『コスプレ少女』新装版 181-184頁        ★お風呂タイム②
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『コスプレ少女』新装版 181-184頁        ★お風呂タイム②

2016-11-27 00:05
    ちょっと心に傷あるコスプレ少女たちの物語。
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    【連載小説 コスプレ少女】 今までのあらすじ

    コミュ障で友達が出来なかった中学生のルミは、イベントで年上の美少女レイヤー滝沢エリカや同じ歳で萌え可愛い人気レイヤーの白銀(しろがね)リンと出会う。
    リンの家で三人一緒にお風呂タイム、そこでリン新たな秘密が!
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    07~09年に商業誌の新人賞に応募も落選した「コスプレ少女ルミ」シリーズと「ソニックボイス」の作品を
    再編集して、書き直したものです。先に当ブログに掲載していましたが、ルミの一人称形式を改め、
    設定(携帯⇒スマホ)修正、加筆しての新装版です。

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    *****

    【登場人物紹介】                
                      人公の本田ルミ
    この春、中学生になったばっかりの女の子。
    ゲームオタクでプチ引籠り、コスプレをきっかけに
    コミュ障からリハビリ中。
     ツインテールのメガネっ娘のゲームキャラ
    「賢者のルミ」のコスプレイヤー。   



    イメージイラストは はじめとみかん様提供。

                       

                     滝沢エリカ
    ポニーテールにティアラを着けた「エリカ姫」

    コスプレイヤーで中学三年生。
    イジメにあって、リストカットした過去がある
    ちょっとワケありの美少女。

    ルミをダンス動画作りに誘う。





                      白銀(しろがね)リン

    ルミ
    がイベント会場で出会ったベレー帽が
    トレードマークの萌え可愛い女の子。
    本名は坂本サキ

    「天使のリン」をイメージしたオリジナルコス
    プレイヤー。
    実は「狂犬サキ」の異名をもつ、街の不良からも
    一目置かれるほどの喧嘩猛者だった。
     
    イメージイラストはべこあめ 様提供。
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     当ブログ内のイラストの著作権者は、各絵師様に有りますので転載等はご遠慮願います。

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       181-184頁目です。

    エリカの指に摘まれたリンの陰毛、それは単に体毛の色素が薄くなっただけのものではなく、金色の輝きを放っていた。

    リンちゃん …… 染めてんの? 下の毛を? 」 

    ルミいいい! あんたバカねえ!
    人に見せることもない下の毛だけを染めたりするわけないじゃない!
    地毛が金髪っていうことでしょうよ!

     ルミのトンチンカンな言葉に、エリカが 激しい突っ込みを入れた。

    ええーっ、地毛が金髪!

     裸タオル姿でモジモジしているリンの方へ、ルミエリカは 揃って顔を向ける。


    リンちゃんの髪って 金髪なの?

     リンの髪は薄い茶髪系、だが それは髪質が細いからそう見えるのだとルミは 思っていた。

    そうなのですゥ …… 実はこの髪も少し染めているのですゥよ
    照れくさそうに、指に髪を絡めながら白状するリン

    ……って言うことはさあ。リンちゃんの実のお父さんって、アメリカ人なの?

    バカねえルミ。アメリカ人とは限らないわよ。フランス人、ロシア人、
    ノルウェー人っての
    も有りえるわね

     ルミエリカも、白銀(しろがね)リンの生い立ちを以前、彼女自身から聞いていた。

    彼女の生い立ちは、ちょっと複雑なのだ。リンの母親は単身でリンを産んだ。
    実の父親が 誰なのかリンは知らないのだ。

    母子ふたりだけの母子家庭に育ち、彼女が 幼稚園の頃に母親が今の父親と結婚した。

    そして、その母親は既に他界している。
     つまり、今の彼女には、血の繋がった親がいないのだ。

    うちは実のお父さんのことを何も知らないんですゥけど、多分、外国人みたいですゥ……

    道理でとルミは思った。リンの瞳は色も薄く鳶色がかっている。
    その端正な顔立ちは、絵本に出てくる北欧の妖精のようで、
    日本人っぽくない感じがしていたからだ。

    それで、今のお父様は、リンが金髪なのをご存知なの?

    エリカリンの陰毛を手に持ちながら尋ねた。

    もちろんですゥ。染め出したのはパパと暮らし始めてからなのですゥ

    どうして染め出したの? 金髪だと学校でイジメられるから?

     質問したエリカには、イジメで自殺未遂までした過去があるのでイジメが気になるのだ。

    そうじゃないですゥ。
    お母さんから『サキはパパの実の子じゃない。金髪をずっと見せつけられたら、
    パパが悲しい思いをすることがあるかもしれない』って、染めさされたんですゥよ

     リンの母親は、自分の連れ子が可愛がられるように相当な気配りする人だったようだ。 

    それに、たとえ義父自身がリンのことを我が子のように思っていてくれても、
    親子で外見が違うとなると周りからいろいろ言われるだろう。

    亡くなった母親からの言い付けを律儀に守り続けているリンも、
    義父との関係を大切にしているのだとルミは思った。


     白銀リンの謎がまた一つ解き明かされたところで お風呂タイム本番である。

     セレブなリン邸でのお風呂を何よりも楽しみにしていたエリカ
    かけ湯代わりのシャワーをいそいそと浴びて一番のりをする。

    広いお風呂って、いいわあ

    大人二人が余裕で寝そべって入れるくらい大きなバスタブ、
    エリカは 湯船に入ると長い脚を存分に伸ばした。

    バスタブの脇に防水スイッチがある、早速弄ってバブリングジェットを起動させる。
    たちまち細かな泡に包まれるエリカ、心地よい水流が湯船に寝そべる肢体を舐めていく。

    ジャグジーのお風呂って、あたし大好き
     泡のマッサージにすっかり上機嫌だ。
    入浴剤で淡いピンク色に染まったお湯を手ですくいあげながら、甘い芳香を楽しむ。


    パパもジャグジーが大好きなんですゥ~
     シャワーのかけ湯を終えたリンが、いつもの甘いアニメ声を浴室に響かせた。

    そりゃあ、自分家にジャグジー機能付けるくらいなんだから、あたりまえじゃん

     メガネを曇らせ、ルミがその後に続いた。

     湯船に横たわっているエリカの隣に、ルミが体を滑り込ませる。

    うひょー、気持ちいい!

