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  • 春日太一の木曜邦画劇場 第253回「『バッカヤロー』の絶叫を岡本喜八は戦争に放つ!」『肉弾』

    2017-08-23 05:00  

     岡本喜八監督は生涯で計八本もの戦争映画を撮ってきた。
     戦争を多く描いてきた理由を、彼は自著「マジメとフマジメの間」(ちくま文庫)で次のように述べている。「ささやかな戦争体験だったけど、私にとっては痛烈だったから」
     実際に同著には彼の「痛烈」な戦争体験が記されているのだが、そんな目に遭いながらも映画では戦争の悲惨さを正面から描かず、喜劇的に演出しようとしてきた。その理由も同著の中でこう述べている。「そんなある日、はたと思いついたのが、自分を取りまくあらゆる状況を、コトゴトく喜劇的に見るクセをつけちまおう、ということであった」「戦争は悲劇だった。しかも喜劇でもあった。戦争映画もどっちかだ。だから喜劇に仕立て、バカバカシサを笑いとばす事に意義を感じた」
     そんな岡本喜八ならではの、戦争と戦争映画に対する視線が如実に表れているのが、今回取り上げる『肉弾』である。