• 2016.10/30開催「第20回札幌公認(でち)」優勝デッキ解説

    2016-10-31 09:55
    ■ はじめに


     いつもお世話になっております、せきです。
    前回のリーダー布都デッキに続く新作デッキで優勝を収めましたので例のごとく解説します。
    今回使ったデッキは構想期間こそ1ヶ月半とそれなりですが非常に単純なデッキなので、比較的簡潔な記事になります、ご安心ください。


    ■ 環境の急所


     北海道の至宝rainbowによって完成度の高いリーダー布都デッキが構築され、盤面の形成を目標とするデッキに冬の時代が訪れました。
    のみならず、前回の大会では布都以外のリーダーをデッキに組み込んだプレイヤーも他に2名おり、特殊効果【リーダー】が持つポテンシャルの高さが徐々に浮き彫りとなった格好です。
    そこで、長期戦で盤面を作るのもだめ、泥臭くダメージの取り合いをするのもだめ、となると「リーダーが着地する4ノードまでに決着する」という解が最も簡明であると判断し、以前から構想していたアンフェアデッキの調整を進めました。


    ■ デッキ概要


     主催のシンくんが即日アップロードしてくれたデッキリストがこちらになります。
    ざっくり説明すると、豊富なサーチカードから3ノード時点で荼吉尼天を2枚並べることでワンキルするデッキです。
    一見してなんとも荒唐無稽な目標のようにも思えますが、ゲーム最強のサーチカードである決闘のスペルカードの存在が達成を極めてスムーズにしています。



     上図が3ノードワンキル達成の要件です。
    コンボパーツである八雲 藍+決闘のスペルカードの他に連結素材となる「式神」が2枚必要になりますが、それらは菫子の存在から5ノードキャラ+式神1枚に代替することが可能で、そうでなくても達成条件の緩さは破格となります。
     決闘のスペルカードのプレイから具体的にどのような変化が生じるかについては下図の通りで、基本的には命蓮寺2枚+式神「八雲 藍」をサイドボードから落とすことで手札の八雲 藍をN3C1に軽減しますが、既に場にレティなど5ノードのキャラがいる場合は地獄+金伽羅+式神「八雲 藍」を落とすことで直接菫子をエクシーズ召喚します(この場合、必要パーツの八雲 藍は荼吉尼天1枚でも代替することが可能です)。



     もちろん決闘のスペルカードを手札に引き込めない場合3ノードでのワンキルは不可能ですが、今回使用したデッキには忘れ傘の夜行列車を採用しており、また、八雲 藍にアクセスできる妖魔夜行・アンフェアデッキのお供である香霖堂を始めとするN3C1のカードを多数投入しているため、見かけ以上に決闘のスペルカードへのアクセスは快適です。



     そして気になる初手レイセンへの耐性ですが、慧音エンジンの採用により獲得したネクストヒストリー、春乞いの儀式、3枚の鵺の鳴く夜によって、決して楽ではないものの初手で引き込まれたゲームにもワンキルの目はしっかりと残るように構築しました。
    現に今大会でもレイセン・紫色を超える光を投入したコントロールデッキとマッチアップしましたが、3ノード以降にもつれ込みこそしたものの30点ダメージによってスト勝ちを収めています。
     当然ながら、ノード加速を引き込めなかった場合の後攻や、相手のノード加速にレティを合わせられなかった場合ゲームエンドは3ノードから延期されることになりますが、十二神将・ぬえ・菫子あたりのカードパワーでフェアデッキのようにも振る舞えるため、隙を見て荼吉尼天を差し込むことで悪くない確率でゲームを取ることができるでしょう。


    ■ 最後に


     去年の9月にvisionに復帰してから初となるアンフェアデッキの製作でしたが、目論見叶って優勝できたこと大変嬉しく思っています。
    決闘のスペルカードを利用した実戦デッキはまだまだ研究の余地を残した分野であるため、この記事が少しでも皆さんの発見の助けになれば幸いです。
    以上せきでした。
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  • 2016.9/24開催「第15回札幌公認(でち)」優勝デッキ解説