     ジャグジーの泡が少女の肌を撫でていく。
    脇の下からの水流が腰の辺りまでをブルブルと心地よい振動で身をほぐしてくれる。

    ルミエリカと並んで、ジェット水流に身を任せながら、存分に体を伸ばした。

    リンちゃんも、こっち入りなよ~ ルミリンを湯船に誘う。

    いくですゥよ~

     そう威勢よく言うやいなや、リンは いたずらっぽい笑み浮かべ、
    湯船に寝そべるルミの足元側をめがけて覆い被さるようにダイブした。

    キャー」「ワーッ

    黄色い悲鳴が浴室に響き渡る。

    リンのスベスベした肌が、ルミの身体の上をスルリと滑っていく。
    下敷きなったルミは一瞬、口まで湯船に沈む。

    プ、フアーッ、もう~、リンちゃんったら

     今度はルミ リンの太ももを掴んで、湯船の底へ引っ張りこもうとする。暴れるリン

    こんなふたりの悪ふざけを、いつもならお姉さんぶって止めに入るはずのエリカまでもが、
    小さな子供みたいに掴み合いに参加してきた。

    中学生の女の子三人が、湯船の中で上になったり下になったりと、
    キャーキャーと叫び声を上げながら賑やかにじゃれ合う。


    そんな湯船での沈めっこ遊びも、楽しさのピークが過ぎてか、
    三人ははしゃいだ後の息を整えながら、川の字に並んでバブリングジェットに身をゆだねる。

    リン、ちょっとこっちに来なさいな

    エリカリンに手招きする。

     言われるがまま、腕を引き寄せられたリンは、
    エリカに背中を預けるような体勢で身を重ねる。

    ちょうど、エリカの膝の上にリンの小さなお尻が収まるような格好だ。

    エリカリンの背中にピッタリとくっつくと、華奢な肩に外側から腕を廻して包み込んだ。

    湯船の中で、エリカの手がリンの下腹部へと伸びていく。

    あっ! エ、エリカお姉さま ……

     身体を強張らせ、その手を遮ろうとするリン。また体毛を抜かれるのかと思ったのだ。

     だが、エリカの手はリンの手の下で、下腹部のさらに奥へと指を這わせていく。

    アアン、そこは ……
     上半身をのけ反らし、小さな吐息を漏らすリン

     真横にいたルミは、メガネの曇りをお湯でとりつつ、突然の百合展開を観察していた。
    エリカさんは本気か? でも、百合っ気があるみたいだからなあ

     エリカの視線がルミに向き、ルミの方に体を擦り寄せてきた。

    ええっ、リンちゃんの次は、わたし?
     ルミの耳にエリカの唇が近づく。

    ああ、わたし受け役になんだろうか? それとも、攻めにまわるべきなのかなあ?

    ルミは決して百合属性ではなかったのだが、コミュ障の救い主であるエリカが望むのなら、
    いいかなくらいの気持ちになっていた。

    鼻息を荒げてそんな妄想するルミ

    やっぱり無かったは

     エリカが ぼそりと呟いた。

    へっ?
     あっけに取られるルミ。メガネがずり落ちた。

    あのう、何が無かったんですか?

    何って、男の子のアレよ。 リンは正真正銘、女の子だったわ

    あったりまえでしょうが!

     水面を叩いて怒るルミ

     一方、湯船の端っこで放置されているリンは、自分の肩を抱いて顔を赤らめている。

     エリカの振る舞いが、まさか男の証の確認だったとは露とも知らず、
    操を捧げた後の乙女のように恍惚としていた。


    エリカが 湯船から立ち上がった。
    ピンク色に染まった肌で、金ピカのシャワーヘッドの着いた洗い場に向かう。

    あっ、エリカお姉さま、お背中、流しますですゥ
     そう言って、リンも湯船から立ち上がった。

     湯船に残ったルミの前を、リンの引き締まった小さなお尻が横切っていく。

    リンちゃん、度胸あるなあ

     エリカの背中には酷いケロイド痕がある。
    初めて見た時は、リンも大きな悲鳴をあげたほどだ。

    これはエリカが 教室で火炙りという信じられないようなイジメを受けた時の跡で、
    彼女の白い背中に大きな大の字に皮膚が黒く縮れている。

    そんな心の傷も含んだデリケートゾーンを洗おうとするリンの度胸にルミは 感心したのだ。

     エリカリンの申し出を素直に受け入れて、ケロイド痕の背中を差し出している。

    リンエリカの後ろで膝立ちをして、スポンジにボディソープを含ませ丁寧に泡立てる。

     バスタブの縁に顎を載せたルミは、うつ伏せのまま伸ばした体をジェット水流に漂わせ、まるで水辺のワニのような格好で、湯船から洗い場の二人の様子をのんびりと眺めていた。


                   
     (つづく)

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