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記事 5件
  • 春日太一の木曜邦画劇場 第272回「勝新太郎の凄い映画群が続々DVD化。嬉しい!」『御用牙 かみそり半蔵地獄責め』

    2018-01-18 05:00  
     マニアックな存在の旧作邦画のソフト化に関しては長らく、「なかなかソフト化されない」「されたとしても値段が安くない」という問題があった。
     が、近年になって、メジャー各社が次々と廉価版BD・DVDを出してくれるようになり、実にありがたい。これは松竹がかなり先行している印象だが、東映がその後に続き、ついに東宝も動いた。昨年末、勝新太郎率いる勝プロダクション製作の映画を一気に廉価版で出してきたのだ。 
  • 春日太一の木曜邦画劇場 第271回「筆者が初めて自己投影の出来た時代劇ヒーロー!」『ひとごろし』

    2018-01-10 05:00  
     筆者は子供の頃からガタイが良く、パッと見は喧嘩が強そうだった。が、実は腕力も運動神経も度胸もなく、ザコもいいとこであった。
     そのため、圧倒的な強さで敵を斬り倒していく時代劇のヒーローたちが輝かしく見える一方で、遠い存在にも思えた。そして、その活躍を観る度に、自分自身の弱々しさを惨めに感じていた。 
  • 春日太一の木曜邦画劇場 第270回「映画界の難局から生れた夢の豪華チームプレー!」『待ち伏せ』

    2017-12-27 05:00  
     ちょうど二十年前の一九九七年、時代劇史上に偉大な足跡を遺した三人のスターが相次いで亡くなった。三月に萬屋錦之介、六月に勝新太郎、十二月に三船敏郎。そこで今回は彼らを偲ぶべく、三人が共演した唯一の時代劇映画『待ち伏せ』を取り上げる。
     一九五〇年代から六〇年代にかけて、大手邦画各社は「五社協定」を結び、それぞれの専属役者やスタッフの引き抜きを禁じていた。そのため、各社のスターたちが共演する機会はまずなかった。が、六〇年代に映画が斜陽化すると状況は変わる。東宝から三船、日活から石原裕次郎、大映から勝、東映から錦之介、それぞれの事情を背景にスターたちは続けて独立、各々にプロダクションを作って映画製作を始めたのだ。そして、彼らは「夢の共演」を果たし、本作で四大スターはついに一堂に顔を揃えることになった。 
  • 春日太一の木曜邦画劇場 第269回「名プロデューサーだった師・能村庸一氏を悼む」『帰って来た木枯し紋次郎』

    2017-12-21 05:00  
     二〇一七年、時代劇製作に貢献されてきた方々が多く亡くなった。中でも痛恨事は、筆者をこの世界に導き、支援してくださった大恩人でもある、元フジテレビの能村庸一プロデューサーの死だ。
     今ではすっかり勢いを失ったが、九〇年代のフジテレビは何をやっても上手くいくような状況で、時代劇でも『鬼平犯科帳』『御家人斬九郎』などの名作を次々と送り出していた。そして、そんなフジの時代劇を統括していたのが能村プロデューサーだった。彼の名前のクレジットは、それは「この作品は面白い」と保証するブランドロゴとして光り輝いているように思えた。 
  • 春日太一の木曜邦画劇場 第268回「深作欣二+東映京都『仁義なき戦い~宇宙死闘編』!」『宇宙からのメッセージ』

    2017-12-14 05:00  
    「スター・ウォーズ」シリーズ最新作の公開が迫ってきた。
     かつて日本映画界も、この壮大なスペースオペラにあやかろうとしたSF超大作を製作している。それが、今回取り上げる『宇宙からのメッセージ』。物語のモチーフは「里見八犬伝」。ガバナス帝国を率いる皇帝ロクセイア(成田三樹夫)に母星を破壊された大酋長(織本順吉)は宇宙に八個の「聖なる実」を放ち、それを受け取った勇者たちがガバナスと戦うという展開だ。