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記事 5件
  • ツチヤの口車 第1023回 土屋賢二 「ながらスマホ原論」

    2017-11-16 05:00  
    「ちょっと手伝ってくれない?」
     心の中でいくら否定しても、妻の声だ。疑問文だが命令だ。何を手伝えというのか知らないが、今日は動きたくない(毎日そうだ)。手伝いは嫌いだ。理論的には「金を使うのを手伝う」という手伝いもありうるが、現実には、楽しくない手伝いばかりだ。幼児は大人の手伝いをしたがるが、これは仕事が楽しくないことを知らないのか、ほかに楽しいことがないかだ。わたしは子どもではない。成熟した紳士らしく答えた。 
  • ツチヤの口車 第1022回 土屋賢二「高齢者の自己認識」

    2017-11-09 05:00  
     高齢者の自動車運転事故が頻発している。
     原因の一つは、高齢者が「自分はまだ運転できる」と過信していることだ。わたしは運転に自信がもてず、運転免許を返上した(歩行にも自信がない。転んだり、電柱にぶつかったりでロクに歩けない)。なぜ高齢者が運転できると過信するのか、原因を考えてみた。 
  • ツチヤの口車 第1021回 土屋賢二「遺伝の産物」

    2017-11-01 05:00  
     スーパーのレジで待ちながら、遺伝について考えさせられた。
     前にいる女が支払いにグズグズしている。金を出すだけのことにそんなに時間がかかるか? わたしがカップ麺なら麺がのびていただろう。もしカゲロウなら死んでいたところだ。 
  • ツチヤの口車 第1020回 土屋賢二 「都合のいい釈明」

    2017-10-26 05:00  
     われわれは、許せないこと(たとえば不倫)をした者を責めるとき、「なぜやったのか」と理由を問う。
     この質問にどう答えても許される可能性はない。「不倫しないなら千円よこせと脅迫された」「結婚していることを忘れていた」「まさかバレるとは思わなかった」などと釈明しても怒りを買うだけだ。釈明すること自体、許せないし、そもそも釈明になっていないのだ。脅迫されようと結婚していることを忘れようと、不倫に走る必然性はない。
     
  • ツチヤの口車 第1019回 土屋賢二 「応援の仕方 これでいいのか」

    2017-10-19 05:00  
     わたしの趣味はジャズピアノだ。わたしの演奏をどう評価するかによって、その人がどんな人かが分かる。まわりの者に共通する特徴は二つある。(1)聴力がある(「うるさい」と評価するからだ)(2)芸術的センスがない(「うるさい」と評価するからだ)。
     ふだん「うるさい」と言われている立場から言うのもはばかられるが、音楽を濫用する者が多すぎないだろうか。その一例が花見だ。花を愛でるのはいい。花の下で飲み食いするのもギリギリ認めてもよい。だが車座になって歌を歌うのは許せない。しかも声をマイクとアンプで増幅するから、花見の情緒がぶち壊しだ。