ホラーゲーム批評第二十三回:レイジングループ
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ホラーゲーム批評第二十三回:レイジングループ

2017-02-04 23:57
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総括

神ゲー。色んな意味で
の一言で終わらせてしまってもいいのですが。
さすがにそれで終わらせてしまっては信用もされないと思いますし、これからのレビューの信頼性と発言権を失ってしまいそうな気がしますので真面目に書きます。
ただし。 このゲームは性質上、一切の情報を知らないままでプレイするのが一番面白いのは間違いありません。もしあなた方がこの言葉を信用してくださるというのなら、何も知らないままプレイされるのがよろしいかと思います。
それでもし、この言葉を信じて遊んでみたが面白くなかった、僕が嘘を吐いていた、とおっしゃるのであれば、どうぞ僕をくくっていただいて構いません。
この覚悟をお見せすることだけが、卑怯者である僕があなた方に信頼していただける、唯一の手段だと確信しています。
それに……レビューなんて人狼ゲームと同じ。要は発言者を信じるか、信じないか。
……最後の判断は、皆さんそれぞれにお任せします。僕からは以上です。



と、茶番じみた前口上はこのくらいにして今回のレビューいってみよう。 をち戻り! ドン☆




タイトル :レイジングループ
発売・開発:ケムコ
配信年  :2017年

ハード  :PS Vita,PS4、Switch
      PC(Steam、DMM、DLsite、ドワンゴジェイピーストア)
価格   :3,000円(税込)


人狼なんているわけがないじゃないか!

ストーリー
バイク旅行者・房石陽明(ふさいしはるあき)は道に迷い山中を彷徨ううちに、ふとした事情からとある奇妙な集落へとたどり着く。
――休水(やすみず)集落。地理的に隔絶され、今なお申奈(しんない)信仰と呼ばれる独自の風習が残る藤良村の中に存在する、極めて閉鎖的な集落。そこで時おり立つ霧は、曰く黄泉に通じる霧であり……霧の中からおおかみが蘇って人になりかわり、人を殺すのだと。だから休水の人々は、霧の中で「黄泉忌みの宴」を開き話し合って、人に化けたおおかみを探し出し、一人ずつ「くくって」処刑しなければならないのだと。折り悪く霧が立ち、休水集落に閉じ込められてしまった陽明は、宴の禁を破ってしまったために人身狼面の「人狼」に襲われ、あえなく命を落としてしまった――筈だった。
だが気がつくと彼は、自分の死の確かな記憶を持ったまま、山中を迷っていた時点へと時間を遡って戻ってきてしまう。
自分に何が起こっているのかもわからぬままに、霧の休水に囚われてしまった陽明。
霧の中で行われる、人と狼との、長い、長い血塗られた宴の始まりであった。



 さて、今回のレビュータイトル『レイジングループ』は、2015年12月にスマホ向けアプリとして発売され好評を博し、2017年1月にPS Vita用ダウンロードソフトとして移植されたホラーサスペンスノベルADVだ。

このゲームのすごい所は、スマホ版だと最初のメインルートが丸々一本無料で遊べてしまうという太っ腹ぶり。
とりあえずどんなゲームかやってみたい!という人はスマホ版をDLして遊んでみるといい。
無料だからボリュームすくないんでしょ?と思った人は残念。無料分でもお腹いっぱいになるぐらいの分量があるぞ! プレイしてみて本当にケムコのサービス精神すげえって思った。

レイジングループ公式サイト←DL先を探すなら公式からどうぞ 

そして今回PS Vitaに移植されるのにあたって、フルボイス化既存ルートの加筆修正新CGの追加新しいエンディングの追加などがなされ、Vita版は完全版レイジングループになったといって差し支えない変更が加わっている。
フルボイスはかなりの分量だし、追加エンディングがいろんな意味ですごかったりするんで、プレイできるならVita版の方がおすすめ。
はっぴゃっぴゃー


深い山の中に位置する集落、休水
そこになんの因果か迷い込んでしまう房石陽明
彼は「宴」に生き残るだけではなく、自身の「死に戻り」現象の原因をも探る事になる







なんといってもこのゲームの特徴は、あの有名な人狼ゲームをモチーフにしたストーリー。
主人公・房石陽明が奇妙な集落の中で、人狼ゲームにまるでそっくりな殺人儀式「黄泉忌みの宴」に参加させられ、集落の住民同士の殺し合いに巻き込まれる、というのが物語の大きな骨子になる。途中まではな!

