【ストーリー解析】凪のあすから 第4話「友達なんだから」
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【ストーリー解析】凪のあすから 第4話「友達なんだから」

2013-10-26 23:30

    凪のあすから第4話「友達なんだから」のストーリー解析を行う。漫画未読。→前回 →次回
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    ■評価
    ★★★ テクニカル、ストロング


    [ニコニコ本編]http://www.nicovideo.jp/watch/1382578792

    ■総評
    複数の登場人物の心理が極めて高い整合性で組み合わされており、非常に強固なストーリーを形作っている。各登場人物の自由な振る舞いが24分に凝縮されており、しかもその一つ一つが明瞭で分かりやすい。各シーンの強度は必ずしも高くないが、各登場人物が意思を持っているかのような振舞いをしており、ストーリー作品として非常に魅力的だ。

    ■基本情報
    原作 Project-118
    監督 篠原俊哉
    シリーズ構成 岡田麿里
    脚本 岡田麿里
    アニメーション制作 P.A.WORKS
    ->Wikipedia

    ■登場人物
    [海の住人]
      先島 光(さきしま ひかり) - 花江夏樹
      向井戸 まなか(むかいど まなか) - 花澤香菜
      比良平 ちさき(ひらだいら ちさき) - 茅野愛衣
      伊佐木 要(いさき かなめ) - 逢坂良太
      先島 あかり(さきしま あかり) - 名塚佳織
    [海の神様?]
      うろこ様 - 島海浩輔
    [陸の住人]
      木原 紡(きはら つむぐ) - 石川界人
      潮留 至(しおどめ いたる)- 間島淳司
    [男子生徒]
      江川 岳 - 河西健吾
      狭間 旬 - 松岡禎丞
    [小学生]
      潮留 美海(しおどめ みうな) - 小松未可子
      久沼 さゆ(ひさぬま さゆ) - 石原夏織

    ■ドライバー
    第4話のメインドライバーは次の通り。

    ①まなかがクラスメイトとの関係改善を望むが失敗する(L-F)
    ②おじょし様事件を通じ、光達とクラスメイトの関係が少し改善する(E-E-G-L)
    ③さゆが美海のためにおじょし様を壊すが、美海に卑怯だと怒られる(L(E)-F)
    ④それを要がなぐさめ、さゆは光に謝る。(L-G)

    またサブドライバーとして、

    ⑤まなかが光の優しさに改めて気がつき、光を守ろうとする(P-L)
    ⑥ちさきは居場所をなくしはじめる(F)
    ⑦光とまなかが溺れた至を助ける((L)-F-E-G)
    ⑧潮留一家とあかりの関係の説明(P)
    ⑨美海が卑怯なやり方をやめる(G)
    ⑩美海がさゆをかばう(L)

    などがある。非常に多くのドライバーがあり、それらがキャラクターの独立した行動を可能にしている。
    大まかな流れは2つあり、1つめは、まなかが光を助けることで、クラスメイト達との関係が改善されるという話。もう1つは、さゆが美海のために行動するが、悪いことなので最後は謝るという話。

    それぞれのキャラクターが別々の方向に行動しているにもかかわらず、全体として事件がおき、それが解決していくという非常に調和の取れたストーリーである。

    ■残された伏線

    ①あかり問題はどうなる?
    光に「卑怯なやり方は嫌いだ」と言われ、美海に問題と向き合う兆しが見られ始めた。また、あかりと美海が元々知り合いで仲が良かったこともわかり、あかり問題は解決に向かっている。ただ、うろこ様の不穏な発言もあり、まだまだ一筋縄ではいかないようだ。

    ②うろこ様の発言の謎
    うろこ様は海神の指令を受けているらしく、「今、海のものを陸に上げてはならない」という。この発言は、何らかの災いを予見させるが、その真意は不明である。最近悩み気味のちさきが絡んでくる可能性もあるか。

    ③ちさきの恋の行方は?
    第1話から第4話にかけてちさきの描写は多いが、まだ直接ストーリーに関係したことはない。第4話では引きとして用いられるなど、ストーリーに関係するムードは高まっており、ストーリー上の役割が出てくるのは時間の問題だろう。
    ただ、ストーリー上、ちさきと光が結ばれる展開は無さそうなので、ちさきにとって楽しい展開ではないだろう。ちさきはフラれ役というか、少し損な役回りである。

