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伊集院静の「悩むが花」最終回「“汐時”はまさに今です」
コメ0 週刊文春デジタル 6ヶ月前
この連載も、そろそろ汐時であろう。理由は回答者の私が答えを書いていてちっとも面白くないからである。もう少しましな答えを書く人を見つければいい。 何がどう面白くないかと言えば、相談事、質問がかたよってしまい、これじゃ読者も読んでも仕方ないと思うからだ。
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伊集院静の「悩むが花」第592回「夢と現実ほどかけ離れたものはありません」
コメ0 週刊文春デジタル 7ヶ月前
Q 田舎で小さなパン屋をやっています。最近、七歳の男の子の孫が早朝の仕込みを見に来るようになりました。生地をミキサーでこねる様子や、オーブンの中で膨らむ様子を眺めるのが面白いのだそうです。いつかはパン作りも教えたいと思っています。ただ、孫は見学した後、学校で居眠りをしていると両親から聞きました。私...
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伊集院静の「悩むが花」第591回「下手の考え休むに似たり、これが答えですナ」
コメ0 週刊文春デジタル 7ヶ月前
Q 介護施設を運営する会社で働いています。そんな私の会社ですが、ビッグモーターもビックリのパワハラ体質の会社です。ハラスメント相談窓口の担当者が私の上司で、私自身その上司からパワハラを受けているような始末です。相談どころか、私が口を開けば、上司はヘビのように睨んで締めつけてきます。こんな会社は辞め...
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伊集院静の「悩むが花」第590回「バカは手を引いて、物事の一から十までわかるように説明しなきゃダメ」
コメ0 週刊文春デジタル 7ヶ月前
Q 二歳の娘は家中をグルグル回っては、本棚から本を出したり、おもちゃを広げたりして遊んでいます。私はなるべく娘の好きなようにさせてあげたいのですが、夫は「もっと子供にも注意しないと。主婦でずっと家にいるのに散らかっているのはどういうことなの」と言います。「あれは触っちゃだめ、これは出しちゃだめ」で...
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伊集院静の「悩むが花」第589回「国民と一緒に安堵してる総理大臣がどこにいますか?」
コメ0 週刊文春デジタル 7ヶ月前
Q 大学生の孫がいます。優しい子ですが、愛国心があまりにもないように思えるのです。私が「よその国の人が日本の土地を買ってるみたいよ」と言えば、孫は「税金を払ってるのならいいんじゃない」と平気な顔です。私が女学生だった頃は、炒った大豆を小袋に詰めて学校に泊まり、竹槍で戦うつもりでした。それだけに、も...
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伊集院静の「悩むが花」第588回「あなたはまだ話もできるし、笑い合うこともできるのだから」
コメ0 週刊文春デジタル 7ヶ月前
Q 五つ下の妹とは昔から憎み合うように仲が悪く、成人後はもう何年も会っていません。そんな妹のことを急に思い出す時があり、向き合い方がわかりません。小さかった頃、川で遊んでいて溺れた妹を、私が飛び込んで助けたことがあって、決まってその場面を思い出します。妹は泣きながら私の肩にしがみついていて、その感...
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伊集院静の「悩むが花」第587回「悩みの相談であっても、愛人と呼ぶのは失礼と思いませんか?」
コメ0 週刊文春デジタル 8ヶ月前
Q 都内在住です。八歳の息子は昆虫採集に夢中です。夏には東京でもあちこちで蝉が鳴いていますが、息子は目についた蝉を片っ端から捕まえてきて、家に持ち帰ろうとするのです。室内で鳴かれたらたまらないのでやめるように言っていますが、息子の熱に押し負けそうです……。(40歳・女・会社員)
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伊集院静の「悩むが花」第586回「書きはじめたら最後まで、書いてみることです」
コメ0 週刊文春デジタル 8ヶ月前
Q 夫はスーパーで働いています。仕事柄、一般的な勤め人が休みの日には休めず、夫と子供の休みが合わないことが気になっています。今年のお盆も、周りのママ友があちこち遊んでいるなか、私は家で甲子園を観ているだけかと思うと憂鬱になります。私は贅沢を言っていますか。(32歳・女・主婦)
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伊集院静の「悩むが花」第585回「真っ直ぐ道を歩くように、文字はゆっくり丁寧に書けばイイ」
コメ0 週刊文春デジタル 8ヶ月前
Q 小学校教諭です。字を書く機会が多いにもかかわらず、私は字が下手なのです。練習して手本を見れば何とか書けるようになったものの、人前で書くと下手な字に戻ってしまいます。子供たちに教える身として情けないですし、同僚や保護者からも厳しい目を向けられているはずです。先生の仕事は好きなのですが、自分に自信...
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伊集院静の「悩むが花」第584回「恋愛で一番大切なのは、“距離と時間”です」
コメ0 週刊文春デジタル 9ヶ月前
Q 五十三歳の会社員です。現在、会社から定年前の退職を勧告されています。もし断れば雑用係に回されます。事情を妻に話すと「私の出番ね。交代の準備はできてるから、いつ辞めても大丈夫」とあっけらかんと言われました。妻は結婚するまで看護師として働いており、また病院で働き始めるつもりのようです。恥を晒してで...