じゃあ人狼ゲームを知らないとわからないor面白くないか、というとまったくそんな事は無い。
ゲーム中には人狼(黄泉忌みの宴)の丁寧な説明があるので、むしろ人狼をまったく知らない人が人狼に触れるのにちょうどいいぐらいの内容になっている。
レイジングループなら人語が読めるマウンテンゴリラ程度でも人狼のルールが理解できる筈。
自分も人狼はワンナイトしかプレイしたこと無いレベルだったけど、まったく問題なかった。

 良くも悪くもノベルゲーなので、人狼の基本的戦略は房石陽明がほとんど提示してくれるし、プレイヤーは重要な局面での決定を任されるのみ。
裏を返せば、がっつり人狼をプレイできるゲームを期待して購入するとがっかりすることになる。
あくまで人狼要素の多いノベルゲーム・読み物ね。
なので人狼がわからないからってプレイを控える事はまったくないし、なにより勿体ないぞ。



人狼モチーフは確かに本作の特徴の一つだが、
休水に伝わる伝承の謎に迫っていく謎解きパートの比重も相当に高く、そして面白い
“人狼だけのゲーム”じゃなくて、“人狼パートも面白い”、完成度の高いシナリオに舌を巻く





人狼だけど人狼じゃない、だいぶ辛い人狼。それが「黄泉忌みの宴」

 一応、簡単に人狼ゲームの説明をしておこう。
人狼は多人数で遊ぶパーティーゲームで、ひととおおかみの二つの陣営が入り混じって争うコミュニケーションゲーム。
ゲームは昼と夜のターンがあり、
  1. 昼はみんなで話し合って、最もオオカミらしいと思うプレイヤーを処刑する。
  2. 夜はオオカミのプレイヤー達がヒトのプレイヤーを一人選んで殺す。
  3. これを繰り返して最終的に一人でも残った陣営のプレイヤーが勝ち。
という遊びだ。
ただし、ヒトとオオカミは見た目では全く判断がつかないし、話し合いでは当然誤ってヒトであるプレイヤーを処刑する事もある。
話し合いのテーブルにはオオカミもヒトのフリをして潜り込んでいるので、オオカミ陣営は正体を隠しつつ、上手く嘘を吐いて昼の話し合いを誘導し、ヒトの同士討ちを狙っていく必要がある。
ヒト陣営には、
  • 一晩に一人ずつ任意の相手をヒトかオオカミか判別できる占い師
  • 昼に処刑したプレイヤーを翌日にヒトかどうか判別できる霊媒師
  • オオカミの襲撃から誰か一人を守れる狩人
  • お互いを同じ役職であるとゲーム開始時からあらかじめ認識できる共有者
など、特別な役職が存在し、それらの能力を駆使してオオカミを炙り出す。
ええと、役職の細かな有無はルールによって違うので、人狼にはハンターとか狂人とか狐とか恋人とか他の役職がいるルールもあるんだけど、レイジングループには出ないしそこらへんは煩雑になるんで省略。

レイジングループの「黄泉忌みの宴」では

   占い師→ヘビの加護
   共有者→サルの加護
   霊媒師→カラスの加護
   狩人→クモの加護
   狂人→むじなの加護
と、作中設定に沿った言い換えはあるけど、基本的なルールはだいたい上で説明したのと同じ。
ただ違うのは

