る
べきなのであり、それが「安全・安価・有利」だということになります。
 まあしかし、実はそんなことも二義的・三義的以下の話なのであって、問題の
本質はそんな対応レベルの話じゃありません。
 いざ戦争が始まったとしたら、先方の戦力などカスも同然なのであって、問題
はその背後に控える親方、例の迷惑な大国にあることは明らかなのですから。
 あちらは、これはもう正真正銘の核武装国家なのであって、スカッドのコピー
なんてケチなシロモノでなく、本物のICBMを保有しているのですから、危険な
ことこの上もなく、手下の核開発どころの騒ぎじゃありません。
 親方を問題にしないで、なぜ跳ねっ返りの手下の脅威のみを騒ぎ立てるのかと
いえば、外見上は手下のチンピラの方が危険に見えて判りやすいからであり、親
方の脅威を真面目に考えるとなると、本格的な議論が必要になるからであり、要
するに、本質的な議論は可能な限り避けて平穏無事な日常を偽装したい、という
怠惰でいい加減な思考空間がこの国を覆っているからなのです。
 いつも言っているように、物事は正確に順を追って考えなければ正解に近づく
ことはできないのであり、そのことをサボっていくらカラ騒ぎを演じようと、何
も解決しないどころか、ますます事態を悪化させるだけなのです。
 
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濃い!めっちゃ濃いっ!!
おなかいっぱいだ!
52ヶ月前
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質問が濃いなwww
52ヶ月前
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カナダ日記は本ブログに必要なダレ場。次回も楽しみにしています。
52ヶ月前
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脚本論は何度も読み返すことになりそう
52ヶ月前
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今回も凄く濃い内容。相変わらず読者のみなさんの質問のレベルも高し。
自分は完成された作品よりもメイキングが好きなタイプなので、押井守監督の映画制作に関する本質論が毎号楽しみなのですが、今回の脚本の構成(構造)とドラマに関する考え方はなるほどなぁと。
物凄く大事な観点だと思ったので、自分用に再編集して永久保存しておきます(笑)
52ヶ月前
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