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記事 5件
  • ヘンキョウ探検家 高野秀行のヘンな食べもの 第63回 「コカは実はアマゾンの覚醒植物だった?!」

    2017-11-16 05:00  
     アンデス山脈のクスコで高山病に苦しんでいる話の続き。コカの葉を噛みながら、さらなるコカの葉を求めて町を歩いた。歩くと言っても、マラリヤで熱が四十度あったときみたいに体がだるく、息が切れる。周囲の現地人はみんな、すたすた早足で行き来しているのに私だけ「一人エベレスト状態」。全く情けない。
     でもコカがあるだけマシなのだ。そうでなければホテルからも出られなかっただろう。 
  • ヘンキョウ探検家 高野秀行のヘンな食べもの 第62回 「アンデス山脈にはコカ茶がよく似合う」

    2017-11-09 05:00  
     二十五年ぶりに、ペルーのクスコに行った。アンデス山脈の上にあるこの町はかつてインカ帝国の首都で、標高三四〇〇メートル。前回、ひどい高山病に苦しんだので、今回は用心して予防薬を飲んできたのだが、飲み方が間違っていたようで、見事に高山病になってしまった。症状は前回よりひどい気がする。
     後で知ったが、高山病は高地に着いてすぐには発症しないそうだ。私も空港に降り立ち、タクシーでゲストハウスまで行き、荷物を背負って三階の部屋まで登った。息はあがったが、大したことはなかった。ところが、時差ボケのため、二時間ほど寝てしまい、夜の七時頃目が覚めると、猛烈な貧血状態に襲われた。 
  • ヘンキョウ探検家 高野秀行のヘンな食べもの 第61回 「アマゾン蛇の極上スープと炒め肉」

    2017-11-01 05:00  
     ペルーの首都リマの市場で、カエルジュースを飲みに行った帰りのこと。
     乾燥させた蛇の皮を売る屋台が大通りの歩道にいくつか並んでいた。これで肌をこするとすべすべになると女性に人気なのだという。「うちのお母さんも前に使っていたことがある」と案内役の女性マリーナさん。へえ、と感心していたのだが、ある屋台で思わず足が止まった。
     
  • ヘンキョウ探検家 高野秀行のヘンな食べもの 第60回「胃の中で跳ねるヒキガエルジュース」

    2017-10-26 05:00  
     前回に続き、ペルー・アンデスの悪魔信仰から生まれた(かもしれない)カエル丸ごとジュースの話。
     マリーナさんという現地女性の案内で、首都リマ最大の市場ガマラへ向かった。小洒落たリマの中心街から来ると、まるで別の国。乗客がぎゅう詰めになったオンボロバスの間を三輪タクシーが走り回り、この混沌と熱気はまるでバングラデシュの下町のよう。私たちはカエルジュース屋台を探すがなかなか見つからない。
     薬用サボテンやヘビの皮といった、怪しい屋台をかき分けて行くと、突然カエルジュース屋が出現した。 
  • ヘンキョウ探検家 高野秀行のヘンな食べもの 第59回「悪魔の(!?)カエル丸ごとジュース」

    2017-10-19 05:00  
     先日、二十五年ぶりにペルーを訪れた。ペルーは南米でも屈指の面白い国だと思う。理由は多様性。乾燥した海岸部、標高が三千~四千メートルもあるアンデス山脈、そして熱帯雨林のアマゾンと、極端に異なる三つの地域があるうえ、先住民とスペイン系とアフリカ系がごっちゃになって暮らしている。当然、ヘンな食べ物の宝庫でもある。
     その筆頭が「フーゴ・デ・ラナ(カエルジュース)」。聞けば「カエルをさっと茹でて、丸ごとミキサーにかけて液状にし、それをごくごく飲む」とのこと。