本当に命がかかったゲームになっている

という点。

つまり昼間に処刑されるというのは、文字通り絞首刑に処される事を意味するし、おおかみの襲撃は朝に惨殺死体で発見されることに他ならない。
 人狼ゲームだと自陣営が勝ちさえすればいいので、捨て身の戦法で自分が死のうとなんだろうと誰か味方が生き残れば勝ち。でも「宴」だとそうはいかない!
人狼ゲームで一種セオリー的な勝ちに繋がる行動でも、登場人物たちは自分の命を危険に晒す行為を原則取れないために制限されてしまっている事が多い。
特に語り手である房石陽明が死んでしまっては意味が無いので、自分の陣営を勝たせた上で、自身が生存していないと意味が無いわけだ。



かくして「黄泉忌みの宴」は幕を開ける
ひとの皮を被った凶悪なおおかみを見つけ、
縊り殺さなければならない
躊躇えば毎夜一人ずつおおかみの牙の餌食になる






 更に命がかかっている必死さから、例えば集落から逃げ出そうとするなど、敢えてルールを破って「宴」から逃れようとする行為も当然起きる。
もちろん、ルール破りには「けがれ」というそれ相応のペナルティが用意されてるんだけど、そのルールの強制力の根源の謎に迫るのもこのゲームの魅力だ。


 おまけに、「宴」で相争うのは休水という狭い集落で普段から一緒に暮らす人達である。
その間にはいろんな因縁が元々存在し、本来なら理想となる理性的で論理的な「宴」の進行の邪魔をする。
因縁とは家族の絆であったり、恋愛感情であったり、富裕層への妬みであったり、様々だ。
極論すれば、大事な人間がおおかみであると疑っていながらかばい立てしたり、普段から気に食わないという理由だけで他の参加者をくくろうとしたり、という事態も起こり得る状況で「宴」を進行しなければならない難しさがあるのだ。

 元々から論理的で複雑なコミュニケーションゲームである人狼ゲームの内に、番狂わせの要因になるルール破りや複雑な人間関係の軋轢等が持ち込まれて、一層深みが増したストーリーに仕立て上げられているのがとても面白い。



論理的に正しい言動であっても、住民同士の
パワーバランスまで考慮して発言しないと信頼を勝ち取りえない
この混迷を極める状況の中で房石陽明がどのように立ち回るのか
ここが本作の大きな見どころでもある




死する毎に幾度も“をち戻る”房石陽明とはいったい何者なのか

 そんな異常な殺人儀式に立ち向かう主人公、房石陽明(ふさいしはるあき)
彼は24歳の一般人で、本来ならば何の力も持たない、ただの青年である。


ふさゆきさん
もとい、主人公の房石陽明さん
新車のバイクを事故でぶっ壊し、その上でこんな集落に迷い込んで「宴」に参加するハメになる気の毒な人……の筈なんだが。
ゲームが進むにつれて徐々にただものじゃないことを察して気の毒さが薄れる
完全にサイコ



 だが休水に足を踏み入れた時から、彼は「死に戻り」と呼ばれる現象を繰り返すようになってしまい、死ぬ度にその記憶を持ったまま「宴」発生前夜の5月11日に戻ってしまうという奇妙な体験を繰り返す事になる。



降りかかる数々の死
だが繰り返す死は新たな展開を生むための武器にもなる
何度も死にながら真相を解き明かすのだ






死は辛く苦しい、忌避すべき事象だが、「死に戻り」にはメリットがある。
「死に戻り」によって、本来なら知り得ない情報を“命”と引き換えに集める事ができるのだ。
これをゲーム的に表現したシステムが『KEY』で、特定のバッドエンドを迎えるとKEYを入手することができ、以前は選べなかった選択肢がアンロックされるようになるぞ。
また、死ぬこと以外で手に入るKEYも若干だが存在する。



死と引き換えに情報を知る
情報を制すものが戦いを制す
霧の中に散らばるKEYを集めて藤良を覆う怪を
払うのだ







ロックされている選択肢        
特定の行動をする事でKEYを手に入れ、 
選択肢をアンロックすることができる  
ほとんどのKEYは死ぬことで手に入るが 
中にはそれ以外の手段で手に入るものも 






また、バッド含めた全てのエンディングには
ヒントコーナーが存在する
ここでは口汚いけどすごく親切な謎のひつじさんが
出てきてプレイヤーにアドバイスをくれる
これを見たさにわざと死ぬような選択肢を選んでしまうので困る