    ④おじょしさまの使い道は?
    クラスメイトとの関係も改善したことだし、やはりおじょしさまのお披露目は今後あるだろう。


    ■ストーリー詳細

    EG 美海に妨害の協力を頼まれた光は、「卑怯なまねは嫌いだ」とそれを断る。

    P 学校。2-Aの生徒たちは家庭科の調理実習で散らし寿司を作っている。
    P 散らし寿司が完成し、お互いの班の散らし寿司を味見しあう事になるが、海の4人は他のクラスメイトとまだ仲良くないので戸惑う。

    L そこでまなかは、率先して陸のクラスメイトの男子(岳と旬)に散らし寿司を味見くれるよう頼む。
    F しかし、海のやつが作った料理なんか食べられないと断られる。
    E 食い下がるまなかだったが、岳に軽く突き飛ばされ、散らし寿司を床に落としてしまう。

    G 紡や先生に言われ、岳と旬の二人は形だけ謝る。

    E 昼休み、光たち海の4人はおじょし様が壊されているのを発見する。

    GE それを岳と旬の仕業だと思った光は、教室に戻り二人にタックルを食らわせる。

    P 騒ぎになり関係者が校長先生に呼び出されるが、岳と旬はやっていないと言う。

    E 興奮した光は帰宅を命じられ、校長室を飛び出していく。
    G それを心配したまなかは、自分も帰ると強引に帰宅することに。

    P 残されたちさきと要は、木工室でおじょし様を手当てする。
    F ちさきはまなかのように素直になれたらという。
    L 要がそれとなくフォローする。

    P ちさきはおじょし様に「さゆ 三じょう」の文字を見つけ、さゆが犯人であることを知る。

    LEG ちさきは光が悪者にならないように事実を隠蔽しようとするが、そこに紡が現れ、それは良くないと諭す。

    E ちさきは咎められたので逃げ出す。

    L 紡は要に、光をクラスメイトたちに誤解されたくないという。

    G スーパーマーケット。美海はガム文字の続きを書こうとしていたが、光に言われたことを思い出し、思いとどまる。

    L そこにさゆがおじょし様を壊してやったと報告に現れる。

    F しかし、美海は卑怯なやり方は嫌いだとさゆを怒る。

    P 帰宅途中の光。そこに、まなかが追いつく。
    P 光とまなかは今日のことについて少し話す。

    FE そこに突然、溺れた至が降ってくる。

    G 二人は、至を至の家まで運び手当てをする。

    P 至が不倫をしていると勘違いしていた光は至につっかかるが、すぐに至の妻が亡くなっていることを知る。

    P 神社。あかりはうろこ様と、ミヨリや美海、至のことについて話す。
    P うろこ様は、あかりに恋人を忘れられる呪いをかけてやっても良いというが、あかりはそれを断る。
    P (うろこ様によると、今、海の人間を陸にやってはまずいらしい。)

    P 光とまなかは至の家からの帰り際、美海に会う。
    P 美海はおじょし様を壊したのは自分だと二人に告げる。

    P その後の帰り道で、まなかはなぜ怒らなかったのか光に聞く。
    P 光は、母親を亡くしたもの同士、気持ちが分かるからだという。
    L まなかは、周りを守ろうとする光に心を打たれ、逆に「光を守りたい」、「いっしょにみんなに謝ろう」と言う。
    P 光はまなかの成長に感慨深い思いを抱く。

    G 次の日、光は教室で岳と旬に昨日のことを土下座して謝る。
    G まなかも同じように土下座する。

    G 光はタックルの分をやり返させ、岳たちと和解する。

    P 要は教室の外にさゆがいたのを発見し、後を追う。

    GF 要がそもそもの原因を作ったさゆを咎めると、さゆは自分だって美海のことが好きだからやったと泣き出してしまう。 
    P さゆはいじめの件などを通して、美海を慕っているらしい。

    L 要はさゆに光に謝るように諭し、さゆを慰める。

    G さゆはそれを聞き入れて光に謝る。
    P 光は美海が犯人だと思っていたので、少しひっかかるが、さゆと和解する。

    F 一見、すべてが丸く収まったようだが、ちさきはその影で、光の心配役としての自分の居場所を見失おうとしていた。

    (つづく)

    次回に続く


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