• 「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦」観てきました。ついに通常の3倍のスピードが現実へ

    2017-09-07 22:40
    アニメ版オリジンもとうとう第5話。「機動戦士ガンダム」といえば「ああ、これ、架空戦記物をやりたかったんだろうな~」という描写が見え隠れしたりするアニメですが、今回はまさに架空戦記全開の戦争が繰り広げられており、大変見ごたえのある内容でした。

    か弱い女の子だったアルテイシアも、すっかり精神がぶっ壊れて、「軟弱者!」のセイラ・マスへと無事変貌を遂げていたのが印象的でした。

    「通常の3倍のスピードで接近します!」という絶対適当に入れただろうそのセリフ......長らく「本当に3倍とか可能なのか」と物議を醸してきた一節があったわけですが、本作では、なんと「なるほどこうなっていたのか!この展開は熱い!」といった感じで表現されていたのは良かったなあと思います。あのセリフに従うため、ものすごいGをスーツ無しで耐えるハメになってしまったシャアさんが可哀想な気がしなくもありませんが。

    まあ、どっちにしろ、あれでも空想科学の世界では否定されてそうですけど。


    ただ、男女観が昭和のオヤジくささを感じずにはいられなかったり、ここまでやる予定がなかったせいか黒い三連星がオリジン1話冒頭と噛み合っていなかったりと、微妙な点もいくつか。

    また、本シリーズ全体的に、続きありきの締めばかりで“結”が弱く、単体の映像作品としては他人に薦めにくい、ファン向けの作品に終始してしまっているのは少々残念。

    どうも次回で本編に追いついてしまうようですが(テム・レイさんの最後の元気な姿だ)、いよいよ次回で最後でしょうか。それとも憶測があるように、本編部分も突入してしまうのでしょうか。はてさて。
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  • 「劇場版 Free!-Timeless Medley- 約束」観てきました

    2017-07-30 01:26



    うーん、微妙。話の道筋のわかりづらさといい、必要とは思えないような文字を使ってしまう演出といい、前回感じた脚本の弱さが、新規要素の多さで殊更露出してしまったように思います。

    ファンだけが見るのだからいいのかもしれませんが、逆にファン専用アイテムとしか語れなくなったのは残念で仕方ありません。




    「各登場人物がそれぞれ思いを抱えて」というの、書いてみると別に悪くは思えないはずなのですが、どうもそのひとつひとつが整理不足で、鑑賞側としては理解が追いついて行けませんでした。

    「――水泳を志した理由は父の死で…」。なるほどショッキングな出来事ではありましたが、これまでのお話と比べると突飛の感が否めず。おまけに海外留学まで加わって、すげぇエピソードの山盛り加減が、なんだかひとりだけ浮いてしまっているような。

    だいたい何故、松岡家之墓はあんな辺鄙な場所に、あたかも慰霊碑のようにひとつぽつんとあったのでしょうか。段差すらなくて、ちょっとした登山じゃないですかねあれ。

    そういうひとつひとつの、「自信がないからハデな描写で印象付けよう」というような、制作陣の思惑を感じさせてしまうのが、魅力の薄さと見えた次第でありました。
  • 「しあわせな人生の選択」観てきました。感想

    2017-07-17 23:18



    とにかく面白い映画。末期癌の治療をあきらめ、自死を選択したフリアン。そんな旧友のため、はるばるカナダからやって来たトマスは、早まるなよといった感じなのですが、フリアンはうるさい帰れとばかりに拒否感を露わにし、その後も彼の「その日良ければ」といった生き方を観客に示すわけです。

    ところが、それでもやはりところどころ弱気さを見せてしまうフリアンの不安定さというのは、とても人間くさい。いさぎよく死への準備をしながら、何かある度に弱気になってしまう「逆転現象」が、シニカルな喜劇として成立しているように感じました。

    ただ、終盤のトマスの不貞以降がよくわからない。ネットで他の人の感想を見ても、やはりそこに引っかかる人は多かったように思います。しかし、どの感想を伺ってもあまり納得いく見方というのがありませんでした。

    特にトマスは、本作での描写に限定すると、ルール遵守意識の薄いフリアンとは対照的な、真面目な人というイメージしかなかったわけです。もちろんフリアンと仲が良かったわけですから、彼にも何かしらフリアンのような不道徳さを持ち合わせている可能性はあります。しかしながら、観客としてはこの作品内での限定的な情報でイメージを固めるしかないわけで、そこであの展開は面食らってしまうのが不可避なのであります。

    結末から逆引き的に考えると、最後の最後でトマスが何も言い返せずフリアンの要求をのんでしまうのは、ホテルから出てきたところを見られて気まずかったのがあります。ただ、それにはフリアンの準備に要する時間を無視しているとも思いますが。

    本作は全体的に皮肉が多いので、単にラストも安易なお涙頂戴ではなく、シニカルに終わりたかったのがあるのではないか。個人的にはそこが一番の落とし所かなと思います。こういう映画は、そういった傾向もあるように感じますし。



    …と、まあ、感想は終盤に関する疑問点に集中してしまいましたが、なかなかの傑作でした。特にブロマンス要素が強くて、観ててウキウキでございました。


    そういえば、途中で養子持ちのレズビアンカップルが出てきましたね。スペインではああいった家庭も一般的なんでしょうか…?