 何度も何度も死に続け、ループを繰り返して真相に近づいていく。それがレイジングループの進め方だ。

 ここで、まともな神経の持ち主なら、不思議に思うことがあるかもしれない。
そんなに死に続けたら、房石陽明の精神が持たなくて発狂しちゃうんじゃないの?と。

だが幸か不幸か、そのような心配は一切ご無用。

陽明さんのメンタルはアドベンチャー主人公屈指の強さを誇る。
いや、メンタルが強いというよりむしろ、頭のネジが完全に外れてしまっているといった方が正しい。

最初こそ典型的な好青年、という風を装っているものの、物語が進むにつれて次第に異常性を発揮し、プレイヤーの不安を煽ってくる。




陽明さんがある登場人物と初対面で交わす会話
自己紹介代わりの会話がコレである
もちろん本気で言ってるわけではないんだが、プレイヤー含めてドン引き





ただ、単に頭がおかしい人というわけではなく頭脳は極めて明晰。
誇張抜きでアドベンチャーゲームでも稀に見る優秀な思考回路の持ち主で、プレイヤーがゲーム中に思った疑問は陽明さんも疑問を持ち、先回りして検証してくれることがほとんど。
他のアドベンチャーゲームにありがちな、主人公が明後日の方向に謎解きを始めたり、突如迂闊な行動をとって危機に陥る、みたいな展開が無い。マジで無い。

 そもそも、このゲームの「宴」に参加する他のメンバーは狭くて閉鎖的な集落に住む知己同士で、いわば家族同然の人達ばかり。
そこによそ者である陽明さんが入り込んでいって「宴」に参加し、生き残らなければならない
という最悪の状況。
誰だって隣近所の人間を殺すより先に、まずは昨日来たばかりのよそ者を殺すだろうし、俺が陽明さんだったら無理ゲー!!って叫んでその場で泡吹いて倒れるね!

そんな中にあって、陽明さんは口先一つで周囲を丸め込んで生き残っていく能力の持ち主なわけで、この陽明さんの「宴」での立ち回りを見るのが本作の見どころの一つである。
とにかく口と頭がよく回るキャラ。

 例えば、陽明さんの異常性を示すこんなエピソード。
劇中に頭をグチャグチャに潰された死体を発見する場面があるんだけど、陽明さんは「頭を潰された死体はミステリでは死体すりかえトリックの常套手段である」と即座に考える。
まるでプレイヤーの気持ちを代弁するかのようで、非常に素晴らしい。ここまではいい。
問題はここから
で、ほぼ躊躇い無しにグチャグチャになった頭の残骸に手を突っ込んで掻き分け始める陽明さん。
残骸から下顎部分を発見した陽明さんは、被害者と生前仲良くしていた住民に「遺体の歯に治療跡がありますが、被害者は生前、歯の治療をしていましたか?」と質問。
「いや、○○は歯の治療はしていなかったはず」と、もしかして死体が被害者本人のものではないんじゃないか、という期待を滲ませつつ答える住民に陽明さんは
「今のは誘導を避けるための嘘です。死体は本人ですね」
と言い放つ。

いや、しっかりとした現場の調査はして欲しいんだけどさ。
誰がそこまでしろって言ったよおおぉ!!!
ここで住民に思いっきりぶん殴られて死んでもおかしくないぞ!

更に遺体の検証が終わった後に陽明さんが抱いた感想が、「手が汚れちゃったから後で洗わないと」なんで、正直、陽明さんすげえ……以外の感想が出ないぜ!

 とまあこんなのは序の口の軽いジャブみたいなもんで、陽明さんの一般人とは思えない驚くべき対応力ぶりには劇中ずっと驚くばかり。ここでは書けないような場面ではもっともっとすごいぞ!
本当に怖いのはおおかみじゃなくて陽明さんでは?とプレイ中に何度思った事か!
神をも恐れぬような人間性もさることながら、とにかく思考力と弁舌が優れた陽明さんはまさしくヒーローと言っても過言では無い。
この人なら何回死んでも平気だろうな、という妙な説得力がある。

個人的には今まで触れてきたゲームや小説の中でもトップクラスに好きな主人公キャラ。
ゲームを終えた時には陽明さんが主人公のゲームがまたやりたいな……とつくづく思った。
ただし現実にこんな人間がいたら、絶対に自分の周りには居て欲しくない。
人間性は金に汚くないパタリロ殿下みたいな奴だからな!