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伊集院静の「悩むが花」第583回「リモートで仕事をこなした人は、必ずペナルティーを受けます」
コメ0 週刊文春デジタル 9ヶ月前
Q ラジオ番組を聴いていると、リスナーからの投稿に、「毎週、楽しく聴かせていただいています」「リクエストさせていただきます」と「させていただく」という言葉がとにかく出てきます。先方を敬っているつもりでしょうが、そこまで遜(へりくだ)る必要はないのではないか。先生はどう思われますか。(76歳・男)
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伊集院静の「悩むが花」第582回「それって、人それぞれの考えでしょう」
コメ0 週刊文春デジタル 9ヶ月前
Q 父と母は今年七十歳になります。一人娘の私は学生時代に反抗的な行動を取って両親に迷惑をかけたこともありましたが、今では仲良く過ごせています。先日、実家に帰ったとき、父が「冥土の土産に、絶景を見に行きたいね」と話していました。そこで、今年の夏か秋に、両親への感謝として国内旅行をプレゼントしたいと考...
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伊集院静の「悩むが花」第581回「難しい責任は大人にまかせておいた方がイイ」
コメ0 週刊文春デジタル 9ヶ月前
Q 現在、妊娠八カ月です。私の両親も夫の両親も、初孫の誕生を心待ちにしてくれています。ただ、悩んでいることがあります。子供の名前は私と夫で決めようと思っていたのに、義父が「私に決めさせてほしい」と言い張るのです。先生、子供の名前は誰のものですか。(27歳・女・会社員)
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伊集院静の「悩むが花」第580回「バカは死ななきゃわからないからね」
コメ0 週刊文春デジタル 10ヶ月前
Q 私は八月に三十歳になります。今年、「この人と結婚したい」と初めて思える男性と出逢いました。その人は働いている会社が同じで、まだ交際はしていません。同僚たちと昼食を食べていたとき、彼は「広末涼子がシェフに送ったラブレターに感動した。ああいう手紙をもらったら惚れてしまう」と話していました。そこで、...
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伊集院静の「悩むが花」第579回「親も子も、自分の親と子を選べません」
コメ0 週刊文春デジタル 10ヶ月前
Q 将棋の藤井聡太さんが史上最年少で七冠を達成したというテレビニュースを娘と一緒に見ていました。そこで私が「同じ二十歳なのに藤井君は本当にすごいわね。あなたも頑張りなさいよ」と言うと、娘は「藤井さんは天才なんだから。そんな軽々しく言わないでよ」と怒り出してしまいました。藤井さんのような人と比べるの...
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伊集院静の「悩むが花」第578回「違った方法を取ってみないと、違った自分は見つかりません」
コメ0 週刊文春デジタル 10ヶ月前
Q 地方で小規模な林業を営んでいます。今年、息子は中学一年、十三歳になりました。そろそろ将来のことを考える時期なので、夏休みに山へ連れて行って仕事を教えたいと考えています。しかし、妻は「山へ行かせるより、塾の夏期講習に通わせたい。継いでくれるかわからないから」と反対。しかも「あなたが思い出をつくり...
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伊集院静の「悩むが花」第577回「“知識”というものくらい疑いを持つべきものはありません」
コメ0 週刊文春デジタル 10ヶ月前
Q 実家はお寺です。住職だった父が数年前に亡くなり、長男である兄が継ぎました。父も兄も暴言を吐き、自分勝手な態度をとる人でした。私はそういう二人が嫌で家を出たのですが、最近も母に電話で「檀家からも見放されてきた。おまえの兄をどうにかしてくれ」と頼まれます。私は口出しする立場にないと思うのですが、放...
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伊集院静の「悩むが花」第576回「少しはまともな相談事持って来ないと、つき合い切れん」
コメ0 週刊文春デジタル 10ヶ月前
Q 自宅の建て替えの着工日が近づいています。業者と相談して設計図をつくってもらったのですが、先日、家の間取りや方角から運気を鑑定する「家相」の本を読んだところ、寝室の方角がよくないとわかりました。いまさら設計を変更するのは業者に迷惑をかけると思う一方で、後悔はしたくないのです。設計をやり直すべきか...
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伊集院静の「悩むが花」第575回「スマホができることなんかタカが知れとるに決まっとる」
コメ0 週刊文春デジタル 11ヶ月前
Q 先の連休は、妻は仕事があり、小学四年生の息子と二人で過ごしました。東京の狭いマンションで暮らしており、せっかくなので「海にでも行くか」と誘いました。すると息子はスマートフォンでユーチューブの画面を見せてきて「これで旅行している人の動画を見ればいいじゃん。行った気分になるよ」と。息子は心からそう...
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伊集院静の「悩むが花」第574回「人は必ず素晴らしい出逢いをします」
コメ0 週刊文春デジタル 11ヶ月前
Q 五歳の娘は私に似ておらず、とてもおりこうです。我が子を誉めるのはどうかと思うのですが、飲み込みが早く、何をやらせてもすぐできるタイプです。ただ、そのせいか地道に物事に取り組むことはあまり好きではないようで、ジグソーパズルをやらせても途中で飽きてしまいます。コツコツやることの大切さも教えたほうが...
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伊集院静の「悩むが花」第573回「“ついで”でもやっていいことといけないことがあります」
コメ0 週刊文春デジタル 11ヶ月前
Q 年金受給者となって二年目、妻と娘は働いており、私は家事をしています。かなり慣れてきたのですが、最近、女二人の下着を洗って干すのが当たり前になり、「抵抗がないというのも、嫌だな」というつまらぬ悩みが出てきました。妻も娘も別に気にしていないのですが、「下着くらい自分で洗えよ」というのが正しい男性の...
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伊集院静の「悩むが花」第572回「扉を自分で叩いて、次の世界に歩き出すのが、人生の基本です」
コメ0 週刊文春デジタル 12ヶ月前
Q 大学四年生で就職活動中ですが、本当にやりたいことは別にあります。本心では、いまアルバイトしている本屋でそのまま働いて、いつか独立して自分のお店を持ちたいと思っているんです。ただ、両親が働いて稼いでくれたお金で大学に通わせてもらっているので、親が喜ぶような企業に就職して恩返ししなければという気持...