• 新世紀前夜のウルトラマンたち

    2017-01-16 00:27
    ウルトラマンと言えば、日本人にとってはもはや説明不要の人気者。頼れる我らがヒーローだ。

    しかしウルトラマンとて、沢山の同族を持つ、宇宙の一種族。その中に、ドラえもんののび太のような落ちこぼれがいるとしたら……?

    そんな他愛もない思いつきを具現化したキャラクターと、それを主役に据えた映画が「ウルトラマンゼアス」だった。ガソリンスタンドでおなじみの出光の販促要員として生まれたこのヒーローを演じたのは、どういうわけか当時のとんねるずのマネージャー。
    だが役者としてド素人の彼が、ぎこちない台詞回しで映画の主役として懸命に演技をこなそうと奮闘する姿が、今は頼りなくとも一人前を目指して努力するゼアスのキャラクターにはこの上なく合致し、コメディのバカバカしさとスポ根のアツさがミックスされた、今までにない新しいヒーロー映画に仕上がった。
    それこそが、出光のイメージキャラクターだったから、という縁だけでこの映画の目玉役者として出演したとんねるずの狙いであったと、本作を監督した中島信也監督による講義で知ったのは、つい最近のことだ。
    というわけで土曜日、ウルトラマンゼアスがやってくるということで、中野ブロードウェイ「墓場の画廊」にて催された「ウルトラマンディスカバリーズ展」に行ってきた。
    今回やってきたゼアスは本編のスーツとかなり近い仕様。
    会場入口前のシャドーに至っては本編で使われたものそのままだそうで、劇中かなり痛そうに映ったシャドーメリケンのグローブ部がジャージ素材だったことには結構驚いた。
    展示は1月30日まで行っていて、20日には展示替え。次の土曜21日にはグレート、更に次の28日にはパワードが来るとのことなので、どんどん人が来てほしいものである。
    かなり衝撃的だった、全身スパンコールの編込みで出来たパワードダダ。顔面は多少の違いが見られるものの、ボディは本編用と同一とのこと。


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  • 門司雪先生の読み切りを軽くレビューするよ

    2017-01-13 18:57
    もう夜勤はコリゴリだなぁ。生活リズムが狂うったらありゃしない。
    というわけで、眠く書店に行くのが億劫になり、電書で買ったゲッサン2月号の読み切り「都立軍校28機関(作:門司雪)」を読んだ。

    さすが、ミリオンライブで熱く優しい物語を奏でてくれた門司先生なだけあり、今回の読み切りも、コミュニケーションを軸とした甘酸っぱくも熱のある漫画であった。
    ただ、これから燃えるか!?ってところで幕が切れるので「えっ、ここで終わり!?」となっちゃったのが惜しい。プロローグだけで途切れちゃってる感じ。
    折角軍人育成校という設定で、ボーイミーツガールで、バイクを乗り回す等アクションシーンの作画も良かったので、多少密度を詰めてでも、冒険的、刺激的な要素が欲しかった。
    クライマックスは波乱万丈であってほしいというのが、自分の願望のようだ。

    そんな門司先生は早くも次回作を準備しているとのこと。期待して待つ。
    今月のゲッサンは「アオイホノオ被害者の会」の寄稿もあり読み応え十分なので、手にとって欲しいっす。

    「ボーイミーツガール 物語の始まりはそうありたいもの(By御菩薩木 紡)」

  • シャイなブルームーン

    2017-01-13 00:36


    またアイマスPがプロの世界に進出したのだ(ボソッ
    少年チャンピオン2017年7号の読み切り「SHY」(作:実樹ぶきみ)、えー、これはかなり面白い

    読んでて藤子・F・不二雄先生の「ひとりぼっちの宇宙戦争」を思い出してしまったなぁ。あの話の「どうして自分がこんなことを」という息苦しさ、理不尽さへの苦痛をぐっと強調したのが今作ではないかと。

    主人公の少女に力と義務を与えた(=押し付けた)側が起こしたであろう過失がすべての元凶っぽくて、その当事者は一切顔を出さないという無機質さが、彼女のような立場に苦しい役割を押し付ける、社会への不信と不安のメタファーのように受け取れた。

    だがなにより印象に残るのは、その表情描写である! 歯を食いしばる顔、泣く顔、とにかく痛そう、きつそう、苦しそうで、その生々しさはこちらの本能的な嗜虐欲まで刺激してしまいそうな危うさを感じさせる。
    それだけに、ささやかな喜びを噛みしめるような照れ顔や、憂いが晴れた笑顔には、強く親近感を覚えることができるのだ。

    実樹ぶきみ、その名前が気になった人は、今すぐ「不気味遺産」で検索だ……。

    そして、ミリオンライブLTFの第2弾、
    BlueMoonHarmonyも絶好調の仕上がり!


    クール系楽曲一色のアルバムというコンセプトに、「もっとバラエティ豊かでいいのでは?」とも思えたが、実際通して聴いてみれば、総合して、各キャラの新しい表現の幅を広げた盤であった。
    一曲目の「Rise the FLAGは今までのミリ曲の中でもカッコよさ一極に能力値を振ったような力強さ。徹頭徹尾フォワード的で、優しさよりも激しさが大事な時があるものさ~って仕上がりに。個人的にはやっと「強い歩」が聴けたのがすごく嬉しいし、普段の穏やかさからは想像もつかない激しさを見せた瑞希にも驚くばかりだった。

    「P.S I Love You」は唐沢美帆さんの詞がまず素敵。「命かえりみず 立ち向かう背中『貴方を好きでいる』私のプライド」なんて、最高の殺し文句すぎる。レガリアの主題歌もすごくゲッターロボ感あったし、この人の書く詞はロボットアニメじみた哀と力強さがある。それを巧みにボーカルが表現できているのは言わずもがな。

    「プリムラ」最高すぎ!「そういやこの3人はまだこういう切ない恋の歌、歌ってなかったよね」ってラインをピンポイントで突いてきた。KOHはまさにミリオン界の馬飼野康二といっても差し支えない功労者だろう。新しい境地を拓いたことで、ボーカルの成長を直に感じて取れる味わいに仕上がっているのがうれしい。

    「待ちぼうけのLacrima」これはすごく、大人の曲だなぁ、と感じた一曲。特にジュリアにとっては。ふだんの背伸びした少女らしさをぐっと抑えているんだよなぁ。紗代子と麗花はもう、言わずもがな。この3人の演者さんは今年が躍進の年になりそうなので、聴いていない人はすぐに試聴し、CDを手にとるべきだ。


    「brave HARMONY」はアルバムのフィナーレに相応しく、ステージと一体になれるリリックとメロディーの曲。正直ココまでいい歌揃いだと、全員曲でどういう言葉を選べばいいか、わからなくなってしまう。LTFシリーズの売上はTAと比べて落ち気味らしいが、今回の素晴らしい出来栄えからすると、まったくもって不思議である。複数買い分がぐっと減ったからでしょ(小声)
    ただ「武道館ライブ前提のCDですよ!」って強調した宣伝の仕方はどうかなぁーとは思う。それじゃあ知らない人やライブに興味のない人は「ふーん、じゃあ今回はいっか」と素通りしてしまいそうだし。
    もっと増えてよ、ミリオンリスナー。