あと陽明さんの仏舎利ロック、最高です。

お互いに殺し合う愉快な仲間たちを紹介するぜ!

 この物語に登場する魅力的なキャラクターは陽明さんだけじゃない。
みんな個性が立っていて、ゲームが終わった時にはどのキャラも強く印象に残っているだろう。
この中で誰がおおかみになるのか、予想してからゲームを遊ぶのも面白いはず。


タイトル絵にも載ってる芹沢千枝実ちゃん
ゲーム画面ではほとんど見えないが、立ち絵の
足の肉感が非常に素晴らしい
健康的な色香で惑わせてぶっしゅぶっしゅ人を
殺すおおかみに違いない!
ゲロ吐きヒロイン






クールで超然とした振る舞いが独特な回末李花子さん
長者と呼ばれる特殊な家の当主
見た目は若く、地の文でも少女と表される見た目だが27歳である
27歳、である
慈悲に溢れた優しい仮面の下は、血に飢えたおおかみに違いない!
ほおぉぉぉぉぉぉう!





村に迷い込んだ素性の知れない子供、めー子ちゃん(仮)
 ふ さ ゆ き さ ん !
天真爛漫な見た目で油断させて人を騙すおおかみに違いない!








知的な長男、織部㤗長くん
眼鏡に学ランというThe優等生な見た目
頭も性格も良いイケメンというハイスペック
品行方正と思わせといてその仮面の下に残虐な本性を隠し持つおおかみに違いない!

㤗長くんと間宮さんのコンビ、また見たいっす……





醸田近望、通称モッチー
奇矯の振る舞いが目立つが、勘が異常に鋭い天才児
遊び半分に人を殺すおおかみに違いない!
女装するのにノンケなんですね失望しました








ほうほう、ほうほうほう
これはまた可愛らしい女子ですのう……
巻島春と申すのか
奇抜な装いもまた善哉
しかしなにやら心に秘密を持つ様子……
もしかしたらおおかみの本性を隠しもってるやもしれませぬなあ……
かみさまかわいい






The田舎のヤンキー織部義次
中学生とは思えない胸元がセクシー
こういうヤンキーキャラは実は性根は優しい、とみせかけて本当に凶暴なおおかみってオチだろゴラァ!
わかってんだぞ!
マヨネーズ脱色ってこんな綺麗にできんの?






一目見て未亡人、プレイしてやっぱり未亡人の織部かおりさん
未亡人ゆえの熟れた肉体と淫靡な情欲と共に、
おおかみの本性を隠し持ってるに違いない!
ゲーム中の理不尽担当みたいなとこある








春ちゃんのお爺ちゃん巻島寛造
スティーブン・ラングみたいな鋼の肉体を持つスーパーお爺ちゃん
渋かっこいい猟師
獣だけじゃ飽き足らず、人間を狩りたくなってしまったおおかみに違いない!
熱海旅行でどんな様子だったか知りたい






迷信深い老人代表、山脇多恵ばあ
若者やよそ者に対して冷たい、横溝正史の小説に出てきそうな老婆
豪血寺お種みたいによなよな若返って人を殺すおおかみに違いない!
ところで多恵ばあルートないんですかね







広い肩幅と厚い胸板が素敵な若頭、室匠
こんな見た目なのにノンケってウッソだろお前!
ぶっきらぼうな優しさの下におおかみの素顔を隠しているに違いない!
清之介との過去話がすごく読みたい






からすを司る長者筋・能里出身の能里清之介氏
能里のボンクラ、青びょうたんと陰口言われたい放題の方
典型的な嫌な奴と思わせといて実は良い人……
のパターンかと思わせといてやっぱりおおかみなんだろ!間違いない!
おそらくほぼ全てのプレイヤーで評価180度変わるキャラだと思われる






誰も本名を知らない、通称狼じじい
歳の割にしっかりした体つきをしていてビビる
ただの痴呆老人かと思わせといて実は人殺しが
三度の飯より好きな凶悪なおおかみに違いない!