    2016-09-26 03:05
    ■ はじめに


     2位→3位→2位の下振れ期を経てようやく20弾環境で優勝することができたので、自分の考えを整理する意味を込めて今回使用したデッキを解説します。
    札幌における20弾環境初頭のメタゲームについても回り道しつつ書かせていただきますので、例のごとく無駄に長い記事になりましたがご容赦ください。


    ■ 「全一菫子」と20弾初頭の札幌環境について


     札幌における20弾環境のメタゲームは妹紅リアニを出発点とします。
    たとえば今の札幌環境の上位デッキとしては妹紅リアニだけでなく、楽園バニラマナチャコンなども挙げられますが、これら2つは妹紅リアニに対して絶対的に有利なデッキであり、デッキ選択の段階でそうした相性が意識されていることは明らかです。
    それでは何故妹紅リアニが札幌環境の出発点たりえたかと言えば、ひとえに20弾で頒布された全一菫子の存在あってのことでしょう。
     何を隠そう全一菫子をデザインしたのはちび。ではなく僕なのですが、このカードの文面を考える際に大きく意識したのが妹紅リアニとのシナジーです。
    もちろん地獄デッキでの運用も意識しましたが、かのデッキは菫子をエクシーズ召喚する上での要件となる地獄+金伽羅+キクリが成立した時点で菫子なしでもほぼ勝勢であり、パーツを冥界に送り込む手順は据え置きだったためさほど重要視していませんでした(余談ですがエイジャの赤石とのコンボが道外の方々にこれほど早く露見するとは考えていませんでした)。
    天狗の取材からユキ・マイ・ぬえ・妹紅のいずれかを引き込み高速でファッティを展開し、必要に応じ妹紅と菫子の起動効果によって神子を冥界と除外エリアの間で行き来させるギミックが本命で、ここにインペリシャブルシューティングを合わせるなどして勝利条件をずらす含みもあるのが標準的な妹紅リアニです。



     Twitter上やリアルでそうした使い方を身内間に浸透させることで環境を誘導し、ついに20弾が頒布されてからは目論見通り一定数妹紅リアニの使用者が増えました。
    もちろん僕自身どんな塩梅に仕上がったかの確認として妹紅リアニで公認大会に出ることもありましたが、そこで大きな壁として立ちはだかったのが先に述べた楽園バニラとマナチャコンです。
    楽園バニラはキャラクター戦術の否定と安易なライブラリアウトへのリスクが辛く、マナチャコンは他のデッキと比較して妨害カードの手数が文字通り桁違いでありコンボデッキの大きな障害となります。
    急遽総当たり制で行われた9/10の公認大会レポートを見れば、マッチアップしてしまった際の「必至」がなんとなく理解できるでしょう。


    ■ デッキの概要


     それでは何故直近数回の公認大会において楽園バニラ・マナチャコンを使わなかったのかと言えば、それらデッキ群に対して有利となる構築をどのタイミングで環境に投入するか決めあぐねていたためで、先制ではなくスタッツで攻める直線的なビートダウン相手にとって不自由な盤面を形成することで勝ちに向かうコントロールには共通の天敵があり、今回使用したデッキがそれにあたります。

