• 矢倉左美濃急戦 基本編 斎藤慎太郎

    2017-09-23 00:30
    二日かけて一気に並べました。
    定跡書を一冊並べきるのは藤森流急戦矢倉を並べて以来なので3年振りくらいになります。

    二冊に分かれているだけあって、先手のいろいろな形への対応策が載っている点が非常によいです。

    今まではすぐ勝てる急戦矢倉、藤森流急戦矢倉を参考に後手矢倉では米長流急戦矢倉を中心に指してきたんですが、先手が居角のまま受けてきたり、飛車先保留で35歩同歩同角と動いてきたり、38飛車としてきたり、定跡にない形で対応されることが多くそれに対してはっきりとした対策もなく困っていました。

    しかし左美濃急戦基本編には、先手からの様々な対策、46角型、88角型飛車先交換、飛車先保留46銀型、38飛車型への対応が載っているので、実戦で使いやすいと思います。


    解説に関しては、攻め筋の豊富さに驚かされました。
    本書では固さを生かして飛車や角をぶったぎって攻めていくことが左美濃スタイルと名付けられていて、そのような攻めは今までの急戦矢倉にはあまり見られなかったものなので、参考になりました。
    また、定跡書を読んでいてありがちな、だったらこう対応されたらどうするんだ?と思える先手の受け方への後手の攻め筋も豊富に解説されていて、ここまで詳しいのかと感心しました。

    論理的に展開されていくので、一旦は一気に並べるのがよいと思います。

    とくに46角型が本書では中心になっていて、手順前後で同じ局面になったり、一手何かが違う局面になったり、それによってまた形勢や動き方が変わってくる攻防は非常に細かいです。
    先手が対策を立てる→それに対して後手が対策を立てる→それに対して先手が(ry
    という解説のスタイルで、まさにプロの試行錯誤が読み取れておもしろいです。



    最新編も買う一手です。














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  • 実戦からの受けの手筋6

    2017-09-09 16:37
    図は5七銀まで


    二枚飛車で攻める形が見えていて先手優勢な局面だが、攻めるのか受けるのか難しい局面である。相手に金を渡すとどのような筋があるのか。それを読んでから答えにいってほしい。
    ここでの受けの決め手は?








    答え
    この局面で放置しておくと6八銀成 同玉 4二金打とされて先手悪い。
    以下3一飛成 同金 同龍となって先手がよさそうだが、そこで4九飛とおろされると先手が指し手に困ってしまう。6二銀のような手には4一歩が固い。

    よってここでは金を渡さない 6九金 
    が正解となる。相手からはこれで手が難しい。

    図は6九金まで


    7六金には7七歩でいいし、5五角には同角 同金 4四角、5五金には5三歩があるので先手勝勢である。


    sora流反省
    終盤でじっと相手に手を渡すのは怖いが、相手からの手がないことを見切ってしまえば何もしなくても勝ちになるので、受けにまわるほうがかえって楽に勝てるのである。




  • 実戦からの受けの手筋5

    2017-09-09 16:12
    図は7三玉まで


    先手勝勢の局面だが、先手玉は非常に危険でかな駒を渡せない状況である。
    焦って攻めていくと入玉される危険性もある。
    勝ちを決定づける受けの好手は?







    答え
    7四玉とされる手が目に見えているので8二角を決めてみたいところだが入玉されかねない。

    ここでは自玉を安全にする 8八歩 

    が正解である

    図は8八歩まで


    この一手で相手は痺れている。

    7七金とかわす手には4一角と打って2六飛車が決め手になる。
    7四玉には8七歩と取っておいて大丈夫である。


    sora流反省
    相手玉を寄せきれないときは、受けに回って勝つという方法もある。
    実戦では相手玉ばかりみていて、自陣に手をいれる手は全く考えていなかった。

    7四桂をきめて8八歩と受けにまわる呼吸を学んでほしい。