体を張って取材を頑張るライター馬宮久子さん
かなりの博識で、素直にその知識量には驚かされる
普段の執筆業のストレスを殺戮で癒す凶悪なおおかみにちがいない!
エクストラストーリーを読むと、作中最大の不運の持ち主のような気がする
㤗長くんとの間に立てたフラグはどうなるのかすっごく気になります





淫乱テディベア
寡黙なカメラマン、橋本雄大
美人の奥さんと可愛い三人の娘さんがいるという羨ましすぎる幸せ者
事件当日が娘の誕生日という、即死級のフラグを立てて休水に来た命知らず
豚みたいななりをしておおかみに違いない!
あ、やめてタックルしないで死ぬ



 どのキャラも一癖も二癖もある人物ばっかり!
そしてプレイヤーも「宴」に参加して、この中の誰をくくるか、投票しなければいけないという辛さ!
「宴」での投票は上座から順番に行っていくんだけど、主人公はよそ者だから下座に座らされるんだよね。
なので、昼に誰を処刑するかのキャスティングボートはほとんどの場合においてプレイヤーが持たされる。
キャラを殺す最後の一押しはプレイヤーの選択次第。
これは結構、プレイヤーの精神にクるぞ!

わからないはこわい。わからないはおもしろい。

 ここまで読んで頂いて、結局ずっと人狼ゲームやってるゲームなの? それだったら実際の人狼のプレイ記録読むのと大して変わらないんじゃないの?と思われてる方もいらっしゃるかも知れない。
ここは声を大にして言おう。
人狼以外の部分も面白い!
いや、人狼以外の部分が真骨頂と言っても過言では無い!

 「黄泉忌みの宴」は藤良村に伝わる申奈(しんない)信仰に根差した儀式なので、「宴」の謎に迫るには当然その申奈信仰の起源を探っていく展開になるんだけど、その時の謎が紐解けていく様が超絶面白い!
緻密に組み上げられた設定が徐々に露わになっていくにつれて、ドキドキとワクワクが抑えきれなくなっていく。

また、話の合間合間に謎を提示していくタイミングが上手いんだよね。予定調和に話が進んでいると思った隙に、不意を突いてとんでもないイレギュラーな事態がぶちあがるので、緊張感がずっと持続したままラストまで持って行かれる。

一回遊ぶとやめられないとまらないで、ひっさしぶりにゲームで徹夜して、実生活に支障をきたしたぜ! 何の自慢にもならない!

 かなりの文章量を誇るゲームにも関わらず、霧が立ってからはダレる事無く話は進むし、途中で想像を越える意外な展開にまるで頭をぶん殴られた時のような衝撃を受けて、一人でプレイしてるのに思わず声が漏れた。

 本当にこのゲームに関してはネタバレを一切見ないで遊んでみて欲しい。俺から言えることはそれだけ! あとはネタバレになるんで言えない!

しかも、クリアしたら他キャラの心の声が覗けたり補足的な情報が追加される「暴露モード」や、本編の後日談を描いた「エクストラストーリー」も追加されてボリューム満点。
暴露モードのおかげで二周目も楽しく遊べるぞ。
開発者の「プレイヤーを絶対寝かさないからな!」の声が聞こえてきそうな勢いだ。身体が嬉しすぎる悲鳴を挙げてるんですけど!
エクストラストーリーでオススメは三本目のホラー風。ホラー風ってなんだ! 立派にホラーじゃないか!