     この通りリーダー布都・瞬霊夢を主軸とした呪符コンが僕の回答でした。
    リーダー布都にマミ瞬・霊夢瞬のギミックを合わせたデッキは7/12の公認大会でちび。に使用・入賞させた構築が原型ですが(残念ながらこの回だけ公式レポートが提出されていません)、【リーダー】の上方修正やサイコプロージョン、菫子を獲得したことでデッキの方針はクロックパーミからより本格的なコントロールへと移行し、単純なビートダウンや盤面展開に対し無類の強さを誇るデッキとなりました。
    余談ながら、僕が20弾環境で初めて呪符コンを持ち出したのは前回の大会でしたが、その前日9/17に神奈川県の公認大会で呪符コンが優勝し、2位に終わった自分が情けなく感じたのを覚えています。
     カード1枚1枚の採用理由を冗長に羅列するのは好みではないので(「環境デッキ群への意識です」が10個くらい並びそう)要点だけ掻い摘んで解説すると、手出しできない呪符(離反工作など)の枚数を極力抑えることで布都の擁立が遅れたケースに備えた他、加護や目標とならない効果に対しても有効な、広範囲にダメージを与える呪符を一定の枚数投入しました。
    下図は今回の決勝戦2セット目でも見られた広範囲に及ぶ除去です。



     簡潔ながらデッキの長所を解説しましたが、今回のデッキにも致命的な急所は数多く存在します。
    たとえば、チルノや風水術のように出掛かりを潰してくるカードや露西亜んルーレットなどの目標を取らない除去カードによってリーダーの擁立が妨害されれば布都に依存するカード全てが軒並みパワーダウンしますし、全国霊夢やマミゾウに瞬を貼れたとしても命蓮などの先制キャラや隠密キャラとダメージレースになっては敗色濃厚となります。
    それに関して、リーダーへの除去はスペルカードが本命になるでしょうから、今回の構築では手出しの命蓮を同時に対策できる陰謀論2枚(投入枚数については手探りだったため瞋怒の適正枚数と同じ2枚にして、威令と合わせて5枚体制でスペル除去を見ました)で悪あがきを試みました。
    更に、先に述べた通り札幌では天狗の取材の採用率が高く、ホフゴブリンやキスメなどの0グレイズ攻撃で気軽に人気を乗せにいく訳にもいかないため、ユキマイや瞬、除去カードを絡めた攻撃で人気を得る他になく、そこを重く見た場合は神経の毒や殺人ドール、紅魔館のようなキワモノカードの採用まで考えられます。
    また、当然のことながら最も澄みわたる空と海や山童は菫子によってサルベージ不可能な領域に呪符を追放されるため非常に辛いカードです。
    特に山童はデッキボトムへの移動であるため、中盤以降シャッフルの機会が少ない今回のデッキには効果覿面で、2セット目以降は3枚目の霞網を可能な限りハンドに抱えておくのが得策でしょう。


    ■ 総括して


     このように課題は山積されており、優勝こそ果たしましたが他の方が考案した完成度の高いデッキリストが公式レポートにアップされるのを心待ちにしているのが現状です。

     ということで、読者の皆さん、よろしく頼みます!
  • 今後の更新予定

    2016-06-05 04:30
    先日使用した妹紅リアニの完成度がいまいちなので(ぬえの枚数・サイド・マナ加速など)
    6月中旬あたりに追記としてもう1件解説記事を投稿しようと思います。

    追記:
     あらたに投稿する程でもないと思ったのでこちらの記事に追記します。
    6/12大会で使用した構築はこちらで、先日紹介した妹紅リアニの発展形です。
    • 1-3-5のノード加速を意識した他、神仙術の流行を危惧してぬえの枚数を増やしました。
    • サイド枠は余裕がないので慧音からのタダ打ちも出来るフォビ3枚でゴリ押す形にしましたが、冥界利用への対策を薄くしたことで霊夢デッキに不利が付き、3回戦でノンコマ霊夢デッキに負けました。
     ファッティとしてマミゾウや命蓮を採用する他、インペリなどライフの取り合い以外の勝ち筋を準備することで霊夢デッキへの相性関係もまた違うものになる余地はあるでしょうが、19弾の慧音はエラッタ秒読みということで、これ以上の肩入れはナンセンスと感じました。
    20弾の頒布までは僕も全国霊夢デッキを考案しようと思います。