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記事 5件
  • ツチヤの口車 第1052回 土屋賢二 「藤井七段の才能」

    2018-06-21 05:00  
     藤井聡太七段がブームだ。彼の活躍で将棋の本が売れ、子どもたちは将棋教室に通い、号外まで出るほどだ。将棋もロクに知らないのにブームに踊らされている軽薄な人々も多い。その一人がわたしである。
     騒がれるのも当然だ。対局を解説する一流棋士でさえ、藤井七段の指し手の意味が分からないことがあるのだ(わたしが指す手を見ても理解できないだろうが、藤井七段との違いは、それが勝ちに結びつかない点だ。たぶんわたしは藤井七段ほど勝負にこだわっていないのだろう)。
     
  • ツチヤの口車 第1051回 土屋賢二「われながら納得できない」

    2018-06-14 05:00  
     世の中には納得できないことが多いが、何より納得できないのは自分自身だ。
     なぜ動物の中で人間だけが毎日風呂に入り、ヒゲを剃り、何日かごとに爪を切り、散髪屋に行き、場合によればカツラをかぶる必要があるのだろうか。納得できない。
     つまり、人間の爪や毛髪は切っても切ってもすぐ伸び(いつの日か毛髪は生えてこなくなる)、人間のアカは洗っても洗っても出続ける仕組みになっていることが納得できないのだ。 
  • ツチヤの口車 第1050回 土屋賢二 「謝罪会見の司会」

    2018-06-07 05:00  
     謝罪会見が相次いでいる。どんな司会がありうるのか。以下に想像してみた。
    司会「いま本人の謝罪がありました。質問がありますか? 質問者は社名、氏名、前科(交通違反、不倫を含む)を言ってください」
    記者「なぜ前科を要求するんですか? 前科者は質問できないんですか?」
    司会「前科があっても質問はできますよ。でも、自分の悪いところを棚に上げて、人を糾弾していいと思っているんですか? あなた、まさか神様ですか? 人はみんな生まれながらに罪を背負っているんだ。自分にはやましいところが一点もないという傲慢な人は、いつか痛い目にあいますよ。あわなきゃ、こっちから痛い目にあわせますから」 
  • ツチヤの口車 第1049回 土屋賢二「旅行と想像力」

    2018-05-31 05:00  
     わたしの住む神戸の近くには、日本が世界に誇る源氏物語に登場する須磨や明石がある。近くに住みながら一度もこれら歴史的な土地を見ないのは宝の持ち腐れだ。源氏物語を読んだこともない恥知らずは、せめて現地を訪れて雰囲気だけでも味わうべきだ。
     知人からこう言われたわたしは、歴史に思いを馳せ、古人をしのぼうと思い立ち、須磨を訪れることにした。妻と弟を引き連れて。 
  • ツチヤの口車 第1048回 土屋賢二「自分の過去を美化する方法」

    2018-05-24 05:00  
     数千年にわたり、年長者は「最近の若者はなっていない」と主張してきたが、この主張が正しいのなら、世代が下れば下るほど劣化し、いまごろ最低の社会になっているはずだが、全体としては徐々に改善が進んでいる。それに公平に見て中高年の方がなってない。
     なぜ年をとると「最近の若者」を批判するのか。理由は四つある。