ほとんど諸手を挙げて賞賛したいぐらいシナリオが優れたゲームなんだけど、気になった点もいくつか挙げとこう。
まず、ストーリーが本格的に動き出すまでがやや長い点。
とりあえず最初の「宴」までは遊んでみて欲しい。
そこからは退屈しないで遊べるはずだから!
あと最初のチュートリアルがかなり丁寧で長いあとギャグがくどいので、そこは適当に読み飛ばした方がいいかもしれない。
ただし動画配信制限についての説明がチュートリアルにはあるので、配信したりプレイ動画を撮りたい人は該当箇所をきちんと読むようにしよう!


本編のキャラとは関係が無いかもしれないマスコットりかこがチュートリアルをおこなってくれる
かなり丁寧で、マウンテンゴリラでもノベルゲームの概念を理解できそうな勢い
動画配信者だけはきちんと読む事




次にシリアスとギャグの温度差が激しい所。
ギャグシーンではかなりガッツリとコメディ要素が入るのでノリが合わないと辛いかもしれない。
テーマがテーマだけにギャグが無いと本編が重くなりすぎるのでギャグが入るのは良い事だと思うんだけど、パロディネタ多めの、いわゆるオタク的な文法のものが多い。
シリアスなシーンとギャグシーンは基本的にきちんと分かれているので雰囲気を壊すような事はないのでそこは安心して欲しい。
しかしこの手のギャグはやや人を選ぶところがあるので、人によっては気になるかもしれないぞ。個人的にはエクストラストーリー四本目のギャグはさすがに多少くどく感じたかな。

一部の声優の演技が拙いのも少し気になった。
新人なので仕方ないと言えばその通りだし、登場機会が多い人は上手いんだけど、チラッとだけ出るキャラは声が合ってなかったりする。
ただ、一部のキャラは収録していくうちにだんだん上手くなってるのがわかったりするので、そこは少し面白かった。

あと終盤の展開が込み入ってるので理解し辛いかもしれないな、と感じた。
一応、本編とエクストラストーリーできちんと説明されてはいるんだけど、素地がないと受け入れがたい内容だと思う。
おそらく特定の宗教に帰依してる人なんかは、特に理解しがたい内容かもしれない。

ついでに、他のアドベンチャーゲーム「D.M.L.C デスマッチラブコメ」と世界観がリンクしてて、一部レイジングループだけだと理解しづらいことがあるところ。
エクストラストーリー五本目で補完されてはいるけども。D.M.L.C買うしかねえな!

総括

傑作アドベンチャーゲーム。

 寝る間を惜しんでプレイするなんて体験を久しぶりにした。そのぐらい個人的にはハマったゲーム。
テキスト量もかなりの分量があるし、チャート機能、バックログ、既読スキップ、次の選択肢までスキップ等、ノベルゲームに便利な機能も一通り揃っている。
四八(仮)経験者にはありがたくて涙が出ますよ……。

この内容で3,000円っていう価格設定、破格すぎて目玉が飛び出そう。
十二分にお釣り来るぐらい楽しんだけどいいのかなってぐらい面白かった。

対応ハードを持ってるなら騙されたと思って是非ダウンロードして欲しいし、スマホ版でもいいから触れてみて欲しい。
スマホ版は追加要素が無いけど1,600円で買えるぞ!

Switchにも移植されたし、PC版は色々なところで発売されているので対応プラットフォームが多いのも魅力! 対応ゲーム機持ってないから遊べない……ってことはまずないハズ。
え?XboxOneしか持ってない人はどうすればいいのかって? それは知らん!

個人的には房石陽明とまた会いたいので、このゲームが爆売れして続編が出てくれたら最高だし、この記事を読んで一人でもレイジングループに興味を持ってくれたら嬉しい。
あと、春ちゃんかわいいので続編出たら続投して欲しい。
すっごい面白いよ!もし面白くなかったら松の木の枝に吊るしてもらってかまわないよ!なゲームなので自信を持ってオススメできるゲーム。
ケムコADVチームの実力とやる気がひしひし伝わってくるとても素晴らしいゲームだった!

というわけで長々となってしまったけど、また次回に。それでは皆様、をち戻り。ドン☆



↓このコミュニティで配信しています。よろしければ。





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このレビューのおかげで「レイジングループ」を知ることができました。
確かに「神ゲー」ですね。ありがとうございます。
6ヶ月前
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