YouTube始めました。
　画鋲というバンドを組んで6、7年になるのですがCDを渡しても「へ～」と微妙な顔をされちゃう。あ、聴かねえな。瞬時に分かる。しょうがない。自分もそう。いつからだろう。開封してトレイに乗っけるのが億劫になっちゃった。だから渡すのも躊躇しちゃう。
　今、CDのこと「フィジカル」って言うんですってね。直訳すると肉体。対義語は「メンタル」と思いきや「デジタル」でした。
　音源だけをデータで送っても伝わらない。僕らのような、テクニックや音楽性で勝負してない中年馬鹿パンクバンドはライブを観てもらわないと。　

　4月ですよ。
　姉が「俊ちゃん（僕）も私もお母さんも、今年の運勢、八方塞がりらしいので、神社でお祓いしました～」という重い内容を軽いLINEで伝えて来た。マジか。今のところ三方ぐらいしか塞がってない。そもそも八方塞がった経験ないから分からないけど、今後僕の身に何かあったら「お姉さんの予言が当たったんだな」と思ってください。
『不適切にもほどがある！』の最終回で、「寛容になりましょう～」と高らかに謳ったわりに、ちっとも寛容じゃないなぁと反省する日々です。　

　ドラマ『季節のない街』、4月5日よりテレビ東京ドラマ25枠で放送開始です。
　前作からの移行がスムーズ過ぎて『ふて季節のない街にもほどがある！』って感じですけど、しょうがない、このタイミングしか無かったんです。引き続き金曜日です。夜ふかしできる人は是非リアルタイムで、それ以外の方はTVerでお楽しみ下さい。
　母が90歳を迎えました。「何がめでたい」と悪態をつく性格ではないので、仙台の中華料理店の個室でお祝いランチ会を開きました。その席でひときわ異彩を放っていたのが、宴の幹事にして姉の旦那、僕にとっては義理の兄。
　高校の数学教師を定年まで勤めあげた生真面目な、宮藤家の“マスオさん”。いやー、あんな面白い感じに仕上がっていたとは。婿養子という遠慮もあり、これまでエッセイ等に登場する機会はなかったんですが解禁してみます。　

　TBS金曜ドラマ『不適切にもほどがある！』、いよいよ最終回です。
　それにしても良い時代だ。TVer、U-NEXT、Netflixでドラマの観たい回の観たいシーンがいつでも観られる。7話で純子先輩はスケバンを卒業してしまったけど、セーラー服姿の純子も可愛かったなぁ～と郷愁を感じる間もなく2話の「クラリオンガールになるんだよぉ！」のくだりが観られる。しかもスマホで。
　昭和じゃ考えられない。　

　TBS金曜ドラマ『不適切にもほどがある！』放送中。
「なんかすごい褒められませんか？」
　TBSの磯山晶プロデューサーも僕も困惑している。
「なんででしょうね」
「いつも通りやってるつもりなんですけどね」
「いつも通りですよね」
　本当に通常運転。いつもこれくらい頑張ってるけどここまで褒められません。
「Xには批判的な意見もありますけど」
　でしょうね。こういうドラマだから大いに語り合って頂きたい。賛と否をぶつけ合えばいい。作者が首つっこむのも無粋だから反論もしないし、そもそもX見れないしね。悠長に構えてたら、ネットニュースにXの書き込みを引用した「賛否両論！」みたいな記事が次々アップされる。防御しても無理やりこじ開けようとしてくるんです。　

　TBS金曜ドラマ『不適切にもほどがある！』放送中。
　歯列矯正を始めて1年が経ちました。その間、ドラマや映画のオファーを頂くと「すいません、矯正してるんですけどぉ」とお伝えしています。外すことも可能なんですが、時代劇など特殊な設定ではないし、幸か不幸か不審人物の役が多いので、大丈夫ですよー、となります。
「全然気になりません」
　ほんとに？　自分としてはワイヤーと金具で口の中ガチガチなので、気になってしょうがない。写真を撮る時、歯を見せて笑うのにも抵抗があり、最近はビックリしたような、ダッチワイフのような表情で誤魔化している。　

　TBS金曜ドラマ『不適切にもほどがある！』放送中。
　第6話のサブタイトルが『昔話しちゃダメですか？』でしたが、僕が今まさに昔話モードに突入している。しょうがないでしょう。過去の記憶は欠損こそしてるけど濃密そのもの。それに比べて未来は？　決まってるのはせいぜい2、3年後の予定のみ。真っ白なファイルを埋める気力も体力も日々衰えていく。前向きになるために、たまには後ろ向いてもいいじゃない。
　25歳で居酒屋のアルバイトを辞めた途端、ある人気アイドルが主演の大きな舞台に出演が決定しました。思えばあれが初めて芸能界に足を踏み入れた現場かも知れないな。圧倒的スターがいる。ドラマでよく見る役者さんがいる。アンサンブルと呼ばれる、踊ったり歌ったり専門のお姉さん達がいる。華やかな稽古場。公演のチラシを不動産屋へ持って行って「これ僕です」と言ったら審査に受かって広い部屋に引っ越すことができたほど、大きな仕事でした。　

　TBS金曜ドラマ『不適切にもほどがある！』放送中。
「あ～あ、昭和に帰ってトゥナイト観たい」
　主人公がそんな台詞を呟いた翌週に『トゥナイト』の司会者、利根川裕さんの逝去が報じられました。ただでさえ現実とのリンクを指摘されがちな僕ですがデスノートに倣って“デス脚本”とか言うのは、それこそ不適切。やめて。怖くて誰の名前も書けないよ。
　講演会のお誘いは全てお断りしてきました。理由は簡単で、どうしても語りたい事が僕にはないから。
　20数年前、うっかり引き受けた講演会。高校生の前で自分なりに1時間半ほど喋ったあとの質問コーナー。真っ先に挙手した生徒の質問が「○○と△△って付き合ってるんですか？」。　

　TBS金曜ドラマ『不適切にもほどがある！』放送中。
　放送後に放出されるネット記事の量から察するに反響は大きいようです。見出しだけで本文は読まないので質は分からないけど、反響がない時の寂しさも知っているから、嬉しい。
　賛否両論あるのは喜ばしいこと。ただ、否の人が最後まで見続けてくれないと公平な議論にならないので、双方あまり感情的にならず見届けて頂きたい。
　今週、第5話で物語は大きく変動します。
　前回に続いて20代の頃の話をします。今度、母校でトーク形式の講演をやることになり、そのタイトルが『卒業だけはしとけばよかった』なんです。
　53年間の人生を振り返って、あんまり悔いはないのですが、ふとした時、例えば夜中にトイレに起きて、ひんやりした便座に座って目が覚めた時に「でも大学は卒業できたよな～」と思ったりする。娘（高3）に「大学だけは行っとけ」とは思い切り言えるけど「卒業だけはしとけ」と言う時はトーンダウンしそう。　

　TBS金曜ドラマ『不適切にもほどがある！』
　第4話は、SNSに手を出した昭和のおっさん！　危うしムッチ先輩！　ついに古田新太が?!　の3本です。うそ1本です。
「あれ、宮藤くんだよね」
　伊勢志摩さんにそう言われたので観て来ました映画『笑いのカイブツ』。
　30余年の付き合いになる劇団の先輩が、岡山天音くん演じる主人公を「まるで昔の宮藤くん見てるみたいだった」と仰る。うーん。俺、あんな風に見えていたのか。