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記事 5件
  • 夜ふけのなわとび 第1562回 林真理子「鳥肌が」

    2018-07-12 05:00  
     前から気になることがあった。
     それは雑誌や新聞でよく見る、健康飲料の広告である。
    「あの時の母に、思わず鳥肌が立ちました」
     この文章から人は何を想像するだろうか。
     お母さんが、突然妖怪になったのかと思う人がいるかもしれない。が、内容を読んでいくと、そのドリンクを飲んだお母さんが、見違えるように元気に、綺麗になったということである。 
  • 夜ふけのなわとび 第1561回 林真理子「あなたはいったい……」

    2018-07-05 05:00  
     私ばかり責めないで欲しいのであるが、ワールドカップの時期となると、にわかサッカーファンとなる。
    「サッカーって、こんなに面白いものだったのか!」
     と目が見開かされるのであるが、それが続かないのが不思議だ。四年にいっぺん、花火のように燃え上がるサッカーへの思い。
     年ごとにカッコいい選手が増えて、見るだけでも本当に楽しい。長谷部選手など俳優にしてもいいルックスである。知的で端整で、私の大好きなタイプ。
     槙野選手ときたヒには、
    「こ、こんなイケメンでいいのか!」
     と前から注目していたのであるが、高梨臨ちゃんと結婚してびっくりした。 
  • 夜ふけのなわとび 第1560回 林真理子「コロンビアって」

    2018-06-28 05:00  
     正直言って勝つとは思わなかった、日本対コロンビア戦。
     あの夜は仕事をしようと思っていたのであるが、
    「ま、いいか」
     とあっさりやめて、夫と二人テレビの前に座り込む。娘の方はライブ・ビューイングに出かけ、夜遅くほっぺたに日の丸を描いて帰ってきた。
     年甲斐もなく、夫婦二人で興奮しまくった。スタジアムは、コロンビアカラーの黄色でほぼ埋めつくされていたのに、日本選手よく頑張ってくれた……。
     だけどさ、と夫が言う。
    「コロンビアの応援団、どうしてこんなに多いんだろう」 
  • 夜ふけのなわとび 第1559回 林真理子「大人の修学旅行」

    2018-06-21 05:00  
    “ややテツコ”の私にとって、新幹線殺傷事件は衝撃的であった。
     なにしろ私は新幹線が大好き。地方の出張に行くのが全く苦にならないのは、新幹線に乗るからである。
     まずは駅弁を買い、新横浜を過ぎたぐらいの頃に箸をつける。その後は車内販売でコーヒーと柿ピーを買い、ちびちびやりながら本を読む。ちょっと目が疲れると外の景色を眺め、やがてうとうと……。
     多くの人がそうだろうと思うが、新幹線に乗っている時はまさに至福の時。心も体もまったりしているうちに、目的地に連れていってくれるのだ。
     ところが新幹線に、凶器と殺意を持って乗り込んでくる人がいるとは……。もはやあの安逸な時間は戻ってこないのではなかろうか。 
  • 夜ふけのなわとび 第1558回 林真理子「モッてるー」

    2018-06-14 05:00  
     この号が出る頃には、終っているはずの米朝会談。実り多いものになるようにと祈らずにはいられない。拉致問題もどうか解決しますように。
     ところで誰しもが思うはずであるが、あんな貧乏な、餓死者が出るような国のトップが泊まってもいいのだろうか、会場の高級ホテル。
     世界中のセレブが泊まるホテルらしいが、私も行ってきた。昨年のことだ。
     シンガポールに小説の取材に行く際、あちらの知り合いに、
    「どこかいいホテルを紹介してくれない」
     と頼んだところ、
    「街中の有名ホテルと、リゾートの隠れ家風ホテルとじゃどっちがいい?」
     と聞かれ、
    「リゾート風で」
     と答えたところ、セントーサ島のカペラを予約してくれたのである。